ポーランドの通貨「ズウォティ」基本ガイド!レートや支払い方法も紹介

ポーランド、通貨、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

ポーランドはEU加盟国でありながらユーロを採用しておらず、「通貨がユーロではない」という点に旅行前に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ポーランドの公式通貨「ズウォティ(złoty)」の基礎知識から、日本円とのレートの見方、現金が必要な場面やチップの習慣まで、旅行者が知っておきたいポイントを分かりやすくまとめます。

初めて東欧を回る方や、ユーロ圏外での支払いに慣れていない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ポーランドの通貨「ズウォティ」とは?

ポーランドではユーロではなく、独自通貨の「ズウォティ」が使用されています。

このセクションでは、現地でスムーズに支払いができるよう、知っておきたいズウォティの基本的な特徴をわかりやすく解説します。

ポーランドで使われている公式通貨は「ズウォティ(Polish złoty/略号:PLN)」です。

EU加盟国ではありますが、ユーロを導入していないため、ポーランド国内ではワルシャワやクラクフなどの主要都市や観光地を除いて基本的にユーロは利用できません。

「złoty(ズウォティ)」はポーランド語で「金色」「黄金」を意味し、古くから使われてきた伝統ある通貨名称です。

複数形は「złote(ズウォテ)」または「złotych(ズウォティフ)」と表記されます。

旅行中、レシートや価格表でこれらの表記を目にすることがありますが、どれも同じ「ズウォティ」を指しているだけなので、覚えておくと混乱することがありません。

また、ズウォティは、1ズウォティ=100グロシュという補助単位で構成されています。

日常的な買い物ではズウォティ単位が中心ですが、細かいコインのお釣りでグロシュを受け取る場面もあります。グロシュはドルやユーロでいう「セント」にあたるイメージです。

紙幣とコインの種類

ポーランドの通貨ズウォティには、日常でよく使われる紙幣とコインが複数種類あります。紙幣は主に10・20・50・100・200・500ズウォティの6種類が流通しています。

色やサイズがはっきり異なっており、金額が大きくなるほど紙幣自体も大きくなるため、慣れてくると見分けは簡単です。

また、ポーランドの歴史上の人物が描かれており、裏面には建築物などがデザインされているのが特徴です。

高額紙幣の500ズウォティは、地方ではあまり流通しておらず、小さな商店では受け取りを断られる場合もあるため、買い物には100ズウォティ以下の紙幣を複数持っておくと安心です。

コインは、1・2・5ズウォティと、1・2・5・10・20・50グロシュの合計9種類があります。

ズウォティ硬貨はサイズや色が異なり、特に「1・2・5ズウォティ」は日本の50円・100円・500円のような感覚で使われることが多いです。

一方、グロシュ単位のコインは細かいお釣りとして受け取ることが多く、小さなお店やバス停の自動券売機などで役立つ場面があります。

旅行者は軽視しがちですが、公共トイレの支払いなど、少額コインが活躍するシーンも意外と多いため、ポケットや財布の小銭入れにまとめておくと便利です。

通貨表記とレート

ポーランドの通貨ズウォティは、「PLN」という国際表記が使われ、店頭の値札やレシートでは「zł」と略されることもあります。

たとえば「12,50 zł」とあれば「12ズウォティ50グロシュ」を意味しています。

レートに関しては、ズウォティは比較的安定しているものの、状況によって変動しやすい通貨でもあります。

レートを確認する際は、1ズウォティ=◯円という換算の仕方に慣れるとスムーズです。

例えば、1ズウォティ=41.8円だった場合は、おおよそ「1ズウォティ=40円」と覚えておくと計算が簡単です。

少しざっくりにはなりますが、買い物や食事の際に頭の中で素早く換算したい時におすすめです。

また、スマホで通貨換算アプリを入れておくと、オフラインでも計算できるため便利です。

さらに、店舗やATMで決済するときに表示される「ズウォティ建て」と「円建て」のどちらで決済するかを選ぶ通貨換算表示画面(DCC)にも注意が必要です。

これは単なる通貨表示の違いですが、選ぶ通貨によって最終的な支払い額が変わることがあります。

ズウォティ表記で支払うほうが手数料を抑えられるケースが多いため、こうした場面でも通貨表記のルールを知っておくと安心です。

日本円からの両替はどこがおすすめ?

