
ワイキキの華やかな街並みや高層ホテル群を離れて、オアフ島北部へ車を走らせると、
ゆったりとした時間が流れる、のどかな風景が広がります。ノースショアの玄関口として知られる観光地・ハレイワは、歴史情緒あふれる街並みと、雄大な自然が調和するエリアです。
ワイキキでは味わえないローカル感や世界屈指のサーフィンスポット、そして日本人にもファンが多いグルメが集まり、世界中の観光客にも長く愛されてきました。
この記事ではハワイ・オアフ島ノースショアに位置するハレイワの魅力を、初めて訪れる方にもリピーターの方にも役立つ情報を詳しくご紹介します。
- ハレイワの位置とワイキキからの行き方
- 訪問前に知っておきたいハレイワの歴史
- ハレイワの美しい自然を満喫できる場所
- ハレイワの映えスポット
- ハレイワで味わいたいグルメ
- お土産購入にもおすすめのショッピングスポット
- まとめ
ハレイワの位置とワイキキからの行き方
オアフ島北部に位置するハレイワは、ワイキキからおよそ車で1時間から1時間半ほど。
ハワイ・オアフ島の自然を感じながら向かえる魅力的なドライブコースです。
穴場のビーチなどを巡りたいなら自由度の高いレンタカー、運転を避けたい方やじっくり景色を眺めたい方はTheBus。
貸し切りチャーターを利用するツアーも人気で、ガイド付きなら効率よくスポットを回れます。
ここでは、レンタカーで向かう2つのルートと、公共交通機関TheBusを利用した行き方の計3パターンをご紹介します。
ドールプランテーション経由の王道ルート
レンタカーでワイキキからハレイワに向かう鉄板ルートは、H1からH2へ進み、ワヒアワを抜けてドールプランテーションを通る行き方です。
ハレイワまでの所要時間はワイキキから車でおよそ1時間。途中でドールプランテーションに立ち寄り、名物のパイナップルソフトクリームやプランテーション見学を楽しむのもおすすめです。
ドールプランテーションからハレイワまでは車で約15〜20分。子ども連れでも寄りやすく、のどかな景色を眺めながらハレイワに向かえる定番コースです。
クアロアランチとカフクを巡る絶景ルート
ワイキキからハレイワまでレンタカーで海沿いの景色を満喫したいなら、東海岸を通るドライブルートがおすすめです。
ワイキキからカネオヘ方面へ向かい、映画のロケ地としても有名なクアロアランチを経由して北上する道は、雄大な山々と青く輝く海が広がります。
ノースショアの手前では、後述するガーリックシュリンプの名店が集まるカフクにも立ち寄れます。
こちらのルートではワイキキからハレイワまでおよそ1時間半ほどとなります。
TheBusでローカル気分の旅
レンタカーやツアーを使わない場合は、TheBusでアクセスできます。
ワイキキからノースショア方面までは乗り継ぎが必要で、所要時間は長めですが、ローカルな景色や街並みを楽しめるのが魅力です。
時刻通りならば1時間半〜2時間ほどでハレイワに到着しますが、多少の遅れも気にせず過ごす「ハワイアンタイム」で運行されているため、復路の時間もあわせて余裕を持って計画しましょう。
訪問前に知っておきたいハレイワの歴史
ハレイワの歴史はプランテーション(大規模農園)の時代と深く結びついています。19世紀末から20世紀半ばにかけてサトウキビ産業が栄え、オアフ島北部の経済を支えてきました。
その過程で、日本をはじめとした世界各地からの移民によって多文化が育まれました。
当時の面影が今も残り、木造の軒先や色褪せた看板、レトロなショップが街並みのアクセントになっています。ハレイワは散策をするだけでも旅行の良い思い出になる場所です。
ハレイワの美しい自然を満喫できる場所
ハレイワを中心とするノースショアは、世界のサーフィンシーンを牽引してきた聖地です。
夏は比較的穏やかな波の日が多く、ワイキキを中心としたサウスショアに波が立つ日が多いですが、冬になると表情が一変します。
