オーストラリアの物価を日本と比較!長期滞在や旅行の費用を徹底解説

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最低賃金が高く、ワーキングホリデーの渡航先としても人気なオーストラリアですが、実際の物価はどれくらいするのでしょうか?

今回は、オーストラリアの物価を日本の物価と比較しながら詳しく解説していきます!

また、オーストラリアでの生活費や節約方法、旅行時の費用の目安など場面別でも具体的にご紹介していくので、オーストラリアへの観光旅行や、留学やワーキングホリデーといった長期滞在を考え中の方は必見です!

オーストラリアの物価はなぜ高い?

オーストラリアの物価は日本よりも高く、先進国の中でも高いです。

オーストラリアには多くの都市がありますが、特にシドニーやメルボルンなどの大きな都市は日本よりも物価が高いことで知られています。

その理由は、輸送費や人件費が高いことが挙げられるそうです。日本の東京に比べ、人口が都市部に固まっていないことから消費者へ商品が届くまでに輸送コストが膨大にかかります。

また、オーストラリアの最低賃金は高く設定されています。2024年7月にはオーストラリアの最低賃金が時給24.10豪ドル、週給915.90豪ドルに引き上げられると発表されました。

1豪ドル104円で計算したとしても、約2,506円の時給となります。このように、圧倒的に日本の時給よりも高いことが物価の高さにも影響しているのかもしれません。

オーストラリアと日本の一般的な物価を比較

オーストラリアと日本の物価を比較してみましょう!

■ ミネラルウォーター(500ml)

オーストラリア:約250円
日本:約100円

■ ファーストフード店でハンバーガーセット

オーストラリア:約1,500円~2,000円
日本:約1,000円

■ 公共交通機関(片道)

オーストラリア:約300円
日本:約180円

■ 動物園の入園料

オーストラリア(タロンガ動物園):$53(約5,500円)※1豪ドル=104円で計算
日本(上野動物園):約600円

そのほか、住居費は部屋タイプや住む場所によって変動はありますが、シドニーなどの中心部で1ベッドルームのアパートを借りる場合には毎月約200,000円ほどかかるそうです。

東京の家賃も年々上昇していますが、オーストラリアの方が比較的まだ高いようです。

食事やホテルについては、観光地は高く設定されています。ホテルはシーズンによって変動しますが、閑散期でも日本のビジネスホテルよりは高い場合がほとんどです。

スーパーマーケットにおけるオーストラリアと日本の物価を比較

オーストラリアでの食費についてもう少し詳しくご紹介します!

スーパーで食料品を購入した場合、シドニーと東京ではどの程度金額に違いがあるのでしょうか。

もちろん、購入する場所や季節によっても金額は変動することをあらかじめ念頭に置いて見てみてください。

Expatistan.comという世界の生活費のデータベースを参照して、東京とシドニーの食料品費を比較してご紹介します。

(参照:https://www.expatistan.com/cost-of-living/comparison/tokyo/sydney?

■ 骨なし鶏胸肉500グラム

オーストラリア:約689円(AU$7)
日本:約537円

■ トマト1kg

オーストラリア:約573円(AU$5.87)
日本:約625円

■ ジャガイモ1kg

オーストラリア:約356円(AU$3.64)
日本:約399円

■ コカ・コーラ2リットル

オーストラリア:約344円(AU$3.52)
日本:約206円

■ 全脂肪牛乳 1リットル

オーストラリア:約215円(AU$2.20)
日本:約223円

スーパーで購入できる食料品費だけ比較すると、東京とシドニーではあまり金額の違いがありません。購入するものによっては、シドニーの方が安い食材もあります。

レストランやファーストフード店で食事をする場合には、人件費が上乗せされるために価格が高いことに繋がっているのかもしれません。食費を抑えたい方は、スーパーで食材を購入し自炊をすることで節約になるでしょう。

オーストラリアの生活費の目安|留学・ワーキングホリデー向け

オーストラリアでの生活費は、都市や個人のライフスタイルによって大きく変わります。

一般的に日本より物価は高く、家賃や外食費が生活費の大きな割合を占めます。ここでは、留学やワーキングホリデーでの生活費の目安を、各項目ごとに詳しく解説します。

家賃・光熱費

生活費の中で最も大きな割合を占めるのが家賃です。

都市部だけでなく地方都市でも家賃は上昇傾向にあり、特にシドニーやメルボルンなど大都市では高額になります。そのため、多くの留学生やワーキングホリデー利用者は、ホームステイやシェアハウスを選ぶことが多いです。

シェアハウスでは複数人で住居を共有することで家賃を抑えられます。主要都市のシェアルームの4週間あたりの家賃相場は以下の通りです(1ドル=97円換算):
シドニー:約69,000~90,000円

