
「海外留学」というと、大学生、あるいは大学を卒業して海外の大学院に進学しようとする人など、若者のイメージが強いかもしれません。
でも、最近特に注目を集めているのが 「シニアの海外留学」。50代、60代の人々が、何かを学ぼうと海外に目を向ける、そんな動きが活発になっています。
もちろん、「シニア留学」という言葉が指す「シニア」は、はっきりした年齢が決まっているわけではありません。40代〜でも、70代以上でも、シニア留学を利用することができます。
今では、定年を迎えて新しいことをまた始めたいという60代の人や、まだ定年ではないけれどももっと自分の可能性を探ってみたいと思いを持つ50代の人々を中心に海外留学を検討する機会が増えているようです。
今回はそうした「シニア留学」について、その種類、費用、メリット、デメリット、注意点、おすすめの留学先、などを解説します。
- 50代・60代から始める「シニア留学」とは?
- シニア留学の主なプログラムと利用できる奨学金制度
- シニア留学にかかる費用の目安と節約ポイント
- シニア留学のメリットとデメリットをわかりやすく解説
- 50代・60代におすすめのシニア留学先と人気の国
- コスパ重視の人におすすめ!安く行けるシニア留学先
- 目的別!50代・60代におすすめなシニア留学プログラム
- 50代・60代のシニア留学を失敗させないためのコツ
- まとめ
50代・60代から始める「シニア留学」とは?
留学と聞くと、学生や若い社会人が語学留学のために海外に行くことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし近年、50代・60代の方が海外に渡航する「シニア留学」が増加傾向にあります。
シニア留学では、英語の学び直しや趣味・資格取得・観光・ボランティアなど、目的は人それぞれ。
学生時代の留学は、英語学習のために1日学校に缶詰というケースも少なくありません。
しかし、シニア留学をする方は、退職者や子育てが一段落した方が大半なので、自分のペースで焦らず学びを深められます。
午前は語学学校の講義を受け、午後は近くの文化遺産に観光に行くというスタイルも実現できます。
最近では、シニア世代向けの留学プログラムを提供する語学学校も増えており、親子や夫婦、同世代の仲間と学ぶことも可能です。
シニア留学の主なプログラムと利用できる奨学金制度
シニア留学では、70代や60代の方も挑戦できるさまざまなプログラムがあります。
短期・長期問わず、多彩な留学スタイルがある中で、奨学金制度の利用はどの程度可能なのでしょうか?
シニア留学はやりたいことに挑戦できる自由な環境
「海外留学」というと、だいたい、次のような目的あるいは種類を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。
これらはシニア留学(60代・70代の方も含む)でも変わりません。
何歳であっても自分のやりたいことに挑戦できるのがシニア留学の魅力です。ただ、ごくまれに、資格や学校の種類によって年齢制限等がある場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
シニア留学は短期から長期まで多様な期間設定が可能
海外留学というと長期的な海外滞在をイメージする人もいるでしょう。
実は1週間の英語留学も立派なシニア留学です。
特にシニア留学の短期プログラムは人気で、ニュージーランドやハワイ、マルタ、フィリピンのセブ島などが人気の留学先となっています。
また近年では「ハワイへのシニア留学」も、60代・70代に人気の短期語学留学先として注目されています。
筆者の知人男性は47歳で会社を辞めた後、まずは3週間、ハワイの英語学校に行きました。授業は午前中だけで、午後はハワイのビーチでのんびり過ごしたそうです。こうした、短期間、さらにリゾート気分で留学というのも、シニア世代ならではの留学スタイルといえるかもしれません。
そして彼はその後、52歳の時に、オーストラリアの大学院に留学しました。現在では日本の大学の非常勤講師として英語を教えています。
シニア留学での奨学金利用は限られるが選択肢もある
大学生が海外留学する場合、大学などから補助を受けられる場合もあります。
しかし、一般的な社会人の場合は、利用できる奨学金制度がないことはないものの、高い英語力が求められたり、年齢制限がある場合もあります。多くの人にとっては、奨学金制度の利用は現実的ではないようです。
しかし、独立行政法人国際協力機構(JICA)が提供する「シニアボランティア」制度は例外のひとつ。
40〜69歳を対象に海外でのボランティア活動を募集しており、生活費の一部手当が支給されることもあります。 興味のある方は調べてみることをおすすめします。
シニア留学にかかる費用の目安と節約ポイント
シニア留学(60代・70代の方も含む)では、どのような費用がどれくらいかかるのでしょうか?また、費用を抑えるためのポイントも見ていきましょう。
