今回の記事ではクラシック音楽にまつわる様々な英語表現をご紹介します。
ベートーベンやショパンなど、有名な作曲家の音楽を、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。とはいえ、日本語であってもクラシック音楽について語ることは難しいですが、英語であるとよりいっそう難しいですよね。
「自分の好きなクラシック音楽について、英語で話せるようになりたい」
「クラシック音楽を学んでいるが、英語表記の単語を読むことができない。苦手を克服したい」
「クラシック音楽について知りつつ、楽しく英語を勉強したい」
そのような皆様に、オススメの記事となっています。ぜひ、音楽を聴きながら楽しく記事をご覧ください。
- "Classic" or "Classical"……クラシック音楽の英語表記とは
- クラシック音楽の作曲家20選
- オーケストラで使われる楽器の英語名
- 音楽にまつわるイディオム
- クラシック音楽の英語表現まとめ
"Classic" or "Classical"……クラシック音楽の英語表記とは
「クラシック音楽」の英語表現は、”Classic Music”ではなく”Classical Music”であることに注意が必要です。
それでは、”classic”と”classical”の形容詞はどのように意味が異なるのでしょうか?
Classical 意味
“classical”は「古典的な、伝統的な」を意味します。
クラシック音楽は、厳格な定義はありませんが、一般的には17世紀から19世紀までの西洋音楽のことをさすため、”classical”を使って表現します。
classical ballet:クラシックバレエ
Classic 意味
一方で、”classic”は一般的に、「典型的な」「名作の」「著名な」という意味合いになります。
classic design:飽きのこないデザイン
クラシック音楽の作曲家20選
次に、クラシック音楽の偉大な作曲家をみていきましょう。
ドイツなど、英語圏出身でない作家の場合、現地語の読み方を踏襲していることが多い日本語読みと、英語の発音の仕方が異なる場合があるため、注意が必要です。
Bach バッハ
バッハは、18世紀に活躍したドイツの作曲家です。G線上のアリアや、様々な宗教音楽を生み出し、「音楽の父」と呼ばれています。
「バッハ」はドイツ語読みで、英語では、Bachを「バック」と読みます。
Mozart モーツァルト
モーツァルトは、18世紀に活躍した、オーストリアの音楽家です。幼少期から天才と言われ、有名な「トルコ行進曲」をはじめ、数々の名曲を生み出しました。
英語では、「モーツァート」”mowt・saart”と発音します。
Chopin ショパン
ショパンは、ポーランド出身で、19世紀に活躍した音楽家です。「ピアノの詩人」と呼ばれているほど、繊細な感情を音にしたピアノ独奏曲を数多く残しています。英語でも、「ショパン」”show・pan”と発音します。
Beethoven ベートーベン
誰もが知っていると思いますが、交響曲第5番「運命」など、数多くの名曲を生み出したドイツの音楽家です。
英語では、”bay・tow・vn”と”bay”にアクセントをつけて発音し、発音が日本語と若干異なります。
Debussy ドビュッシー
ドビュッシーは、フランスの作曲家です。「月の光」など、数多くの美しい音楽を残しました。
英語では、”deh·byoo·see”、これは「デビュシー」に近い形で発音します。日本語の「ドビュシー」はフランス語に近い発音です。
Tchaikovsky チャイコフスキー
チャイコフスキーは、19世紀に活躍したロシアの作曲家です。「くるみ割り人形」など、数多くのバレエ音楽を生み出しました。英語では、”chai·kaaf·skee”と”kaaf”にアクセントをつけて発音します。
Wagner ワーグナー
ワーグナーは、19世紀のドイツの作曲家です。結婚式で流れる「結婚行進曲」を生み出した作曲家でもあります。英語での発音は、日本語の「ワーグナー」と同じと捉えていただいて大丈夫です。
Brahms ブラームス
ブラームスは、19世紀ドイツの作曲家です。英語では、”braamz”、これは「ブラムズ」に近い形で発音します。
Schubert シューベルト
シューベルトは、オーストリアの作曲家です。「魔王」などの名曲を生み出しました。英語では、”shoo·brt”と、”shoo”にアクセントをつけて発音されます。
Schumann シューマン
シューマンはドイツを代表する作曲家です。英語での発音は、日本語の「シューマン」と同じと捉えていただいて大丈夫です。Haydn ハイドン
ハイドンは、18世紀に活躍した、オーストリアの作曲家です。英語では、”hay・dn”と「ハイドゥン」に近い発音です。Liszt リスト
リストは19世紀に活躍した、ハンガリー出身のピアニスト、作曲家です。ピアノの超絶技巧をもち、「ピアノの魔術師」と呼ばれていました。英語でも、”list”と「リスト」に近い発音です。