両替は旅行費用を左右する大事なポイントです。

特にズウォティは日本での取り扱いが限られているため、どこで両替するかによって手数料やレートの差が出やすくなります。このセクションでは、旅行者が迷いやすい両替の方法と場所についての情報をご紹介します。

まず、日本国内でのズウォティの両替はかなり難しいです。そのため、ユーロを持参して行き、ポーランド現地の空港で両替する方法がおすすめです。

日本から出発する前に5,000円程度の少額をユーロに両替しておけば、到着直後に現金手元がない状態を避けられます。

ただし、空港内や鉄道駅構内などの両替所は手数料や実際の為替レートとの差が大きくなりがちなので、必要以上の金額を空港で両替するのは避けた方が安心です。

現地ポーランドで両替する際の選択肢としては、ワルシャワやクラクフなど主要都市の銀行や認定の両替所(Kantor)が挙げられます。

銀行の窓口では比較的安心して両替ができますが、営業時間が平日に限られているという点があります。

一方、街中にある両替所は便利ですが、レートが明記されていなかったり、手数料が隠れているケースもあるため注意が必要です。

さらに、旅行者が気を付けたいのは、クレジットカードやデビットカードを使ってATMで現地通貨を引き出す方法です。

ATMは比較的手数料が明瞭で、必要な金額だけ引き出せる便利な手段ですが、スキミング被害のリスクもゼロではありません。

そのため、コンタクトレス対応のATMや、信頼できる銀行の機械を利用するのが安全です。また、ATM手数料やカード会社の海外手数料も事前に確認しておくと安心です。

ちなみに、私は海外旅行に行くときには、必ずWISEを使っています。

WISEは自分の銀行口座からWISE口座に送金するだけで、日本円からズウォティに両替できるので、現地で現金を大量に用意する必要がありません。

両替手数料が銀行や空港の両替所よりも低く、実際の為替レートに近い金額で交換できるため、損を避けられるのも大きなメリットです。

さらに、WISEのデビットカードを使えば、現地のスーパーやカフェ、レストラン、交通機関など、ほとんどの場面で現金や両替の手間なしでも支払いが可能なので、個人的におすすめのアプリです。

ポーランドでの支払い方法・キャッシュレス事情

近年のポーランドはキャッシュレス化が進み、街中の支払い方法も多様になっています。

とはいえ、どの場面でカードが使えるのか、どれくらい現金が必要なのかは旅行者にとって気になるポイントではないでしょうか。

ここでは、現地で困らないために押さえておきたい最新のポーランドの支払い事情についてご紹介します。

ポーランドでは、都市部を中心にクレジットカードやデビットカードが日常的に使われています。大型スーパーやレストラン、カフェ、ホテルではカード決済が一般的で、VisaやMastercardならほぼどこでも利用可能です。

日本で主流のJCBやAmerican Expressはほぼ使えるところがないので、カードをメインの決済方法にしたい方は必ずVisaかMastercardのものを用意しておくようにしましょう。

一方で、地方や観光地の小規模店、屋台、市場では現金がまだまだ主流です。

特にお目当ての土産を見つけたときに現金がなければ購入できず、せっかくの旅行でも残念な気持ちになりかねません。

私自身、数日のみの滞在だったため、現金を一切持たずにカード決済のみでポーランドを旅行しましたが、市場で買い物ができなかったことがあります。

こうした場面に備えて、数千円程度のズウォティを準備しておくと安心です。

ポーランドでは、旅行現金とカードを場面ごとに支払い方法を分けると快適に旅行できます。

大きな支払いはカードで、屋台や小さなショップ、公共交通機関などでは現金を使う、といった柔軟な使い分けをするようにしましょう。

ポーランドにチップ文化はある?

海外旅行でレストランやタクシーを利用するとき、「チップは必要?」と悩む場面は意外と多いものではないでしょうか。

このセクションでは、現地で戸惑わないために知っておきたいポーランドのチップ事情を見ていきましょう。

ポーランドには、チップ文化がそこまで根付いておらず、あくまで感謝の気持ちとしての位置づけなので、渡さなくても失礼に当たるというわけではありません。

例えば、レストランでは、基本的に料金にサービス料は含まれていません。高級店では15%程度のチップを渡すこともありますが、カジュアルなレストランやカフェでは必要ないので、気軽に利用できます。

ただし、観光地のカフェやレストランでは、特別なサービスを受けていないにも関わらず、レジやカード端末でチップ率を選択する画面が表示されることがあります。

この場合は、無理にチップを追加せず「0%」を選択して問題ありません。目の前で選択するので少し気まずく感じるかもしれませんが、現地では珍しいことではありません。

まとめ

ポーランドの通貨や支払い事情は、日本とは違うポイントが多く、ヨーロッパ旅行に慣れている方でさえ最初は戸惑うこともあります。

しかし、ズウォティの基本やレートの感覚、現金とカードの使い分けを知っておくだけで、現地での支払いはぐっとスムーズになります。

ポーランドは、物価もEU圏内の中では比較的やさしく、街歩きや食べ歩きがしやすい国なので、旅行に行かれる際は今回ご紹介した通貨情報を押さえて、ポーランドならではの魅力を思いきり満喫してくださいね。

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net