英語の「能動態」ってなんのこと?

active voice


「受動態」という文法用語を聞いたことがある人は多いでしょう。では「能動態」はどうでしょうか。受動態について学ぶ際には、能動態についても少し触れることがあります。

しかし「受動態」がどういう文章のことか知っていても、「能動態」と言われてピンと来る人は少ないかもしれません。無理に文法用語を覚える必要はありませんが、「受動態」について学びたいなら「能動態」が何かを理解することは重要かもしれません。

そこで今回は能動態とはどういうものなのか、例文も加えながらご説明していきます。

 

 

実は誰もが能動態の文章をよく見ている!

冒頭で、いかにも「能動態」が難しいもののようにご説明してしまいましたが、実は能動態はとても簡単なんです。なぜなら、英語を少しでも勉強したことがあるみなさんは、必ずこの能動態の文章をよく見ているはずだからです。

単に文法用語として「能動態」という言葉を覚えていないか、なんのことだったか忘れているだけなんですね。ですから能動態について、深く学ぶ必要はありません。単に受動態を学ぶときに、その対となる存在として「能動態」という存在を意識する必要があるんです。

ちなみに誰もが耳にしたことがあり、意味もわかっている下記の文章も能動態です。

I study English.
(私は英語を勉強します。)

非常に単純な英語の文章ですよね。なぜこれが「能動態」なのかよくわからない人もいるでしょう。

では一体能動態とはなんのことなのでしょうか。

英語における能動態ってなんのこと?

英語における能動態とは、受動態ではない文章のことです。受動態とは受け身の文章です。ここでは受動態について深くご説明はしませんが、主語が受け身の立ち場になる文章が「受動態」なんです。

そして能動態とは、主語が動詞の動作を自分で行なっていて、受け身の立ち場にはなっていない文章のことです。それで言うと、世の中に溢れている英文章の多くが「能動態」なんですね。ちなみに英語で能動態は”active voice”といいます。”active”という部分から、なんとなく能動態の正体が見えてくるかもしれませんね。

ではここからは能動態の例文をみていきましょう。
下記の文章はすべて能動態です。

I speak Japanese.
(私は日本語を話します。)

She uses the dictionary.
(彼女は(その)辞書を使います。)

I borrowed his book.
(私は彼の本を借りました。)

His attitude impressed me a lot.
(彼の態度は私を感動させました。)

My mother made me sad by her lie.
(私の母は嘘をついて私を悲しませました。)

My friend called me late at night.
(私の友達は夜遅くに電話をかけてきました。)

She always travels everywhere.
(彼女はいつもあちこちに旅をしています。)

She explained the history of the town.
(彼女は町の歴史について説明をしました。)

I have told him that he had dropped something.
(私は彼に、彼が何かを落としたことを告げました。)

どうでしょうか。すべての文章で、主語が動詞の動作を行っていますよね。

このように、能動態とはとても単純な文章なのですね。主語+動詞の並びがあれば、能動態とみて間違いありません。

ここを見ているほとんどの人が、能動態の文章を作れるはずです。

ちなみに能動態は現在形にも過去形にもなります。最後の例文のように現在完了も可能ですし、過去完了、未来形でも能動態の文章はあります。

能動態のルールは、主語となっているものが、動詞の動作を自ら行っているということだけなのです。

 

なぜ「能動態」が「受動態」に必要なのか

こんなに単純な「能動態」ですが、なぜ受動態を学ぶときに必要なのでしょうか。

それは受動態を学ぶ際に、能動態になっている文章を受動態に書き換えるという問題が多いからです。またその逆もあります。

ここでは受動態について詳しくご説明はしませんが、上記の例文から1つピックアップして、受動態を作ってみます。

【能動態】
His attitude impressed me a lot.
(彼の態度は私を感動させました。)

【受動態】
I was impressed a lot by his attitude.
(私は彼の態度に感動しました。)

日本語訳を見てみればわかる通り、この2つの文章は同じことについて説明をしています。違いは主語が誰なのかです。そしてこの2つの文章は、表現としてどちらかが正しく、どちらかが間違っているというわけでもありません。

どちらも正しい英文です。

しかし主語が誰なのかという部分で、焦点を当てている部分が違うのですね。

すべての受動態は、主語を変えて能動態に書き換えることが可能です。それなら全ての文章を能動態にすれば良いと思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。

なぜなら主語が変わることで、同じ状況についての説明でも、ニュアンスが少し変わるからです。上記の能動態と受動態の例文の日本語訳を見ても、それがなんとなくわかるのではないでしょうか。

そういったニュアンスの違いを、受動態を学ぶ際にしっかり理解するためには、「能動態」というものがどういう文章なのかを理解しておく必要があるんですね。ですから、こんなに単純な能動態で普段はあまり言及されない文法項目ではありますが、「受動態」を学ぶ際には盛んに出てくるのです。

能動態の疑問文について

能動態の疑問文も非常に単純なものですが、受動態の疑問文を学ぶ際には、能動態の疑問文がきちんと作れないとなりません。ですから上記で使った例文を、全て疑問文にしてみましょう。

まずは例を見てみてください。

(例)I speak Japanese.
→  Do you speak Japanese?(あなたは日本語を話しますか?)

この文章をそのまま疑問形にすると、「私は日本語を話しますか?」ととても不思議な質問になってしまうので、Iの部分はYouにして疑問文を作っていってみましょう。解答は一番下に記載しています。

(1)She uses the dictionary.

(2)I borrowed his book.

(3)His attitude impressed me a lot.

(4)My mother made me sad by her lie.

(5)My friend called me late at night.

(6)She always travels everywhere.

(7)She explained the history of the town.

(8)I have told him that he had dropped something.



解答

(1)Does she use the dictionary?
  (彼女は辞書を使いますか?)
(2)Did you borrow his book?
  (あなたは彼の本を借りましたか?)
(3)Did his attitude impress you a lot?
  (彼の態度はあなたを感動させましたか?)
(4)Did your mother make you sad by her lie?
  (あなたのお母さんは彼女の嘘であなたを悲しませましたか?)
(5)Did your friend call you late at night?
  (あなたの友達は夜遅くにあなたに電話をしましたか?)
(6)Does she always travel everywhere?
  (彼女はいつもあちこち旅をしますか?)
(7)Did she explain the history of the town?
  (彼女は町の歴史について説明しましたか?)
(8)Have you told him that he had dropped something?
  (彼に何かを落としたことを告げましたか?)

どうでしょうか。

この問題を難しいと感じる人は、受動態の疑問文でも躓いてしまいます。逆に言えば、受動態を勉強する前には、この能動態の肯定文・疑問文ともに、しっかりマスターしておかなければなりません。

現在完了・過去完了が入るとなかなか難しいかもしれませんが、単純な現在形・過去形の能動態については、スラスラと文章を作れるようになっておきましょう。

まとめ

今回は受動態の説明をする前置きとして、まずは能動態についてご説明しました。これがマスターできている人で、受動態はまだよくわからないという人は、これから受動態について学んでみてくださいね。

能動態の文章が作れない人は、まずは能動態をマスターすることから始めてみてください。

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