海外でも日本と同じようにLINEが使えたら便利ですよね。
「海外でLINEは使えるのか」の答えは「YES」です。一部の国を除いては海外でもLINEを使うことができます。
この記事では、海外でのLINEの利用方法や注意点を解説しています。海外旅行や滞在中も使い慣れているLINEがあれば、同行者や日本にいる家族・友人と気軽に連絡が取り合えて安心ですね。
海外でLINEを使える国とその方法
海外でLINEを使える国
インターネットに接続されていれば、基本的にどの国でもLINEを使うことができます。例えば、日本人に人気の渡航先であるアメリカ・ハワイ・韓国・台湾などでもLINEは使えます。
日本と同じように、海外でもLINE電話(音声通話・ビデオ通話)はできますし、チャットも利用できます。ただし、メッセージを送る相手・電話をしたい相手もLINEアプリを使っていることが前提です。
日本での認知度が高いLINEですが、海外ではあまり知られていません。LINEの使用率が高いのは、日本・台湾・タイといったアジアの一部の国です。
LINE PayやLINEギフトは海外で使える?
日本でLINE Payを使ってお買い物する方は、海外でも使えたら便利ですよね。結論としては、海外でLINE Payはほぼ使えません。
LINE Payは2025年4月30日をもって日本国内でのサービスを終了することが決まっています。残高はPayPayに移行できますので、まだの方は今のうちに移行手続きを済ませておくといいでしょう。(2025年2月時点の情報)
台湾ではLINE Payを使えるお店も多くあるようですが、前述の日本でのLINE Pay終了により、日本人が台湾でLINE Payを使用できるのは2025年4月末までとなる予定です。
LINE Payは加盟店で使えるため、レジ近くに「LINE Pay」のマークがあるかを確認するといいでしょう。
LINEのサービスといえば、LINEで友だちや家族に手軽にプレゼントを贈ることができる「LINEギフト」も有名です。LINEギフトは日本国内でのみ利用できるサービスのため、海外で使うことはできません。
海外でLINEを使えない国とその対処方法
LINEを使えない国
LINEはほぼすべての国で使えるとお伝えしましたが、LINEが使えない国もあります。
- 中国
- ロシア
- イラン
- 北朝鮮
情報規制が厳しい国では、LINEだけでなく主要なSNSやアプリの利用禁止、閲覧できないサイトも複数あるようです。中国では、Googleのサービスも利用できない状態です。
LINEが利用できない国での対処方法
LINEを使えない国に渡航した場合でも、実はLINEを利用できる方法はあります。それが、「VPNサービス」の利用です。
VPNとは、Virtual Private Networkの略で、日本語では「仮想専用ネットワーク」といいます。インターネット接続を暗号化して、セキュリティを強化するためのツールです。
VPNを使い日本のIPアドレスで接続するため、LINEが使えない国(例:中国)でも、LINEやアクセス規制されているサイトを自由に使えるようになります。通信データを暗号化するため、クレジットカードなどの個人情報も守り安全にデータをやり取りできます。
VPNには無料から有料までさまざまなものがあります。無料VPNは費用がかからず魅力的ですが、通信速度が遅かったりセキュリティリスクも高いため、有料の信頼できるVPNサービスを使う方が安心です。
海外でLINEを使用する際の料金は?
海外でLINEを使うのに料金はかかる?
