フィリピンはお得に語学留学したい日本人に人気の国であり、日本から直行便で4〜5時間ほどの距離にあります。
フィリピンの公用語の1つである英語を学ぶために行く人が多いですが、もう1つの母国語「フィリピン語」も覚えておくと現地の人々との交流を楽しめるでしょう。特に、フィリピン語の基本的な表現を学んでおくと便利です。
この記事では、フィリピン語で「ありがとう」という表現について詳しく紹介します。また、実際に使えるフィリピン語の基本表現や発音のポイントについても合わせて紹介するので、フィリピン旅行や留学を検討している方はぜひ参考にしてくださいね!
フィリピン語でありがとうとは?
フィリピン語で「ありがとう」は、「Salamat(サラマット)」と言います。「Salamat(サラマット)」はややカジュアルな表現なので、丁寧に伝えたい時は「Salamat po(サラマッ ポ)」と言ってみましょう。
フィリピン語では言葉の最後に「po(ポ)」をつけると、尊敬の意味を含む丁寧な表現になります。
お礼を言われた時に「どういたしまして」と伝える場合、「Walang anuman(ワランアヌマン)」またはカジュアルに「Wala ’yon(ワラヨン)」と言います。
フィリピンで使われる言語はたくさんある!
フィリピンの母国語は「タガログ語」から発展した「Filipino(フィリピノ)」という言語で、現地の公用語である英語と共に使われています。
ただし、このタガログ語は主に首都マニラやボラカイ島などのフィリピン中部エリアで使われている言葉であり、約7,600を超える島々からなるフィリピン国内ではさまざまな言語が話されています。
セブアノ語って?
「セブアノ語」は主にセブ島で使われている言語であり、「ビサヤ語」とも呼ばれます。フィリピンの約20%の人々が使用していて、タガログ語とは語彙や文法に独自の違いがあります。
フィリピンの言葉にはさまざまな種類があるので、行き先によって学ぶ言語を選ぶのもおすすめです。
丁寧に伝えるための言葉
フィリピン語には日本語のような複雑な敬語はありませんが、丁寧に伝えるための言葉があります。
Opo:「はい」という返事を丁寧に表す
また、丁寧に依頼したい場合は「Paki-」を文頭につけると、「〜していただけますか?」という表現になります。
実際に使える丁寧な感謝と謝罪のフレーズ3選
ここでは、実際に使えるフィリピン語の丁寧な感謝と謝罪のフレーズを3つ紹介します。
Maraming salamat po.(本当にありがとうございます)
最も丁寧な言い方で「ありがとうございます」と伝える場合、「Maraming salamat po.(マラーミング サラマッ ポ)」と言います。Maramingは「たくさんの」や「非常に」という意味を持ちます。
Pasensya na po.(ごめんなさい / お許しください)
「Pasensya na po.」は軽い謝罪から深いお詫びまで使われる言葉で、「パセンシャ ナ ポー」と発音します。Pasensyaは「辛抱」や「寛容」という意味を持ち、「申し訳ない」というニュアンスで使われることが多い言葉です。
Paumanhin po.(申し訳ありません / 大変失礼しました)
公式な場所での深刻な謝罪をする場合、「Paumanhin po.(パウマンヒンポー)」という言葉を使います。Paumanhinは「謝罪」という意味を持ち、「Pasensya na po.」よりも深刻な過失に対する謝罪に使用します。
タガログ語の基本的な挨拶
フィリピン旅行や留学に行く際は、簡単なフィリピン語を覚えておくと現地の人とのコミュニケーションに役立ちます。ここでは、タガログ語の基本的な挨拶表現について紹介します。
時間帯ごとの挨拶表現
以下は、学校や職場などで使える時間帯ごとの挨拶表現リストです。
Magandang tanghali(マガンダン タンハリ):こんにちは(正午頃)
Magandang hapon(マガンダン ハポン):こんにちは(午後)
Magandang gabi(マガンダン ガビ):こんばんは
Magandang(マガンダン)は「美しい」「良い」という意味があり、その後に続く単語はそれぞれ時間帯(朝、正午、午後、夜)を表します。
別れの挨拶表現
以下は、人と別れる時に使える挨拶表現リストです。
Hanggang sa muli(ハンガン サ ムリ):また会いましょう
Ingat ka(インガット カ):気をつけて
Hanggang bukas(ハンガン ブカス):また明日
Paalamはかしこまった別れの挨拶なので、一般的にはIngat ka(気をつけて)が使われます。Hanggangは「〜まで」という意味を持ち、sa muli(次回)やbukas(明日)+〜までに、また会いましょうという表現です。
知り合いに会った時の挨拶表現
以下は、友人や知り合いに会った時に使える挨拶表現リストです。
Mabuti naman(マブティ ナマン):元気です(返事)
Kumustaはカジュアルな挨拶としてよく使われる表現で、Mabuti namanは「まあ元気ですよ」という意味の返事をしたい時に使います。
状況に応じた挨拶表現
以下は、使う場面の多い便利な挨拶表現リストです。
Sandali lang(サンダリ ラン):少々お待ちください
Ano ang balita?(アノ アンバリタ):最近どう?
