水回りの英語表現&単語一覧!使えるフレーズと水に関する慣用句も

ネイティブキャンプ

・英会話教室に通っているけど、なかなかペラペラにならない……

・TOEICや英検などの試験でいい点は取れるけど、日常会話になると……

・英語で海外のドラマを見ているけど、内容が難しい……

このような悩みを抱えている方々全てに当てはまる解決策を見つけるのはとても難しいでしょう。英語が上手に話せない、または聞き取れない理由が、文法が疎かだからなのか、英語のリズムに慣れていないからなのか。

しかし、上のような悩みを持っている方は一度自分のボキャブラリーが本当に足りているか考えてみるよよいかもしれません。特に日常会話に関する単語や表現を一つ一つ丁寧に教えることは学校教育では難しいでしょうから、自分自身で身につける他ありません。

今回は身近だけど、いざとなると思い浮かばない「水回り」の単語や表現、そして「水」に関連する慣用句などをご紹介します。

水道や洗面所など……水回りで使う英単語一覧

さて、今回のテーマである「水回り」ですが、家の中で水回りに関連するエリアを次のように分類してみました。

●水回り全般

●キッチン

●洗濯

●トイレ

●お風呂

これら5つのジャンルに関わる単語をピックアップしましたのでご覧ください。まずはじめに単語をリストアップし、必要なものについては後で解説をしています。

水回り全般

水回り:wet areas

水道管:water pipes

水道料金:water bill

配管、配管工事:plumbing

配管工、水道業者:plumber

水漏れ:leakage

防水:waterproof

・水回り

wet areasとするのが一般的ですが、そもそも英語圏では日本ほど水回りという言葉自体を使うことが少ないようです。

また、単に「濡れた場所」を意味することもあるので”wet areas in the home”とすると誤解されることはないでしょう。

Clean up the wet areas in the home like the kitchen and the bathroom.

水回りを綺麗にしましょう。

・水道料金

「料金」を表す英語は”fee”や”fare”などたくさんありますが、家関係の料金は”bill”と言います。水道料金は”water bill”、電気料金は”electricity bill”です。

・水漏れ

“Leakage”で水漏れを表すことができますが、厳密に言いたい時は”the leakage of water”の方が適切です。一方で”the leakage of gas”と言えば、ガス漏れという意味になります。

キッチン

蛇口:water tap/tap/faucet

水道水:tap water

シンク:sink

排水口:drain

食器用洗剤:Dishwashing liquid

食洗機:the dishwasher

・蛇口

上に書いた通りですが、蛇口は英語で”water tap, tap, faucet”の3つの言い方ができます。

日常会話ではわざわざwater tapと言うことは少ないかもしれません。Tapとfaucetの違いは、tapがイギリス英語、faucetがアメリカ英語ですが恐らくどちらでも通じます。

・水道水

一方で、あくまで筆者の経験でしか言えませんが水道水のことを”faucet water”と言うのはあまり聞いたことがありません。

もちろんそれでも通じると思いますが、一般的には”tap water”と言うことが多く感じます。アメリカ英語を話す友人や英会話の講師に聞くチャンスがあれば、是非確認してみてください。

・排水口

“Drain”は名詞では「排水口」の意味ですが、動詞として使うと「水気をきる」の意味になります。したがって、”Drain the pasta.”は「パスタの水をきって。」の意味になります。

洗濯

洗濯機:the washing machine

乾燥機:the dryer machine/the dryer/the drying machine

洗濯かご、洗濯もの袋:laundry basket, laundry bag

洗濯ばさみ:clothespins/clothes peg

液体洗剤:laundry detergent/detergent

粉洗剤:washing powder

柔軟剤:fabric softener/softener

しみ抜き:stain remover

物干しラック:clothes drying rack/drying rack

・洗濯ばさみ

言うまでもないかもしれませんが、洗濯+はさみで”laundry scissors”ではありません!