インターネットに繋がっていれば、LINEの利用自体は無料でできます。LINE通話もチャットも無料です。ただし、快適にLINEを使うためには、安定したWi-Fiに接続されていることが必要です。
海外で利用できるWi-Fiの種類
海外でWi-Fiに接続するためには、どのような方法があるのでしょうか。これからご紹介するモバイルWi-FiやSIMカードなどで安定したインターネット接続ができれば、いつでも海外でLINEが使えるので便利ですよ。
<モバイルWi-Fi(レンタルWi-Fi)>
【メリット】
- 1台あれば複数のデバイスで使える(スマホ・パソコン・タブレットなど)
- 複数人でも使える
- 渡航前にレンタルできる
【デメリット】
- 常に持ち歩く必要があるため荷物になる
- 充電の必要あり
<SIMカード>
現地の空港や携帯ショップでSIMカードを購入する方法。SIMカードとはプラスチック製の小さなカードのことで、スマホのSIMスロットに挿すことでインターネット接続ができます。
【メリット】
- 料金が比較的安い
【デメリット】
- SIMがロックされている場合は解除の必要がある
- 設定がすべて外国語
- SIMカードを挿入したデバイスでしかネットに繋げない
SIMフリーのスマホでのみ使えます。SIMフリーではないスマホの場合は、ロック解除の手続きが必要です。設定は現地の言語のため、うまくできるか不安に感じる方もいるでしょう。
また、SIMカードを入れ替えるため、日本のSIMカードを紛失しないように注意が必要です。
<国際ローミング>
日本の携帯電話会社の海外ローミングサービスを利用する方法。簡単な手続きですぐに使い始めることができます。しかし料金は高い傾向があります。
【メリット】
- 契約方法はわりと簡単
【デメリット】
- 1日あたりの料金が高い
<フリーWi-Fi>
無料で使えるのが最大のメリットですが、日本のフリーWi-Fiと同じくセキュリティレベルが低く、安心して使える方法ではありません。
【メリット】
- 無料で使える
【デメリット】
- セキュリティレベルは低い
- Wi-Fiスポットから離れると使えない
大手ホテルやショッピング施設など信頼できそうな場所でのフリーWi-Fi以外は不安が残ります。海外でちょこっとLINEをしたい場合であれば、スタバではWi-Fi接続のサービスが使えるため、休憩しながらネットが利用できて便利ですね。
ちなみにフリーWi-Fiを利用したい場合は、VPN接続すると安全に利用することができます。
eSIMの活用と料金
海外で安定したWi-Fi利用がしたいならば「eSIM」という方法もあります。海外でLINEをしたいなら、eSIMは手頃な料金で手続きも簡単なおすすめの方法です。
SIMカードは物理的なカードをスマホに挿す方法でした。eSIMは「embedded SIM(埋め込みSIM)」の略で、スマホに内蔵されたデジタルSIMのことをいいます。
【eSIMのメリット】
● 手続きはオンラインで完結する
● SIMカードの交換が不要
● 返却手続きがいらない
● 他の通信方法と比べて料金が安い
eSIMは購入から開通の手続きがすべてオンラインで完了します。またSIMカードを挿入する必要がないため、カード紛失の心配もありません。
eSIMの利用方法
eSIMを使う前提として、eSIMに対応している端末であることが必要です。古い端末はeSIMに対応していない可能性があるため、ご自分のスマホが対応機種かどうか確認しましょう。
eSIMの契約方法はとても簡単。
eSIMの申込後、専用のQRコードを読み込んでeSIMをインストールします。現地に到着後、スマホの回線をeSIMに切り替えればインターネットが使えます。
渡航前に日本でeSIMのインストールと設定をしておけば、現地到着後スムーズにネットが使えますよ。
eSIMの料金
eSIM MartやWorld eSIMなど、海外で使えるeSIMは数多くあります。下記を参考に、ご自分の用途や希望に合わせて選ぶといいでしょう。
● 料金プランの種類(低容量、無制限など)
● 運営元(日本の企業か海外か)
● サポートの充実度
● 容量のチャージができるか
