英語を頭で翻訳しないために!英語脳を作るための練習法5選

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英語をスムーズに話す・聞き取るには、日本語を介在させず、英語のまま理解したり考えたりするスキルが欠かせません。いわゆる「英語脳」です。

しかし、多くの日本人にとって母国語が日本語のため、英会話をする際に頭の中で英語から日本語、日本語から英語に翻訳している方も多いのではないでしょうか?

翻訳しながらの会話は、通訳者レベルでない限りは時間がかかってしまい、テンポのよいキャッチボールができなくなってしまいます。

また、英語と日本語ではかなり性質の異なる言語なので、翻訳しながらだと不自然な文章になってしまう可能性もあります。

そこで今回は、英語を頭で翻訳しない「英語脳」を作るためのおすすめ練習法を5つ厳選してご紹介したいと思います!

英語を話すとき頭で翻訳してしまう…解決法は?

多くの英語学習者が頭のなかで、英語を一旦日本語にする作業をしてしまうのではないでしょうか?
英語を話すときに頭で翻訳してしまうのは、単純に普段から日本語ベースのものに触れる機会のほうが多く、英語を英語で考えるための「英語脳」が鍛えられていないからです。

つまり、英語脳をしっかり鍛えられる環境を日常の中に作っておくことで、自然と日本語を介さずに英語で理解したり考えたりすることができるようになります。

ここからは、英語を日本語で考えないやり方、日本にいながらでも英語脳を鍛えられる方法をお伝えしていきます。これらによって英語を理解するコツを得る、また英語理解に時間をかけないことにも繋がります。ぜひ、頭を切り替えていきましょう。

1:スマホの言語設定を英語に変換

最初におすすめしたい英語脳を鍛える方法は、スマホの言語設定を英語に変えることです。英語を使うときに日本語を介さないために、身近なデバイスを利用する点がキーになります。

英語は世界共通言語なので、基本的にどのスマホでも言語を英語に設定できます。英語に設定を変えると、スマホ上のあらゆるものが英語で表示されます。

例えば、設定アプリは「Settings」という表示になり、設定内の単語も全て英語になります。以下は設定項目で使われている英単語の一部です。それぞれの単語に慣れる良い機会にもなるでしょう。

一般
⇨General

コントロールセンター
⇨Control Center

画面表示と明るさ
⇨Display & Brightness

ホーム画面
⇨Home Screen

アクセシビリティ
⇨Accesibility

壁紙
⇨Wallpaper

Siriと検索
⇨Siri & Search

Touch IDとパスコード
⇨Touch ID & Passcode

緊急SOS
⇨Emergency SOS

接触通知
⇨Exposure Notifications

また、設定だけでなく、英語表示に対応しているアプリも全て英語表示に変わります。FacebookやInstagramといったSNS内の設定項目も英語なので、はじめは表現の違いに戸惑うかもしれません。

しかし、ひとたび英語モードに慣れてしまえば、それが当たり前になってくるでしょう。

スマホは毎日使うものなので、日本語で考えなくても英語表示を英語のまま捉えられるようになります。手軽に英語脳の基礎を鍛えるにはとてもおすすめの方法です。まずは、スマホの言語切り替えで、英語を日本語に訳してしまうクセを無くしましょう。

12:自分の持ち物(身の回り)を英語で表現する

英語脳を作るためにおすすめしたい2つめの方法が、自分の持ち物や身の回りの物を英語で表現することです。このやり方であれば、どんな人にとっても日本語を英語にする練習ができますね。

例えば、キッチンにある調理器具を目に入った瞬間に、「knife(包丁)」「chopping board(まな板)」「peeler(皮むき器)」のように頭に思い浮かべる、または口に出していきます。

このような癖をつけるだけで、日本語を介在させず、瞬時に英単語が出てくる力を鍛えることができます。

また、家の中にはたくさんの物があると思うので、英語でなんて言うのかわからないものを調べることで、ボキャブラリーを鍛えられるというメリットもあります。

3:8・9割理解できるものを聞き流す

英語脳を鍛える上で、「8〜9割理解できるものを聞き流す」という方法もあります。

自分のレベルに合ったほぼ理解できる英語音声を何度も流して聞き流すというものです。

誰かと英語で話しているときや、英語で話されている動画や音声コンテンツを聞いているときに、一語一句全て聞き取ろうとする方は少なくないでしょう。例えば、外国人との英会話で英語から日本語、その日本語を英語に戻すという作業をしていては、物理的にも100%聞き取ることは難しくなります。

英語脳が鍛えられていない状態で全て聞き取ろうとすると、日本語に訳しながら理解することになると思います。

しかし翻訳という作業を介すことで追いつけなくなったり、集中力が続かなかったりで、途中から話が理解できなくなってしまうといったことが起きてしまいます。このため、英語脳を育むことは子供にとっても重要と考えられます。

ここでおすすめする「8〜9割理解できるものを聞き流す」ことをある程度継続することで、一生懸命聞き取ろうとするよりも自然に英語の文章が頭に入ってくるようになり、日本語を介在させずに英語のまま理解できる力を鍛えられます。

