航空券の値段が下がるタイミングはさまざまであり、時期や曜日、時間帯によっても価格が異なることも少なくありません。
この記事では、航空券がいつ安くなるのか、そのタイミングについて解説しています。
また、航空券を少しでも安く予約するためのコツや方法についても取り上げているため、これから海外旅行に行く予定があり、航空券をできるだけ安く手配したい、値段がいつ下がるのか知りたいといった人はぜひ参考にしてください。
航空券代が変動する理由とは？
航空券の値段が変動する理由の背景には「イールドマネジメント」と呼ばれるマネジメントシステムが挙げられます。
これは、航空会社が顧客がどのような行動をするのか予測したうえで適切な価格で適切な座席を適切な顧客に販売し、会社の利益を最大化するために用いるシステムのことです。
航空会社は顧客のさまざまなニーズや行動パターンなどを踏まえて、それを価格設定に反映させています。
例えば、アルゴリズムを使用して需要を予測し、旅行のピーク期間がいつなのかを把握しているため、需要が高い期間には航空券の価格が上昇します。
また、出発の数ヶ月前に表示される航空券の運賃は早い段階で予約して出費を安く抑えたい人にとって魅力的に映るように、価格が安めに設定されています。
一方で、フライト日が近くなり、座席が埋まると価格が上昇する仕組みです。
航空券の値段が下がるタイミング｜時期・曜日・時間帯
航空券の値段が下がるタイミングにはさまざまなものがあります。
ここでは具体的なタイミングとして、時期・曜日・時間帯についてそれぞれ解説します。少しでも安い航空券を予約したいといった方はぜひ参考にしてください。
航空券の値段が安い時期
航空券の値段が安くなる時期は、旅行のオフシーズンです。具体的には以下のような時期が挙げられます。
年末年始のタイミングで旅行をする人が多いこともあって、正月明けのタイミングは旅行のオフシーズンだといえます。
社会人は仕事が再開しており、学生も学校が始まっているため、旅行に行く人は少なく、航空券代は安くなりやすいといえるでしょう。
ただし、この時期は中華圏の旧正月のタイミングとかぶるため、中国や香港、台湾、ベトナムといった旧正月に多くの人が移動すると予想されるエリアの航空券は高くなる恐れがある点を覚えておきましょう。
2月は、冬の旅行シーズンが終わり、春の旅行シーズン前の中間期間であることから、旅行をする人は少なくなると予想されるタイミングです。
航空会社は座席を埋めるために航空券代を下げるケースもあるため、チェックしてみてください。
4月上旬〜中旬は、日本では新年度に入るタイミングで、新入学、新学年、入社、転職のように新たな生活を始めるタイミングです。
このタイミングで休みを取る人は少ないため、航空券代も下がると考えられます。
一方で、4月下旬になると大型連休が始まるため、価格は一気に高くなります。
6月は、夏休みを直前に控えたタイミングということもあって、旅行業界としては閑散期です。
値段が下がるタイミングであるため、早めに航空券を予約して出費を抑えておくのも1つの方法だといえます。
そして、11〜12月は9月の連休が終了した後ということもあって、海外旅行に行く人の数は少なくなります。
秋の行楽シーズンと冬のホリデーシーズンの間に当たるタイミングは休暇やイベントも少ないため、航空券の需要も低くなるでしょう。
航空券の値段が安い曜日
航空券の値段には安い曜日とそうでない曜日もあります。具体的には、火曜日と水曜日が安くなる傾向にあるとされています。
これは、航空会社が月曜の夕方に運賃を発表したうえで、競合他社が火曜日にその価格に合わせて販売するためです。
そのため、火曜日や水曜日になると、各社の価格を踏まえたうえで値段が下がる可能性があります。
また、多くの人は、土曜日や日曜日の休日の空き時間を使って航空券の料金をチェックし、予約を行います。
そのため、週末は航空券の需要と価格が高くなる傾向にあります。
一方で、週末と比べて平日は需要が低くなるため、平日に価格をチェックするのもおすすめです。
ただし、必ずしも火曜日と水曜日が安い、平日の方が安いというわけではないため、最初から決め打ちをせずに各曜日でチェックしたうえで、比較検討することが大切だといえます。
航空券の値段が安い時間帯
航空券の価格は、購入する時間帯によっても変動することがあるため、時間帯も考慮しておきましょう。
具体的には、午前中の早い時間帯の方が安い傾向にあります。
あくまでも目安の1つですが、少しでも安く航空券を入手したい方は、ぜひ早朝などにもチェックしてみてください。
航空券を安く購入するポイント
航空券を安く購入したい場合、時期や曜日、時間帯以外にも押さえておくべきポイントがあります。
ここでは具体的にどのようなポイントを押さえておくべきなのか解説します。
今まさに航空券を探している方や、航空券の予約経験があまりなく、どうすれば安く購入できるのか知りたいといった方はぜひ参考にしてください。
早期割引を利用する
航空券は、できるだけ早いタイミングで購入すると早期割引が適用されるケースがあるため、それを利用するのもおすすめです。
