正しい英語で「さようなら」言えてますか?

さようならイラスト、ネイティブキャンプ、英会話

皆さんは“good-bye”という言葉の語源を知っていますか?

普段の会話や映画等でよく耳にするこの言葉、あんまり語源や意味を考えたことないですよね。

私も、学校では「さようなら」という日本語訳で習ったので、そういう意味なんだろうなあくらいにしか思っていませんでした。

今回は、「さようなら」の語源やさまざまなシーンでの「さようなら」の英会話表現をお話していきます!

“good-bye” の語源はというと・・・

“good-bye” を古くは”Godwye” といい、
”God be with ye” の短縮形。

”ye”が古い二人称代名詞”you” で、
「神が汝と共にありますように」
「神のご加護がありますように」

という意味です。
(語源由来辞典より)

いかがでしょう?

日本の「さようなら」とは雰囲気がかなり違いますね。語源を知ると素敵な言葉に思えてくるのは私だけでしょうか。

ちなみに日本語の「さようなら」の語源は…
「左様ならば(さやうならば)」の「ば」が省略され、挨拶になった語です。

現在で別れ際に言う
「じゃあ、そういうことで」のようなもので、
「さやうならば(さようならば)」は、
「そういうことならば」を意味します。
(語源由来辞典より)

個人的にフォーマルな言い方なのかと思っていましたが、「ちょっとおいとまします」感も伺えますね。

ただ別れ際の挨拶は、日本でも「さようなら」だけではないように(最後に言ったのいつだろう...というくらいあまり使いませんが笑)、英語も”good-bye”だけではないですよね。

そして日本でもシチュエーションや相手によって、使う言葉やフレーズが違うように、実は英語でも微妙な違いがあるのです!

簡単な表現だからこそ、正しく使って会話力アップを目指しましょう!

ビジネスシーンで使える「さようなら」

英語には日本のような”敬語”はありませんが、ビジネスシーンやフォーマルな場所で使える丁寧な別れ際の挨拶表現をご紹介します。

・Good bye. (さようなら。)
ーどんなシーンでも使える基本的な表現です。

・Have a good day. (良い一日を。)
”Have a good night / evening.”(良い夜を。)
でも使えますね!

・Have a great weekend, see you next week.
(良い週末を。また来週お会いしましょう。)
ー金曜日の帰り際、上司にこんな挨拶をしてオフィスを出れば、お互い気持ちよく仕事が終われますね♪

・It was a pleasure(great) meeting you.
(お会いできて良かったです。)
ー初対面の方との別れ際によく使われます。

・Looking forward to seeing you again in the future.
(またお会いできることを楽しみにしています。)
ーこちらも初めて会った方に使える表現です。

・Thank you for taking the time to meet with me.
(お時間いただきましてありがとうございます。)
ーミーティングや接待など、時間をくれた感謝を伝える際に使えます。

友達や家族にはカジュアルな表現を♪

お友達や家族とも、気持ちの良いお別れの挨拶で、笑顔で「さようなら」を言いたいですよね♪

次はネイティブスピーカーがよく使う、カジュアルな表現をご紹介します!

・Bye!(バイバイ!/ じゃあね!)
日本語でもよく言うバイバイは、英語では”Bye!” のみでOKです!理由は後述します。

・See ya! / See ya later!(またね!)
ー”See you!” が省略されて”See ya!” ですね。
”See you!” よりもくだけた言い方です。

・Catch you(ya) later!(またね!)
ーあなたを後で捕まえる・・・という意味ではありません。(笑)
親しい間柄で使う、”See you” と同じような意味の表現です♪
主にイギリスでよく使われます。

・Ciao!(じゃあね!)
ー”Ciao” はイタリア語の挨拶で、「やあ!」や「どうも!」という風に使われますが、別れるタイミングでも使われます。
また英語圏の人も気軽に使うのでぜひ使ってみてください!

・Take it easy!(気楽にね!)
ー友達と話した後の別れ際、話の内容によっては日本ではよく「じゃあね、頑張ってね~」と別れることもありますよね。
英語での表現はこちらにあたります。

例えばこんなシーンで。

Ken: “I have a test next week, so I have to study when I get home. I’ll be going now.”
(来週テストがあるから、家に帰って勉強しないと。そろそろ行くね)

Yuka: “Ah, OK. Bye Ken! Take it easy!”
(あぁ、そうなんだ。じゃあねケン!気楽にね!)

この表現は、無理しすぎず、頑張りすぎないでというニュアンスが含まれています。

・Take care!
(お大事に/ 気を付けてね/ お疲れ様)
この表現はかなり幅広く使える万能な挨拶です!体調が悪い相手との別れ際であれば「お大事に」になりますし、仕事終わりでは「お疲れ様」や「気を付けてね」のニュアンスにもなります♪

・Peace!/ Peace out!(じゃあな!またな!)
こちらはアメリカのスラングです。特に若い年齢層が親しい相手に使う、かなりカジュアルな表現です。ドラマ等でもたまに出てくるので、覚えておくとより楽しめますね!

