香港国際空港乗り継ぎ方法と時間つぶしのコツ|便利なラウンジ・レストラン情報まとめ

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香港国際空港は、香港と世界各国を結ぶ国際空港です。

この記事では、香港国際空港の概要や、乗り継ぎで香港国際空港を利用する方に向けた乗り継ぎ方法などについて解説しています。

また、乗り継ぎ便までの時間がある場合、どのように過ごせばいいのか、時間の長さ別におすすめの過ごし方も取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

香港国際空港とは

香港国際空港は1998年に完成した香港にある国際空港です。
南米を除く4大陸の主要85都市と香港を結ぶ路線があるなど、アジアから世界各国へ飛び立つ便が多い点も特徴です。

中でも、アジア・オセアニア方面の路線が充実しており、またヨーロッパや中東への路線は比較的安く利用できるなど人気を集めています。
1日あたりの発着便数は約1,100便で、年間7,200万人以上の人が利用しています。

また、貨物の取扱量が年間442万トン以上とアジアでも最大級となっていることからも、香港国際空港の重要性が理解できるかと思います。

日本からだと、東京、大阪、名古屋、札幌、福岡、沖縄からの直行便があり、香港-東京間であれば約5時間半で移動可能です。

香港国際空港は2つのターミナルを持つ空港

香港国際空港には第1ターミナルと第2ターミナルの2つのターミナルがあります。
各ターミナルは連絡通路で結ばれており、徒歩で行き来することができます。

空港によってはターミナルバスや電車などを使うケースもあることを考えると、移動の手間はかかりません。

万が一ターミナルを間違えたとしてもすぐに移動できる点は大きなメリットです。

第1ターミナルは、以下の航空会社が利用しています。

キャセイパシフィック航空、キャセイドラゴン航空、日本航空、全日本空輸、エアージャパン、Peach Aviation、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、チャイナエアライン、エバー航空、大韓航空、アシアナ航空、マレーシア航空、シンガポール航空など、

主に大手航空会社が第1ターミナルを利用しています。

また、第2ターミナルは主にLCCが利用しています。
具体的には以下の通りです。

タイ国際航空、スカンジナビア航空と、香港エクスプレス航空、春秋航空、ジェットスター・ジャパン、エアアジアなど

なお、第2ターミナルはチェックインと出国審査専用となっています。
そのため、第1ターミナルの航空会社を利用する場合でも、第2ターミナルでチェックインと出国審査を行い、その後第1ターミナルの搭乗ゲートに向かう形となるため注意してください。

また、現在(2025年時点)はリニューアルに伴い閉鎖されている状態のため、渡航時期に合わせて最新情報を必ずチェックするようにしましょう。

引用元:香港国際空港での乗り継ぎ(トランジット)方法・待ち時間の過ごし方

香港国際空港の乗り継ぎ方法

ここでは、香港国際空港における乗り継ぎ方法を紹介します。
乗り継ぎ方法は、最終目的地への搭乗券を持っているかどうかによって異なります。

また、受託手荷物を乗り継ぎ空港で一度受け取ったうえで、再度航空会社のチェックインカウンターに預けて乗り継ぐケースもあるため注意してください。
具体的にどのような形で乗り継ぐのか解説していきます。

最終目的地への搭乗券を持っている場合

最終目的地への搭乗券をすでに持っている場合、飛行機から降りたら以下の手順で進んで乗り継ぎを行ってください。

「Transfer 轉機」の表示に従い進む
・セキュリティチェックを受ける
・セキュリティチェックを通過したら乗り継ぎ便の出発時間およびゲートを確認する
・遅くても出発の30分前までにはゲートの前に到着しておく
・乗り継ぎ便に搭乗して出発

なお、「Transfer 轉機」の表示に関しては、スタッフが看板などを持って示しているケースもあるため、表示が見つからない場合は空港スタッフを注視してみてください。

最終目的地への搭乗券を持っていない場合

最終目的地までの搭乗券をまだ持っていない場合、香港国際空港の乗り継ぎカウンターで航空券を提示したうえで搭乗券を発行してもらわなければなりません。

具体的には以下の手順で行ってください。

「Transfer 轉機」の表示に従って乗り継ぎカウンター(Transfer Desk)の場所を確認して向かう
・搭乗券を発行してもらったうえでセキュリティチェックを受ける
・セキュリティチェックを通過したら乗り継ぎ便の出発時間およびゲートを確認する
・遅くても出発の30分前までにはゲートの前に到着しておく
・乗り継ぎ便に搭乗して出発

