日本語と似ていて学びやすい!韓国語の基本文法

韓国語学習、ハングル学習、ネイティブキャンプ

ハングルを初めて見た方は、韓国語は難しそうと思うかもしれません。

でも韓国語は語順が日本語と同じで、主語を省略できたり、漢字語や助詞、敬語があったりするため、とても学びやすいんです。

今回は韓国語の基本文法について学習しましょう!

助詞

韓国語の助詞は、前に置く体言の最後に「パッチム」があるか無いかによって形が変わる場合があるので注意が必要です。

では、韓国語の主な助詞を見ていきましょう。

1.~이/가、~께서

主格助詞「~が」は、前の体言の最後にパッチムがある場合は「~이」、パッチムがない場合は「~가」を付けて表します。

약속이 있어요.
約束があります。

키가 작아요.
背が小さいです。

「~이/가」は「아니다」(「(~では)ない」)、「되다」(「(~に)なる」)の前の体言に付いて、体言を補語にする補格助詞として機能することもあります。

저는 한국 사람이 아니에요.
私は韓国人ではありません。

야구 선수가 되고 싶어요.
野球選手になりたいです。

なお、「~が」には敬語があり、目上の人には「~께서」が使われます。

선생님께서 알려주셨어요.
先生が教えてくださいました。

2.~은/는、~께서는

補助詞「~は」はパッチムで終わる体言には「~은」、母音で終わる体言には「~는」を付けて表します。

여기는 한국입니다.
ここは韓国です。

창문은 열지 마세요.
窓は開けないでください。

「~は」は、目上の人には「~께서는」が使われます。

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3.~을/를

目的格助詞「~を」は、前の体言の最後にパッチムがある場合は「~을」、パッチムがない場合は「~를」で表します。

안경을 썼어요.
メガネをかけました。

영화를 봐요.
映画を見ます。

「~을/를」は「잘하다」(「(~が)上手だ」)、「좋아하다」(「(~が)好き」)、「만나다」(「(~に)会う」)、「타다」(「(~に)乗る」)、「닮다」(「(~に)似る」)など続く動詞によって日本語とは違う訳になることもあるので要注意です。

저는 중국어를 잘합니다.
私は中国語が上手です。

할머니를 닮았어요.
祖母に似ました。

4.~의

冠形格助詞「~の」は「~의」を使って表現します。

친구의 여동생을 만났어요.
友達の妹に会いました。

5.~에

「~에」は、場所「~へ」や時間「~に」を表す副詞格助詞です。

공원에 가요.
公園へ行きます。

5시에 비행기를 타요.
5時に飛行機に乗ります。

6.~에게、~께、~한테

「~에게」は、動作の及ぶ人や動物を表す副詞格助詞「~に」です。

친구에게 전화를 했습니다.
友達に電話をしました。

「~に」は、目上の人には「~께」を使います。

하나님께 기도했습니다.
神様に祈りました。

「~に」は、話し言葉では「~한테」をよく用います。

언니한테 편지를 보냈어요.
姉に手紙を送りました。

7.~에게서、~한테서

「~에게서」は、人や動物の体言に付いて、物事の出発点を表す副詞格助詞「~から」です。

형에게서 배웠습니다.
兄から学びました。

「~から」は、話し言葉では「~한테서」を使います。

아내한테서 전화가 왔어요.
妻から電話が来ました。

「~에게서」と「~한테서」は서を省略して「~에게」「~한테」という形でも使われます。

친구한테 들었어요.
友達から聞きました。

8.~에서

「~에서」は場所「~で」や出発点「~から」を示す副詞格助詞です。

서울에서 놀았어요.
ソウルで遊びました。

미국에서 왔어요.
アメリカから来ました。

9.~부터

時間の起点「~から」は「~부터」で表します。

아침부터 청소했어요.
朝から掃除しました

10.~까지

「~까지」は終点や限度「~まで」を意味します。

집에서 학교까지 어떻게 가요?
家から学校までどうやって行きますか?

11.~(으)로

「~(으)로」は方向「~へ」、手段や材料や根拠「~で」、地位「~として」など多様な使い方がされます。

パッチムがない体言とㄹパッチムの体言には「~로」、ㄹパッチム以外のパッチムがある体言には「~으로」が付きます。

동쪽으로 갈게요.
東へ行きます。

불고기는 소고기로 만들어요.
プルコギは牛肉で作ります。

12.~보다

「~보다」は比較「~より」を意味します。

버스 정류장보다 지하철역이 더 가까워요.
バス停より地下鉄の駅がもっと近いです。

13.~도、~께서도

「~도」は、添加「~も」として使います。

어제도 운동했어?
昨日も運動したの?