1日あたりに使える最大データ容量が決まっているデータ量ごとのプランや、無制限で使えるプランなど、各社さまざまなプランを用意しています。ひとつ参考までに、「World eSIM」の無制限プラン料金を見てみましょう。(2025年2月時点)
World eSIM 無制限プラン利用期間 | |||
3日 | 5日 | 7日 | |
韓国 | ¥2,960 | ¥3,478 | ¥3,996 |
台湾 | ¥2,950 | ¥4,650 | ¥5,950 |
ハワイ | ¥2,480 | ¥2,780 | ¥3,980 |
無制限でもわりと手頃な料金ですので、ネット接続の機会が少ないのであれば、使えるデータ量が決まっているプランにすればもっと料金をおさえられるでしょう。
ちなみに、マップ検索やWeb・SNS閲覧程度の使用であれば、1日あたり1GBあれば十分と言われています。
wifiレンタルもおすすめ
海外でWi-Fiを使う方法として、Wi-Fiレンタルもおすすめです。モバイルWi-Fi、ポケットWi-Fiとも呼ばれます。
レンタルWI-Fiのメリット
【Wi-Fiレンタルのメリット】
● 出発前にレンタルができる
● 設定が簡単
● 料金が手頃
● 複数のデバイス・複数人で使える
ポケットWi-Fiが1台あれば複数のデバイスで使えるため、家族や友人と一緒に海外に行く際にとても使い勝手がよいです。
Wi-Fi端末を持ち歩かなければならないのはデメリットですが、安定したネット接続ができる点や複数のデバイスで使えるメリットは大きいです。
料金プランは、無制限や期間ごとに使える容量が決まっているプランなどたくさんの種類がそろっています。ご参考までに、下記「グローバルWi-Fi」の料金プランです。
1日に1.1GBまで使える超大容量プランの料金となっています。(2025年2月時点)
<超大容量プラン 1日あたりの料金>
● 韓国→1,170円(早割適用)/通常1,370円
● 台湾→1,370円(早割適用)/通常1,570円
● ハワイ→1,470円(早割適用)/通常1,670円
私も海外に行く時は、ポケットWi-Fiを利用することが多いです。家族のスマホ数台、タブレット、ノートパソコンといった何台もの端末のネット接続が必要なため、ポケットWi-Fiを大いに活用していますよ。
レンタルWI-Fiの申込と受取方法
レンタルWi-Fi会社は数多くあり、申込と受取の方法も各社さまざまです。そのため、自分に合った受取方法が選べる点が便利。
【主な申込方法】
● 事前にオンラインで申込
● 出発当日に空港で申込・その場で受け取る
【主な受取・返却方法】
● 宅配便で受取と返却
● コンビニで受取・空港カウンターや宅配で返却
● 空港で受取と返却
● レンタル会社の店舗で受取
● 現地オフィスで受取返却ができる場合もあり
パケット量に注意
パケット通信料とは、モバイルデータ通信を使ってインターネットを利用する時に使われるデータの量のことです。海外ローミングした場合のパケット料金はそれぞれの国で異なりますが、日本と比べて高額です。
少し使っただけでも高額な請求になってしまうことも。
そのため国際ローミングを利用するのであれば、海外パケットし放題のプランを活用するといいでしょう。
【大手キャリア3社の海外パケットし放題の料金例】
(2025年2月時点)
ドコモ:「世界ギガし放題」→最大で2,980円/日
au:「au海外放題」 →事前予約800円〜/1日・通常料金 1,200円/1日
ソフトバンク:「海外パケットし放題」→ 2,980円(税込)/1日
※ドコモの「世界ギガし放題」は、ahamoでは利用できないためご注意ください。
Wi-Fiを持ち歩かなくて済むので荷物がかさばらないですし、携帯電話会社との契約なので手続きが簡単といったメリットがありますね。
まとめ
この記事では「海外でLINEは使えるのか?」という疑問について、海外でのLINEの利用方法や注意点をご紹介しました。安全で安定したネット環境下であれば、LINEや他のアプリも日本にいる時と同じように安心して使えます。
自分に合ったWi-Fiの接続方法を選ぶことで、海外滞在中も快適なネット環境で過ごすことができるでしょう。