メルボルン:約62,000~77,600円
ケアンズ:約33,000~50,500円
パース:約27,000~46,500円

光熱費は家賃に含まれる場合が多いですが、別途請求される場合は月数千円程度が目安です。

交通費

オーストラリアの都市部では電車、バス、トラム、フェリーなどの公共交通機関が整備されています。

一方、郊外に住む場合は移動に時間や費用がかかることがあります。

主要都市での1か月の交通費の目安は以下です(1ドル=97円換算)。

- シドニー:約17,500円
- メルボルン:約17,500円
- ケアンズ:約12,500円
- パース:約13,000円

ほとんどの都市では、日本のSuicaやICOCAのようなICカードが利用可能です。

例えばシドニーのOPALカードは、1日や1週間の利用上限額が設定されており、上限に達するとそれ以上は課金されません。また、1週間に8回以上利用すると、その後の料金が半額になる割引制度もあります。

通信費

海外生活では携帯電話は必須です。

緊急時の連絡や情報収集の手段として、現地の通信サービスを利用するのが一般的です。プリペイドSIMカードを利用する場合は月40ドル程度、月間契約の場合は50~60ドル程度が目安となります。

食費・日用品

食費は自炊中心か外食中心かで大きく変動します。

オーストラリアは日本より外食費が高く、ランチで700円〜2,000円程度かかることもあります。自炊中心の場合は、1か月あたり12,000円~20,000円程度に抑えられます。スーパーでは野菜や果物をグラム単位で購入でき、比較的安価です。

シャンプーや歯磨き粉などの日用品は日本とほぼ同じ価格で手に入ります。

オーストラリアの生活費の目安|家族・夫婦の場合

家族や夫婦での生活費は一人暮らしよりも高くなります。

ここでは共働き4人家族(子ども2人)の例をもとに、生活費の目安を紹介します。事前に把握しておくことで、資金計画を立てやすくなります。

家賃・光熱費

オーストラリアの家賃は、一軒家で週499ドル、アパート・マンションで週436ドル程度です。

都市別の平均家賃は以下の通りです。

シドニー:775ドル
メルボルン:580ドル
ブリスベン:625ドル
アデレード:600ドル
パース:660ドル
キャンベラ:680ドル
ダーウィン:680ドル
ホバート:550ドル

ブリスベンなど、都市中心から車で30分ほど離れたエリアであれば、月約2,500豪ドルが目安です。光熱費は月25,000円程度かかります。

交通費・通信費

車を利用する場合、保険やガソリン代を含めて月約40,000円程度が目安です。

都市部では公共交通が充実しているため必ずしも車は必要ありませんが、地方では車が必須です。通信費は月約10,000円が目安で、家族向け割引プランを活用すると複数回線で割安になります。

食費・日用品

4人家族の場合、食費は月約15万円が目安です。

外食の回数が多いと費用は増加しますが、近隣のリーズナブルなお店を利用すれば節約可能です。日用品は月15,000円程度で、必要なものをまとめて購入すると効率的です。

1週間の生活費と食費内訳

生活費は自炊か外食かで大きく変わります。

1週間の目安は以下です。

1週間の生活費

- 滞在費:9,000~27,000円
- 食費:9,000~10,800円
- 交通費:1,260~4,680円
- 雑費:4,000~5,000円
- 娯楽費:5,000~15,000円

1週間の食費

自炊中心の場合は9,000円〜10,800円程度で済みますが、外食が多いと2万円以上かかることもあります。

観光地や都市部では1食1,000円以上が相場で、チップも加わる場合があるため注意が必要です。

シェアハウスの費用

シェアハウスは比較的安価な住居形態です。

シドニー市内では1人部屋で月9万~12万円、2~4人でのルームシェアでは月6万~8万円程度が相場です。異性との同居や共用スペースの有無で家賃は変わるため、希望する条件によって費用を確認することが重要です。