「~も」は目上の人には「~께서도」を用います。

할아버지께서도 돌아가셨습니다.
祖父も亡くなりました。

14.~만

「~만」は限定を表す補助詞「~だけ」です。

사진만 찍었어요.
写真だけ撮りました。

15.~(이)나

「~(이)나」は程度「~ほど」、選択「~か」、譲歩「~でも」など様々な意味のある補助詞です。

パッチムがある体言には「~이나」、パッチムがない体言には「~나」が付きます。

돈이 얼마나 필요해요?
お金がどれほど必要ですか?

토요일이나 일요일에 갈 거예요.
土曜日か日曜日に行くつもりです。

16.~밖에

「~밖에」は限定を表す補助詞「~しか」で、後ろには必ず否定文を伴います。

이거밖에 없어요.
これしかありません。

17.~과/와、~하고、~(이)랑

「~과/와」は並列や共に行動する相手「~と」を表し、文語やフォーマルな場で使われます。

前の体言の最後にパッチムがある場合は「~과」、パッチムがない場合は「~와」が付きます。

선생님과 친구들 덕분입니다.
先生と友人たちのおかげです。

「~하고」も「~과/와」と同じ意味ですが、主に話し言葉で使われます。

남자친구하고 싸웠어요.
彼氏とケンカしました。

「~(이)랑」も同じ意味で、話し言葉で使われる助詞です

前の体言の最後にパッチムがある場合は「~이랑」、パッチムがない場合は「~랑」を付けます。

저랑 같이 갈래요?
私と一緒に行きませんか?

18.~처럼

「~처럼」は比喩を表す副詞格助詞「~のように」です。

얼굴이 사과처럼 빨개요.
顔がリンゴのように赤いです。

用言の活用形

韓国語では用言の語幹に活用語尾を付けて、様々な表現をします。

用言の原形はすべて「~다」で終わっており、原形から다を取り除いたものが語幹と呼ばれています。

叙述形

韓国語にはフォーマルな場で使う格式体と、インフォーマルな場面で用いる非格式体があります。

・합니다体

用言の格式体丁寧形は、합니다体と呼ばれています。
この叙述形「~です」「~ます」は母音で終わる語幹には「~ㅂ니다」、ㄹ以外のパッチムで終わる語幹には「~습니다」を付けて作ります。

ㄹパッチムで終わる語幹の場合はㄹが脱落して「~ㅂ니다」が付きます。

사랑하다→사랑합니다
愛する→愛します

좋다→좋습니다
良い→良いです

길다→깁니다
長い→長いです

・해요体

非格式体の丁寧形は해요体と呼ばれており、陽母音語幹には「~아요」、陰母音語幹には「~어요」を付けて作ります。

陽母音語幹とは最後の音節の母音がㅗかㅏの語幹のことで、陰母音語幹とは最後の音節の母音がㅗとㅏ以外の語幹のことです。

아や어は語幹の母音とぶつかると、消えたり合成したりします。
また、「하다」(「する」)は特殊で、「~여요」が付くのですが、縮約されて「해요」となります。

보다→봐요
見る→見ます

서다→서요
立つ→立ちます

공부하다→공부해요
勉強する→勉強します

指定詞

体言に付く指定詞「~(이)다」(「~だ」)は、합니다体では「~입니다」(「~です」)となります。

제 남편입니다.
私の夫です。

해요体では体言の最後にパッチムがあれば「~이에요」、パッチムが無ければ「~예요」を付けます。

좋은 사람이에요.
良い人です。

存在詞

存在詞「ある」の原形は「있다」で、합니다体では「있습니다」、해요体では「있어요」となります。

그런 책이 있습니다.
こんな本があります。

「ない」は「없다」で、합니다体では「없습니다」、해요体では「없어요」となります。

가본 적이 없어요.
行ったことがありません。

尊敬形

韓国語の尊敬形の原形は「~(으)시다」(「~される」)です。

語幹の最後にパッチムがあれば、으を付けます。
尊敬形「~されます」は합니다体では「~(으)십니다」、해요体では「~(으)세요」となります。

찾다→찾으십니다
探す→お探しです

敬語の中には、日本語で「食べる」が「召し上がる」になるように、単語自体が変わるものもあります。

・드시다 召し上がる

・말씀하시다 おっしゃる

・주무시다 お休みになる

・계시다 いらっしゃる

・돌아가시다 亡くなる

・드리다 差し上げる

・말씀드리다 申し上げる

・뵙다 お目にかかる

命令形

합니다体の命令形「~してください」は「~(으)십시오」で、語幹の最後にパッチムがあれば으が付きます。

쉬다→쉬십시오
休む→休んでください

해요体では語尾変化なしで「~아/어요」と命令することができます。
また、「~(으)세요」が命令形としてもよく使われます。

타다→타세요
乗る→乗ってください

疑問形

합니다体の疑問形「~ですか?」「~ますか?」は、叙述形の「다.」を「까?」に変えて「~ㅂ니까?」「~습니까?」とします。

괜찮습니다.→괜찮습니까?
大丈夫です。→大丈夫ですか?

