大晦日を英語で説明してみよう。

New Year's Eve


みなさんはこんな疑問持ったことはありませんか?

「大晦日って英語でなんて言うの?」
「各国の大晦日を知りたい!」

12月31日の年の終わり、日本ではこの日のことを大晦日と読んでいます。しかし海外では大晦日のことを「oomisoka」なんて読んだりはしません。大晦日はもちろん日本の呼び方です。

この記事では、
・大晦日が英語ではどのように表現されるのか
・大晦日以外にも年末年始に日本で使われる言葉は英語でなんと言うのか
・各国の大晦日はどのようなものなのか
について紹介します。

 

 

大晦日を英語で行ってみよう

大晦日は英語にすると「New Year’s Eve」です。この「Eve」という単語には「祭日の前日」「祭日の前夜」などの意味があります。つまり大晦日の次の日である元旦は「New Year’s Day」と言います。

これは日本のクリスマスでも同じように使われている表現ですよね。12月25日のクリスマスは「Christmas」と言いますし、12月24日のクリスマス前日のことを「Christmas Eve」と言います。クリスマスは英語圏発信の文化なので英語と同じ表現になっているのです。

 

年末年始の過ごし方を英語にしてみよう

大晦日を含めて年末年始には様々なイベントや過ごし方があります。特に日本特有なものが多いので、英語で表現するには難しいものもありますよ。

「良いお年を」

12月になるとだんだんと使われ始める言葉が「良いお年を」と言う言葉です。年内にはもう会わないだろうという人に対して用いる言葉になります。

良いお年を=「Have a great new year!」

「Have a nice day」=「良い一日を」という表現がありますが、文法は同じですね。日本人にも使いやすい表現でしょう。しかし注意したいのは、英語圏の「new year」とは、クリスマスから年始の休みの期間を指す言葉になります。

12月30日には「Have a great new year!」という表現よりも「Enjoy the holidays! 」の方が良い表現になるでしょう。休日が数日にわたる場合は、複数形の”s”を忘れないように注意ですよ。

「大掃除」

年末にかけてのイベントといえば大掃除です。専業主婦の人にとって、逃げたくなるほどめんどくさいことですよね。

年末の大掃除=year end cleaning」

これで年末の大掃除のことを言いますが、アメリカでは大掃除を年末には行いません。アメリカでは”春”に大掃除を行います。もちろん英語では「spring cleaning」となり、この春の大掃除が日本でいうところの「年末の大掃除」に当たります。

We do our "spring cleaning" at the end of the year in Japan.
(日本では年末に春の大掃除を行います。)

このような表現をすれば、年末の大掃除のことを理解してくれますよ。

「忘年会」

忘年会はその時にあった苦労を忘れるために行われる宴会のことです。しかしこれは日本特有のものになります。海外には忘年会が存在しないのです。これは寂しい・・・。

忘年会=「year-end party」

年の終わりに行われる宴会のことなので、「year-end party」のような表現になります。アメリカで忘年会に一番近いものはクリスマスパーティーになるようです。

「除夜の鐘」

除夜の鐘は年が明けた0時から鐘を打つ行事です。打つ回数は108回で、その回数は煩悩の数とされています。もちろんのこと除夜の鐘も日本特有の文化になります。

除夜の鐘=「bells of new year’s eve」

この除夜の鐘を説明するのがちょっと大変です。回数や煩悩のことがわからないと「why!?」のままになってしまいます。

・On New Year’s Eve, Temples in Japan ring the bells at midnight.
(新年には日本の寺は真夜中に除夜の鐘を鳴らします。)

・The number of times to ring is 108 times.
(鳴らす回数は108回です。)
 ※number of times「回数」

・This is the number of desires.
(これは欲望(煩悩)の数です。)

・Get rid of desire by ringing bells of new year’s eve 108 times.
(除夜の鐘を108回鳴らすことで欲望(煩悩)を取り除きます。)
 get rid of「取り除く」

日本特有なものは英語で説明することが重要です。ここでは煩悩のことを欲望に置き換えて「desires」という言葉で表現していますが、もう少し「煩悩」に近い表現にすると「worldly desires」となります。”worldly”は「世俗的な」という意味です。 

「紅白歌合戦」

紅白歌合戦ももちろん日本のものです。紅白歌合戦が日本の大晦日の風物詩であることをしっかりと説明するようにしましょう。

紅白歌合戦=「Red and White Singing Contest」

・Red and White Singing Contest is TV music show broadcast on New Year's Eve.
(紅白歌合戦は大晦日に放送される音楽テレビ番組です。)