ホームステイの費用

ホームステイでは滞在費、空港送迎料、手配料などがかかります。

都市によって異なりますが、1週間あたり330~380豪ドルが目安です。

- 大都市(シドニー・メルボルン):1か月約13万円
- 地方都市(ケアンズ):1か月約11万円

空港送迎は150~200豪ドル程度で利用でき、平日の昼食は自己負担が一般的です。交通費は週30~50豪ドル程度を見込むと安心です。

物価が安い都市と高い都市

オーストラリアでは都市部と地方で物価に差があります。

ケアンズ|物価が安い

ケアンズは主要都市の中でも生活費が比較的低く、節約したい方におすすめです。

- 家賃(シェアルーム):月25,500~39,000円
- 食費・交際費:月約54,000円
- 交通費:月約9,750円

シドニー|物価が高い

シドニーはオーストラリアで最も生活費が高い都市です。

家賃や外食費が特に高めで、生活費は他都市よりも負担が大きくなります。

- 家賃(シェアルーム):月54,000~69,000円
- 食費・交際費:月約58,500円 - 交通費:月約13,500円

オーストラリア生活で節約する秘訣

オーストラリア生活をお得にするためには、6月と10月あたりの安い時期に渡航するといいでしょう。

また、LCCを利用して航空券を購入したり、現地での買い物や食事はスーパーで済ませるとさらに費用を抑えることができます。何をメインに旅行をするか検討して、必要な部分にお金を使えるといいですよね。

オーストラリア旅行の費用

最後に、海外旅行先として、オーストラリアのシドニーとゴールドコーストを選んだときにかかる費用を見ていきましょう!

ゴールデンウィークや年末年始シーズンに旅行をする場合の金額をご紹介します。今回ご紹介する旅行費用は長期休暇を参考にするため、比較的高いです。
もし、祝日と被らずに休暇を取れる場合には、オフシーズンに旅行することも検討してみることをおすすめします。

旅行費用にかかる項目は以下のとおりです。

・航空券費用
・ホテル費用
・入国に必要なETA取得にかかる費用
・海外旅行保険
・食費
・現地での交通費
・観光費用
・お土産など

一つずつ、シドニーとゴールドコーストを比べて見ていきましょう!

航空券費用

日本からオーストラリアへは、日系航空会社含め多くの航空会社が直行便を就航しています。

フライト時間も10時間前後なので、ヨーロッパよりも気軽に行けるでしょう。
また、ゴールドコーストまではLCCの直行便があるため、お得に海外旅行したい方にオススメです!

シドニー:23万円~30万円ほど(燃油・諸税込み)
ゴールドコースト:16万円ほど(燃油・諸税込み)

ホテル費用

シドニーを含め、観光地には多くのホテルがあります。

立地や景色、ホテル内の充実度など自分に合ったホテルを選んで快適に過ごしましょう!

今回は、2名1室利用する場合の1泊あたりのスタンダードホテルの一般的な宿泊費をご紹介します。

シドニー:2万円~3万円前後
ゴールドコースト:2万円前後

入国に必要なETA取得にかかる費用

ETA(電子渡航許可)を申請・取得しないと、オーストラリアへ入国することはできません。

登録手数料は20豪ドル(約1,840円)です。

1回の入国で3ヶ月まで滞在することが可能で、有効期間は12ヶ月となります。申請方法等は、在日オーストラリア大使館のホームページをご覧ください。

海外旅行保険

日数や保険タイプによって金額は異なりますが、4泊5日の場合は10,000円前後で海外旅行保険に加入することができます。

補償内容や適用条件をしっかり確認して、加入するようにしましょう。

食費

1日あたり約1万円〜を基準に計算するといいでしょう。

海外旅行で自炊をすることはほぼないかと思いますので、レストランやカフェで食事をすることを考えると最低でも1万円は見ておくと満足した食事をすることができるかと思います。

パン屋やスーパーで惣菜を購入して食事をする場合には、もう少し食費を抑えることができます。自分の旅行スタイルに合わせて、食費は変えることができる部分なのかもしれません。

現地での交通費

1日あたり約1,000円〜を基準に計算するといいでしょう。

タクシーだけではなくトラムや地下鉄が走っている地域もあるので、交通費を抑えたい方は利用してみることをおすすめします。しかし、ストライキも多いので定刻通り運行していない場合もあります。

観光費用

オーストラリアの観光スポットは、無料で楽しめるところが多いので基本的にそこまで観光費用はかからないでしょう。

しかし、動物園や水族館などは、事前予約をして入園料を支払う必要があります。

お土産など

お土産費用は約1万円〜を基準に計算するといいでしょう。

購入するものによっても異なりますが、お土産用のチョコレートやマグネットは高く設定されている場合が多いです。

特に、空港で購入する場合にはさらに金額が上がっているので、時間に余裕のある方は現地のデパートやお土産ショップで購入することをおすすめします!

また、スーパーでもオーストラリア限定のお菓子が売っていたりするので、事前にチェックしておくといいかもしれません。

まとめ

今回の記事では、オーストラリアの物価を日本と比較してご紹介しました。

日本に比べて、オーストラリアの物価は比較的高いです。

しかし、アメリカやイギリスなどと比べると安く生活できる国でもあります。世界情勢によって物価は常に変動しているので、実際に渡航する前にはしっかり準備をするといいでしょう。

オーストラリア旅行や留学、ワーキングホリデーの参考にしてみてください!

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