★使い方に注意が必要な表現★

・Bye-bye
日本語でカジュアルな「さようなら」の表現といえば「バイバイ」が一般的ですよね。
ただ日本でも単語を二回繰り返すと赤ちゃん言葉になるように(にゃんにゃん・わんわんなど)、英語でも単語を二回繰り返して使うと赤ちゃん言葉のようになります。
”Bye-bye” を使うと少し違和感があるので、英語では”Bye” のみで大丈夫です!

・See you again.
このフレーズは有名な歌のタイトルにもなっているので、馴染みがある方が多いはず。
”again” が入っているので、「また今度ね」という意味で使っているという方もいるのではないでしょうか。
実は”See you again.” は、「また今度ね」ではなく、「永遠のお別れ」を意味して使われることが多いのです。「また会えるかわからないけど、しばらくの間さようなら」というニュアンスがあるので、日常ではあまり使いません。

映画から学ぶ、印象に残る別れ際の挨拶

映画にはたくさんのお別れの名セリフがありますよね。皆さんも感動した別れのシーンや、お気に入りのセリフやフレーズがあるかと思います。ここでは映画の中から、お別れの言葉をいくつかご紹介します!

”It’s my favorite time of day, driving you.”
- “It’s the saddest part of my day, leaving you.”

車で君を送っていくときが、一日の中で僕が一番好きな時間だよ。
ーあなたにお別れを言うときが、一日の中で私が一番悲しいときなの。
ー「ラブ・アクチュアリー」より

言葉が通じないジェイミーとオーレリアのきゅんとするセリフですね。
オーレリアのセリフはポルトガル語でしたが、英語訳はこうなっていました。”the+est” の最上級を使い、「最も悲しい」という表現になっています。恋人や気になる相手とお別れしたくない時に、ぜひ参考にしてみてください♡

”How lucky I am to have something that makes saying goodbye so hard.”
さようならを言うことがこんなにつらい相手がいるなんて、僕はなんて幸せ者なんだ。
ー「くまのプーさん」より

くまのプーさんにはたくさんの名言がありますが、個人的に大好きなセリフです。
ただ”good-bye” と言って会話が終わるよりも素敵ですね。
”How+形容詞or副詞” で「なんて~なんだ」という意味になります。
大切な人とのお別れの際、こんなことを言われたらとっても嬉しいですよね。お互いにハッピーになれる表現です。

”I’ll be waiting in the future.”
未来で待ってる。
ー「時をかける少女」より

「時をかける少女」は日本のアニメですが、海外でも大きな人気がある作品です。

そしてこの映画の代表的・印象的なセリフといえばこちらですよね!

映画の英語字幕ではこのように訳されていました。
千昭が真琴の耳元で言う言葉で、このシーンが好きな方も多いはず。

実際にこのセリフをこのまま言うことはないとは思いますが(笑)、応用して使えるのでぜひ覚えてみてください♪

例えば、海外のお友達とのお別れのとき。

“I’ll be waiting for you in Japan!”
(日本で待ってるね!)
“for you” をつけて”in” のあとを具体的な場所にすれば、「あなたを~(場所)で待っています」という意味になります。

皆さんも映画のセリフを参考にして、色々な表現にチャレンジしてみてください♪

ネイティブキャンプのレッスン終わりに使える表現

さてネイティブキャンパーの皆さんは、レッスン終わりにどんな挨拶をしていますか?

25分のレッスン時間は意外と短く、残り数秒で慌てて”See you!!” と言ってレッスン終了、ありがとうが言えなかった・・・となってしまっている方もいるのではないでしょうか?

残り数秒だとしても感謝を述べたり、気持ちの良い挨拶をしてレッスンを終わらせたいものですよね。

そこで最後に、ネイティブキャンプのレッスン終わりに使える「さようなら」の挨拶をご紹介します!

・Thank you so much, enjoy the rest of your day(time/night)!
(ありがとうございました、残りの一日(時間/夜)を楽しんでくださいね!)

・Thank you for your class, I learned a lot today.
(今日の授業をありがとうございました、たくさん学ぶことができました。)

・I enjoyed talking with you.
(あなたとお話できて楽しかったです。)

・I had a great time! / It was fun today!
(楽しかった!)

・I hope to talk to you again soon.
(あなたとまたすぐお話できることを楽しみにしています。)

・See you in next lesson!
(次のレッスンで会おうね!)

いかがでしょうか?

次回ネイティブキャンプのレッスン終わりに、是非こういった挨拶を一言加えてみてください♪

感謝や楽しかったことを伝えたかったのに伝えきれなかった・・・と、モヤモヤせず気持ち良くレッスンを終わることができるはず!

まとめ

ここまで色々なシチュエーションの「さようなら」の英語表現をご紹介してきました。

複雑な単語が含まれているものは基本的にないので、“good-bye”だけではなくいくつかフレーズを覚えてしまいましょう♪

そうすれば、道端で友達に会った時も、外国人とのミーティング終わりも、はたまたレッスン時間が数秒でも、その場に合った気持ちの良い挨拶でお別れできること間違いなしです!