春休みや夏休みを利用して短期留学をしたいと考えている高校生や高校生の子を持つ親も多いのではないでしょうか。
高校生が短期留学する場合には、
通っている高校のプログラムの利用や、
留学エージェントが主催する短期留学に参加する方法
があります。
この記事では、高校生の短期留学について解説します。おすすめの国や費用についても紹介するので、ぜひ内容を確認してみてください。
高校生の短期留学、何を準備したらいい?
高校生が短期留学する際に準備することは、参加する留学プログラムによって異なります。ここでは、通っている高校の留学プログラムに参加する場合とエージェントを利用して留学する場合に分けて、それぞれ解説します。
通っている高校の留学プログラムに参加する場合
通っている高校の留学プログラムに参加する場合、まずは高校の留学説明会に参加しましょう。
近年、日本の高校では国際交流を目的として海外の高校と姉妹校提携するケースが増えています。
春休みや夏休みなどの長期休暇に合わせて留学プログラムを用意している場合が多いので、まずはその留学プログラムの説明会に参加して情報収集しましょう。
説明会では、プログラムの内容や日程、費用、滞在先などを聞くことができます。
その後留学することが決まれば、高校の指示に従いながら必要書類などを準備していきます。
必要なものは、全て高校から指示してくれるので、手続き面での心配はあまりしなくて良いでしょう。
高校の留学プログラムに参加する場合は、自分で留学先の言語を勉強しておくとよいでしょう。
高校の留学プログラムは国際交流を目的としている場合が多いので、
参加するだけでは相手の国の言語を身につけることができません。
現地校の生徒やホームステイ先の家族と話すことで語学力の向上が期待できるので、オンライン学習などを通して留学先の言語を勉強しておきましょう。
エージェントを利用して留学する場合
エージェントを利用して留学する場合、まずは複数のエージェントに資料請求して留学先の国やプログラム、利用するエージェントを比較検討しましょう。
エージェントによっては無料相談を受け付けているところもあるので、相談して自分に合ったプログラムを選びましょう。
エージェントが決まれば、指示された書類や渡航に必要な生活用品を準備します。
高校の留学プログラムを利用する場合同様、エージェントによっては事前に必要なものをリストアップしてくれるところもあります。
その場合、指示をもとに必要なものを準備しましょう。
エージェントによってサポート内容は異なります。
たとえば、留学に必要な航空券や海外旅行保険は、エージェントのプログラムに含まれている場合と含まれていない場合があります。
事前にサポート内容を確認し、エージェントと密なコミュニケーションを取ることが必要です。
高校生の短期留学のメリット・デメリット
高校生のうちに短期留学を経験することは、語学力向上や異文化理解など、将来の成長につながる貴重な経験となります。しかし、メリットだけでなく、デメリットも理解しておくことが大切です。
高校生の短期留学のメリット
高校生の短期留学のメリットには、以下が挙げられます。
・語学力が向上する
・異文化理解ができる
・自立心を向上させられる
・自信がつく
・将来の選択肢が広がる
高校生という大人への一歩を踏み出す年代で短期留学することは、
今まで見たことがない新しい世界を知るきっかけ
になり、その後の人生に影響を与える可能性があります。
親から遠く離れた場所に行くことで、自立心が芽生え、自分と向き合うきっかけになるでしょう。
短期間の留学とはいえ、渡航前に滞在国の言語の基礎を学んでおけば、現地で実践的に学んだ言語を使うことができ、語学力を向上させられます。
しかし、一般的には、高校生の短期留学は異文化交流の中で視野を広げることを目的としている場合が多いです。
高校生の短期留学のデメリット
高校生の短期留学のデメリットは、以下のとおりです。
・費用がかかる
・安全面のリスクがある
・ホームシックになる
・学校の学習に遅れてしまう
高校生の短期留学では、参加するプログラムにもよりますが数十万円かかります。
費用がかかってしまうことが1番のデメリットと言えるでしょう。
また、国によっては治安が心配なところもありますが、プログラムを利用して行く場合はそこまで心配する必要はありません。
高校生の場合、春休みや夏休みなどの長期休みを利用して留学する場合が多いので、通っている高校の授業についていけなくなるということはあまりありません。
しかし、長期休みの数週間を海外で過ごすことで宿題に手をつけられない場合もあるので、留学を頭に入れた計画的な学習が必要です。
おすすめの留学先とプログラム
高校生の短期留学におすすめの留学先は、以下の7ヶ国です。
1.アメリカ
2.イギリス
3.オーストラリア
4.ニュージーランド
5.カナダ
6.韓国
7.セブ島
それぞれについて、どんなプログラムがあるのか見ていきましょう。
アメリカ
アメリカの留学プランは多種多様で、英語学習以外のアクティビティが豊富なことが特徴です。
自分の興味や目的に合わせて選ぶことができるので、英語以外のことも学びたい高校生におすすめです。
特にサマーキャンプでは、語学以外にも、スポーツや芸術など、幅広い分野のプログラムを現地の子どもと一緒に体験することができます。
自然豊かな場所でキャンプが行われることが多く、様々なアクティビティを体験できるでしょう。
また、大学付属のプログラムでは、アメリカの有名大学で英語を学ぶことができます。
アメリカの大学気分を味わえるので、高校卒業後にアメリカの大学進学を検討している人にもおすすめです。
