今年の流行語大賞は?流行語を英語で学ぼう

buzzwords contest


年末になると、流行語大賞の発表がありますよね!

毎年その年を象徴するような言葉がチョイスされるため、一年を振り返る意味でも楽しみな年末イベントの一つです。

さて、2018年の流行語大賞は、カーリング女子日本代表の「そだねー」に決まりましたね!北海道の方言であり、どこかかわいらしさや温かさを感じるフレーズに、人気が集まりました。

そこで今回は、2018年流行語大賞の「そだねー」を始めとした、流行語の英語表現や、海外の流行語大賞についてご紹介してみたいと思います。

 

 

「流行語大賞」って英語で何て言う?

そもそも「流行語」をどう言い表せばいいのか、というところから悩んでしまいますね!

最も自然な言い回しを知るために、海外メディアで日本の「流行語大賞」について取り扱われる際に、どのような呼び方になっているかを調べてみました。

主に使われていたのは、以下の3つです。

“buzzwords contest”

→「バズる」などと日本語でも言ったりしますが、”buzz”には「ブンブンいう、ざわつく」といった意味があります。そこで、”buzzword”は「(世間を)ざわつかせた言葉」という意味になるんですね!

“keywords-of-the-year contest”

→直訳すると「その年のキーワードのコンテスト」となりますので、まさに「流行語大賞」を表しますね!”~of the year”というのは”music(音楽)”や”movie(映画)”などさまざまなジャンルについて使うことが出来ますので便利です。

“top 10 buzzwords”

→「トップテン」というのも、日本人にとっては馴染みのあるフレーズですね。「〇〇大賞」と言いたい時に幅広く使える表現ですので、覚えておきましょう!

 

2018年流行語大賞「そだねー」を英語で!

それではさっそく、2018年流行語大賞を獲得した「そだねー」を英語で表現するとしたら何と言えばいいか、考えてみましょう!

“Yeah.”
→「うん」や「はい」などの同意・肯定を表すフレーズとして、日常会話でもよく登場しますよね。”Yes.”よりはくだけた表現で、「そだねー」のカジュアルなニュアンスが出しやすいのではないでしょうか。

“Right.”
→ まさに、「その通り」「そうですね」と言いたい時に使われるフレーズですね。「そだねー」の意味合いには最も近い言葉かもしれません。ただ、”Right.”の場合は、相手の言ったことに対して「正しい」と伝えるニュアンスが強いため、日本語で言うところの単純な「そうだね」よりは限定的な意味になるということを知っておきましょう。

“Uh-huh.”
→ ”Yeah.”よりももっとカジュアルに、相づちとして使われるのがこの”Uh-huh.”ですね。日本語に訳すとしたら「うんうん」といった感じでしょうか。

“Got it.”
→「わかった!」「OK!」と言いたい時に使う”Got it.”も、「そだねー」を言い表すのに使えるフレーズです。スポーツの場合は、監督やチームメイトから何か指示を出された時に使われることが多いですので、まさに「そだねー」が使われたシチュエーションにもぴったりはまるのではないでしょうか。

“Roger.”
→ 日本語でも「了解!」と言いたい時に「ラジャー!」といったりしますが、これはもともと英語から来ているフレーズです。先ほどの”Got it.”と似た意味で使われます。

“Definitely.” “Absolutely.”
→「もちろん!」「当然!」と言うことで相手への強い同意を表します。「そだねー」のニュアンスからすると少し強すぎるように感じるかもしれませんが、ネイティブの若者の間ではちょっとした「了解!」のフレーズとしても頻繁に使われる表現ですので、「そだねー」と同じ位置づけで使っても何ら問題ないと言えます。

“Totally.”
→「全くだ」「その通り!」と言いたい時に使われる”Totally.”も、状況に応じては「そだねー」と同じように使えるでしょう。相手に強い同意を示す言葉です。

“I agree.”
→「賛成~!」という意味のフレーズですね。語尾を伸ばすので、なんとなく「そだねー」と似たものを感じます。ただ、フォーマルな場で使われる固めのニュアンスのフレーズですので、「そだねー」のカジュアル感は出せないかもしれません。

 

過去の流行語を英語で表現してみよう!

それでは、2017年以前の流行語についても見てみましょう!

2017年:インスタ映え・忖度

2017年は流行語大賞に2つの言葉が選ばれました。

「インスタ映え」には、”Insragrammable”が使われることが多いです。
”Instagram”と”-able(~できる)”を組み合わせた単語ですね。このほか”Instagenic”という言い方もあります。こちらは「フォトジェニック」という言葉が日本語でも浸透しているため分かりやすいですね!