なお、乗り継ぎカウンターを利用する場合、E1、E2、W1、M1のいずれかに進むようにしてください。

空港の外に一度出る場合

乗り継ぎ便まで時間があり、一度空港の外に出て観光をしたい場合は以下の手順となります。

「Immigration 入境検査」の表示に従い入国審査を受ける
・入国審査を受けたら、税関を通り到着ホールから空港の外に出る
・空港に戻ったらセキュリティチェックを受ける
・セキュリティチェックを通過したら乗り継ぎ便の出発時間およびゲートを確認する
・遅くても出発の30分前までにはゲートの前に到着しておく
・乗り継ぎ便に搭乗して出発

なお、入国審査および出国審査、セキュリティチェックには時間がかかるため、乗り継ぎ便に遅れないようにするためにも、時間には余裕を持たせてください。

また、香港に一度入国する際、大きな手荷物がある場合は、第2ターミナルに手荷物一時預かり所があるため、そちらを活用するのがおすすめです。

香港国際空港にある設備

以下では、移動をスムーズにするシャトルトレインから旅行者に不可欠な給水所や充電設備まで便利な香港国際空港の設備を紹介します。

シャトルトレイン

香港国際空港の広大な敷地を効率的に移動するために欠かせないのが、ターミナル間を結ぶシャトルトレインです。
シャトルトレインは、第1ターミナルとT1サテライトコンコースやミッドフィールドコンコースを結び、数分間隔の頻度で運行されています。

特に、遠くの搭乗ゲートへ向かう際にシャトルトレインを利用すれば、長距離を歩かずに迅速かつ快適にゲートまで到着できます。
なお、シャトルトレインの車内は広々としており、大きなスーツケースを持っていても乗り降りしやすい設計です。

スカイブリッジ

香港国際空港での乗り継ぎ時間や出発前のひとときを、特別な体験に変えてくれるのがスカイブリッジです。
2022年11月にオープンしたスカイブリッジは、第1ターミナルとT1サテライトコンコースを結ぶ全長200mのガラス張りの歩道橋です。

最大の見どころは眺望で、地上28mの高さから眼下をタキシングする航空機を眺められる点が大きな特徴です。
床の一部もガラス張りになっており、まるで空中に浮かんでいるかのようなスリルと飛行機を真上から見下ろす非日常的な体験が味わえます。

スカイブリッジ内には展望スペースやバーも併設されており、出発前の時間を有意義に過ごせる名所として注目を集めています。

給水所・充電設備

香港国際空港では無料の給水所が、各搭乗ゲート付近やお手洗いの近くなど空港内の至る所に設置されています。
空のペットボトルや水筒を持参すれば、いつでも冷たい飲料水を補充できて大変便利です。

また、充電設備に関しても心配は無用で、多くの搭乗ゲートエリアのベンチには無料で使用できる充電ステーションが数多く備え付けられています。
充電ステーションにはUSBポートが用意されているため、変換プラグを持っていなくてもUSBケーブルさえあれば充電が可能です。

シャワールーム

香港国際空港には第1ターミナルの12番ゲート付近に、24時間無料で利用できるシャワールームがあります。
個室が完備されており、温かいお湯で汗を流せば、旅の疲れが癒されて気分をすっきりと切り替えられます。

ただし、シャンプーとボディソープはありますがタオルは備え付けられていないため、自分で準備しなければなりません。
より快適なサービスを求めるなら、有料の航空会社ラウンジやプレミアムラウンジ内のシャワールームを利用するのもおすすめです。

乗り継ぎまで1時間〜2時間程度ある場合におすすめの過ごし方・時間つぶし:レストラン、カフェ、免税店利用

入国手続きをして観光するほどではないものの、乗り継ぎ便まで少しだけ時間がある場合、空港内で過ごすのがおすすめです。
空港の出発階にはレストランやカフェ、ショップ、免税店などさまざまなお店があるため、1、2時間程度であれば十分楽しむことができるでしょう。

また、無料パソコンやタブレットなどを使用できるエリア、子供の遊び場などもあります。
ゆっくり過ごしたければコーヒーショップでコーヒーを買って読書をしてもいいでしょう。
免税店にはシャネルやエルメス、グッチといった高級ブランドのお店もあるため、買い物を楽しむのもおすすめです。

