ハンガリー観光丸わかりガイド!おすすめスポット・グルメ・移動手段まで【徹底解説】

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中央ヨーロッパに位置する国、ハンガリー。温泉や歴史的な街並みが楽しめる魅力的な国ですが、「どこへ行けばいいの?」「旅行プランの立て方がわからない」と迷っている方も多いはず。

この記事では、ハンガリー旅行で知っておきたい基礎情報から人気の観光地、現地グルメ、移動に便利な交通機関まで幅広く解説します。初めてハンガリーを訪れる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ハンガリーってどんな国?

ハンガリーは、ヨーロッパのほぼ真ん中に位置する国で、日本の約4分の1ほどの大きさです。

首都ブダペストをはじめ、ドナウ川が流れる美しい景観や、広大な湖、緑豊かな山々など多彩な自然が広がっています。温泉に親しむ文化や四季の変化がはっきりしている点は、日本人にとっても馴染みやすいポイント。

ほかにも、歴史ある建築物や伝統的な手工芸品、本格的な郷土料理など、小さな国土ながら見どころが詰まっています。首都だけでなく地方都市まで足を延ばせば、より深くハンガリーの魅力を感じられますよ。

観光の基礎知識|行き方・ベストシーズン等

ハンガリー旅行を計画するなら、まず基本情報をチェックしておきましょう。日本からのアクセス方法やベストシーズンなど、知っておくと便利な情報をまとめました。

基礎知識

ハンガリー旅行の計画を立てる前に、国の基本情報を確認しておきましょう。

【面積】約9.3万平方キロメートル(日本の約4分の1)

【人口】約960万人(2024年)

【首都】ブダペスト(Budapest)

【言語】ハンガリー語

【時差】日本より−8時間(サマータイム時は−7時間)

行き方

日本からハンガリーへの直行便は現在ありません。成田・羽田・関空・中部国際空港から、ヨーロッパ主要都市を経由してアクセスする形になります。

1回の乗り継ぎで首都ブダペストまで到着できる便が多く、ワルシャワ、ヘルシンキ、ミュンヘン、パリ、アムステルダムといった都市での乗り換えが一般的です。

各都市からブダペスト行きの便も充実しているため、スケジュールに合わせて選びやすいでしょう。

ベストシーズン

ハンガリーを訪れるなら、5月から9月の時期がおすすめです。空が澄み渡るこの時期は、ブダペストの夜景が最も美しく輝く時期。ドナウ川沿いの景色が光に照らされる様子は、まさに絶景です。

また、北海道とほぼ同じ緯度にあるハンガリーは、冬場になるとかなり冷え込みます。

快適に観光を楽しむなら、暖かい季節を選んで訪れるのがおすすめです。

ハンガリー観光で訪れたい観光スポット

ハンガリーには、歴史を感じられる建物から自然豊かな景色まで、魅力的な場所がたくさんあります。旅行で外せない代表的なスポットをピックアップしてご紹介しますね。

ブダ城

ブダ城は、ブダペストの丘の上に建つ王室ゆかりの歴史的建物。13世紀に外敵から身を守る要塞として造られた、左右対称の優雅な姿が印象的なスポットです。

第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、美しい庭園や彫刻は今も残っており、自然と調和した中庭は見応え抜群。現在は博物館や美術館、図書館として使われており、誰でも中に入れます。

展示物を通じてハンガリーの歴史を学べるほか、丘の上からはブダペスト市内を見渡せるため、街の景色も楽しみたい方にぴったりですよ。

セーチェーニ温泉

セーチェーニ温泉は、首都ブダペストにある、ヨーロッパでも最大の規模を誇る公衆浴場です。敷地内には露天風呂が3か所、屋内風呂が15か所あり、水着を着て家族や友人と一緒に楽しめます。

ネオバロック様式の黄色い建物に囲まれ、優雅な雰囲気を味わえるのが魅力的。流れるプールや打たせ湯、デッキチェアでくつろげます。

夜9時半以降は「スパーティー」というイベントが開催され、ライトアップされたプールで音楽を楽しめる非日常的な体験もできるんです。

別料金でマッサージなどのスパ施設も利用できるため、リラックスしたい方にも、夜のイベントを楽しみたい方にもおすすめです。

セーチェーニ鎖橋

セーチェーニ鎖橋は、ドナウ川に架かる全長380メートルの美しいつり橋です。ブダ地区とペスト地区を結んでおり、1849年に完成しました。

セーチェーニ鎖橋は、冬になると凍るドナウ川を安全に渡りたいという人々の願いがきっかけで作られたそう。第二次世界大戦で壊されましたが、1949年に再び造られ、今ではブダペストのシンボルとして親しまれています。

夜になるとライトアップされ、ドナウ川沿いやゲッレールトの丘から見ると、息をのむ美しさですよ。橋の両側には歩道もあるため、間近で眺めながら散策するのもおすすめです。

国会議事堂

国会議事堂は、世界で3番目に大きい規模を誇るブダペストを代表する建物。1904年に完成し、100年以上経った今も実際の政治の場として使われています。

内部はツアー形式で見学でき、宮殿のような豪華な階段や、歴代のハンガリー王が受け継いできた聖イシュトヴァーンの王冠が展示されるドームホールなど、見どころ満載。国会閉会日には王冠や宝剣といった貴重な品々も間近で見られます。

ドナウ川に映る姿は政治の建物であることを忘れさせるほど幻想的なのだとか。建築の美しさと歴史を同時に感じたい方には見逃せない場所です。

センテンドレ

センテンドレは、ブダペストから列車で約1時間の場所にある小さな街です。カラフルな建物と石畳の道が続く景色は、まるで絵本の世界に入り込んだよう。

街の中心にある広場には、ペストの流行が終わったことを記念して造られた塔や、今も使える手押しポンプがあります。小さな街ながら、地元グルメを味わえるレストランや、ハンガリーならではのお土産が買えるショップも充実しているんです。

