「鬼の変速メソッド」とは?その使い方を知ろう!

「鬼の変速メソッド」とは?その使い方を知ろう!

TOEICのL&Rテストの受験を考えている方、Part3と4で苦戦していませんか?そこで今回は、「鬼の変速メソッド」というちょっと変わった内容をお届けします。

変速というのは文字通り速度が変わること、ということは、リスニングにおいて英語の音を変化させて英語耳を作っていくという意味です。

「TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング」という書籍で紹介されている方法なのですが、一度その中身と使い方を見ていきましょう!

商品情報の紹介

まずは、「鬼の変速メソッド」を開発した元となる書籍の紹介をしておきましょう。こちら、実は現在2種類ありまして、以下のようなタイトルで出版されています。

『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』
『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』

1と2とでわかりやすいですね。1が終わって聞き飽きるほどの練習を終えたら、まだ2があるから勉強しごたえがあるというものです。価格や著者についてはこちら。

【価格】1,404円(税込)
【著者】テッド寺倉、和泉有香(Joy)、天満嗣雄

どんな人が書いたものなのかわからなければ信用しきれないところがあると思うので、以下はそれぞれの著者のプロフィールとなります。どれくらいの実績があるのかを確かめてみてください。

テッド寺倉(テッドてらくら・Ted)さん

この方は「ビジネス英語トレーナー」という肩書きです。

日系メーカー海外営業職などを経て独立をした後、現在は企業研修でTOEIC対策やビジネス・異文化コミュニケーション、英文ライティングなどを指導して回っているそうです。

共著には、『TOEIC®テスト やたらと出る英単語 クイックマスター』や、『TOEIC®L&Rテスト 至高の模試600問』などがあります。すごいことに、TOEIC(LR)990点満点は50回以上取得しています!著書も実績もTOEICに染まっていますね!

和泉有香(いずみゆか・Joy)さん

こちらの方は宝塚歌劇団の通訳をしたり、全日本青少年英語弁論大会審査員になったり、神戸海星女子学院大学講師を務めるほか、大学でTOEIC対策セミナーを担当したりと英語に関して広く活動されています。

著書には『2カ月で攻略 TOEIC®L&Rテスト900点!』、『はじめての英検準1級総合対策』などがあります。TOEIC(LR)はもちろん990点満点、 TOEIC(SW)も400 点満点、英検は1級で優良賞を受賞しているといった経歴の持ち主です!

天満嗣雄(てんまひでお)さん

プロセス英語会代表の方で、英語が苦手な学生を対象とした専門学校のTOEICクラスで、ゲームの要素を取り入れた授業を行ったことがあります。これが大変評判がよく、アクティビティーを楽しみながらTOEIC解答力を高めるセミナー、「TOEICまつり」を開始しました。

英語発音指導にも定評があるので、発音に自信がない方に圧倒的な支持を受けています。共著に『2カ月で攻略 TOEIC® L&Rテスト900点! 』などがあり、もちろんTOEIC(LR)990点満点です。

どの方も申し分ない実績ではありませんか?特にTOEICのための本と書いてある以上は、TOEICでどれくらいの実績があるのかは重要ですよね。これを見ると皆さん満点なので、そのノウハウをこの書籍から学べば何か得られるものがあるとわかるでしょう。

ちなみに『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』も『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』も紙の本もあれば電子書籍もあるので、どちらか使いやすい方を買いましょう。

どれくらいの変速が可能?

次は、『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』と『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』で可能な変速についてです。

TOEICの音声のPart3と4を使い、それを5段階で調節できるようになっています。リスニング対策なら速くするだけかなと思った方もいるかもしれませんが、実は遅くもできます。その5段階のスピードがこちら。

0.7倍、等倍、1.5倍、2倍、2.5倍

若干遅く聞くことで何と言っていたのかわからなかった問題も解けるようになりますし、2.5倍なんてものすごいスピードですが、それを繰り返せばもう等倍なんてゆっくり喋っているようにしか聞こえないでしょうね。

「鬼の変速メソッド」の使い方

では、『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』と『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』がどんな本かわかったところで、その使い方を具体的に見ていきましょう!

1日20分、1ヶ月で解こう!

『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』と『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』は、そう時間がかかるテキストではありません。

実は1日20分、1ヶ月で対策が可能になっています。この辺りは忙しい学生や社会人のことをよく考えてくれている感じで嬉しいですね!