そのほかにも、別のターミナルに移動してみるのもおすすめの過ごし方です。
先述の通り、香港国際空港には第1ターミナルと第2ターミナルがあり、ターミナルによって若干雰囲気も異なることから、いい暇つぶしになるでしょう。

ただし、現在(2025年4月時点)では第2ターミナルが改装のため閉鎖されているため、渡航時期に合わせて最新情報を必ずチェックするようにしましょう。

乗り継ぎまで数時間ある場合におすすめの過ごし方・時間つぶし:ラウンジ利用

乗り継ぎ便まで数時間あり、空港内でもかなり余裕を持って過ごすことができるといった場合は、ラウンジの利用を検討してみてください。
香港国際空港内にはラウンジが複数箇所用意されています。

具体的には、出発ロビーにプラザプレミアムラウンジが2箇所あるほか、到着ロビーに1ヵ所あります。
また、シャワー&リラックスラウンジもあり、どれも24時間オープンとなっているため、深夜に香港に到着し、乗り継ぎ便まで待たないといけないといった時にも役立ちます。

そのほかにも、第1ターミナルと第2ターミナルにはどちらもスパサロンがある点も特徴です。

ラウンジでは、ドリンクや軽食を無料で食べられるほか、無料WiFiやパソコンを利用でき、充電設備も整っているため、たとえ乗り継ぎまで数時間あったとしても、退屈することなく過ごすことができるでしょう。

なお、香港国際空港には
「キャセイパシフィック航空」
「エミレーツ航空」
「ユナイテッドクラブ」
「クラブオータス」
「シルバークリス」
と5つの航空会社のラウンジもあります。

これらのラウンジの利用は基本的に、その航空会社に登場する人しかできませんが、先ほど紹介した「プラザプレミアムラウンジ」は誰でも利用可能です。

移動の手間などもかけることなく、数時間単位の待ち時間を快適に過ごしたい方は、ぜひラウンジの利用を検討してみてください。

乗り継ぎまで長時間ある場合におすすめの過ごし方・時間つぶし:観光

乗り継ぎ便までの時間がかなり長い場合は、一度香港に入国して観光するのもおすすめです。

先ほども紹介したように、一度入国する場合は、香港に到着したら「Immigration 入境検査」の表示に従い入国審査を受け、税関を通過すれば空港の外に出られます。

空港から出れば香港の中心部に行ける香港エアポートエクスプレスが通っているため、それに乗って移動してください。
空港から香港駅の場合、20分程度で移動可能です。

なお、深夜便で到着する場合、電車の始発︎まで待たなければならないほか、空港の荷物預かりサービスも閉まっているため、始業まで待つ必要があります。
香港エアポートエクスプレスのチケットは空港の券売機で購入可能です。

また、インターネットでの事前購入もできるため、あらかじめ入国した時の観光計画を立てておくのはもちろん、急な思いつきで入国して観光するといったことも可能です。
香港エアポートエクスプレスはスマートフォンの充電ができる座席があるほか、空港からの電車ということで座席も広々としています。

ちなみに、香港国際空港の駅には改札がないため注意してください。
日本の駅のように改札に切符を通さなくても電車に乗れます。

ただし、香港中心部の駅には改札があり切符のQRコードを改札機にかざす必要があるため注意してください。
改札の外に出たら、あとは乗り継ぎのフライト時間まで好きなように観光を楽しみましょう。

香港国際空港から外に出て市内にアクセスする方法

以下では、香港国際空港から外に出て市内にアクセスする方法として代表的な4つを詳しく解説します。

エアポートエクスプレス

市内へのアクセスのはやさを求めるなら、迷わずエアポートエクスプレスを選びましょう。
空港と市内中心部を結ぶエアポートエクスプレスは、空港駅から中心地である香港駅まで約24分で到着します。

エアポートエクスプレスは10〜20分間隔で運行しており、交通渋滞の心配も一切ないため、時間を有効に使いたい旅行者に最適です。
また、エアポートエクスプレスの車内は清潔で広々としており、無料Wi-Fiや充電ポートも完備されています。
エアポートエクスプレスのチケットは改札横のカウンターはもちろん、事前にオンラインでの購入も可能です。