シニア留学にかかる平均費用相場
「シニア留学はどのくらいの費用がかかるんだろう」「老後の資金まで圧迫しないか心配」
シニア留学を検討している方の中には、資金面で不安に思うこともあるでしょう。
シニア留学にかかる費用は、一般的な留学費用と相違ありません。
留学にかかる平均的な費用は、下記の通りです。
留学の目的 |
費用の目安 |
短期留学(1か月) |
約30〜60万円 |
長期留学(1年) |
約200〜500万円 |
上記表の数値は、留学にかかった平均的な費用です。
留学先やシーズンにより、費用は大きく変動します。
例えば、アメリカやイギリスでは、授業料だけで月20万円を超えることも珍しくありません。
一方、フィリピンやマルタなどの物価が安い国を選ぶと、30万円前後で短期留学ができる可能性があります。
また、語学学習だけでなく、趣味や資格の講座も受講する場合は、授業料が高くなります。
しかし、現地の人との交流も楽しめるため、シニア世代の人気は高いようです。
留学前にかかる費用は比較的少なめ
まず、海外留学の際、一般的に必要な費用には以下のようなものがあります。
シニア留学の留学先やプログラムを決める際には、留学エージェントに相談するのがおすすめです。
特に短期から長期まで幅広く対応しているため、自分に合ったシニア留学(ニュージーランド、ハワイ、マルタ、セブ島、アメリカ、オーストラリアなど)を見つけやすくなります。
また、留学エージェントを利用する大きなメリットは、基本的には相談料等が無料のところが多いこと。
そして具体的な留学先や日程が決まれば、学校の入学手続きや宿泊先の手配まで無料で手配してくれることが多いです。
これは、留学先の学校などから留学エージェントに紹介料が支払われるからです。利用する側としては、とってもうれしいことですね。
他の留学前費用としては、大学や大学院留学を目指す場合のTOEFLやIELTSなどの受験費用が必要になります。
また、大学や大学院へのシニア留学を検討している場合は、TOEFLやIELTSなどの英語能力試験の受験料が別途かかることも忘れずに確認しておきましょう。
健康保険料と生活費は特に注意が必要
上で挙げた費用のうち、特に注意すべきなのは、病気やケガに備える保険料と現地での生活費です。
特に長期の留学の場合は、病気や事故をカバーしてくれる保険に入っておくと安心です。
海外の大学や大学院の場合は、保険に入ることが学生ビザ発行の条件になっています。
一般の語学学校や専門学校では保険加入は強制ではなく任意の場合が多いですが、特にシニアの場合は忘れずに加入しておきたいところです。
保有しているクレジットカードに海外旅行保険が付帯しているケースもあるため、補償内容を確認してみましょう。
短期(1か月以内)の留学であれば、クレジットカード保険で十分カバーできる場合もあります。生活費は主として居住費と食費です。
数週間〜1か月程度の留学であればホテルに宿泊するのが安心でしょう。簡単なキッチン付きのホテルであれば、スーパーマーケットなどで材料を買ってきて自分で調理することで、食費を抑えることができます。
長期の留学となると、ホテル住まいは費用がかかり過ぎることになるかもしれません。その場合はアパートを借りるという選択肢も考慮する必要があります。この辺りも留学エージェントに相談するのがいいでしょう。
1つの家に複数の人が住むシェアハウス、1つの部屋を共同で使うルームシェアなどは家賃を低く抑えることができますが、生活時間を若い人とともにすることになるので、シニア世代にはちょっと厳しい選択肢かもしれません。しかし気にならない人には、多くの若い人々とコミュニケーションを深められるいい機会になる場合もあります。
為替変動で費用負担が大きく変わることも
以上のように、留学時に考えておくべき費用にはさまざまなものがありますが、気を付けておきたいのは、為替レートの変動による費用の変化です。
例えば1ドル150円の時と、1ドル130円の時では、日本円にした場合の負担額は大きく変わります。学費も為替に応じて変わったりするので気を付けましょう。
また、特に欧米諸国では年々物価が上昇するため、日本国内の感覚からするとかなり物価が高いと感じられる場合が少なくありません。
海外留学計画を立てる時は、こうした物価の違いも頭に入れておきましょう。
具体的な費用は留学エージェントとしっかり相談を
以上のように、シニア留学の費用はまさに千差万別です。国や時期によっても変わります。
留学エージェントに相談しながら、具体的な費用や節約方法について詳しく確認していくことが、安心で満足できるシニア留学を実現するポイントです。
シニア留学のメリットとデメリットをわかりやすく解説
50代、60代になって留学するシニア留学にはどんなメリットがあり、また年齢を重ねたことがどんな強みになるのかを探ってみましょう。
反対に、シニア留学ならではのデメリットや注意点もあります。順を追って解説します。
シニア留学(60代・70代)のメリットと魅力とは?
