海外の成人年齢は20才じゃない!?海外の成人事情ご紹介!

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20才を迎えた人にとって、ビックイベントといえば、「成人の日」ですね!

晴れ着姿で成人式に参加したり、同窓会で小・中学生時代の友達に再会したり、日本人にとって成人の日は、人生の大きな節目となる日です。

今回の記事では、成人に関する日本と海外の違いをご紹介します。そして、日本の成人の日や文化を外国人の方々に説明できるような例文もご紹介していきます。

海外の成人年齢は20才じゃない!?

20才は「はたち」という特別な言い方があることからも分かるように、日本で20才は大人の仲間入りをする特別な年です。

法律上、お酒を飲めるようになるのも20才からです。そのほかにも、成人になると、いろいろなことが親の同意なしで行えるようになります。

海外では、日本と同じように20才が大きな節目なのでしょうか?

ここでは、諸外国の成人年齢や、成人にまつわる違いなどについてご紹介していきます。

<アメリカ編>

アメリカは州によって法律上の成人年齢が異なります。多くの州では18才を成人年齢と規定していますが、一部では19才や21才を成人としているところもあるようです。

選挙権と喫煙は18才から

アメリカでは、成人とみなされる18才から選挙権が与えられます。

選挙権が与えられる年齢になると自動的に投票できるようになる日本とは異なり、アメリカでは、投票するためには、自ら申請をしなくてはいけません。

この申請の手続きも州によって方法がバラバラで、引越しや進学など生活の変化の多い年頃の若者のなかには、「この申請が面倒だ」と考えている人も多いようです。

また、現在は18才から喫煙も許されていますが、今後たばこの販売を21才に引き上げる方向で議論が進められているそうです。

お酒を飲めるのは21才から

アメリカに行ったときに気をつけて欲しいのが、飲酒年齢です。アメリカでは、21才からレストランでの飲酒やお酒の購入が許されています。

旅行先のニューヨークでおしゃれなバーやクラブに行く計画を立てて、店の前まで行ったのに、20才だったから入れなかった!なんて、残念なエピソードを作らないように、旅行前にはしっかり調べるようにしましょう!

アメリカ人にとって16才は大切な年?

アメリカ人にとって、もうひとつ大きな節目となるのは、16才です。

車社会のアメリカにおいて、車を運転できるようになることは、ひとつの自由を手に入れることを意味します。運転免許が取得できるのが、16才です。

免許が取得できれば、親の付き添いなしに自由に移動でき、一気に行動範囲が広がります。

ハリウッド映画のワンシーンで、アメリカの高校生が車を乗り回しているのを見ると、日本との文化の違いがうかがえます。

また、16才は「SWEET SIXTEEN(スウィート・シックスティーン)」と呼ばれ、16才の女の子の誕生日に盛大なパーティを行う家庭もあります。

このように、アメリカ人にとって16才は特別な年で、日本の成人の日にあたるような盛大なパーティを行ったり、誕生日プレゼントが「新しい車」なんていう、ちょっとびっくりな家庭もあります。

とはいえ、実際は特になにもしないという人も多くいて、アメリカの多文化国家の様子がわかります。

<中国編>

成人が18才の中国人は受験で大忙し?

中国の成人年齢は18才です。18才といえば、大学受験の時期ですね。

進学する大学がその後の人生設計を大きく左右すると言われている中国では、大学受験に対するプレッシャーは、かなり大きなものです。

大学受験が重なる18才は、中国人にとってお祝いしている場合ではないためか、成人式のような祝典はないようです。

飲酒・喫煙に年齢制限なし?

何かとルールが厳しい印象がある中国で、ちょっと驚きなのが「飲酒と喫煙」です。

中国では未成年者(18才未満)へのお酒・タバコの販売は禁止されています。しかし、飲酒・喫煙の年齢制限は明確に規定されていません。

中国人の知人によると、中国では飲酒や喫煙に関するルールがやや甘いそうです。

<オーストラリア編>

成人年齢は18才。でも21才と30才を盛大に祝う?

オーストラリアでは1973年まで成人年齢が21才でしたが、現在は18才に引き下げられました。

むかしの名残から、21才になると大きなパーティを開催する人がいます。また、21才の次は、30才の誕生日を盛大に祝う人も多くいます。

お祝いの際は、日本の振袖や袴のような伝統的な服はなく、女性であればパーティドレス、男性であればシャツにジャケットなどフォーマルな服を着るようです。

普段、Tシャツにスニーカーなどかなりラフな格好をしている人でも、パーティになると、華やかにドレスアップする人が多くいて、いい意味でびっくりします。

もしオーストラリアでパーティに参加することになったら、日本では派手すぎるかな?というような服装が、オーストラリアではちょうどいいかもしれません。

また、現在は18才から選挙権が与えられています。

未成年への酒類販売は厳しいのに、少量の飲酒運転はOK!?