チャーター車

小さな子供連れや複数の友人との旅行、スーツケースなどの荷物が非常に多い場合にはチャーター車が最適です。
空港の到着ロビーで専属ドライバーが出迎えてくれ、車に乗り込むだけで目的地まで快適に移動できます。

バスや電車のように乗り換えたり、重い荷物を持って歩いたりする必要は一切ありません。
料金は定額制であるため、タクシーのように渋滞でメーターが上がる心配もなく、予算が立てやすいのも魅力です。
深夜や早朝のフライトで公共交通機関の運行が少ない時間帯に到着・出発する場合でも、安心して利用できます。

バス

旅のコストをできるだけ抑えたい場合はバスが最もおすすめで、エアポートエクスプレスの数分の一の料金で市内中心部までアクセスできます。
また、路線網が非常に充実しており、九龍半島や香港島の主要エリアはもちろん、郊外の住宅地まで香港のほぼ全域をカバーしている点も魅力です。

特に、2階建てのエアポートバスの最前列に座れば、香港のダイナミックな街並みや美しい景色を楽しめ、移動時間そのものが観光体験に変わります。
ただし、所要時間が長く交通渋滞の影響も受けやすいため、時間に制約がある場合には注意が必要です。

タクシー

空港から目的地まで乗り換えなしで移動したいけれど、チャーター車を予約するほどではない場合に便利なのがタクシーです。
空港の到着ロビーを出て案内表示に従って進めば、すぐに広大なタクシー乗り場が見つかります。

香港のタクシーは、行き先によって車体の色が以下のように分かれているのが特徴です。

香港島や九龍などの主要エリア:赤色
新界エリア:緑色
ランタオ島内:青色

料金はメーター制で、有料トンネルの通行料やトランクに預ける荷物の数に応じた追加料金がかかります。
3〜4人のグループで乗車すれば、一人あたりの料金はエアポートエクスプレスより安くなり、コストパフォーマンスに優れています。

香港国際空港の乗り継ぎに関するよくある質問

以下では、香港国際空港の乗り継ぎに関してよくある質問を2つ紹介します。

深夜・夜中の乗り継ぎで時間をつぶすおすすめの方法は?

まず、小腹が空いたら24時間営業のレストランやカフェへ向かいましょう。
マクドナルドなど馴染みのあるお店も深夜・夜中でも開いており、温かい食事やコーヒーで一息つけます。

また、空港内は無料Wi-Fiがあるため、ベンチに座って映画・ドラマを鑑賞するなどして過ごすのもおすすめです。
空港内には充電スポットも豊富にあり、バッテリーが切れる心配もありません。

もし予算に余裕があれば、24時間営業している有料ラウンジの利用がおすすめです。
プラザプレミアムラウンジではビュッフェスタイルの食事やアルコール、シャワー設備が利用でき、ソファでゆったりと寛げます。

乗り継ぎの間に仮眠できる場所はある?

最も手軽に仮眠をとる方法は、空港内に設置されている無料の休憩スペースを利用することです。
各搭乗ゲートのエリアには、足を伸ばせるリクライニングチェアや横になれる長椅子が点在しています。

ただし、冷房が強く効いているため、上着やブランケットを持参すると良いでしょう。

よりプライベートで快適な休息を求めるなら、有料の仮眠施設が最適です。
トランジットホテル「Aerotel Hong Kong」ではベッドとシャワーが完備された個室を利用でき、人目を気にせずリラックスできます。

また、前述の有料ラウンジのソファも空港内のベンチより格段に快適な仮眠場所となります。

まとめ

今回は、香港国際空港の概要や空港での乗り継ぎ方法、乗り継ぎ便までの時間の過ごし方などについて解説しました。
香港国際空港はアジアをはじめとした各国への便が発着する空港です。

乗り継ぎのために利用する人も多く、乗り継ぎまで待たなければならない場合、空港内のレストランやカフェ、ショップなどで時間を過ごすのがおすすめです。

ただし、改装中で封鎖中の場所もあるため、渡航の際には最新情報を必ずチェックしておきましょう。
封鎖されていない場合、時間に余裕がある場合はラウンジを利用してのんびり過ごすことができるほか、長時間待たなければならない場合は、一度香港に入国して観光を楽しむのも1つの方法です。

乗り継ぎ方法や入国方法は決して難しくはないため、今回の内容を参考に、ぜひ香港での待ち時間を有意義なものにしてください。

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