韓国語学習を始める際の参考書やツール選びのポイント

参考書、韓国語の学習

「韓国語に興味があるんだけど…」と思って、とりあえず書店に行ってみたものの、どれを買ったらいいか分からなかったという方、いらっしゃるのではないでしょうか。

また、お住まいの地域によっては、韓国語のテキストがそもそもあまり書店に置いていなくて、とりあえず買ってきた参考書が自分に合わなかったというケースもあるかもしれません。

そこで今回は、これから韓国語を勉強し始める入門の皆さんや、「ハングルは読めるけれど途中でやめてしまった、また勉強し直したい」という方に向けて、参考書や学習ツール選びのおすすめポイントについてお伝えしていこうと思います。

参考書やテキスト選びのコツ

一昔前までは、韓国語の参考書やテキストは実はそれほど書店に並んでいませんでした。

それが、2003年に韓国ドラマ「冬のソナタ」が日本で放送されてブームになって以降、韓国語学習者が爆発的に増加し、韓国語の教材の需要も高まってきました。

大型書店の中には、かなりのスペースを韓国語教材に割いているところも見受けられます。

ブーム以降に勉強をし始めた方は知らないかもしれませんが、これは驚くべきことです。

一方で、入門者や初心者がどれから手を付けたらいいのか迷いやすくなった…とも言えます。

ここで筆者がおすすめするのは、ハングル(ハングル文字)の説明に詳しく、文法や用言の活用の説明が載っていて、音声のCD付きのものです。

ハングルの文字の読み方の重要性については、他の記事でも述べられているので、ここでは割愛させていただきますね。

文法については、その外国語の基礎となる必須事項ですので理由は明らかだと思います。

特に独学の方への注意点ですが、音声CD付きのものを選ぶこと

ハングルは、文字のとおりの発音しない発音変化(音変化)が起こるので、頭の中で考えている読み方と違っていることもあるかもしれません。

その点、CD付きであれば、音声を聞いた時に、間違っている発音を軌道修正できます。

また、音声をコピーするように真似て読んでいるうちに、自然なイントネーションも身につくでしょう。

例文が会話の形式になっているのもおすすめです。

ある韓国語教師から聞いた話によると、韓国語を学習する人の主な目的は、 「会話ができるようになりたい」
「ドラマを字幕なしで見られるようになりたい(つまり、ネイティブの会話を聞き取ること)」なので、その目的に合うとすれば、会話文形式になっているものが実用的とのことです。

さらに、欲を言えば、口の形の図が載っていると、発音もよくなってベストです。

ですが、ここに書いたポイントをすべて網羅しているテキストはなかなか見つからないかと思うので(笑)、最初に述べた3つのポイントを重視して選んでみてくださいね。

あえていくつか挙げるとすると、入門者には以下のテキストをおすすめします。

書き込み式 入門韓国語完全マスターブック

書き込み式 入門韓国語完全マスターブック

書き込み式 入門韓国語完全マスターブック

書き込み式 入門韓国語完全マスターブックには、フレーズ編という章があり、日常会話に加えて、旅行で使う表現も掲載されています。

このテキストで覚えた韓国語を、初心者も現地でどんどん使っちゃいましょう!

NHKラジオまいにちハングル講座

NHKラジオまいにちハングル講座 2019年 07 月号 [雑誌]

NHKラジオまいにちハングル講座 2019年 07 月号 [雑誌]

4月や10月から勉強を始める場合に特におすすめします。

ラジオがない場合はストリーミングで聞けます。

本放送やストリーミングを聞き逃してしまった場合、少し高くなってしまいますが、音声をまとめて購入することも可能です。

また、万が一、途中で勉強をやめてしまった…という場合も1ヵ月のテキスト代はそんなに高くありませんので、お財布にも優しいですよ。

基礎から学ぶ韓国語講座 初級 改訂版

基礎から学ぶ韓国語講座 初級 改訂版

基礎から学ぶ韓国語講座 初級 改訂版

基本的に、ハングルにフリガナがふられていないので、始めは少し戸惑うかもしれませんが、フリガナは実はないほうがいいです。

韓国語と日本語の発音は違うので、フリガナの仮名で表記することは不可能だからです。

その点で、このテキストもおすすめです。

辞書は必要?

個人的には、学習し始めたばかりの初心者の方には辞書は必要ないかと思います。

その理由は、入門で必要な語彙については、辞書を引かなくてもテキストに書いてあるからです。

まずは、テキストに出てきた単語から地道に覚えていくことをおすすめします。

ただし、中級者になったら辞書を持つことを強くおすすめします。

上級者には必須です。

初級者であっても、「これから韓国語で身を立てるぞ!」くらいの強い意志のある方は、モチベーションを上げる意味で持っていても損はないかもしれません。

ただし、英和辞典などと比べて、韓国語の辞典は少々お値段が高めですのでご注意くださいね。

また、紙辞書がいいのか?電子辞書がいいのか?と迷っている方は、ライフスタイルで選ぶのはいかがでしょうか。

自宅で勉強する方は、多少重くても構わないと思うので紙辞書がよいでしょう。

勉強は図書館で、または、教室にも通う予定もあるので持ち歩きたいという方には電子辞書が合っているでしょう。

インターネットで情報収集する際のメリットとデメリット

最近は、インターネットで検索すれば豊富な情報を得ることができますね。

ですから、テキストがなくても、ある程度はネットで済ませてしまうことができてしまいます。

特に、韓国の流行語や新造語、若者言葉など辞書には載っていない表現については、先生から直接学ぶ機会がないとしたら、なかなかお目にかかれないので、ネットで検索して調べるのも一つの方法です。

