READING BEARとは?フォニックスを学べるサイトの使い方

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「ネイティブスピーカーの発音で英語を話せるようになりたい」
「発音の基礎をやり直したい」

こんなとき、フォニックスという素晴らしい方法があります。フォニックスは英語圏の子供たちが英語を習うときの学習法です。

発音だけでなく読み書きにも有効なことから、イギリスでは小学校でフォニックスがスタートするのです。

これは日本の子ども達が国語の勉強で”あいうえお”とひらがな50音を学ぶイメージをしていただければ良いと思います。

さて、READING BEAR という無料の英語学習のサイトがあります。もっとも大きな特徴がフォニックスを採用している点です。

子どものために開発されたフォニックスによって、基本中の基本から単語やその発音を学ぶことができます。

この記事ではREADING BEARの内容と使い方を解説します。メリットも紹介しますので、お子さんに英語教育を考えている方、英語初心者、発音を向上させたい方はぜひご一読ください。

まずはフォニックスを理解する

READING BEARの大きな特徴であるフォニックス。

英語ではPhonicsといい、英単語のスペリングと発音を関係づけて読み方を教える方法です。

26のアルファベットそれぞれが持っている音を覚えていくことで、どのような単語でも音を組み合わせて読めるようにしていく練習をします。

フォニックスには子音+子音、母音+母音、サイレントeなどルールがあり、これらを学んでいくことで単語や文章を正しい発音で読めるようになる、そして正しい書き方も合わせてトータルでできるようになるのです。

いくつか音の例を挙げてみてみましょう。

Aa → ェア
Bb → ブ
Cc → ク
Dd → ドゥ
Ee → エ

こう見てみると、エービーシーといったアルファベットの読み方とは全然違うことが分かります。

次に、音の組み合わせを具体的な例で紹介しましょう。

「Cup」
C(ク)
u(ア)
p(プ)

「Interesting」
I(イ)
n(ン)
t(トゥ)
er(アー)
e(エ)
st(ストゥ)
i(イ)
ng(ング)

こんな風に音を組み合わせるんだというイメージができましたね。

英語には日本語にはない音もありますし、ノンネイティブスピーカーはそれぞれの音を覚えていくことでネイティブスピーカーの発音ができるようになっていく効果があるのです。

日本でも英語学習者のためにフォニックスを取り入れた学習法が多くあります。

楽しいイラストがたくさんの絵本、実際に音を学べるYouTubeなどの動画、そしてアプリまで揃っています。

個々の発音を学べば、初めてみる単語でもかなりの割合いで読めるというメリットが特徴のフォニックス。

フォニックスを楽しく、何度も繰り返して勉強できるのがREADING BEARです。

READING BEARってどんなサイト?

READING BEARは以下のウェブサイトから利用できます。
登録は無料、メールアドレスとパスワードだけでできます。

READING BEAR オフィシャルサイト:
https://www.readingbear.org

一度サイトを訪問してみると、まずクマのキャラクターが緑のアームチェアに座って笑顔で本を読むイラストが目に入ってきます。親しみやすいキャラクターは子ども達にも人気があるでしょう。

READING BEARは無料で英語を学べるアメリカのオンラインサイト、NPO(非営利団体)であるSt. Charles Place Education Foundationにより運営されています。

レベルは特にビギナーが対象、4歳からの利用がおすすめです。

このサイトでは12時間分に当たる50のプレゼンテーション、1,200以上の英単語が厳選されています。そして、これらがフォニックスによって丁寧に説明されていくのです。

注目すべき点は失読症のためのメソッドでも効果のなかった学習者にとっても効果的だと証明されたのがREADING BEARです。

READING BEARではそれぞれのプレゼンテーションが以下の内容で学べるようになっています。

1. ビデオまたはスライドで、関係するひとつまたは2つのフォニックスのルールが説明されます。

2. プレゼンテーションは以下の7つの異なるバージョンが用意されています。
- Sound it out slowly
- Sound it out quickly
- Let me sound it out
- Audio flashcards
- Silent flashcards
- Audio sentences
- Silent sentences

3. 学んだフォニックスをゲームで確かめます。
サイトのホームページ右側の「Getting Started」をクリックすると詳しい動画をみることができます。
https://www.readingbear.org/GettingStarted.aspx

READING BEARではこれらの学習によって、100以上のフォニックスのパターンを学ぶことができます。

ここからは、具体的に使い方を解説していきましょう。

READING BEARの使い方

READING BEARのホームページには、上から赤、オレンジ、黄色とレインボーカラーで色分けされた50のグループに「short a」や「c and k」といったアルファベットが表示されています。

このなかから「short e」(短い”エ”)を選んで具体的にみていきましょう。

”e”の使われる単語をフォニックスで学んでいくページです。

short eをクリックするとSound it out slowlyやSound it out quicklyなど、上で述べた7つの異なるプレゼンテーションが表示されます。

