アメリカ料理と言えばどのようなものが思い浮かびますか?一般的にはハンバーガーやピザ、ステーキなど、少しコッテリしたアメリカらしい料理が思い浮かぶかもしれません。
ボリューミーなイメージのアメリカ料理、実はそれだけではないようです。アメリカは移民が多い多民族国家で、さまざまなルーツを持つ人々が暮らしています。そのため、世界中の多様な料理が融合し、地域ごとの特徴もあるのです。
この記事ではアメリカの料理について解説。アメリカで使われている食材や、レストランで使える英語フレーズについても紹介しています。ハンバーガーやピザだけではない、アメリカ料理の奥深さをぜひ楽しんでください。
アメリカのご飯について
日本では和食が多くの人に親しまれており、洋食を和風にアレンジしたメニューも人気です。日本の食事は古くから一汁三菜が理想的だとされています。
主食である「ごはん」の他に、汁物のお椀と、主菜1品、副菜の皿を2品用意するのが基本です。1日の食事の中でも夕食の皿数が最も多く、豪華なメニュー構成になっています。
しかし、近年では忙しい生活を送る家庭が多く、それも難しくなっているでしょう。
アメリカでは夕飯は家族そろってとる家庭が多く、ディナーテーブルに大皿料理を並べ、それぞれが好きに取って食べるスタイルが一般的です。
日本の夕飯のように、おかずひとつにつき、ひとつの食器を使わず、ディナープレートに色々なおかずを盛り合わせて食べます。
また、アメリカでは「主食にパンを食べている」イメージがあるかもしれませんが、それが全てではありません。実は付け合わせのポテトを主食にすることもあり、アメリカのご飯の特徴は「主食」の概念がそこまで強くありません。
アメリカの食事の時間は、食事と会話を楽しむ、家族団らんの時間なのです。
アメリカ料理とは何か?
そもそもアメリカ料理の概念とは何でしょうか。多様な食文化の影響を受けている国なので、はっきりと区分することは難しいかもしれません。アメリカ料理は他の国の食文化の影響を受けながら、その地域の人々に合うように進化していきました。
アメリカ料理とは、アメリカで多様な食文化を融合させてできた料理を総称したものと言えるでしょう。アメリカの代表的な料理として、以下のようなものがあります。
パン類
ベーグル、マフィン、パンケーキ、ピザ、ホットドック
麺類
マカロニ&チーズ、スパゲティ・ウィズ・ミートボール
スープ類
クラムチャウダー、チキンヌードルスープ、ガンボ
肉類
ステーキ、ミートローフ、ローストチキン(ターキー)、バッファローウィング、フライドチキン
イモ類
フレンチフライ、スイートポテトフライ、ハッシュブラウン、マッシュポテト
サラダ
シーザーサラダ、コブサラダ、コールスロー
デザート
パイ類、ファッジ、ブラウニー、スモア、チョコレートチップクッキーなど
聞いたことや食べたことがあるメニューもあれば、初めて聞くメニューもあるのではないでしょうか。意外と簡単に作れる料理もありますので、レシピが気になる方はぜひ調べてみてください。
家庭料理の定番
ここでは定番となっているアメリカの家庭料理をいくつかご紹介します。
ピーナツバター&ジェリーサンドイッチ(PBJ)
朝食の定番としておなじみのピーナツバター&ジェリーサンドイッチ。
薄切りのパンにピーナツバターとジェリー(ジャムやジェリー)をたっぷり塗って挟むだけの、シンプルでありながら根強い人気のサンドイッチです。手軽な上に栄養価が高いので、朝食やランチに食べる子供が多いです。
マカロニ&チーズ(Macaroni and Cheese)
「マッケン・チーズ」と呼ばれるアメリカの伝統的な家庭料理は、特に子供たちに人気がある家庭料理の定番です。
マカロニを茹で、クリーミーなチーズソースと絡めて完成させる非常にシンプルな工程の料理なので、忙しい日常でも手軽に作ることができます。主婦の味方でもある料理ですね。
ラザニア
イタリアの料理として有名なラザニアですが、実はアメリカでも大人気。ラザニアは作る工程が多く、手間もかかりますが、出すと喜ばれること間違いなしの料理です。
アメリカとイタリアのラザニアの違いは、ソースや肉の種類、チーズの量です。
非常にボリューミーなイメージがあるラザニアですが、近年では食への意識の変化から、プラントベースで作る野菜と豆がたっぷり入っているあっさりしたラザニアも作られています。
バーベキュー料理
アメリカの家庭ではバーベキューグリルを持っていることが一般的。多くの場合は庭に設置されており、屋外でバーベキューを楽しんだり、バーベキューグリルで焼いた肉を室内で食べたりすることもしばしば。
戸建ての家ではない場合も、アパートメントの共有スペースにバーベキューグリルが設置されていることもあります。これにより、庭がなくてもバーベキューを楽しむことができるため、アメリカ人にとってバーベキューグリルで肉を焼いて食べることは日常的なことのようです。
ステーキ肉以外にも、プルドポークやスペアリブを焼いたり、時にはハンバーガー用のパテを焼くためにグリルを利用します。フライパンで焼いたものよりジューシーで風味豊かになるので、アメリカに滞在する際はぜひバーベキューを体験してみてください。