あくまでも目安ですが、国内の航空券であれば1〜3ヶ月前、国際航空券であれば2〜6ヶ月前に購入しておくと、より安い値段で購入できる可能性があります。
ただし、早期割引で購入した航空券は変更やキャンセルに対応できないケースもあるため注意しなければなりません。フライトによってはキャンセル料が発生するケースもあります。
早期割引を活用する場合、事前に各航空会社の規定を読んでおくことが大切です。
また、日程に変更が生じる可能性が低い場合の利用が適しています。スケジュール自体が流動的な場合、早期割引の利用はリスクを伴うため避けた方がいいでしょう。
キャンペーン・セールを利用する
航空会社や旅行会社では競合他社との競争もあって、定期的にセールを行っているため、それを活用することでより安く購入することも可能です。
例えば、航空券用のクーポンを配布する、航空券を購入する人にホテルのクーポンを配布するといったケースがあります。
こういったキャンペーンやセール、クーポンなどは、各社の公式サイトやメールマガジン、SNSなどで告知されるため、定期的にチェックしておくといいでしょう。
公式サイト・比較サイトなどを使い分ける
目的地が同じでも、航空会社や便が違うと価格が異なるため、比較サイトを活用するのもおすすめです。
比較サイトは、日時と出発地、目的地といった基本的な情報を入力すると、該当する航空券の情報を一覧でまとめてくれるため、価格の比較に適しています。
その中で最も安い便を選べばいいため、効率よく安い航空券を入手できるでしょう。インターネット環境があればいつでもどこでも調べられるため、パソコンやスマートフォンなどで自宅や外出先などからでも確認できます。
一方で、近年では航空会社の公式サイトからチケットを購入するのが一番やすいケースもあるため、比較サイトを確認しつつ、公式サイトでも値段をチェックしたうえで最も安いものを選ぶのがおすすめです。
なお、比較サイトによってはプライスアラート機能が付いているものもあります。
これは、航空券の値上がりや値下がりが発生した際にLINEやメールなどで通知してくれる機能のことです。
先述の通り、航空券は早めに購入する方ほど安いですが、中にはフライト直前で空席が多いなどの理由で値段が下がるケースもあります。
そういった時にプライスアラート機能を活用できれば、すぐに価格の変動に気づくことができるでしょう。価格を重視する人はぜひ活用してみてください。
LCCを利用する
LCCとは、Low Cost Carrierの頭文字をとったもので、機内設備やサービスの簡略化などを行うことで航空券代を低価格化している航空会社のことです。
海外では1970年代から運用されていますが、日本では比較的近年になって一般的になりました。日本の航空会社でLCCに該当するのは以下のような会社です。
大手航空会社の場合、機内でのサービスや施設が充実している一方で、その分価格は高くなります。
普段は大手航空会社を利用していても、旅行シーズンは価格が高いので避けたいという人もいるでしょう。
また、とにかく価格を抑えたいという人もいるかもしれません。LCCはそういった時の選択肢となります。
ただし、座席間隔が狭いほか、飲食の提供がない、荷物の預け入れに料金がかかるといったケースもあります。
それでも、安いからといって安全性に問題があるわけではないため、安心して利用してください。
欧米などの長距離フライトだと少し大変かもしれませんが、近隣のアジア諸国への旅行であればLCCでも快適に渡航できるでしょう。
旅行会社を使う
航空券の手配を自分で行うのではなく、旅行会社を経由して手配してもらうのも1つの方法です。
なぜ旅行会社を使うのかというと、旅行会社は、人気路線の航空券を事前に大量に押さえているケースがあるため、出発直前の予約でも早期割引並みの価格で入手できることがあるためです。
また、旅行会社は航空券だけでなく現地の宿泊先なども手配してくれるため、宿と航空券がセットになったプランを選べば、宿泊費用を抑えることもできるでしょう。
場合によってはそれぞれを自分で手配する時よりもトータルで安くなるケースもあります。
まとめ
今回は航空券の値段が下がるタイミングについて解説しました。
航空券の値段は、航空会社が顧客のニーズや動向などを踏まえたうえで設定しており、時期や曜日、時間帯などによっても変動するものです。
航空券代を少しでも抑えたい場合は、旅行のオフピーク時を狙うほか、早期割引やLCCの利用、比較サイトの利用などを検討してみてください。
今回の内容を参考に、少しでも安い価格で航空券を手配するようにしてください。
◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得（指導の試験などは全て英語）
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス：2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ：2019年9月〜、大学院留学（英語ではなくドイツ語です）
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。
