「お疲れ様です」を英語で表現すると?ビジネスメールで使える英語フレーズまとめ

ビジネスメール

みなさんこんにちは!日本語の「お疲れ様」「お疲れ様です」「お疲れ様でした」という挨拶は、さまざまな場面で耳にするあいさつ表現ですが、英語で表現するには難しい言葉の一つです。

なぜならこの「お疲れ様です」という挨拶は、同じ会社に属し、会社のために働いているという意識が強い日本人特有の考えから来るものなので、自分のために働くのが基本の外国人の方には非常に理解しにくい挨拶表現でしょう。

理解しにくいとわかっていても、同僚や上司に日本語のようにお疲れさまですと伝えたくなるものです。ですので今回は、ビジネスメールにおける「お疲れ様です」の英語フレーズを紹介していきたいと思います。

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ビジネスメールでの「お疲れ様です」
英語フレーズまとめ

1. 挨拶としての「お疲れ様です」

 日本語でのメールの書き出しによく使われる「お疲れ様です」という挨拶表現は、至極真っ当ですが『あいさつ』です。「おはようございます」「こんにちは」のような挨拶の一つですので、英文メールでは冒頭の挨拶文が「お疲れ様です」に相当する意味合いを持つのではないでしょうか。
 英文メールでの書き出しの言葉は、いろいろありますが、フォーマルかカジュアル、面識があるかないかなどで違いがあります。

フォーマルな表現(上司や目上の方宛て)

名前を知らない場合
Dear Sir,  男性に対して
Dear Madam, 女性に対して

名前も性別も分からない場合
Dear Sir or Madam, 
To whom it may concern,  役所宛て向き

相手が複数の場合
Dear Sirs,  男性陣に対して
Dear Madams, 女性陣に対して

どれもとてもフォーマルな感じです。

名前を知っている場合
Dear Mr. Tramp, 男性に対して
Dear Ms. Tramp, 女性に対して、最近ではMissや Mrsよりも女性を既婚や未婚で区別しないとする意味でこちらの表現が主流です。

カジュアルな表現(同僚や親睦の深い相手宛て)
Dear John Tramp,
Dear John,

Hi, Mr. Tramp,
カジュアルだが適当にフォーマルな感じも含む。
Hi, Steve,  同僚(友人)に対して、カジュアル。
Hiの代わりにHelloも使えます。

親しい間柄ではメールの冒頭は相手の名前のみが一般的ですが、冒頭に一言挨拶を入れると、日本語の感覚ではしっくりくるのではないでしょうか。

2.賞賛の意味を込めて使う「お疲れ様です」

感謝の意思を伝え賞賛のニュアンスを込めた英語フレーズ
Thank you so much for—か、Thanks for—を使って、

Thank you so much for your trouble.
「お手数おかけしてすみません。ありがとうございました。」

Thank you very much for your great work.
「あなたの素晴らしい仕事にとても感謝しています」

Thanks for your time. 
「あなたの貴重な時間を有難うございました」

あなたは私にとって最もサポートして下さる方ですという
賞賛のニュアンスを込めた英語フレーズ
現在完了を使って、

You have been most professional and helpful. 
「あなたは、最もプロ意識を持った対応で私の最高の助けになっています」

You have been most helpful in my quest. 
「あなたは、私が探求を続ける過程で最も助けてくれています」

You have been most helpful to me (us). 
「あなたは、最も私の助けになっています」

3.ねぎらいの意味を込めて使う「お疲れ様です」

「–と願っています」、「願っているよ」と、ねぎらう
英語フレーズ
I hopeを使って、

I hope you are not over tired. 
「疲れ過ぎていないように願っています」

I hope you are not too tired today.
「あまり疲れていないように願っています」

I hope you will take it easy on the weekends.
「週末はゆっくりしてもらえるように願っています」
「働きすぎたね」、「働きすぎてるよ」と、ねぎらいます。

You worked very hard today.
「今日は、とても働いたね」

You’re really working hard today.
「今日は、本当にハードに働いているよ」

You guys are working really hard today! 
(複数の同僚か部下に対して)「あなたたちは、今日、本当にハードに働いているよ」

メールだけでなくせっかくですので、会話表現での英語フレーズもご紹介致します。

ビジネスシーンでの「お疲れ様です」
英会話フレーズまとめ

1.出社/退社時の簡単な挨拶として

 例えば出社時に使う「お疲れ様です。」は日本語の感覚では『簡単な挨拶』ですよね。 あなたが「お疲れ様です。」と挨拶をしたら相手も同様に「お疲れ様です。」と同じ言葉を返します。
 では、英語での『簡単な挨拶』定番フレーズ ”How are you today?” だったらどうでしょう。オウム返しで ”How are you today?” と、答えることはできません。”I’m fine, thank you. And you?” などと答えるのが普通です。
 簡単な挨拶として日本で使われている「お疲れ様です」は、英語の ”How are you today?” ではなく、”Good morning!””Morning!”が相当するでしょう。
 ”Good morning!”と言われれば、普通同じように”Good morning!”と返しますもんね。え!と思われるかもしれませんが、簡単なあいさつ表現として捉えるのが日本語の感覚と近いのではないでしょうか。
この挨拶表現であれば同僚だけでなく上司や目上の方々に対しても問題なく使えると思います。

目上の方には、

“Good morning, Sir!”
“Good night, Ma’am!”