Rachmaninoff ラフマニノフ
ラフマニノフは、ロシアの作曲家、ピアニストです。英語では、”raak·maa·nuh·naaf”と、”maa”にアクセントを置いて発音します。
Mendelssohn メンデルスゾーン
19世紀に活躍したドイツの作曲家です。英語では、”men·duhl·sown”と「メンデルソーン」のように発音します。
Verdi ヴェルディ
19世紀に活躍した、イタリアの作曲家です。英語での発音は、日本語の「ヴェルディ」と同じと捉えていただいて大丈夫です。
Elgar エルガー
19世紀後半から20世紀にかけて活躍したイギリスの作曲家です。英語での発音は、日本語の「エルガー」と同じと捉えていただいて大丈夫です。
Mahler マーラー
オーストリアで活躍した作曲家です。英語での発音は、日本語の「マーラー」と同じと捉えていただいて大丈夫です。
Strauss シュトラウス
ドイツの作曲家です。英語では、”strows”、「ストラウス」に近い形で発音されます。
Stravinsky ストラヴィンスキー
ロシアの作曲家です。英語での発音は、日本語の「ストラヴィンスキー」と同じと捉えていただいて大丈夫です。
Dvorak ドヴォルザーク
チェコの作曲家です。英語では、”duh·vor·zhaak” 、「ドヴォージャック」に近い発音をします。
オーケストラで使われる楽器の英語名
弦楽器
ヴァイオリン:violin
ヴィオラ:viola
チェロ:cello
コントラバス:contrabass
ハープ:harp
管楽器
クラリネット:clarinet
オーボエ:oboe
ファゴット:bassoon
フルート:flute
ピッコロ:piccolo
トランペット:trumpet
トロンボーン:trombone
フレンチ・ホルン:French horn
ユーフォニアム:euphonium
チューバ:tuba
打楽器
カスタネット:castanets
シンバル:cymbal
トライアングル:triangle
木琴:xylophone
マリンバ:marimba
ベル:bell
ティンパニ:timpani
鍵盤楽器
ピアノ:piano
オルガン:organ
音楽にまつわるイディオム
ring a bell
お店などで、呼び鈴を鳴らして店員を呼ぶことがあると思いますが、”A ring a bell” で「Aが(何かを)呼び出す、呼び起こさせる」という意味のイディオムです。
これで何か思い出す?
change one’s tune
“tune”は「音の高さ、調子」を意味します。オーケストラなどで、楽器同士で音合わせすることを、チューニングと読んだりします。楽器の音の高さを変える意味からから派生して、”change one’s tune”で「言葉遣いを改める、考えを改める」を意味します。
私って今、失礼に聞こえる?
B:Yeah, you should change your tune.
そうね、少し言葉遣いを変えたほうがいいかと思うよ。
blow one’s own trumpet
“blow”は「吹く」を意味し、”blow one’s trumpet”で「トランペットを吹く」という意味から派生し「自画自賛する、自分のことを吹聴する」を意味します。自画自賛するつもりはないが、私は多くの人よりも早く仕事を片付ける。
march to the beat of one’s own drum
“march”は「行進する」、”beat”は「拍子、リズム」を意味します。”march to the beat of one’s own drum”で「自分自身のリズムで行進する」という意味から派生し「我が道を行く」を意味します。
あなたは我が道を進んでいるね。
クラシック音楽の英語表現まとめ
今回の記事では、クラシック音楽にまつわる、様々な英単語や英語表現をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?聞きなれない楽器名や人名、イディオムが出てきたかと思いますが、全てを覚える必要はありません。
今回の記事を参考に、オンライン英会話などで、「好きなクラシック音楽」「好きな作曲家」や、「演奏してみたい楽器」などをテーマとして、アウトプットしてみる中で、様々な表現や単語を身につけていただければと思います。また、ぜひこの機会にクラシック音楽に触れてみてください。

小学生より公文で英語を学び始め、ネイティブスピーカー並みに英語を流暢に話す憧れを抱く。高校生の時には、英語のCDが入ったカセットにしがみつきながらシャドーウィングし、英語の辞書をぼろぼろにしながら、泥臭く英語を学び、無事都内の国立大学への進学を果たす。大学時代の国際交流で、英語が全く話せず、スピーキングの勉強に目覚める。外資系企業に勤務後、現在はフリーで活動中。ネイティブスピーカー並みの英語力を目指して現在も奮闘しています。TOEIC885点。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.