意味するという意味の"mean"を使った使える表現をマスターしよう

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Meanという単語は、おそらく英語を勉強している人なら聞いたことはあるのではないでしょうか。

この単語の一番代表的な日本語訳は、動詞の「意味する」です。

このmeanという単語、実は日常会話の中でかなり頻繁に使います。「意味する」という動詞を考えると、なぜ頻繁に出てくるのかピンとこないかもしれませんね。

日本人の性格を考えると、meanを使った表現はかなり使いやすい表現なのではないかと思います。

今回はこのmeanという英単語について、その意味を再確認し、どんな表現があるのかを例文を使って解説していきます。

日頃からオンライン英会話の講師や外国人のお友達と英語で話す機会がある人は、すぐにでも使える表現を見つけられるはずですよ。

 

Meanの意味を知ろう!

まずはmeanという言葉の意味を再確認してみましょう。冒頭のとおり、この単語は「意味する」と訳すことができます。

この基本的な語意は、すでに知っている人が多いでしょう。

しかし英和辞典を引いてみると、meanという単語にはかなり多くの和訳が載っています。ざっとご紹介してみると、例えば下記のような和訳が出てきます。

・意味する
・示す
・意図する
・等しい
・~のつもりで言う
・言う
・予定する
・重要である
・引き起こす
・(感情などを)抱く

英和辞典にはこれだけの和訳が載っていますが、実際にはほとんど同じ意味で使われています。

英語と日本語はかなり異なる言語のため、イコールにできないため、日本語に訳した時にはこれだけの言い回しがあるというだけなのです。

これらすべてを覚える必要はありませんが、このような和訳のイメージが「mean」なんだという感覚を持ちましょう。

 

ちなみにmeanという単語には、全く別の意味があります。

ひとつは、「意地悪」だとか「ひどい」というような意味です。

こちらについては、上記の「意味する」という意味とは全く別の用法になります。

特に、いじわるな人への表現パターンとして代表的なスラングです。

いじわるな人には会いたくありませんが、覚えておくと日常英会話が自然なものになります。

 

そしてもうひとつが、「平均」です。averageとmeanはどう違うのでしょう?

このふたつの意味については、記事の後半で使い方などを説明していきます。

 

Meanを使う英文法を確認しよう

Meanは英文のなかでどのように使われるのでしょう?

英語フレーズとともに確認します。

 

動詞の場合

What does the word “grammar” mean?
この“grammar”という言葉はどういう意味ですか?

I completed the exam, which means a lot to me.
試験を完了できた。これは私にとってとても重要なことです。

ベストを尽くし、大切な試験を完了させたことの重要性を表しています。

Does it mean that you are telling me I don’t know the truth?
私が真実を知らないっていってるの?

that節以下を対象に、〜という意味なのかという表現になります。

否定文では、It doesn’t mean, It didn’t mean...となりますね。

 

名詞の場合

前述のWhat does the word “grammar” mean?を、名詞meaning使って変化させてみます。

What is the meaning of the word “grammar”?
この言葉“grammar”の意味はなんですか?

 

形容詞の場合

You are so mean to me.
あなたってすごく意地悪ね。

形容詞のmeanが、「意地悪・ひどい」という意味になります。主語である人がいじわるという意味です。

これは通常、けちなといった表現のイギリス英語であり、アメリカ英語になると「意地の悪い・卑劣な」といったニュアンスになります。

 

イディオムの場合

meanのイディオムには皆さんも見覚えのあるものがあります。

What do you mean?
それってどういう意味?

I mean... つまり、いやぁその、、、

続けて、meanを使った例文をいろいろ紹介していきましょう。

 

英語がよくわからない時にとても役立つ表現

Meanという単語の意味は、前述のとおりです。この単語を使った表現は、日常会話を自然にするものばかりなのですが、英会話初心者の人にとても使いやすく便利な表現もたくさんあります。

英語学習を始めたばかりで英語がまだまだよくわからないというとき、相手が言ったことがわからなかったり、書いてあることがわからなかったりしますよね。そんなときには、meanを使った表現の出番です。

まずは会話文形式の例文を見てみましょう。ちなみに和訳の方は直訳ではなく、日本語として自然な訳にしています。

T=講師 S=生徒

T:When you have a question, please feel free to ask me.
(もし疑問があれば、私に気軽に質問してください。)

S:What does “feel free” mean? I don’t know the expression.
(“feel free”とはどういう意味ですか?その表現は知りません。)

T:It means that you can ask me if you want to, and I’m happy to help you.
(もし必要ならいつでも私に質問していいですし、私は喜んでその疑問に答えるということです。)

S:Ah, I see. Thank you very much.
(なるほど、わかりました。ありがとうございます。)

「〇〇とはどういう意味ですか?」
「それはこういう意味です」

という時にmeanは大活躍します。英語を学習中の人だと、この表現はしっかり覚えておくと便利なのではないでしょうか。

もしも会話の中で、意味がわからない単語や表現が出て来た場合は、この文章をそのまままるっと使ってみてくださいね。

What does it mean?
(それはどういう意味ですか?)

What does 〇〇 mean?
(〇〇とはどういう意味ですか?)
※〇〇にはわからなかった単語・表現をいれる

 

また、会話の中で講師や友達に日本語の言葉の意味を訊かれることもあるかもしれません。

そういう時には下記のように答えられます。

T:What does Konbanwa mean?
(こんばんはとはどういう意味ですか?)

