
ヨーロッパの「ワルシャワ」という都市についてご存知でしょうか。
「ワルシャワ」は、ポーランドの首都で、長い歴史を持つ都市です。
ポーランドは、作曲家のフレデリック・ショパンや、科学者のマリー・キュリー、天文学者のニコラウス・コペルニクスが生まれた国として知られています。
この記事では、ポーランドのワルシャワの基本情報や魅力、見どころをご紹介します。旅行の目的先探しの参考になれば幸いです。
ポーランドの首都・ワルシャワの基本情報
ポーランドの首都「ワルシャワ」はどんな街なのか。 ここでは、ワルシャワの基本情報、歴史について解説します。
ワルシャワの基本情報
ポーランドの首都ワルシャワは、ポーランドの政治・経済・文化の中心地で、国のほぼ中央に位置します。
ワルシャワの中心にはヴィスワ川が流れます。市の人口は約180万人で、都市圏を含めると約330万人です。
街は第二次世界大戦中に、壊滅的な被害を受けながらも、ワルシャワを愛する人々によって、戦後旧市街が忠実に再現され、
美しい町並みはユネスコの世界遺産にも登録されました。
旧市街地の歴史的な景観と近代的高層ビルのコントラストが街の魅力となっています。
ポーランドの通貨は「ズウォティ(Polish Zloty)」で、1ズウォティ=100グロシュです。
為替は変動しますが、2025年現在は1ズウォティ=約35〜40円が目安です。
日本との時差は、夏時間中が7時間、冬時間中が8時間です。
歴史
ワルシャワは13世紀に小さな漁村として始まりました。 16世紀末にポーランド王国の首都がクラクフから移されて以降、政治の中心として発展しました。
第二次世界大戦中にナチス・ドイツによる占領下で街が破壊されましたが、市民の手により「ひびの一本にいたるまで」資料を元に忠実に街が復元されました。
冷戦期は共産主義体制下に置かれ、1989年に民主化されました。現在では、急速に近代化が進んでいます。
政治・宗教・産業
ポーランドの国民は、大多数がローマ・カトリック教徒です。
そのため、ワルシャワには大聖堂や修道院が多く、宗教行事が市民の生活にも根付いています。
ワルシャワには、大統領府、国会議事堂、首相官邸があり、政治の中心となっています。
主要な産業は、金融・IT、製造業、観光業です。世界的に有名なショパン国際ピアノコンクールや、ワルシャワ国際映画祭が開催され、文化的都市としても注目を集めています。
日本からワルシャワへの行き方
次に日本からワルシャワへの行き方について解説します。
直行便について
2025年9月現在、LOTポーランド航空が成田—ワルシャワ間の定期直行便を運航しています(季節により運航日数は変動)。
所要時間は約14時間。
羽田—ワルシャワの直行便はありません。目的地がポーランドで、快適に移動したい場合には、最良の選択肢になります。
乗継便について
ワルシャワへは、乗継便を利用して向かうのも一般的です。
メリットとしては、乗り継ぎ時間を利用して、経由地の観光も楽しむことができること、乗継便の方が直行便より安価というメリットがあります。
ポーランドの他都市と比較した際のワルシャワの魅力
ポーランドには、首都のワルシャワ以外にも魅力的な都市があります。
ここでは、ポーランドの魅力的な都市と比較したいと思います。
クラクフとの違い
ポーランドで有名な都市の一つに、クラクフがあります。
クラクフは、ポーランドの南に位置し、14〜16世紀のポーランド王国の全盛期に首都として栄えました。日本の京都のような古都の美しい街並みが有名です。
クラクフは第二次世界大戦中にナチスにより占領されるも、爆撃を免れ、古い町並みを残すことになりました。1978年に旧市街地が世界遺産に登録され、ユネスコが初めて世界遺産に選んだ12のうちの一つです。
クラクフは美しい歴史的な町並みが保存された街として、ワルシャワは破壊後に市民の力により再生され、発展した街として比較されることがあります。
グダンスクとの違い
ワルシャワが内陸部に位置するのに対し、グダニスクは、バルト海に面する港町です。
グダニスクは、クラクフとワルシャワを通るヴィスワ川の終着点にあります。ハンザ同盟時代に、造船業や貿易で栄えたグダンスクは、海外の影響を受けました。
18世紀後半にはプロイセン王国に併合、第一次世界大戦後はドイツ領から切り離され「自由都市」として栄えました。
海外からの様々な影響を受けた、コスモポリタンな街として栄えました。
ゴシック、バロック、ルネサンスなど様々な様式の建築物が残り、落ち着いたノスタルジックな雰囲気を残しています。
ワルシャワの魅力とは
各都市が、当時の街の趣を残しているのに対し、ワルシャワの街は破壊と再生の歴史が特徴的です。
現在は、金融・IT、スタートアップ、観光業などの産業があり、政治・経済・文化の中心として、現在でも発展しています。また、ワルシャワでは比較的英語が通じやすいです。ワルシャワには日本人学校、日本食レストランも多数あります。