60代・70代のシニア留学で見つける「第2の人生」と新しい可能性
シニア留学の魅力は、60代や70代になってもまだまだ新しいことに挑戦できること。シニア留学を通じて眠っていた自分の可能性を再発見し、人生をさらに充実させることができます。
そこから新しい世界が広がり、人生がより楽しいものになるのに加え、場合によっては新しいビジネスチャンスにもつながっていきます。
シニア留学はあせらず計画できる!60代から始める無理のない留学準備
大学生の留学の場合は、就職のための英語力強化など、何らかの必要性が伴うことも少なくありませんが、シニア留学の場合は、そうした、何かに追い立てられて、ということは少ないでしょう。
多くの選択肢の中から、場合によっては遊びの延長のような感覚で、ニュージーランドやハワイ、マルタなどのリゾート地を選んでゆったり楽しむことも可能です。
60代・70代の豊富な人生経験を活かすシニア留学の魅力
人と上手に話をすること、相手の気持ちを考えること、など、シニア世代の人にはこれまで培った多くの経験があります。こうした経験は留学先でも大いに役立つものです。
人間関係の構築だけでなく、何かを学ぶという姿勢自体が若い頃と違っているのを自覚するでしょう。学ぶこと自体が若い頃よりも楽しい、という声もよく聞きます。
60代・70代のシニア留学で多世代と交流し、新しい世界を広げる
特に英語圏の場合、英語には日本語のようなかっちりした敬語体系はありませんので、若い人と話をする時も気軽に、フラットな関係で会話を進めることができます。日本語の場合、歳上の人だと「さん」付けをしたり使う言葉に気を付ける必要がありますが、英語では基本的にはそういったものはありません。
シニア留学(60代・70代)では、言葉の壁を乗り越えながら、世界中の若い世代と交流し、新しい価値観に触れることができます。語学力以上に、多様な文化理解が深まり、人生の視野が大きく広がるのも大きな魅力です
インターネットにはシニア留学を経験した人々の体験談ブログもあります。こうしたブログを読んで計画作りの参考にするのもいいでしょう。
シニア留学のデメリットと注意点【健康・家族・費用面】
健康面はシニア留学で最も重要なチェックポイント
シニア留学(60代・70代)で最も注意すべきなのは、健康管理です。国によっては留学前の健康診断を義務付けているケースもあります。
筆者の知人男性も、52歳でオーストラリアの大学院にシニア留学をしようとした際、血圧が140をちょっとだけ超えていたため、ドクターストップがかかってしまいました。入学を延期し、6か月の間、血圧の薬を飲み続け、やっと血圧の数値が下がってオーストラリアに向かいました。その後、健康診断は不要になったそうです。
健康診断等については、各国の法律がよく変更になっていますので、医療事情や緊急時の対応など、事前にしっかりチェックするようにしましょう。
また、現地に着いてからも安心して過ごせるように、留学前の健康診断と保険加入は必須です。長期留学の場合は、歯科の保険にも別途入っておくなどした方がベターです。
シニア留学には家族との事前調整も欠かせない
シニア留学する際、配偶者は同行するのか、子どもたちはどうするのか、などを考えておく必要があります。シニア留学の費用が家計を圧迫しないか、など家計に与えるインパクトなどは最初にチェックすべき項目ですね。
50代・60代におすすめのシニア留学先と人気の国
基本的にはたとえシニアであろうが、世界中、どこに留学してもかまいません。でも今回は、シニア留学のおすすめとして人気の特に最近シニア世代の関心を集めている「オーストラリア」「イギリス」「フィリピン・セブ島」の3地域について、以下、簡単にご紹介したいと思います。
シニア留学におすすめのオーストラリアの魅力
温暖な気候と豊かな自然
オーストラリアは一年を通して温暖な気候が特徴で、寒暖差が少なく、特にシニア留学を考える70代の方にも体への負担が少ないと言えます。また、ビーチや国立公園、広大な自然があり、心身ともにリフレッシュできる環境が整っています。
多文化でフレンドリーな社会
多民族国家であるオーストラリアでは、外国人に対する受け入れが非常に寛容です。フレンドリーな国民性と多文化的な社会は、初めて海外で生活するシニア世代にも安心感を与えます。
