
ワーホリの目的は人それぞれ!目的がないと損な理由や有意義に過ごすためのポイントもご紹介
ワーキングホリデーに興味はあるけれど、具体的に何を目的に行けばいいのか迷っていませんか?
実は、目的なくワーホリに行くと貴重な時間とお金を無駄にしてしまう可能性があります。
ワーホリを成功させるためには、「なぜ行くのか」という明確な目的を持つことが何よりも大切です。
この記事では、ワーホリの目的の見つけ方から、有意義に過ごすためのポイントまで詳しく解説します。
あなたの人生を変える可能性を秘めたワーホリ。後悔のない経験にするために、ぜひ参考にしてください。
外務省の「ワーホリの目的」
ワーホリ(正式名称:ワーキングホリデー)制度は、外務省によると以下のように定義されています。(引用:ワーキング・ホリデー制度|外務省)
この制度の本質は「異文化理解のための休暇」であり、就労はあくまで滞在資金を補うための手段に過ぎません。
ワーホリ制度の発展と現状
ワーホリ制度は各国間の文化交流を促進する目的で始まりました。日本は1980年のオーストラリアとの協定が最初で、現在は30か国・地域と協定を結んでいます。
近年では制度も進化し、2024年以降はカナダなど8か国で一生涯2回または2年連続での参加が可能になるなど、より利用しやすくなっています。
他のビザとの違い
ワーホリビザの特徴は、留学・就労・観光の良いとこ取りをした自由度の高さにあります。就労ビザ:特定の職種に限定され、観光ビザでは就労が禁止
ワーホリビザ:休暇目的で入国し、滞在費を補うための就労と就学の両方が可能
ワーホリ制度を最大限に活用するには、単なる「海外就労」や「語学習得」という狭い視点ではなく、異文化交流という本来の趣旨を理解し、自分自身の目的も明確にして渡航することが大切です。
目的なくワーホリに行くと損な理由
ワーホリは目的を持って挑まなければ、貴重な機会を無駄にしてしまう可能性があります。なぜ目的なくワーホリに行くことが損なのか、主な理由を見ていきましょう。
時間とお金の大きな無駄になる
ワーホリビザは18〜30歳の若者だけが利用でき、同じ国への申請は原則一生に一度きりです。また、ワーホリに行くためには、以下のような費用がかかります。
航空券:約10万円~15万円
初期滞在費:約30万円~50万円
語学学校費用(通う場合):約20万円~40万円
合計すると、少なくとも70万円以上が必要です。目的なく過ごせば、これらの大金だけでなく、貴重な時間も無駄になってしまいます。
帰国後のキャリアにマイナスの影響
目的なくワーホリに行くと、帰国後の就職活動で「ワーホリで何を得ましたか?」という質問に答えられず、単なる「遊びの1年」と判断されかねません。反対に、明確な目的を持って行動すれば、異文化適応能力や語学力などのスキルをアピールできます。
語学力アップの機会損失
英語を習得するなどの目的がなければ、つい日本人コミュニティに依存し、現地の人々との交流を避けてしまいがちです。その結果、1年間滞在しても語学力がほとんど向上しないという残念な結果になってしまいます。
最悪のケースでは、せっかくの海外生活が虚無感や孤独感を生み、精神的な負担になることさえあります。
特に渡航当初は言葉の壁や文化の違いに直面し、心が折れそうになることも少なくありません。そんな時に支えになるのが「なぜ自分はここにいるのか」という明確な目的意識です。
ワーホリの成功は、渡航前の目的設定から始まっているのです。
ワーホリに行く主な目的
ワーホリに行く理由は人それぞれですが、多くの人が共通して持つ主な目的をご紹介します。ワーホリを検討する際の参考にしてみてください。
語学力向上を目指す
もっとも多い目的は、現地の言語(特に英語)を身につけることです。日本の英語教育は読み書きが中心なので、実際のコミュニケーション能力を伸ばしたいという方が多くいます。ワーホリで語学力向上を目指す具体的な方法には以下があります。
現地の人と積極的に交流する
英語環境の職場で働く経験を積む
語学試験(TOEIC、IELTS等)で具体的な目標スコアを設定する
これらの取り組みにより、机上の勉強だけでは得られない生きた言語スキルが身につきます。
海外での就労経験を積む
ワーホリの「ワーキング」の部分を重視する方も多くいます。海外で働く経験は、以下のような理由で価値があります。日本とは異なる働き方や価値観に触れられる
将来のキャリアに活かせる経験になる
現地での生活費を稼ぎながら滞在できる
カフェやレストランなどのサービス業が人気ですが、自分のスキルや経験を活かした専門職に挑戦する方もいます。
特に社会人経験者は、自分の専門性を海外でも発揮できるチャンスがあります。
自分自身を見つめ直す
海外で生活することで、当たり前と思っていた日本の文化や習慣を客観的に見ることができます。例えば、日本の「おもてなし文化」の素晴らしさや時間に正確な公共交通機関の便利さを再認識する一方で、過度な同調圧力や他人の目を気にし過ぎる傾向といった課題も見えてくるかもしれません。
この「外から見る視点」を得ることで、自分自身の価値観も見つめ直すきっかけになります。日本という枠組みを超えて、より広い視野で自分の将来を考えられるようになるでしょう。
近年、単に「お金を稼ぐ」「出稼ぎ」を目的としてワーホリに行く人も増えていますが、これは「異文化理解のための休暇」というワーホリの本質からはずれています。