北太平洋で発達した低気圧から生まれるうねりが長い距離を伝わってハワイへ届き、ノースショアに巨大な波が押し寄せると言われております。
サーフィンの世界大会は年間を通じて世界各地で行われ、そのクライマックスが11月中旬から12月にかけて開催される「トリプルクラウン」と呼ばれる3つの大会が最終戦となっております。
ワイメアベイ
ワイメアベイは、ノースショアの中でも大波の代名詞ともいえるスポットです。
冬の大波の時期は、観覧するだけでも圧倒されるほどの迫力があります。
夏は穏やかになり、透明度の高い海でシュノーケリングや海水浴が楽しめる人気ビーチです。
サンセットビーチ
ハレイワ中心地から車で15分ほどかかりますが、サンセットビーチはその名の通り、夕焼けが美しいビーチです。
風が穏やかで雲の少ない日には、空がオレンジ色のグラデーションに空が染まり、写真を撮りに訪れる観光客も多く、思い出に残るサンセットタイムが過ごせるビーチです。
アリィビーチパーク
アリィビーチパークはハレイワタウンに近くアクセスが良いのが魅力です。
地元ローカルの人々の憩いの場所で、休日は家族連れがBBQを楽しむ姿も多くみられます。芝生エリアもあり、のんびりと過ごすのにぴったりのビーチです。
ラニアケアビーチ
ラニアケアビーチはウミガメの上陸で有名なビーチです。
ハワイではウミガメはホヌと呼ばれ、海の守り神として幸運や長寿を象徴する大切な存在です。
ラニアケアビーチでは、タイミングが合えば、砂浜で休むホヌに出会える貴重なビーチとして親しまれております。
※ホヌは保護対象のため、触ったり近づきすぎてはいけません。距離を保って静かに見守りましょう。
ハレイワの映えスポット

ハレイワの街は歩いているだけで写真を撮りたくなるスポットが続きます。
ここでは、そんなハレイワの街の中でも特に人気の映えスポットを紹介いたします。
ハレイワの看板(ボーイとガール)
ノースショア・ハレイワのシンボルとして人気の撮影スポットです。
ボーイとガールの2種類のサインがあり、ハレイワタウンの入口を案内するロードサインです。
実はこの看板、よく見てみると個性的な表情をしています。
というのも、過去に盗難があり、再度設置する際に個性的な顔で作り直したところ盗まれなくなったというエピソードがあるそうです。
看板の場所ですが、ハレイワの中心街からやや離れたハイウェイ(H83)沿いにあります。ワイキキ方面から手前にボーイ、奥にガールが見えます。
看板自体は小さいため、運転中だと見落としてしまいがちです。徒歩で向かう場合は、ハレイワ中心エリアから30分ほどかかります。
また、途中は歩道が途切れる場所や車通りも多いので、見学の際は車のスピードに気をつけて安全に探してみてください。
おすすめの撮影時間ですが、ボーイの看板は午前中、ガールの看板は午後の時間帯ですと、逆光で暗くならずに、よりきれいな写真が撮れます。
天使の羽(Angel’s Wing)
天使の羽のウォールアートも外せません。ハレイワタウンにある天使の羽は、ハワイのウォールアートの先駆け、ハワイで最も有名なウォールアートの一つです。
壁に描かれた羽の前に立つと、自分の背中から翼が生えたように見える映えスポットです。
この天使の羽を手がけたのは、LA出身のアーティスト、コレット・ミラー氏。ハレイワの他、LAや沖縄など世界各地で同氏の作品を見ることができます。
また、ハレイワタウン自体がコンパクトな街なので、散策しているだけで他にも映えるアートに出会える、まさにハレイワタウン全体が映えスポットなっております。街歩きと一緒に楽しんでみてください。
ハレイワで味わいたいグルメ
ローカルグルメこそ観光の楽しみ。そんな方も多いのではないでしょうか。
B級ローカルグルメはハレイワ観光の大きな楽しみのひとつです。行列ができる人気店から、ふらりと立ち寄れる店までおすすめのお店が揃います。
ジョバンニのガーリックシュリンプ
ノースショア名物といえば、まず真っ先にあがるのがジョバンニのガーリックシュリンプ。フードトラックで販売している超有名店。