高品質な教育と柔軟なプログラム
オーストラリアの教育機関は世界的に評価が高く、語学学校やカルチャースクールでは初心者から上級者まで対応できる柔軟なプログラムが用意されています。また、趣味やライフスタイルに合わせた短期コースや長期コースも選択可能です。
安全で快適な生活環境
犯罪率が低く、治安が良い点もシニア世代には重要なポイントです。主要都市には整備された交通機関や医療サービスがあり、生活インフラも整っています。
イギリスのシニア留学:歴史と文化を楽しむ理想の環境
豊かな歴史と文化体験ができる留学先
イギリスは世界的に有名な歴史的建造物や文化遺産が数多く存在し、シニア世代が深い教養や新たな知識を得る場として最適です。また、文学や音楽、美術など、ヨーロッパ文化を体感できる環境が整っています。
地元のティールームでアフタヌーンティーを楽しんだり、カントリーサイドを散策したりと、イギリス特有のライフスタイルを体験できる点も注目されています。穏やかで落ち着いた環境は、シニア世代にとって心地よいものです。
シニア向けの多彩な学習プログラムと柔軟な留学期間
語学学習だけでなく、歴史、芸術、ガーデニングなど、趣味や興味に特化したコースが豊富です。また、短期留学から長期滞在まで選択肢が広く、シニア世代のニーズに合わせたプランが可能です。
ヨーロッパ各地へのアクセス抜群
イギリスを拠点にすれば、ヨーロッパ各地への旅行が容易で、留学中に多くの国や文化を体験することができます。歴史的な都市や観光地を訪れることが、留学生活をさらに豊かにします。
フィリピン・セブ島のシニア留学が人気の理由
シニア留学に最適なコストパフォーマンス
セブ島は生活費や学費が比較的安いため、経済的な負担が少なく留学が可能です。シニア世代にとって、限られた予算で充実した学びと生活を楽しめる点が魅力です。
短期間で気軽に挑戦できるシニア向け留学プログラムを選び、まずは短い留学を体験してから、期間を伸ばすといったステップアップもおすすめです。
シニアに優しい温暖な気候とリゾート環境
セブ島は年間を通じて温暖で、ビーチやリゾート地が多く、リラックスした環境で学びと生活を楽しむことができます。
観光地としても有名で、留学中にリフレッシュできるアクティビティが豊富です。
シニアに最適なセブ島の温暖な気候と整った医療・生活環境
セブ島は都市部の医療機関や生活インフラが発展しており、安心して生活できます。特にシニア世代にとっては、医療環境の整備が重要なポイントとなります。
日本からのアクセスが良くシニアにも負担が少ない
日本からセブ島への直行便があり、フライト時間も短いため、シニア世代にとって移動の負担が少ない点が魅力的です。また、現地で日本語対応可能なサービスが多い点も安心感につながります。
フィリピン人のフレンドリーな国民性がシニア留学を後押し
フィリピン人のフレンドリーで親しみやすい性格は、初めての海外生活でも馴染みやすい環境を提供します。文化的な壁が低く、コミュニケーションのハードルが低い点も留学先として人気の理由です。
リゾート気分が楽しめるマルタ島
マルタ島は、地中海中央部、イタリアのシチリア島南に位置する島国です。
ヨーロッパのリゾート地としても人気が高く、バカンスを楽しみながら英語留学をしたい方に最適です。
マルタ島は、公用語にマルタ語と英語が使われているため、語学学校だけでなく、日常生活から英語を使って生活できます。
実際に海外で生活するために必要な、生きた英語を習得できることも魅力です。
また、マルタ島はヨーロッパの中では留学費用の安い国としても知られています。
短期留学であれば、20〜40万円程度で実施可能です。
物価も比較的安いため、「ヨーロッパに留学したいけれど、予算オーバーで悩んでいる」という方でも満足できるでしょう。
雄大な自然と多文化共生が感じられるカナダ
「登山やトレッキングを楽しみたい」「自然環境保護のボランティアをしながら英語を学びたい」という方には、カナダがおすすめです。
ロッキー山脈やナイアガラの滝などの景勝地がある他、冬にはオーロラが見られることでも有名です。
また、カナダは、ヨーロッパ系・アジア系・アフリカ系・先住民族など、さまざまな民族からなるモザイク国家といわれています。