洋服用のピンで”clothespins”です。イギリス英語では、”clothes peg”と言うこともあるようです。

・その他

全体的な解説になるのですが、基本的に前に書いてある単語の方がより厳密な言い方になっています。

例えば、”laundry detergent”は通常、単に”detergent”と言うことの方が多いかもしれません。これは日常会話では、話の流れや一般常識的に意味が分かるからです。

例を挙げると、”softener”は本来は言ってみれば「軟化剤」という意味ですが、一般人が日常生活で軟化剤を使うことはないので衣類用軟化剤、つまり「柔軟剤」だと分かるということです。

トイレ

トイレ:toilet/toilets/restroom/lavatory

便器:toilet

便座:toilet seat

和式便所:squat toilet

おしっこ、おしっこをする:pee

う●こ、う●こをする:poop

洗面器:basin

・トイレ

誤解を恐れずに言うならば、どれを使ってもほとんどの場合問題はありません。しかし、次のような違いがあります。

“(a) toilet”は上に書いた通り「便器」自体も意味します。これを受けて、”toilets”は高速道路のSA/PAにあるような便器がずらっと並んでいるイメージです。

ただし、次のように使うことはできます。

We would have fewer problems in the morning if we had two toilets at home.

家にトイレが2つあれば、朝にあんなに困ることないのになあ。

“Restroom”は日本語で言う「化粧室」のニュアンスに近いでしょうか。トイレは女性が化粧を直す場所でもあり、あくまでイメージですがホテルやデパートの綺麗なトイレです。

最後に”lavatory”は少し堅い言い方で、公共の場にあるトイレを指します。

海外旅行がお好きな方は飛行機のトイレの表示がlavatoryになっているのをよく見るかもしれません。これはlavatoryが「用を足すためにある場所」であり、お化粧を直す場所ではないからです。

トイレは他にも、”ladies’ room/men’s room//wash room (Canada)”などと、多くの表現がありますが、日本語という一つの言語ですら「トイレ、お手洗い、便所、化粧室、厠」など表し方が様々なので、英語での微妙なニュアンスの違いは使っていくうちに覚えていくしかないかもしれません。

お風呂

お風呂場:bathroom

お風呂の栓:plug

ドライヤー:hair dryer *dryer: 乾燥機

・お風呂場

“Bathroom”は「トイレ」の項目に含めるか迷いましたが、”bath”が「お風呂」なので、bathroomでお風呂場としました。

ご存じの方も多いかもしれませんが、海外ではお風呂、シャワー、トイレが同じスペースにあることが多いので友人の家などで「トイレ借りていい?」と聞く時に、”Can I use the bathroom?”と聞くことができます。

・ドライヤー

日本語でドライヤーと言うと、髪を乾かすためのものですが英語では「乾燥機」になります。したがって、必ず”a hair dryer”と言うようにしましょう。

水回り関係で使える英語表現

ここまでは水回りに関する「単語」をご紹介してきましたが、この章では水回りで使える英語表現についていくつかご紹介いたします。

日常で使える英語表現

まずは基本的な表現からご説明します。

turn on/off the tap

「蛇口をひねる」英語ではなんと言うでしょうか。

そうです、”turn on/turn off”です。

日本語でスイッチをオン/オフにすると言いますが、英語でもそのまま”turn on/off the light”と言います。同じように蛇口も”turn on”すれば水が流れ、”turn off”すれば止まります。

I turned the tap on and ran some cold water on the burn.

蛇口をひねって、冷たい水を流してやけどをした箇所にあてた。

話し手と聞き手が蛇口のことを言っている共通理解があれば、the tapをitとして語順を入れ替えて”turn it on”と言うこともできます。

How many times do I have to say “turn it off while you're brushing your teeth”!

「歯を磨いてる時は蛇口を閉めて」って何回言えば分かるわけ!

run the water/flush the water

実は上の例文に既に出てきましたが、「水を流す」は”run the water”と言います。ただし、トイレの水を流す場合は”flush the toilet”と言います。

My 5-year-old son sometimes forgets to flush the toilet.