などが使えますが、

初対面の場合も、

“Good morning, Sir!”
“Good afternoon, Ma’am!”

通常、欧米では上司でも名前で呼ぶことが多く、
自己紹介で名前を教えてもらえば、

“Good morning, George!”
“Good night, Nancy!”

などと言えます。上司の方もこちらを好ましく思われるようです。
名前を知らない人でも明らかに目上の人だとわかる人には、
“Sir!”
“Ma’am!”
とよびかけます。両方とも日本語にない音がありますので、発音には気を付けてください。

2.賞賛の意味を込めて

同僚を褒め讃える/上司が部下を褒める場合

“Good job!”
“Good work!”
“Well done!”
“Excellent work!”

「よくやった」、「上出来だ」

“Excellent presentation!”
「優れたプレゼンテーションだったね」

”Goodnight, George!”
“Excellent presentation, Nancy!”
“Well done today!”

などのように名前やtodayを入れてみると、さらに良いかもしれません。

上司や目上の人を賞賛する場合

「感心させられる」や「感動させられる」のbe impressed with を使って、

I’m really impressed with your hard work.
「勤勉な仕事ぶりに感心させられた」

I’m really impressed with your great job.
「偉大な仕事に感心させられた」

I’m really impressed with how you have handled the situation.
「あの状況をあなたが(上手く)処理したやり方に本当に感心させられました」

「尊敬する」や「敬意を払う」のrespectを使って、

I really respect your work.
「あなたの仕事にはいつも敬意を払います」

I always respect your hard work.
「あなたの勤勉さにはいつも敬意を払います」

I respect your hard work ethics.
「仕事に対する勤勉な倫理には敬意を払います」

「高く評価します」や「真価を認めます」のappreciateを使って、

I always appreciate your hard work.
「常にあなたの勤勉な仕事に高い評価をします」

I really appreciate your hard work. 
「あなたの勤勉さには本当に真価を認めます」

「称賛する」や「感服する」のadmireを使って、

I always admire your hard work.
「常にあなたの一生懸命な仕事を称賛します」

I really admire your hard work.
「あなたの勤勉さには本当に感服します」
ReallyAlwaysを入れることでより強調した言い回しが可能です。自分自身が本当に上司の仕事ぶりや仕事上の采配に感心したら、いつもよりも少し大きな声で心を込めて言いましょう。

3.ねぎらいの意味を込めて

ねぎらいの気持ちをストレートに表すのなら、「きっとお疲れになったでしょう」とか「きっと疲れたでしょう」という表現が英語では「お疲れ様です」、「お疲れ様でした」や「お疲れ様」になるでしょう。
つまり、
“You must be tired.”
「(ベストを尽くしたのだから)疲れたに違いない」
相手の名前を最初か最後に加えるとさらに良いと思います。
“You must be tired, George.” 

“You’ve gotta be tired from that work.”
「仕事で疲れたのに違いない」
have got to beで、–に違いない。口語では、’ve gotta beとなります。

“You must be worn out.”
worn outは「擦り切れた」、「使い古した」で、「(擦り切れるほど働いて)疲れたに違いない」

“You must be tired after such a long trip.”
(出張でヘトヘトになった同僚に)「あんな長旅の後では疲れたに違いない」

まとめ

 日本語の中にも普段からよく使う表現なのですが、そのニュアンスを明確に把握できていないものが多数あります。特に挨拶などには形式化されたものが多く、それに慣れてしまうと微妙なニュアンスを識別することが難しくなります。今回とりあげた「お疲れ様です」、「お疲れ様でした」や「お疲れ様」という表現を英語表現ではどういうのかを考えると、英語だけではなく日本語表現の勉強にもなります。
 確かに「お疲れ様です」という表現は、日本特有の表現ですが、そのニュアンスを理解して英語表現を考えれば、英語表現の中で最も近い表現を探しあてることが出来ます。このような作業を繰り返して継続していくと、言葉に対する感覚がさらに洗練されて外国語を学ぶうえで色々なメリットが得られます。外国語は、学べば学ぶほど興味が尽きないものなのです。
 最後までお付き合い頂きありがとうございました。