また、「忖度」には「(相手の心情を)推測する」という意味の”conjecture””surmise”を使うのが妥当でしょう。
「忖度」は森友学園の籠池理事長が口にしたことで話題になった単語ですが、海外記者向けの記者会見を開いた際には”surmise”と訳されていたようです。ぴたりとはまる英単語が無いだけに難しいですが、近い置き換え表現を知っておくと良いでしょう。

2016年:神ってる

「神ってる」は英語に直すのが非常に難しいフレーズです。「神がかっている」「この世のものとは思えない」という風に言い換えると少しわかりやすくなりますね。

こちらのフレーズは、”out of this world”と言い表されることが多いようです。「この世の外」と言うことで、「この世のものとは思えない」というのが伝わってきますね。

2015年:トリプルスリー・爆買い

2015年も2つの言葉が流行語として選ばれました。

まず、「トリプルスリー」とは「1シーズンの間に打率3割・30本塁打・30盗塁を達成すること」を指す言葉です。英語の単語のようですが、これは和製英語ですので海外では通じません。

「トリプルスリー」にぴったりの英単語はなかなかありませんが、「30本塁打・30盗塁」を意味する”30 30 club”という言い方は一般的に使われているようです。また、「爆買い」は”spree(派手にやること、バカ騒ぎ)”を使って”shopping spree”と表現すると良いでしょう。

 

海外にも流行語大賞ってあるの?

実は、海外にも日本と同じような流行語大賞があります。

やはり、言葉は生活に深く密着したものであるだけに、そのトレンドを探ることで時代を象徴する出来事が分かったり、国民の思いが読み取れたり・・・といったことがあるんでしょうね。

アメリカの流行語大賞 WORDS OF THE YEAR

アメリカでは、いくつかの団体でそれぞれに流行語を発表していますが、最も歴史が長く知名度が高いのがAmerican Dialect Society(アメリカ方言学会)の発表する流行語大賞です。それでは、過去3年間の流行語を見ていきましょう!

2017年:Fake news
→ 言葉の通り、「偽のニュース、虚偽報道」という意味です。トランプ大統領が自身のTwitter内で頻繁に使っていた言葉として話題になりましたね。

2016年:Dumpster fire
→ ”dumpster”とは、海外の路上でよく見かける大きなゴミ箱のことです。これに”fire”を付けることで、ゴチャゴチャと散らかっている様子や惨事が起きている様子を表すフレーズになっています。当時のアメリカにおける、大統領選を始めとした複雑な政治模様を言い表したフレーズだと言えますね。

2015年:(singular)they
→ ”singular”は「単数の」という意味がありますので、直訳すると「単数のthey」となります。”they”は皆さんご存知の通り「彼ら」という意味ですので、「複数なんじゃないの?」と思うかもしれませんね。実は「単数のthey」とは、性的マイノリティーの方々を指すのに主語として使われる代名詞なんです。

英語で1人の人を表す代名詞といえば、”he(彼)”もしくは”she(彼女)”しかないわけですが、これでは性的マイノリティーの方々に対して使う際にいずれかの性別を特定することになります。人権が大きな社会問題となっているアメリカならではの流行語ですね。

ちなみに、アメリカの流行語大賞は毎年年始に決定されるため、2018年の流行語大賞はまだ発表になっていません。どんな言葉が選ばれるのか、今から楽しみですね♪

イギリスの流行語大賞 Word of the Year

イギリスでは、毎年12月にオックスフォード大学出版局がその年の流行語大賞(Word of the Year)を発表します。アメリカの”WORDS OF THE YEAR”とは違い、”word”と単数形になっていますね。つまり、アメリカのように2,3単語で構成されるフレーズではなく、単語が一つだけ選ばれる仕組みになっています。それでは過去3年間の流行語を見ていきましょう!

2018年:toxic
→「毒性の」という意味の単語ですね。今年イギリスでは、「人に害を及ぼすもの(良くないもの)」に対して、形容詞として幅広く使われていました。具体的には、”toxic work environment(劣悪な職場環境)”や”toxic relationship (害のある人間関係・恋愛関係)”などです。

2017年:Youthquake
→ ”youth(若者)”と”quake(地震)”から生まれた造語です。「若者によって引き起こされる文化・政治・社会における激しい変化」といった意味合いになります。従来は発言力の弱かった若者も、現代はSNSを通じて情報発信ができる時代ですから、そういった時代の流れを感じさせる単語でもありますね。

2016年:Post-truth
→ ”truth”はご存知の通り「真実」という意味ですので、直訳すると「ポスト真実」となりますね。意味を理解するのが難しいですが、オックスフォード辞書によると「客観的な事実が重視されず、感情的な訴えが政治的に影響を与える状況」という意味なのだそうです。

 

まとめ

日本、そして海外の流行語大賞についてご紹介させていただきました。特に2018年流行語大賞の「そだねー」は英語表現のパターンがたくさんあって面白かったですね!

みなさんの興味を刺激するような流行語はあったでしょうか?

流行語大賞が海外にもあるということに驚いた方もいらっしゃったかもしれませんね。

言葉には、その国の文化や時代的背景が色濃く現れるものですので、各国、各年の流行語をたどりながら英語を勉強するのもおもしろいでしょう。

これから毎年、年末年始には、日本だけでなくアメリカやイギリスの流行語にも興味を持って、情報収集してみてくださいね。

どんな切り口でも結構ですので、自分に合った英語学習のきっかけやモチベーションになるような物事を見つけて、学習に活かしていきましょう!

 ネイティブキャンプでは、365日講師とレッスンできるため、お正月で仕事が休みの皆さんにとって、英語の勉強を始めるチャンスです!
普段は「話すトピックがないからなかなかできなくて・・・。」という人も、流行語大賞の話で盛り上がることができますよ!

ぜひこの機会にチャレンジして見てください!