テキスト選びにしても、近所の書店に韓国語書籍が少ない場合は、ネット通販の試し読み機能で一部の紙面が見ることができます。

内容がどうなっているのか分からずに購入するのが不安な方は、こうした機能を存分に利用するといいと思います。

ただし、ネット上の情報は玉石混交です。中には、間違った情報やいい加減な説明が載っていることも無きにしも非ずというのが正直なところ。

長く勉強をしていれば、しっかり解説しているサイトといい加減なことを書いているサイトの区別する目がだんだんと養われてきます。

ただ、初心者はまだそこまで判断がつかないので、可能であれば出版されている参考書を主につかって、インターネットは補助的に利用するのがよいかと思います。

それぞれのメリット・デメリットを上手に使い分けていけたらいいですね。

ノートは必要?選び方は?

学生時代に英語を勉強するときはノートが必須でした。

韓国語もそれと同じで、ノートは1冊くらいは用意した方がいいです。

ただし、ノートをとるのがもともと苦手だった方は、無理に用意する必要もないかと思います。

読んでいる方が社会人の場合ですが、大人になってから自主的にする勉強なのですから、ツール選びも自由でいいと思いませんか?

「ノートを綺麗に書いているだけで、実は頭に入っていない!ノートは自己満足だ!」と揶揄する人もたまに存在します。

ですが、綺麗に書くことでテンションが上がり、頭に入るタイプの人もいれば、テキストにすべての情報を書き込んで、ノートは特に作らないというタイプの人もいますよね。

そこは人それぞれなので、自分のタイプを知っていることが一番大切なのではないでしょうか。

また、用途によってノートを使い分けるという方法もありますよ。

ドリル形式のテキストを繰り返し使いたいという場合はノートを使った方がよいですし、ある1冊のテキストを「第二の文法書」にして、しょっちゅう見返す場合は、ノートではなくテキストに書き込んでいく方がいいと思います。

「この表現、どこで習ったんだっけ?」と、後からノートのどこに書いたのか分からなくなってしまった!となりやすい方に、すすめたいのが以下のノートです。

ミドリ ノート 検索ノート A5 白 15204006

ミドリ ノート 検索ノート A5 白 15204006

ミドリ ノート 検索ノート A5 白 15204006

学生時代に自分がどんなタイプだったかを少し思い出して、自分の性格に合わせたり、これから自分がどう勉強していきたいのか目的別にノートを選んだりするのがといいと思います。

文具をそろえて形から入るタイプの方にはノート選びなども楽しめるでしょう。

文明の利器!アプリをどんどん利用しよう

スマホのアプリというツールも学習の効率性を上げてくれます。ここでは、2つのアプリを紹介します。

学習記録アプリでテンションを上げる

「その道の成功者になるためには、1万時間の練習が必要だ」という話を聞いたことがありますか?

これは、イギリスのマルコム・グラッドウェル氏が提唱した説です。

でも、1万時間なんて…って思っちゃいますよね(苦笑)。

その一方で、語学のブレークスルーは200時間ごとに訪れるそうです。

ブレークスルーとは「上達している!」と実感するポイントのことです。

200時間ならば少しは現実的な数字でしょうか…?

なぜこんな話をしたかというと、学習時間を記録するアプリをおすすめするためです。

学習総合サイト 「Studyplus(スタディプラス)」というアプリに学習記録をつけてみてはいかがでしょうか。

自分が、「いつ」「何を」「どのくらい」勉強したのかが一目でわかります。

もともとは受験生の受験勉強のためのアプリなのかもしれませんが、韓国語学習でも使えます。

ブレークスルーのポイントを意識して200時間ごとに自分の勉強を振り返って見るのもいいかもしれません。

このアプリは、ただ記録をつけるだけではなく、他の学習者をフォローする機能もついているので、アプリ上の友達がどんな勉強をしているのか参考になります。

また、試験の合格結果を記録している友達から刺激を受けたりなどのメリットもあります。

語学学習専用プレイヤーを使って発音強化!

次におすすめするのが「Goプレイヤー(語学学習プレイヤー)」です。

再生速度を調節できるので、早すぎる音声は少しゆっくりめに設定して聞くことも可能です。

またリピート機能がついているので、同じ音声を繰り返し再生する時も便利です。

音声認識機能もついている優れもの。

先生がいない独学者で、自分の発音が正しいか自信のない方は、アプリに向かって発音してみてください。

声に出した韓国語がハングルで表示されるようになっています。

意図したハングルが表示されないとショックも大きいですが、言おうとしたことが完璧に反映されると、テンションも上がります!

発音の強化にもなりますよ。

おわりに

ここまで、韓国語を勉強し始める方におすすめのテキストやノート、アプリなどの学習ツールについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

端的にまとめると、テキストは吟味して選ぶことが大切。

そして、用途や自分の性格にそって勉強ツールも選ぶこと。

それでも試行錯誤すると思います。

韓国語学習自体はテストではないので、多少、回り道をしても大丈夫です。

ここに書いたことが全てではありませんが、この記事が、迷っている方の助けになったら嬉しいです。