S:It means good evening in Japanese.
(それは日本語でgood eveningのことです。)

 

どうでしょうか。特に日本や日本語に興味のある外国人と話すときには、こういった表現が使えそうですよね。

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Meanを使った日常会話でよく出てくる表現集

上記でご紹介した表現は、英会話初心者向きの表現です。

まだ初心者・初級レベルだという人は、まずは上記の表現を使いこなせるようになりましょう。

そのレベルを越えた人は、もう少し踏み込んだ自然な日常会話で出てくる表現を覚えましょう。

Meanを使った表現は、本当にたくさんのものが使われているので、ここではあまり解説は含まず、会話フレーズをご紹介していきます。

使えそうだと思うものは、フレーズ単位で覚えて積極的に使ってみてくださいね。

 

You know what I mean?
(言ってることわかる?)

これは日常会話でとてもよく使う表現です。

Do you understand?ではいけないのかと思う人もいるでしょう。

日常会話では、Do you understand?はあまり使わないかもしれません。

先生が生徒に何かを教えているときや、何か文章を読んでいて、Do you understand it?ということはありますね。

では、You know what I mean?はどう言った時に使うかというと、例えば何かをうまく説明できないときに、
「でも言ってることわかってくれるよね?」
と言いたいときや、「言いたいことわかる?」「この気持ちわかってくれる?」のようなニュアンスのときに使うかと思います。

非常によく耳にする表現なので、使っている場面を見つけたら要チェックです。

 

I mean….

I meanで始まるフレーズも非常によく耳にします。そういう私も非常によく使います。どういう時に使うかというのは言葉では説明しづらいので、会話文で見てみましょう。

A: Why didn’t you go out with her?
(なんで彼女と付き合わなかったの?)

B: Well, we didn’t get along well. I mean…, there is something about her which keeps bothering me.
(うーん・・・なんか気が合わなかったんだよね。なんと言うか、彼女の何かがどうしても引っかかっちゃって。)

 

このニュアンス伝わるでしょうか。I meanを使って、なぜ気が合わなかったのかを説明しているのですが、ちょっと言いづらいような感じです。

この続きを例文で見てみましょう。

A: What do you mean? You seemed to like her!
(どういうこと?彼女のこと気にいってるぽかったじゃん!)

B: Yeah. I mean she is nice…but she kinda has bad breath.
(うん。まあ彼女はいい子なんだよ。・・・でも口臭がちょっとね。)

A: Oh…well, I understand.
(ああ、なるほどね。)

こういう感じです。このI meanのニュアンスは取りづらいかもしれませんが、こういう感じでも使うということがわかれば、一層英語のニュアンスがわかるのではないでしょうか。
ちなみに、普通に「こういう意味で言ってるんだよ。」「・・・ってことだよ」という時にでもI meanと使います。このように理由を説明する形でmeanが使われるのです。

 

言い間違いを訂正するときの I mean.

I meanの表現は、喋りながら何かを言い間違えてしまった時にも使えます。こちらも例文で見てみましょう。

A: How much did you spend for your trip to Japan?
(日本への旅行でいくら使ったの?)

B: I think I spent roughly 300…no, I mean 3,000 dollars.
(多分300・・・いや、3,000ドルくらい使ったよ。)

このI meanはその直前に言ったことを訂正するために使っています。

「いやいや、間違えた。〇〇って言いたかったんだ。」という気持ちのときに使ってみましょう。

 

いじわるという意味のmean

meanのもうひとつの意味は、「いじわる」「ひどい」です。

海外のテレビドラマでもからかわれたときなどに、「You’re so mean!」(なんていじわるなの!)と本気で言うセリフがあったり、小学生の子ども同士の会話で「She is mean!」(あの子っていじわる!)という風にネイティブが自然に使う表現です。

悪意のないやり取りでも、冗談風に「あ〜いじわるだね」などと返す使い方もできます。

悪気がなかったのにもかかわらず、相手が「You’re so mean!」と言ってきた場合は、
「I didn’t mean to/it, sorry.」
(そんなつもりじゃなかったんだ、ごめん)
と素直に謝るのはいかがでしょう?

 

平均という意味のmean

最後に、平均という意味のmeanをご紹介します。

平均というと、皆さんは「average」を思い出しませんか?英語には平均値を表す言葉として、このふたつがあります。

特に、統計学ではこのふたつmeanとaverageを区別して使用しており、平均値にはmeanが用いられています。

例文をご紹介しましょう。

What is the mean of these numbers: 10, 20, and 60.
The mean is 30.

答えは10, 20, 60を足して3で割った数、「平均値30」ということになります。

 

まとめ

Meanを使った表現は、ここでご紹介しきれないくらいたくさんあり、使いこなせるととても自然な英語が話せるようになります。

ここでは和訳をつけていますが、コツは英語をそのまま英語で理解するということでしょうか。

まずは簡単な表現から使いこなせるようになって、それ以外の表現はテレビドラマや映画などを見て、I meanを使っている場面に注目してみてください。

使えるようになるととても便利な表現なので、自然な英会話をしたい人には是非覚えて欲しい表現です。