私の5歳の息子は時々トイレの水を流すのを忘れるんです。

hang out

「洗濯物を干す」?

“Dry the laundry”?

必ずしも間違いではありませんが、”dry”は「乾かす」の意味なので、「乾燥機を使って干す」という風に捉えられるでしょう。外に干す、と言いたい時は”hang out”が使えます。

I’m going to the supermarket, so can you hang out the laundry?

スーパーに行ってくるから、洗濯物干しておいてくれる?

え?hang outって「遊ぶ」って意味じゃないの?大正解です!英語の難しいところは、一つの表現が必ずしも一つの意味とは限らないところですね。

ただし、hang outを「遊ぶ、外に出かける」の意味で使う時は、

I would often hang out with my flatmates when I was in London.

ロンドンにいた時はアパートの同居人達とよく遊びに出かけていました。

のように”with 誰か”と一緒に使うことが多いです。(with 誰かが無いと間違いという意味ではありません。)

トラブル時に使える英語表現

水回りでどうしても避けては通れないのがお水のトラブルです。

困ったときほど上手く説明できないと、余計面倒なことになってしまいがちです。ありがちなトラブルを表す英語表現をご紹介します。

トイレが詰まった……!

早速ですが、「詰まった」は”blocked/clogged/stuck”です。水回りのトラブルで恐らく一番身近なのはトイレの詰まりかもしれません。

The toilet is clogged and about to overflow!

トイレが詰まって今にも溢れそうなんです!

雨漏り

雨漏りそれ自体は”a leak in the roof”と言います。

「雨漏りしている」と言いたい時は、

I have a leak in my roof.

There is a leak in my roof.

My roof is leaking.

などと言えます。

“Leak”は「漏れる、漏らす」という意味です。日本語でも、「情報を漏らす」を「リークする」と言いますね。

水がぽたぽた……

蛇口をきつく締めても水がぽたぽた落ちてくるんだよ。

Even if I turn it off tightly, the leaky faucet drips all the time.

水がぽたぽたと落ちてくることを英語では”drip”と言います。ドリップコーヒーのドリップですね。まさに日本語のぽたぽたという表現がしっくりきます。

なお、上の例文のように蛇口を強くひねる、きつく締めると言いたい時は”tightly”が使えます。

また、”the leaky faucet”は”leak”を形容詞として使って、「水漏れしている蛇口」というような意味になります。

水を使った慣用句

我々の生活に欠かせない水ですから、英語の慣用句にもwaterを使った表現はたくさんあります。

今回は日本人が馴染みやすい2つの慣用句と1つのことわざをご紹介いたします。

like oil and water

日本語でも相性が全く合わないことを「水と油」と言いますが、英語でも”like oil and water”と言います。

ただし、日本語で「油と水」と言わないように、英語でもその順番は”oil and water”であることに気をつけてください。

彼らは双子だけど、見た目と違って性格は水と油のようだね。

They are twins, but unlike their appearance, their personalities seem to be like oil and water.

make one's mouth water

2つ目にご紹介するのは、”make one's mouth water”です。

“mouth-watering”で形容詞として使うことができ、こちらも日本語に似たような表現の「よだれが出るほど美味しそう」に近いです。解説は不要かと思いますので、例文を見てみましょう。

Let's buy one of those cookies, they're making my mouth water.

あのクッキーを買おうよ。よだれが止まらないよ。

You never miss the water till the well runs dry.

“You never miss the water till the well runs dry.”は慣用句ではなく、17世紀からある英語のことわざです。「その水が枯れるまでは、その水を使うことができる。」のような意味になるでしょうか。

ただし、これはどちらかというと「枯れてしまったら二度と使うことができない」という意味であり、様々な資源問題を抱える現代社会に生きる私たちにとって考えさせられる金言です。

水回り関係の英語まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は学校では習わない日常会話における「水回り」と「水」にまつわる英語表現をご紹介いたしました。

ここには載せきれないほど多くの表現があるので、ご自分で調べてみて使いやすそうなものからトライしてみるのもいいかもしれません。