首都の賑やかさから離れてのんびり過ごしたい方や、日帰りで気軽に異国の雰囲気を味わいたい方にぴったりですよ。

バラトン湖

バラトン湖は、中央ヨーロッパで最も大きな淡水の湖です。夏になると国内外から大勢の観光客が訪れ、シュトランドと呼ばれるビーチで湖水浴を楽しんでいます。運が良ければ、バラトン湖に住む魚たちにも出会えるかもしれません。

北側には山々が連なり、日当たりの良い斜面にはブドウ畑が広がっています。ワインセラーでのテイスティング体験も楽しめるんですよ。

美しい自然に囲まれながらリゾート気分を満喫したい方や、ワイン好きの方には特におすすめの場所です。

エゲル城

エゲル城は、旧市街を見下ろす丘の上に建つ13世紀の歴史的建造物です。城の建物は残っていませんが、城壁の中には聖堂や司教館が保存されており、内部では展示物やアートを通じて当時の様子を知ることができます。

城壁から街を眺めると、鉛筆のように細長いミナレット(モスクの塔)が目に入るでしょう。ミナレットは、オスマントルコ時代に造られた貴重な建物。17世紀後半に支配が終わった後も良い状態で残っており、実際に登れるんですよ。

歴史を感じたい方や、街を一望できる景色を楽しみたい方にはぜひ訪れてほしい場所です。

現地で味わいたい絶品グルメ

ハンガリー旅行の楽しみのひとつが、本場でしか味わえない伝統的な料理やワインです。現地で必ず食べておきたいおすすめグルメを紹介します。

グヤーシュ

グヤーシュは、牛飼いたちが屋外で大鍋を使って煮込んで食べていたことから生まれた、ハンガリーの代表的なスープ。牛肉や豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんなどをパプリカの粉と一緒に煮込んで作ります。

見た目は赤みが強いですが、パプリカを使っているため辛味はほとんどありません。ハンガリーの伝統的なグヤーシュはさらっとしたスープ状で、薄切りの堅いパンを浸しながら食べるのが定番の楽しみ方です。

ビーフシチューに似た味わいなので、日本人の口にも合いやすいのがうれしいポイント。一品で満足できるボリュームのある料理です。

パプリカーシュチルケ

パプリカーシュチルケは、ハンガリー人が最も愛する家庭料理のひとつ。玉ねぎ、にんにく、トマト、パプリカの粉と一緒にチキンを煮込み、最後にサワークリームを混ぜて仕上げます。

他の国では味わえないまろやかで優しい風味が特徴で、レストランではガルシュカという小さなパスタのようなものが添えられているのが一般的です。「パプリカーシュ」はパプリカ風味、「チルケ」は鶏肉を意味し、もともと農場で生まれた料理なんだとか。

ハンガリー料理らしくサワークリームをたっぷり使った味わいは、一度食べたら忘れられません。現地の家庭の味を体験したい方にぴったりの一品です。

トカイワイン

トカイワインは、ハンガリーのトカイワイン地区で造られる世界三大貴腐ワインのひとつ。貴腐菌が付いたブドウから作られる濃厚な甘さと豊かな香りが特徴で、フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並ぶ高級ワインとして知られています。

貴腐ブドウをベースワインに漬け込んで作るトカイ・アスーが代表的ですが、近年ではフルミント種を使った爽やかな酸味の辛口ワインも人気。デザートワインとして食後に楽しむのはもちろん、辛口タイプは料理との相性も抜群なんですよ。

ワイン好きの方は、本場ハンガリーでぜひテイスティング体験をしてみてくださいね。

観光で活用したい便利な交通手段

ブダペストの公共交通機関は24時間営業なので、終電の心配がありません。市内観光では以下の4種類の乗り物を使い分けると便利です。

① 地下鉄(Metro)

•4路線(M1, M2, M3, M4)が走っており、主要な観光地へのアクセスに便利

② トラム(Villamos)

• 路線が多く、特に4番・6番は24時間走っているため観光客にも人気

③ バス(Autóbusz)

• 市内と郊外を結ぶ路線があり、夜行バスも走っているため深夜移動も安心

④ トロリーバス

• 主にペスト側を走る環境に優しい電動バスで、路線は少ないものの快適に移動できる

気になる治安と旅行者ができる防犯対策

ハンガリーはヨーロッパの中では比較的治安が良く、近年は盗難被害も減ってきています。

とはいえ、日本と比べると犯罪率は高めで、特に首都ブダペスト周辺では置き引きやスリに注意が必要です。大きな音や話しかけられた隙に荷物を取られる、混んだ電車内でリュックの中身を盗まれる、道路に面した部屋で盗難被害に遭うといった事例が報告されています。

観光の際はチャック付きのバッグを使い、常に荷物を目に入る位置に持つよう心がけましょう。

≪まとめ≫

この記事では、ハンガリー旅行で知っておきたい基礎情報から人気の観光地、現地グルメ、便利な交通機関まで幅広くご紹介しました。

中央ヨーロッパに位置するハンガリーは、歴史を感じられる建物や世界遺産、温泉文化など見どころが豊富で、首都ブダペストだけでなく地方都市も魅力的です。

日本からは1回の乗り継ぎでアクセスでき、5月から9月が旅行に適した時期。ドナウ川沿いの景色や本場のハンガリー料理を味わいながら、忘れられない旅の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

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