ワルシャワの気候・気温・ベストシーズン
ポーランドは大陸性気候で、日本の様に四季があります。
ワルシャワの観光のベストシーズンは、5〜9月です。7、8月は夏季休暇で観光客が多く訪れ混雑する他、日本からの航空券も高くなりがちのため、ピークシーズンの観光を避けたい場合は、3〜4月または10〜11月が、観光地の混雑が少なく、街をゆっくりと楽しむことができます。
ワルシャワで訪れたい観光名所
ワルシャワの街は、ヴィスワ川を挟み、東西に広がっています。
ワルシャワの観光名所についてご紹介します。
旧市街
旧市街は復興によって再建された町並みで、世界遺産にも登録されています。
旧市街広場は、石畳の道や、歴史的な建造物、露天画商や、オープンカフェ、ポーランド料理のレストラン、本屋などの様々なお店が並ぶ、観光スポットです。
広場の中心には、人魚像が立っています。これは、悪い人間に捉えられた人魚が、ワルシャワの良い人間に助けられたため、以来ワルシャワの街を守っているという伝説に基づきます。
ワルシャワ王宮
旧王宮も見逃せない重要スポットです。
旧王宮では、ポーランド王国の王の住居、国会、士官学校、劇場など政治・文化が行われてきた場所であり、ポーランドの歴史そのものと言えるスポットです。
第二次世界大戦で旧王宮は完全に破壊され、段階的な復元工事の後、1984年に公開が再開しました。
ショパン博物館
日本を含む世界中で愛されている作曲家のショパンは、ワルシャワ近郊のゾラゾヴァ・ヴォラで生まれました。
ピアニストや音楽愛好家にとっては、ワルシャワは特別な街でもあります。
現在でも、5年に1回世界最高峰のピアノコンクールの一つである、ショパン国際ピアノコンクールが開催されています。(次回は2025年10月に開催)
ワルシャワ中心部には、ショパン博物館があり、最新のインタラクティブな技術を駆使した展示がされています。ショパンの直筆の楽譜、手紙、最後に使用したピアノなど、貴重な資料が展示されています。
ショパン博物館の近くにある、聖十字架教会には、ショパンの心臓が安置され、音楽愛好家の巡礼地となっています。街中に15のショパン・ベンチが設置され、ボタンを押すとショパンの曲が流れます。
ワジェンキ公園
「水上宮殿」の名前でも知られるワジェンキ公園は、18世紀末にポーランド王国最後の王のスタニスワフ2世が造った公園です。
バロック様式、クラシック様式が調和した美しい景観の公園で、現在は市民の憩いの場となっています。
5〜9月には、ワジェンキ公園のショパン像の前で定期的にピアノコンサートが行われ、無料で楽しむことができます。
ワルシャワ蜂起博物館
ワルシャワ蜂起博物館は、ワルシャワ蜂起に関して学べる博物館です。
1944年8月1日に起こったナチス・ドイツの占領に対して、ポーランド市民が起こした武力蜂起です。蜂起は63日間続きましたが、ソ連の援助が得られず、孤立したため約20万人超の犠牲者を出して終わり、ワルシャワ市街地も破壊されていました。
当時の様子を伝える音響・映像・復元展示により歴史を学ぶことができます。
文化科学宮殿
ワルシャワ中央駅近くにそびえる高さ237メートルの高層建築物は、文化科学宮殿です。
1952年に建設が始まり、1955年に完成しました。当時のソ連の指導者のスターリンが、ポーランド人民共和国への「贈り物」として建設を命じた建物です。
中には、ポーランド科学アカデミー、劇場、コンサートホール、オフィスなどが入る複合施設となっています。30階の展望台からは、ワルシャワの町並みを一望することができます。
まとめ
以上、ポーランドの首都ワルシャワの基本情報や見どころ、他の都市との違いから、ワルシャワについて解説をしました。
次の旅行を計画する際の参考になれば幸いです。
◇経歴
・国際教養学部卒業
・外資系企業に勤務経験があり、アドミや会計分野で、インド人、カナダ人、オーストリア人、フランス人など様々な国の出身の同僚と働いた経験があります。
◇資格
英検1級、TOEIC 900点、IELTS 7.5 など
◇留学経験
大学時代に交換留学プログラムでイギリスの大学へ1年間留学し、リサーチの基礎や英語学について学びました。
◇海外渡航経験
・高校時代にシンガポールで3週間ホームステイをし、現地の高校で授業を受講した経験があります。
・大学留学中は休暇を利用してヨーロッパ各国を旅行し、多様な文化に触れました。
◇自己紹介
英語が好きで、子どもの頃から自ら進んで勉強してきましたが、日本式の文法やリーディング中心の学習方法では、なかなか話せるようにならず、苦労した経験があります。ネイティブキャンプでの英会話に助けられました。
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