・Many Japanese spend New Year’s Eve while watching Red and White Singing Contest.
(多くの日本人が紅白歌合戦を見ながら年を越します。)

「年越しそば」

年越しそばは縁起を担いで大晦日に食べるそばのことです。これも日本特有な文化になりますね。年越しそばを英語で表現すると「Buckwheat New Year's Eve」という表現になりますが、日本食であるため英語よりは日本語をそのまま伝えた方が魅力が伝わります。

年越しそば=「toshi koshi soba」

ただし説明が必要になります。海外に日本食が浸透しているからこそ、そのまま伝えた方が良いのです。

・Toshi koshi soba is a traditional noodle dish eaten on New Year’s Eve in Japan.
(年越しそばは日本の大晦日に食べられる伝統的な料理です。)

「初詣」

初詣は新年明けてから行く人が多いかもしれませんが、大晦日から準備して行く人も多いですよね。初詣の場合は「新年のお参り」という表現で言い表します。

初詣=「the first temple visit of the new year」

この表現で新年のお参りという意味になります。初詣の場合、神社に行く人とお寺に行く人がいますが、お寺のことを「temple」、神社のことを「shrine」と言います。

「おみくじ」

おみくじは日本特有の文化ではありますが、世界各国に似たようなものは存在しています。新年明けたらとりあえずのおみくじ、というのが日本の文化の1つでもありますね。

おみくじ=「fortune slip」

「おみくじを引く」は「draw a fortune slip」と言います。
おみくじの結果を表す英語は、
・大吉 very good luck
・吉  good luck
・中吉   fair luck
・小吉   a little luck
・凶  bad luck
・大凶 extremely bad luck
です。

 

各国の大晦日の過ごし方

日本の大晦日といえば家でゴロゴロと紅白歌合戦やガキの使いを見たりするか、初詣に出かけるかのだいたい2択になると思います。日本の年末年始は寒いこともあり、初詣に夜中から行く人はかなりアクティブな印象ですよね。

そんな中海外の大晦日はどのような感じなのでしょう。日本のように除夜の鐘がボーンボーンと鳴るイメージはあまりありませんね。

アメリカ

アメリカではご存知の通り、派手に花火が打ち上がります。ニューヨークのタイムズスクエアでは花火と同時に紙吹雪が吹き荒れるという日本とは全く逆のスタイルです。「みんなで楽しく盛り上がろう!」という感じがしますね。

ブラジル

ブラジルという国は一年を通して暖かい国です。大晦日も暖かいので、コパカバーナというビーチでは花火が打ち上がり、しかも海で大晦日を迎えるのです。暖かい国だからできることですね。

スコットランド

スコットランドの大晦日はとにかく寒いです。しかしスコットランドでは寒いことなんてお構いなし!冬の川や海に飛び込む文化があるのです。ブラジルよりもある意味ではホットですね。

イギリス

新年明けた時の各国の様子はニュースで報道されることがあります。イギリスでもアメリカ同様に花火でお祝いします。ビックベンをバックにした花火の様子が毎年綺麗で、花火が打ち上がるテムズ川には数千人の観客が訪れるそうです。

アラブ首長国連邦

アラブ首長国連邦といえば石油国家で金持ちのイメージがありますよね。大晦日もお金をこれでもかというくらいつぎ込みます。どの国でも花火を打ち上げる国が多かったのですが、アラブの都市ドバイではその花火の数はギネスに登録されているのです。

その数は50万発!東京で最も有名な花火大会である隅田川花火大会の打ち上げ数は約2万発です。衝撃的な数ということがお分かりいただけるでしょう。

 

大晦日は国によってかなり違う

日本の大晦日を中心にいろんな国の大晦日を見てきましたが、日本の大晦日はかなり落ち着いているように感じます。どの国でも花火で盛大にお祝いすることが多かったり、体を張って冷たい川や海に飛び込んでみたりと日本ではあまりない文化がかなり多くありました。

除夜の鐘を聴きながらゆっくりとした大晦日、元旦を過ごすのも日本の良いところではありますよね。私は基本的に寝正月です・・・。

また大晦日には日本特有の文化が多くあります。日本特有の文化の場合は、海外の人に説明を行わなければならなくなりますので、英語で文化まで伝えなければなりません。英語だけでなく「なんで除夜の鐘は108回打つのか」などの文化的な背景を知っていると日本の良い部分を伝えることができますよ。

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