語学学校には、幅広い年齢・国籍の人が通っており、交流も盛んに行われているため、留学を通して交友関係を広げられます。
比較的治安もいいことから、初めての留学でも安心して生活できるでしょう。
ただし、物価が高めなので、留学費用も自ずと高くなります。
留学費用の目安は30〜50万円程度といわれていますが、資金に余裕をもたせておくのがおすすめです。
コスパ重視の人におすすめ!安く行けるシニア留学先
「留学はしたいけど、退職金を全て投資してしまうのは先々が不安」という場合は、留学費用の安い国を選ぶのがおすすめです。
50代・60代のシニア留学に人気の、留学費用が安い国は以下表の通りです。
留学費用の目安も紹介しているので、参考にしてみてください。
国名 |
費用目安 |
フィリピン |
約28〜50万円 |
マルタ |
約35〜55万円 |
マレーシア |
約25〜45万円 |
フィジー |
約20〜40万円 |
カナダ |
約30〜50万円 |
留学費用は授業料だけでなく、渡航費用や宿泊費・食費・日用品費なども含まれます。
授業料の安さだけで選んでしまうと、他の部分で費用が圧迫され、結果的に留学費用が高くなってしまうため注意しましょう。
目的別!50代・60代におすすめなシニア留学プログラム
一口にシニア留学といっても、その目的はさまざまです。
ここからは、50代・60代で留学する方におすすめのプログラムを4つ紹介します。
自分の興味があるプログラムをチェックしてみてください。
英語・フランス語などの語学を学ぶ語学留学
留学の王道は、語学留学です。
英語留学だけではなく、フランス語やドイツ語、スペイン語など、興味のある言語を留学先で学びます。
英語を学びたい方には、フィリピンやマレーシア、マルタなどがおすすめです。
比較的物価が安く、マンツーマンレッスンが充実しています。
フランス語を学びたい場合は、カナダのケベック州やモントリオール、フランスを留学先にするといいでしょう。
カナダはフランス語圏と英語圏で分かれているので、留学先に選ぶ場合は、エリア選定を重要に行う必要があります。
世界の文化と歴史に触れる観光留学
「日本とは違う文化に触れたい」「世界の歴史を学び知見を増やしたい」という方は、語学留学をベースに週末や放課後に観光を楽しむのがおすすめです。
授業は平日の午前中のみに設定し、午後や週末は観光地を巡るなど、自分のペースに合わせたスケジュールを組むことが重要です。
語学学校によっては、プログラムに観光が組み合わされていることもあるので、興味のある方はチェックしてみてください。
また、バカンスを楽しみながら語学力を高めたい方は、リゾート地であるマルタやセブ島、バリなどがおすすめです。
1か月の短期留学であれば、20〜40万円程度でバカンスと語学学習が体験できます。
退職記念として、バカンスを兼ねた語学留学をしてみてはいかがでしょうか。
趣味や資格取得を目的としたカルチャー留学
料理やヨガ、マッサージなど、趣味や興味のあることを学びたい、資格を取りたいという方には、カルチャー留学がおすすめです。
例えば、バリ島では、ヨガの短期留学が盛んに行われています。
10日〜1か月の短期間で、ヨガのスキルや資格が取得可能です。
他にも、現地料理が学べる講座やマッサージ技術を習得できる講座なども受講できます。
「退職後の第二の人生として、新しいことを始めたい」「セカンドライフを豊かに過ごしたい」という方にぴったりです。
社会貢献を目的としたボランティア留学
「第二の人生は人の役立つことをしながら、自分を高めていきたい」という方には、ボランティア留学がおすすめです。
ボランティア留学は、教育面や環境保全、地域交流など、さまざまな活動が行えます。
現地の人と直接交流できるので、言語の習得も早いです。
JICA(国際協力機構)では、シニア世代向けの留学プログラムを定期的に募集しています。
「自分の持っているスキルで途上国を支援したい」という方が参加できるプログラムで、留学費用の一部が支給されます。
ただし、JICAのシニア世代向けのボランティア留学プログラムは、高い専門性が求められます。
同じ応募期間中に、自分よりもスキルの高い人が応募していれば、スキルの高い人が優先的に採用されるようです。