では、このなかから一番上の「Sound it out slowly」を選んでみましょう。

動画をスタートさせると、アルファベット「p」「e」「t」が時間差で現れます。このとき、ネイティブスピーカーがひとつひとつをフォニックスで発音します。

次に「pet」と表示された画面下にネイティブスピーカーの女性が現れ、「プ・エ・ツ」とフォニックスの発音を繰り返します。

ここでは、ぜひ女性の口の動きにも注目しましょう。そして、この後に「ペットゥ」と単語としての発音が流れます。

動画はさらに続きます。動物の写真が出てきたり、petの文字がいろいろなフォントで出てくると、「Can you read this?」と聞いてきます。

無音になるので、その間に学習者は自分で発音することになります。
次に、文章がナレーション付きで表示されます。

「If a dog or a cat is your pet, he is your friend.」

petを使った例文でさらに理解をしていきます。読んでいる単語はブルー表示になり、とても分かりやすいです。

この後に文字が消え、ペット達の動画に切り替わりますが、ここでもう一度同じ文章のリスニングをします。

最後に女性が出てきて「ペットゥ」ともう一度発音をしてpetのセクションが終わります。

動画は続き、次は「yes」という単語に続いていきますが同じパターンで発音そして単語、文章を学んでいきます。この後は、mess、less、pen、hen、、、と続いていきます。

READING BEARで使える機能を紹介

READING BEARにはセッティングページがあり、以下の設定をすることができます。

SETTINGボタンはLog Outのすぐ下にあります。こちらをクリックすると、とても小さい文字ですが以下のオプションから自分の希望の設定をクリックすることができます。

Always show video of word spoken(発音される言葉を常に表示)
Always use the same font and colour(常に同じフォントと色を使う)
Pause and ask me to say the word(一旦停止をし、単語の発音を尋ねる)
Show in random order(順不同で表示)
Enable interludes(インタールードを有効にする)

使い始めは言葉を表示させたり、単語の発音を聞けるような設定をするのが良いでしょう。

お子さんの学習であれば、文字のフォントと色を同じにせずカラフルで楽しい画面にするのがおすすめです。

それでは、各プレゼンテーションを選んだ後の動画のセッティングもみてみましょう。

動画の右上には、文字の大きさを4種類から選べる「AAAA」、そのページから退室する「EXIT」、そして左下には音声を再生、ストップ、戻したり先送りするボタンが表示されています。

とてもシンプルなデザインですが、余計なものがないところが逆に使いやすいと言えます。


ここで少し余談!

下記記事では、英語を学習するうえで助けになる英語学習お助けサイトをご紹介しています!無料で使用できるものも多く、楽しく英語学習できますので、是非ご参考にしてください♪

nativecamp.net


READING BEARを使うメリット

READING BEARのデメリットは特にありません。

強いて言えば、現在のところアプリが無いこと、学習者の発音をチェックする機能はないことろでしょう。

NPOによる運営ですので、そこは目をつぶりたいと思います。その代わり、嬉しいメリットがたくさんです。

フォニックスを採用した学習法

ネイティブスピーカーの子ども達が学校で習うのがフォニックス。

それぞれのアルファベットが持つ音を覚えていくことで、知らない単語でも読めるようになります。

フォニックスを覚えれば単語や文章を正しい発音で読めるようになる、そして正しい書き方もできるようになると英語力アップにつながります。

この方法を子どもの頃から楽しく取り入れられるようデザインされているのがREADING BEARです。

楽しく繰り返すことで定着するフォニックス

フォニックスを学ぶ教材は多くあります。それほどフォニックスが有効だという証明でしょう。

READING BEARではひとつのフォニックスを関連する単語を使い、何度も何度も練習します。文字、音、映像、動画を使ったプレゼンテーションによって、飽きずに繰り返すことができます。

実際に動画をみた感想ですが、ひとつのフォニックスについてこれだけ繰り返すとやはり頭に残ります。

そして、動画ではひとつの単語につき英文1文の例も紹介されますが、とても日常的なものなので参考になります。

インタラクティブでリスニングとスピーキングの練習ができる

各プレゼンテーションの動画には文字情報だけでなくネイティブスピーカーが登場します。

ネイティブスピーカーから「この単語はなんですか」「これを読めますか」といった問いかけがあり、学習者は答える形でスピーキングをします。

インプットとアウトプットができるのは嬉しいメリットですし、お子さんなら純粋に楽しめるのではないでしょうか。


ここでまた少し余談!

下記記事では、英単語を語源で覚える「英単語の語源図鑑」の使い方をご紹介しています!数多にある英単語も、語源を覚えれば効率的に学習することができるので、闇雲に覚える前に是非ご利用ください♪

nativecamp.net


フォニックスで学ぶREADING BEARまとめ

READING BEARは発音の基礎を学べるフォニックスを丁寧に指導しているところで既におすすめです。

保護者が子どもに読み方を教えるのに素晴らしいサイトだ、こんな貴重なものを無料にしてくれてありがたい、5歳の子どものため有料のプログラムより断然使える、といったレビューがあります。

一度サイトを訪問し、ひとつフォニックスを選んで試してみてはいかがでしょうか?