料理や掃除をしながらでも良いので、音楽のように流しておくのがポイントです。同じ音声を繰り返し流し、ときには聞こえてきた文章を真似ながら口に出してみてください。

なお、選ぶ音声はすでに何度も見ている・聞いていて、ほとんど理解できるくらいのレベルのものがおすすめです。

4:英語の歌を覚える

英語脳を作る上で次におすすめしたいのが、英語の歌を覚えることです。アメリカやイギリス、オーストラリアのミュージシャンが歌う、いわゆる洋楽を活用するのです。

手順としては、何度も聞きたくなるような好きな曲を1曲ピックアップし、歌詞の中のわからない単語や言い回しを全て調べながら内容読解をします。

歌詞の意味がわかっていないと、たとえ歌詞を全て覚えたとしてもあまり効果がないので注意しましょう。

歌詞の内容が全て理解できたら、次は歌えるようになるまで練習しましょう。ここで言う「歌えるようになる」とは、選んだ曲を流しながらテンポ・リズムそのままで同じように歌えるということを指します。何度か繰り返し歌うことで、歌詞を見ないでも歌えるようになるでしょう。

この時点で歌詞はほとんど覚えており、さらに聞いただけで歌の内容の心情や情景を日本語を介在させずに思い浮かべられるようになってきます。

つまり、洋楽の歌詞を覚えて全て聞き取れるところまで練習するだけで、英語脳を効率よく鍛えられるのです。これができれば、英語を聞く際、頭の中で日本語に変換する癖をなおすのに役立つでしょう。

ただし、はじめはやや難しく感じる方もいると思うので、慣れないうちは単語数が少なく、伸びやかでゆっくりめの曲を選ぶのがおすすめです。

いくらヒップホップが好きだからといって早口ラップの曲を選んでも、速さに着いていけなければ非効率的です。曲を選ぶ際は、自分で歌えそうかどうかを考慮して選びましょう。

5:英語で独り言を話す

英語脳を鍛える方法の最後は、「英語で独り言を話す」です。

「英語を話せるようになるためには、人とたくさん英語を話しなさい」ということをよく聞くと思います。全くもって間違っていませんが、一人で英語を話すのも英語脳を鍛えるのにとても効果的でおすすめです。

普段英語を学習する際に、多くの方はテキストブックの内容をインプットしたり、紙やスマホ・PCに書いて英作文の練習をする方が多いでしょう。

しかし、このような視覚で確認できる文字情報に頼った学習方法だけでは、頭の中だけで瞬間的に英文を構成する力を鍛えることは難しいと言えます。

一方、英語で独り言を話す練習をすれば、何も見ずに脳内で英語を考えて口から出す練習ができます。誰も聞いていないので、間違う恥ずかしさもないですし、好きなことについて話せるのもこの方法の大きなメリットです。

英語の独り言は、

・その日の出来事
・仕事の状況
・今の心情・体調
・今週末の予定
・今月の目標
・時事ニュースについて

など、さまざまなトピックで練習できます。

ちなみに英語で独り言は、英語をスラスラ話せるようになった日本人の多くが実践している方法です。翻訳しないと話せないところを、自ら発する言葉を英語にしてしまうというものです。

代表的なのは英語系YouTuberとして知られるAtsuさん(Atsueigo)。彼も英語の独り言に取り組み、その絶大な効果を得たことから、何度か自身の動画の中でおすすめしています。

以下は、英語での独り言の例です。

独り言の例
トピック:今日の一日の振り返り

I’m so tired now because I had a lot of online meetings today. I wasn’t supposed to attend them but my boss told me to do that for some reason. The last one finished at 6 pm, and then I did overtime a little bit. I usually make dinner at home but I didn’t today because I didn’t feel like it. So I had some ramen at my favorite ramen house on the way home.

今日はオンラインミーティングがたくさんあって、今とても疲れています。それらに出席する予定ではありませんでしたが、なぜか上司がするように行ってきました。最後のミーティングは18時に終わって、それから少し残業をしました。普段は家で夕食を作るのですが、そんな気分ではなかったのでしませんでした。家までの道中にあるお気に入りのラーメン屋でラーメンを食べました。

英語の独り言練習のポイントは、同じことを何度か言うことです。

英語脳が鍛えられていないうちは、どうしても頭の中で日本語から英語に翻訳しながら話すことになるでしょう。そのため、一回だけ話す練習をした状態で終わってしまうのはあまり意味がありません。

同じ内容を何度か繰り返し練習していると、次第に日本語で考えなくても口から英文が出てくるようになってくるはずです。

この反復により英語脳が鍛えられ、継続することで英語で考えたものをスムーズに英語で話せるようになるでしょう。

英語脳を作って、翻訳してしまう癖を直そう!

では今回の記事のまとめです!

英語を日本語に翻訳せずに、英語のまま理解するための英語脳を作るためには、

・スマホの言語設定を英語に変える
・身の回りのものを英語で言う
・ほとんど理解できる英語音声を聞き流す
・洋楽を覚える
・英語で独り言を話す

いかがでしたでしょうか?気軽にできるものばかりなので、ぜひ気になるものや、取り組みやすいものから試してみてくださいね。

また、英語脳を鍛える上で、人と英語を話すことも非常に大事です。一人だと難しいなと感じる方は、ぜひネイティブキャンプのオンラインレッスンも受けてみてくださいね!