해요体の場合は、語尾は変化せず、疑問符を付け、文末のイントネーションを上げて発音します。

괜찮아요.→괜찮아요?
大丈夫です。→大丈夫ですか?

勧誘形

합니다体の勧誘形「~しましょう」は「~(으)ㅂ시다」で表します。
最後にㄹ以外のパッチムがある語幹には「~읍시다」、パッチムのない語幹には「~ㅂ시다」を付けます。

ㄹパッチムがある語幹の場合はㄹが脱落して「~ㅂ시다」が付きます。
また、해요体では語尾の変化はありません。

앉다→앉읍시다
座る→座りましょう

冠形詞形

冠形詞形とは、日本語の連体形のことです。

形容詞の現在時制の冠形詞形は語幹に「~(으)ㄴ」を付けて作ります。
母音で終わる語幹には「~ㄴ」、ㄹ以外のパッチムで終わる語幹には「~은」が付きます。

ㄹパッチムで終わる語幹はㄹが脱落し、「~ㄴ」が付きます。

친절하다→친절한 남자
親切だ→親切な男性

動詞の現在時制の冠形詞形は語幹に「~는」を付けて作ります。

母音とㄹ以外のパッチムで終わる語幹には、そのまま「~는」が付きますが、ㄹパッチムで終わる語幹はㄹが脱落し、「~는」が付きます。

타다→타는 곳
乗る→乗る所

連結形

韓国語には、並列「~고」(~して)や逆接「~지만」(「~けれど」)など、節と節をつなぐ連結形もあります。

양복을 입고 모자를 썼습니다.
スーツを着て帽子をかぶりました。

얼굴이 예쁘지만 성격이 나빠요.
顔はかわいいけれど、性格が悪いです。

転成形

韓国語には「~기」や「~(으)ㅁ」など、用言の語幹に付いて他の品詞の役割を果たす転成形もあります。

읽다→읽기
読む→読み

얼다→얼음
凍る→氷

変則用言

用言の中には語幹の後に「~아/어요」や「~(으)ㄴ」などを付けるとき、基本的な活用をせず、変則活用するものがあります。

1.으変則活用

語幹の最後の母音がㅡのとき、語幹の後ろに아か어が来ると、ㅡが消えます。
아と어のどちらを付けるかは、語幹が二文字以上のときは、一つ前の音節で判断します。

나쁘다→나빠요
悪い→悪いです

語幹が一文字のときはㅡが消え、어が付きます。

크다→커요
大きい→大きいです

2.르変則活用

語幹の最後の文字に르があるとき、語幹の後ろに아か어が来ると、르が消え「~ㄹ라」もしくは「~ㄹ러」となります。

다르다→달라요
違う→違います

3.러変則活用

語幹の最後の文字に르がある用言には、少数ですが語幹の後ろに아か어が来たとき、라か러を付けるものがあります。

푸르다→푸르러요
青い→青いです

4.ㅎ変則活用

語幹の最後にㅎパッチムがある形容詞では、ほとんどの場合、語幹の後ろに으が来ると「ㅎ」と「으」は脱落します。

노랗다→노란 꽃
黄色い→黄色い花

語幹の後ろに아か어が来るときにはㅎが消え、母音がㅐになります。
また、語幹の最後の母音が야のときには母音がㅒになり、語幹の最後の母音が여のときには母音がㅖになります。

그렇다→그래요
そうだ→そうです

하얗다→하얘요
白い→白いです

5.ㅂ変則活用

語幹の最後にㅂパッチムがある動詞や形容詞の中には、語幹の後ろに으が来ると「ㅂ」と「으」が우に変化するものがあります。

굽다→구우세요
焼く→焼いてください

語幹の後ろに아か어が来るときにはㅂが消え、아もしくは어が워になります。また、わずかですが、와になるものもあります。

맵다→매워
辛い→辛いです

돕다→도와요
助ける→助けます

6.ㅅ変則活用

語幹の最後にㅅパッチムがある場合、語幹の後ろに母音で始まる活用語尾が来ると、ㅅが消えます。

낫다→나아요
治る→治ります

7.ㄷ変則活用

語幹の最後にㄷパッチムがある用言はほとんどの場合、語幹の後ろに母音で始まる活用語尾が来ると「ㄷ」が「ㄹ」に変化します。

듣다→들어요
聞く→聞きます

8.ㄹ変則活用

語幹の最後にㄹパッチムがある場合、語幹の後ろにㄴ、ㅅ、ㅂで始まる活用語尾が来ると「ㄹ」が脱落します。

살다→사세요?
住む→住んでいらっしゃいますか?

まとめ

いかがでしたか?

文法を一気に習得するのは難しいので、あせらず少しずつ覚えていきましょう。