また、留学期間は1〜2年の長期留学になることも留意しておきましょう。
50代・60代のシニア留学を失敗させないためのコツ
50代・60代から始めるシニア留学は、第二の人生を豊かに過ごすきっかけになります。
しかし、海外での生活は、日本で生活していると想像もつかないようなトラブルに見舞われることもあるため注意が必要です。
ここからは、50代・60代がシニア留学を失敗させないために知っておきたいことを紹介します。
今から紹介するポイントを把握して、シニア留学成功へと導きましょう。
健康や体力面を考慮する
海外では、日本のように健康保険が使用できません。
基本的に医療費は全額負担になるため、風邪や少しのケガでも、病院で治療を受けると高額な費用が請求されます。
また、地域によっては、すぐに病院に行けないこともあります。
最寄りの病院まで、最短で2時間ということも珍しくありません。
そこで注意したいのが、体調管理です。
慣れない海外生活は、体や心に大きな負担がかかります。
留学前には健康診断を受けて、今の体の状態を把握しておきましょう。
持病がある場合は、処方薬の持ち込みはできるか、現地の医療体制はどうなっているのかを確認しておくことが大切です。
家族としっかり話し合いをする
50代・60代の方が留学を決めるときは、事前に家族との話し合いを持つのがおすすめです。
特に、家庭を持っている方や子どもがいる方は、家族へ負担をかけることがないよう、資金面の準備を行い、帰国後の生活に苦労しないよう工夫が必要です。
退職金を全てつぎ込むことがないよう注意してください。
近年では、家族と一緒に留学する「ファミリー留学」や子どもや孫と一緒に留学する「親子留学」というプログラムも誕生しています。
家族のニーズに合わせて、最適な留学スタイルを選びましょう。
生活設計をしておく
50代・60代のシニア留学では、留学中の費用だけでなく、帰国後の生活設計をしておかなくてはいけません。
貯金や退職金を使い切ってしまっては、その後の生活に支障をきたします。
「留学で想像以上にお金を使ってしまった」という人も少なくないため、資金計画は余裕を持たせておきましょう。
口コミの評価や体験ブログをチェックする
50代・60代の人がシニア留学をするときは、事前に口コミ評価や体験ブログをチェックしておくのがおすすめです。
留学の口コミや留学体験ブログは、実際に留学した人の生の声がチェックできるため、パンフレットでは分からない、現地の生活環境や学習環境、サポート体制が把握できます。
特に、シニア世代の留学体験の口コミやブログは、年齢や生活習慣が近いため参考にしやすいでしょう。
口コミやブログをチェックするときは、同じ目的で留学をしている人や、留学先が同じ人を参考にすると、留学を具体的にイメージできるため、現地でのギャップを感じづらくなるでしょう。
自分に合ったエージェントを選ぶ
50代・60代のシニア世代が留学をするときは、サポート体制の充実したエージェントを選ぶのがおすすめです。
特にチェックしておきたいのが、現地でのサポート体制です。
留学中のトラブルに対応してくれるのか、万が一体調が悪くなってしまったとき、病院を手配してくれるのか確認しておきましょう。
現地にスタッフが駐在しているエージェントは、現地でのサポートが充実している傾向があります。
まとめ
今回の記事では、シニア留学 60代・70代を中心にシニア世代の海外留学について、その種類やメリット、デメリットなどを解説・説明しました。
特にシニア留学 60代やシニア留学 70代の方々にとって、歳を重ねたからこそできることはたくさんあります。60代からのシニア留学は、経済的、時間的にゆとりがでてきた人にとって、 海外留学はこれからの人生を充実したものにするとても有効な手段の一つであり、 シニア留学の費用も工夫次第で無理なく計画できます。
ちょっとリゾート気分で始めるもよし、またそこから本格的に大学院などに進学するのもよし。最近は安全で自然豊かな環境が魅力のシニア留学ではニュージーランドも人気の選択肢となっています。楽しんで学んで、そして自分の世界を大きく広げていってください。
◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。