濃厚なガーリックバターとレモンの酸味、スパイスが絶妙で、食べ進めるほどに満足感が高まります。手が汚れる豪快さも含めて、これぞノースショアという実感が沸きます。
有名店で混雑しますので、時間に余裕を持って訪れましょう。また、食後はかなりガーリックの香りが残りますので、ご注意ください。
マツモトシェイブアイス
シェイブアイスは日本のかき氷がルーツとされ、19世紀に移住した日本人がハワイに持ち込み発展したスイーツです。
ふわふわの氷に色鮮やかなシロップがたっぷりかかり、日差しの強いハワイでは嬉しいご褒美。
一番人気のフレーバーはストロベリー、レモン、ブルーパイナップルの3つの味がセットになったレインボーですが、40種類近くあるフレーバーから自分好みを選び、アイスクリームや小豆、練乳、お餅などをトッピングして自分だけのシェイブアイスを作るのもおすすめです。
Tシャツやアクセサリーなど、カラフルなオリジナルグッズも販売されており、お土産にも最適です。
クア・アイナ本店
日本でもおなじみのクア・アイナ。しかし、ハレイワ本店で味わうハンバーガーはやはり格別です。
香ばしく焼き上げられたパティに、ジューシーな肉汁と新鮮な野菜は、かぶりついた瞬間に思わず笑みがこぼれます。
店内はサーフカルチャーが漂い、壁の写真やボードがローカルの雰囲気を演出。ボリュームもあるため、シェアして他のメニューも試すのもおすすめです。
本店のハンバーガーを一口食べると、「やっぱり美味しいね。」と口にしてしまうはずです。
お土産購入にもおすすめのショッピングスポット
ここではハレイワでしか手に入らない限定品や、限られた時間で効率よく回りたい方も立ち寄りたいショッピングスポットを紹介いたします。
ノースショア・マーケットプレイス
ハレイワの中心部にあり、雑貨店からカフェや飲食店が入ったショッピングエリアです。
どのお店に入ってもお土産選びが楽しめますが、特に注目したいのがパタゴニア・ハレイワ店。
ここでしか買えない限定Tシャツや帽子などは是非買っておきたいアイテムです。パタゴニア・ハレイワのステッカーも人気で、ちょっとしたお土産としても見逃せません
ハレイワ・ストア・ロッツ
ハレイワ・ストア・ロッツはその名の通り、個性豊かなお店が集まるショッピングエリア。
前述のマツモトシェイブアイスもこの中にあり、観光客でいつも賑わっています。
ハワイ唯一の公式ショップ・スヌーピーズサーフショップや、本場ノースショアの老舗サーフショップ、ハワイアンジュエリーやリゾートファッションが楽しめるショップも並びます。
まとめ
ハレイワは、観光・グルメ・ショッピングのすべてが一体となったノースショアの中心地です。
アクセス方法も豊富で、レンタカーなら自由な寄り道が楽しめ、TheBusならローカルな雰囲気、ツアーなら限られた時間を効率よく満喫できます。
次のハワイ旅行では、ワイキキの喧騒を少し離れ、ノスタルジックな雰囲気の残るハレイワにも足を延ばし、ノースショアの雰囲気をお楽しみください。
◇経歴
現在はプライム上場企業で管理職を務める傍ら、Webライターとしても精力的に活動中。
2人の子どもの育児と仕事を両立しながら、英語を通して自分の世界を広げることを大切にしています。
◇留学経験
日本の高校を卒業後、1年間ハワイ・オアフ島へ留学。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
(アメリカ・ハワイ・インドネシア・オーストラリア・台湾・タイなど)
ハワイ留学をきっかけに世界の文化に興味を持ち、3年近くバックパッカーとして単身放浪の旅に出発。
ハワイで出会ったサーフィンに魅了され、現在では毎年、家族とともに良い波を求めて世界各地へサーフトリップを楽しんでいます。
◇自己紹介
英語は勉強というよりも、世界の人と心を通わせるための意思疎通のツールとして日々学習中。
将来的には子どもと一緒に親子留学をすることを目標に、日々学びを重ねています。