短期的な金銭的利益だけでなく、将来のキャリアや人生設計を見据えた目的を持つことが、ワーホリ経験を真に価値あるものにするでしょう。
ワーホリの目的を見つける方法
ワーホリの目的を見つけることで、より充実した海外生活を送ることができます。しかし、「何を目的にしたらいいか分からない」という方も多いでしょう。ここでは目的の見つけ方を紹介します。
自分自身に問いかける
まずは自己分析から始めましょう。以下のような質問を自分に投げかけ、その答えを掘り下げていくことで、本当の目的が見えてきます。
1年後、どんな自分になっていたいか
海外に行くことで何を得たいのか
帰国後、どのようなキャリアを歩みたいか
例えば「英語を上達させたい」なら、さらに「なぜ英語を上達させたいのか?」と問いかけます。
「将来、国際的な仕事がしたいから」という答えなら、その業界で必要とされる英語力のレベルを調べ、どのような経験が評価されるのかをリサーチします。
そうすることで、「TOEICを勉強する」や「ホテル業界で仕事を探す」といった具体的な目的が見えてきます。
具体的な数値目標を設定する
目的が見つかったら、それを具体的な目標に落とし込みましょう。抽象的な目的だけでなく、達成度が測れる数値目標があると進捗を確認しやすくなります。
現地で最低5箇所は旅行に行く
ホスピタリティ分野の資格を取得する
日本人とは週に1回程度しか会わない
帰国までに外国人の友達を20人作る
帰国後は外資系〇〇ホテルに就職する
このように具体的な数値や行動内容を含めた目標にすることで、日々の行動指針が明確になり、自分の成長も実感しやすくなります。
目標達成のためのマイルストーンを設定し、定期的に進捗を確認する習慣をつけると、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。
ワーホリを有意義に過ごすポイント
明確な目的を持ってワーホリに臨んでも、実際の生活では予想外の出来事に直面することがあります。ここでは、ワーホリを充実したものにするための実践的なポイントをご紹介します。
バランスの取れた生活リズムを作る
ワーホリでは、生活費を稼ぐために働く必要がありますが、仕事だけに明け暮れるのはもったいないことです。特に高時給の仕事を見つけると、つい働きすぎてしまう方がいますが、仕事、学習、観光、交流のバランスを意識しましょう。
「稼ぐこと」が主目的になると、せっかくの異文化体験の機会を逃してしまいます。週に1〜2日は観光や交流のための時間を確保するなど、計画的な時間配分を心がけましょう。
柔軟な姿勢を持つ
ワーホリ前に「できるだけ日本人とは関わらない」など、厳格なルールを設定するのも大切なことです。しかし、あまりに頑なな態度は逆効果になることがあります。日本人を避けるあまり、貴重な情報交換や助け合いの機会を失うこともあります。
目的を見失わない範囲で、柔軟な判断ができるとより充実した経験ができるでしょう。
積極的に地域社会に溶け込む
現地の生活に溶け込むための具体的な方法を実践しましょう。ボランティア活動に参加して地元の人と交流する
スポーツやアートなどの趣味のクラブやグループに入る
これらの活動は、語学力向上だけでなく、異文化理解や人間関係の構築にも役立ちます。特にボランティアは、社会貢献しながら現地の人々と深い絆を築ける貴重な機会です。
ワーホリを有意義に過ごすためには、目的意識を持ちつつも、柔軟性とポジティブな姿勢を忘れないことが重要です。
予想外の出来事も「貴重な経験」と捉え、様々な可能性に心を開くことで、より豊かな海外生活を送ることができるでしょう。
まとめ
ワーホリは明確な目的を持つことで、より価値ある経験になります。「異文化理解のための休暇」という本来の趣旨を理解した上で、語学力向上や海外での就労経験など、自分自身の目標を設定しましょう。
目的を見つける際は自己分析を行い、具体的な数値目標に落とし込むことがポイントです。また、現地では仕事と休暇のバランスを取り、地域社会に積極的に溶け込む姿勢が大切です。
柔軟性とポジティブな気持ちを忘れず、貴重なワーホリ期間を最大限に活用してください。
◇経歴
日本の大手英会話スクール講師
オーストラリアで現地ツアーガイド
マレーシアの日本人学校で英会話講師
マレーシアの現地企業にて正社員勤務
◇留学経験
イギリス 1年 Wimbledon collegeなど
オーストラリア(ワーキングホリデー中) 1か月 Bond University
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
留学→アメリカ、イギリス、オーストラリア
旅行→イギリス、ヨーロッパの各国、アメリカ、オーストラリア、東南アジア各国など
仕事→オーストラリア、マレーシア
◇自己紹介
Webライターの大井にいなと申します。
独身時代に留学を経験し、国際結婚を機に多民族国家のマレーシアに住んでいます。
私の子供は生まれたときから複数の言語で育ち、オーストラリアの大学に留学して就職しました。
大人になってから英語を学び始めた自分との違いを実感しています。
自身の経験から、早期の言語習得の重要性や大人になってからの英語学習で必要なことなどを、できるだけわかりやすくお伝えしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。