1日にPart3の会話か、またはPart4のトーク1本に取り組むだけなので、長い間耳を済ませて集中力を飼いならす必要はありません。よって、とにかく忙しくてもできるだけ毎日続け、訳1ヶ月で終わらせられるように心がけましょう。

ちなみに『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』には、2016年に加わった「発言の意図を問う問題(意図問題)」、「図表を見て答える問題(グラフィック問題)」、Part 3の「3人の話者による会話」も収録されています。

また、オーストラリア、カナダアクセントのナレーターも加わったため、英語の訛りの違いを聞けて実践的になりました。

テストですからネイティブスピーカーがわからないような訛りはありませんが、どんな国の人が話す英語でもわかるくらいにはならないとTOEICで満点は取れません。頑張って音の違いを意識していきましょう。

週末にはWeekend Activityでがっつりと!

週末には平日と違って時間ができるかと思いますが、そんな時はぜひ人気セミナー「TOEICまつり」発祥のエクササイズ、Weekend Activityに取り組んでみましょう。

これによってで解答力を高めることができます。

なかなか正しい答えを導けない、リスニングはそんなすぐに伸びないと悩んでいるのなら、このような別の方法を時間のある時に取り入れてみるのがポイントですよ!

なんとか聞き取れるスピードから挑戦!

2.5倍速があるのなら一番速いここから始めるべき?と思った方はいますか?しかし、それはその人のレベルによりけりなので一概にこのスピードが正解!とは言えません。

ですから、意識してもらいたいのは「なんとか聞き取れるくらいのスピード」で聞くことです。それが2.5倍だったらすごい耳をしていますけど、まずは少し早いかなと思うくらいからでもOKですよ!

速いスピードで聞く目的は、TOEICのテスト本番でリスニングの音声をゆっくりだなと思えるようになることです。ですから、必要以上に速い音に慣れることに時間をかけることはありません。

当日のテストの点数を上げるために必要なトレーニングを続ければ良いのですから、必ずしも最後には2.5倍速で聞けるようにならなければと思わなくても大丈夫です。

シャドーイングをしよう!

変速音声を利用すれば、様々な音読練習もできます。

その中でもおすすめなのがシャドーイング!聞こえてきた音声を、続けてすぐに真似して声に出す方法です。学生時代にしたことがあるという方もいるのでは?これをすることによって、英語のリズムや発音、TOEIC頻出語の聞こえ方を体得できるようになります。

自分一人ではなんとなくな発音になってしまう、正しい音がわからなかったという場合は、せっかく練習しても本番で音声が聞き取れません。

やはり本物の音を聞いてそれを真似することで自分のものになっていくので、音なしでリスニングに挑むのは無謀です。スピーキング練習にもなるので、口の筋肉を英語の音に慣れさせましょう。

3人の講師による解説を聞こう!

『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』と『TOEIC®L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』には、なんと全部のページに講義音声というものがついています。

こちらはダウンロードしなければいけないのですが、その価値ありです!

3人の講師というのはもちろんこちらの本を書いた講師陣で、変速リスニングや音読トレーニングの指示の他、問題の解説、音読ポイントの解説を行っています。まるでリアルタイムで個人授業を受けているようで、大学の講義を思い出すという方もいるかもしれません。

英語発音矯正の専門家である著者2人の特別講座もあります。ボーナスコンテンツ扱いなのですが「天満&JoyのSpecial Supplement 日本人の発音 改善講座」という名前ですね。

これには5つの発音ポイントをレクチャーしてくれるレッスンがついており、日本人の英語話者が苦手とする「英語らしい音を作る喉の使い方」「自然な『連結』のコツ」「『脱落』の仕組み」「重要な情報の強調方法」「rとlの出し方」があります。

英語らしい音と言われてもカタカナ英語になってしまう方、リエゾンをしようと思っても単語で区切って発音してしまう方、音が消えるところを真似できない方、どこが重要な情報なのかわからなくて強調ポイントに困る方、rとlの発音の違いが聞き取れない方におすすめです。

まとめ

「鬼の変速メソッド」とは、TOEICのリスニングで点数をアップさせるために、音声を遅くしたり速くしたりしてトレーニングすることを言うのでしたね。

遅くして聞いて内容を理解するのに努めることもできれば、速くして本番の音声がゆっくりに聞こえるようにトレーニングすることもできます。

1日の勉強時間も20分なら集中力も持つでしょうから、まずは1ヶ月じっくりと取り組んでみませんか?