アメリカへの短期留学の費用相場は、1週間あたり15~30万円です。
他の国と比べると少し高いですが、その分、豊富なプログラムから選ぶことができます。
イギリス
イギリスは歴史と伝統のある建物、美しい自然、そして多様な文化が魅力です。
イギリスの短期留学プログラムには、語学学校での学習を中心に、観光や文化体験などのアクティビティが組み込まれています。
イギリスは、ロンドン以外にも伝統的な建物やヨーロッパ系の学生が集まる都市が多くあります。
ヨーロッパの文化に触れたい人には特におすすめの渡航先です。
イギリスへの短期留学は、15~30万円が1週間あたりの相場です。
アメリカ同様、英語発祥の国として人気が高く費用もかかりますが、ヨーロッパ各地から来た留学生と交流できます。
オーストラリア
オーストラリアは、美しい自然とフレンドリーな国民性で知られており、留学先として多くの日本人に人気です。
他の国同様、語学学校で英語を学んだり、大学のサマースクールに参加して授業を受けたりすることができます。
オーストラリアへの留学には、ボランティア活動のプログラムが数多くあります。
例えば、豊かな自然の中で動物保護や自然保護の活動に参加できます。
1週間あたりの費用相場は、12~25万円で、アメリカやイギリスと比べると渡航費用を抑えることができます。
ニュージーランド
ニュージーランドも、オーストラリア同様雄大な自然が人気の留学先です。
一方、オーストラリアと比較して、静かで安全な環境で英語学習に集中できる点が魅力です。
ニュージーランドでは小規模な語学学校のクラスで英語を学ぶプログラムが人気です。
また、学校が主催するアウトドアアクティビティが豊富にあり、ハイキングやカヤックなどを楽しみながら他の学生と交流することができます。
ニュージーランドへの短期留学は、1週間あたりの費用相場が14~25万円です。
カナダ
カナダは、安全で教育水準も高いことから多くの高校生が短期留学先として選択しています。
世界各国から移民を受け入れている多文化共生社会だからこそ、様々な文化に触れることができます。
カナダへの留学は、15歳以上であれば誰でも参加できる大人向けの語学留学プランが豊富です。
年上の中で異文化交流することで、将来の自分をイメージすることにつながります。
カナダへの短期留学は、1週間あたり13~30万円が相場です。
アメリカ英語を学びたいけれどアメリカよりも費用を抑えたい、という場合は特におすすめです。
韓国
韓国は、K-POPや韓流ドラマなど、日本の若者からも人気の高い国です。
そんな韓国で短期留学をすれば、大好きな韓国文化を深く体験できるだけでなく、語学力向上や異文化理解にもつなげられます。
韓国の短期留学では、語学学校での勉強に加えファッションや韓国エンタメを体験するプログラムが豊富にあります。
特にK-POPのダンス体験や韓国コスメを体験することで、韓国をより好きになり、帰国後の韓国語学習にも身が入るようになるでしょう。
韓国の留学費用の相場は、1週間あたり10〜25万円です。
他の国に比べて日本から近いので航空券の価格が安い分、留学費用を抑えることができます。
セブ島
フィリピンのセブ島は、美しいビーチと手頃な費用で高品質な英語教育が受けられることから、日本の高校生にも人気の留学先です。
マンツーマンレッスンを基本としているので、英語の勉強に集中したい人におすすめです。
セブ島はリゾート地としても世界的に人気なので、豊富なマリンアクティビティがあります。
リゾートタイプのプログラムでは、マンツーマンレッスンで効率的に英語を学習しながら、海で遊ぶことができます。
フィリピンは物価が安いので、費用を抑えることができるのも特徴です。
韓国同様、航空券の価格も比較的安いので、1週間あたり10〜25万円で留学できます。
高校生向けの短期留学プラン
高校生が短期留学する際は、長期休みを利用する場合が多いです。
特に春休みと夏休みは様々なプランが用意されており、中には格安で異文化交流ができるプランもあります。
春休みは、大学生の短期留学生が多い時期です。
そのため、大人っぽい雰囲気で、静かに集中して学習したいという人に向いています。
言語の習得に重きを置く高校生に特におすすめです。
夏休みは高校生の短期留学生が多い時期で、サマーキャンプをはじめとするアクティビティ体験が多いのが特徴です。
言語習得に加え、アクティビティを通した異文化交流を目的としている場合は、夏休みを利用すると良いでしょう。
まとめ
この記事では、高校生の短期留学について留学の種類やメリット・デメリットを解説しました。
高校生が短期留学する際には留学エージェントだけでなく、通っている高校が主催する交換留学プログラムに参加することもできるため、豊富な選択肢があります。
春休みや夏休みを利用して、世界に目を向ける一歩を踏みだしましょう。

◇経歴
学習塾での英語指導経験、英語を使用した外国人への日本語指導経験あり
◇資格
TOEIC 835点、英検準1級
◇留学経験
フィリピン・セブ、3週間、IDEA ACADEMIA
◇海外渡航経験
旅行で台湾、韓国、語学留学でフィリピンへの渡航経験あり
2025年8月にニュージーランドへ移住予定
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
小学校のALTがきっかけで英語に興味を持ち、英語の専門学校へ入学。
在学時から学習塾で子供たちに英語を指導してきました。
現在は日本語教師として英語で外国人に日本語を教えながら、私生活では海外移住に向け英語を勉強中。