オーストラリアでは、アルコールを提供する場所で働く際、RSAというライセンスが必要となります。

RSAはResponsible Service of Alcoholの略で、この資格を取得するには、お客さんに安全にお酒を販売するための知識や、お酒に関する知識を学び、その後のテストに合格する必要があります。

ワーホリなどでオーストラリアの飲食店で短期間就労する場合にも、この資格を求められる場合があります。試験はすべて英語で行われるので、ある程度の英語力が必要になります。

未成年者にお酒を販売してしまった場合、販売者側に大きな責任が課せられます。オーストラリアでは、アルコール類は、そのほかの飲料や食品とは別の場所で売られることが一般的で、このお店のことを「リキュールショップ」と呼びます。

オーストラリアでは18才以上が飲酒できますが、バーやリキュールショップなどでは年齢確認が厳しく行われています。

旅行などでオーストラリアを訪問し、レストランバーなどで食事する際は、パスポートなど年齢確認ができるものを持っていくようにしましょう。

一方で、飲酒運転に関するルールは日本に比べて緩いようです。日本では一滴でもアルコールを飲んだら、アルコールが完全に抜けるまで運転することができません。

オーストラリアでは、The Legal blood alcohol concentration(BAC) と呼ばれる法律があります。血中アルコール濃度が0.05以下の場合は、法律上、運転をしても問題なしとされています。

アルコールを飲んだ後に運転しなければいけない場合、自分の体格から考えて、〇杯くらいまでなら飲んでも問題ないという目安をもとにして飲んでいるようです。

このように国によって成人年齢、大きなお祝いをする年、飲酒・運転・喫煙等の年齢には、おおきな違いがあります。

みなさんも、気になった国があったら、ぜひ調べてみてください!


ここで少し余談!

下記記事では、オンライン英会話で異文化交流する方法をご紹介しています!各国の違いを知ることによって、また違った価値観などを手に入れることが出来るので、ぜひ積極的に異文化交流をはかってみて下さい♪♪

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日本の成人の日を英語で説明してみよう!

振袖を着て、街中を歩く新成人たちを見て、外国人の友人に「あれは何?」と質問されたとしましょう。

あなたは、英語でどのくらい説明ができますか?

成人の日や、成人式は日本の特別な伝統のひとつなので、しっかり説明できるといいですね。

ここでは、成人にまつわる英語フレーズをご紹介していきます。

成人の日 / Seijin no Hi (Coming of Age Day)

成人の日について説明したいときは、”Seijin no Hi”という言葉をそのまま使うのがいいでしょう。

成人の日という意味で、Coming of Age Day(成熟に達する日、その歳を迎える日)という言葉がありますが、成人の定義は国や地域によってバラバラなので、無理に訳さず、成人の日をそのまま使い、その後にその定義を説明したほうが分かりやすくなります。

日本の成人について英語で説明してみよう!

日本で20才に達すると、成人とみなされます。
When people turn 20 years old, they are considered to be an adult in Japan.

毎年1月の第2月曜日には、成人の日という祝日があります。
“Seijin no Hi” is a Japanese holiday held annually on the second Monday of January.

成人の日は、成人した人をお祝いする祝日です。
Seijin no Hi is a holiday that celebrates people who turned 20 years old.

成人した人の多くは、成人の日に行われる成人式という式に参加します。
Most people who turned 20 attend the ceremony called Seijin shiki on Seijin no Hi.

女性は着物を着ることが多く、男性はスーツか袴を着ます。
Most women wear Kimono and the men wear either suits or Hakama.

着物や袴は、特別な時しか着ない日本の伝統的な服です。
Kimono and Hakama are Japanese traditional clothes that are only worn on special occasions.

日本では20才から飲酒ができるため、成人式に出た後に飲みにいく人が多くいます。
Since the drinking age in Japan is 20 years old, after Seijin shiki many of those celebrated in the ceremony go for drinks.

日本の成人年齢が変わる???

2022年4月1日から、民法改正により日本の成年年齢が20才から18才に変わります。成年に達すると、親の同意なしに、自分の意思でいろいろな契約ができるようになります。

また、女性が結婚できる最低年齢は16才から18才に引き上げられ、結婚できるのは男女ともに18才以上となります。

しかし、民法上で成年年齢が18才になっても、飲酒や喫煙などの年齢制限は、これまでと変わらず20才のままです。

中国の事例でも説明したように18才という年齢は、受験や就職など大きなイベントがあるタイミングでもあります。

成人年齢の改正により、今の成人式のあり方が変わっていく可能性がありますが、成人式は日本の伝統的な行事のひとつであり、これからいろいろと議論を生みそうです。


ここでまた少し余談!

下記記事では、日本と海外の働き方の違いについてご紹介しています!こんなに違うの!?と驚くこともあると思います!ぜひご覧ください♪♪

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まとめ

今回は、成人の日にまつわる英語や海外の成人文化についてご紹介しました。

日本において成人式はかなり大きなイベント事の一つだと思います。

みんなかなり早い段階から、着物や袴やスーツなど、成人式に向けて準備をしますよね。

海外の方からすると、日本の成人式の文化などもかなり興味深い部分です。日本人からしても日本以外の成人の祝い方はかなり興味深い部分だと思ます!

ぜひ今回ご紹介したフレーズなどを使って、海外の方と各国の成人文化について話してみて下さい♪♪

いろいろな国の違いを知ると、どんどん視野がひろがって英語学習がもっと楽しくなりますね!