アメリカの食材と材料
アメリカの食料品店で売られているものはどのようなものがあるでしょうか?種類別に紹介していきます。
野菜
アスパラガス
日本では2、3本入りで販売されているアスパラも、アメリカに行くと20本程のアスパラを束にして売られています。
じゃがいも
じゃがいもはアメリカ料理の付け合わせとしてマスト。値段も安く売られています。
ベビーキャロット/キャロット
日本のような「洋にんじん」はあまりなく、ベビーキャロットのような小さなにんじんか、葉っぱ付きの細いにんじんが売られています。
コーン
日本で生のトウモロコシは高価なイメージですが、アメリカではシーズンになるととても安価に手に入ります。レンジでチンするだけでも美味しいので、付け合わせの定番です。
大根
実はアメリカで大根が手に入ります。アジア系のスーパーに行かなくても、一般的なスーパーの野菜売り場に行くと「Daikon」または「Daikon radish」と表記されているので見つけやすいでしょう。
肉
牛肉、豚肉、鶏肉、ラム肉があります。肉のスタイルは、ブロック肉、骨付き肉、ひき肉で、薄切り肉はほとんどありません。日本のしゃぶしゃぶや生姜焼き、すき焼きのような料理で使う薄切り肉が欲しい場合は、ブッチャー(肉屋)にお願いして薄くスライスしてもらうか、自分でミートスライサーを使って薄くする方法があります。
また、日本では唐揚げ用や焼き肉用に使いやすいようカットされた肉が売られていますが、アメリカでは基本的に塊肉です。カットされている肉に慣れた日本人には、少々不便に感じるかもしれません。肉の処理が面倒な人はアジア系スーパーに行くと、薄切り肉やカットされた肉が販売されていますので、そちらを使いましょう。
魚介類
サーモン、鯛、メカジキ、シイラ、タラ、ヒラメ、海老、牡蠣、ホタテなどが売られています。日本の鮮魚売り場のように切り身で売られていないことも多く、鱗が付いたままです。調理の際に手間がかかることもあります。地域によっては鮮魚は非常に高価なので、冷凍したものを購入する人も多くいます。
炭水化物
パン日本は精製された白い小麦を使ったパンが一般的ですが、アメリカのパンは種類が豊富。ホワイトブレッドの他に全粒粉、ライ麦を使ったパンも一般的です。日本で売られているふわふわな食感の白い四角い食パンはあまり見かけません。
お米一般的なアメリカのスーパーにもお米コーナーが存在します。ジャスミンライスや長粒米、玄米やカリフォルニア産の日本米まで、さまざまな種類のお米が取り揃えられています。アメリカでも炊飯器が販売されていますので、炊き立てのご飯を食べることができますよ!
麺類パスタ類、うどん、ラーメン、フォーなどがあります。カップ麺も販売されていますが、レンジで調理するものがほとんどなので、調理の際に少し戸惑うかもしれません。
調味料多民族国家のアメリカでは、調味料コーナーがとても広くとられ、世界各国の調味料が陳列されています。基本的な調味料から、メキシカン、地中海系、アフリカ系、アジアン系のセクションまで世界中の調味料を網羅しています。
オーガニック/健康志向な食材アメリカにはオーガニックスーパーが多数展開されており、品質や栽培方法にこだわった食材が販売されています。また、プラントベースやグルテンフリーのコーナーが存在します。さまざまな食品を展開し、多様な人々のニーズに応えています。
レストランで使える英会話フレーズ
ここではアメリカのレストランで使える英会話フレーズを紹介します。レストランで戸惑わないよう、ぜひ参考にしてください。
予約をするとき
(予約をしたいのですが)
(3名で予約ができますか?)
入店するとき
(6時に3名で予約をしています)
(2名のテーブルをお願いします)
メニューについて
(メニューを見せてもらえますか?)
(おすすめは何ですか?)
(ベジタリアン向けのメニューはありますか?)
注文をする
(プルドポークサンドイッチをください)
(ハンバーガーをピクルス抜きでお願いします)
食事中
(すべて美味しいです。ありがとう)
(お会計をお願いします)
アメリカのレストランのサーバーの給料は「時給+チップ」が収入になります。たくさんチップを稼ぎたいサーバーは、何度もテーブルに来て注文は足りているか、料理はどうかと、様子を聞きに来るでしょう。これは文化の違いなので、驚く方も多いかもしれませんが、返事をするだけで問題ないので、不安に思わずレストランでの食事を楽しみましょう。
まとめ
この記事ではアメリカ料理についてくわしく解説しました。アメリカ留学やアメリカ旅行に行っても、食事に困ることはなさそうですね。
アメリカでは、どんな食の好みを持つ人でも、多様な料理が楽しめるはずです。ファストフードやフードトラック、高級なレストランまでどんなシーンでも美味しい食事を見つけることができるでしょう。
アメリカを訪れる際は、現地の食文化を思いきり楽しんで、お気に入りの一皿を見つけてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。