どの表現もフィリピンの日常生活で頻繁に使われる挨拶表現なので、しっかりと覚えておきましょう。
フィリピン語の発音ガイド
フィリピン語(タガログ語)はシンプルな発音ルールを持ち、ローマ字表記に近い発音なので日本人にとって学びやすい言語です。ここでは、フィリピン語の発音について基本的なルールをまとめました。
フィリピン語の母音(Vowels)
フィリピン語には5つの母音があり、日本語の母音と発音が似ています。
E 例:elepante(エレパンテ)
I 例:isip(イシプ)
O 例:opo(オポ)
U 例:uso(ウソ)
フィリピン語の子音(Consonants)
フィリピン語の子音も日本語の子音に似た発音が多いですが、例外となる音もあるため1つ1つの特徴をしっかり覚えるようにしましょう。ここでは、特に例外的な発音になる子音を紹介します。
Ng
日本語でいう「マンガ」の「ん」に近い音。例:ngiti(ンギティ)
子音の重複
それぞれの子音をはっきりと発音するのがポイント。例:magandang(マガンダン)
フィリピン語の発音ポイント
フィリピン語の発音のポイントとして、「日本語の発音と似ている」また「基本的にはローマ字表記に近い発声でOK」という点が挙げられます。
ただし、タガログ語の影響を受けているため、英語のような音が混じることも多いです。(例:Ng)
フィリピン語を話す時には、1語1語をはっきりと発音するように意識すると、よりネイティブのような話し方に近づけるので、ぜひトライしてみてくださいね!
フィリピン語を学ぶための方法
フィリピン語を学ぶ方法はたくさんありますが、初心者の方におすすめの学習方法は以下の3つです。
・オンラインで会話レッスンする
・フィリピン留学する
ここでは、フィリピン語を効果的に学ぶ方法について詳しく紹介します。
単語帳や文法の本で学ぶ
フィリピン語の基本的な単語や文法は、単語帳などの語学教材を購入するのがおすすめです。まずは基礎を固めておくことで、無理なく学習をスタートできます。
特にフィリピン語初心者の場合、最初から語学教室やオンラインレッスンに挑戦するのはハードルが高く感じる方も多いでしょう。
まずは初心者向けのCDや音声データ付き教材を選び、慣れてきたら中上級者向けのレッスンや会話練習を取り入れることで着実に語学力を身につけられます。旅行で必要な会話表現だけ学びたいという場合は、旅行用の会話帳などを買うのも良いでしょう。
ニューエクスプレスプラス フィリピノ語《CD付》
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CD BOOK フィリピン語が1週間でいとも簡単に話せるようになる本
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旅の指さし会話帳14 フィリピン(フィリピノ語〈タガログ語〉)[第2版] (旅の指さし会話帳シリーズ)
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オンラインで会話レッスンする
ある程度フィリピン語が理解できる段階になったら、実践的な練習としてオンライン会話レッスンに挑戦してみましょう。オンライン会話レッスンはネイティブ講師と直接話すことで、フィリピン語の発音やリズム、言い回しを自然と身につけられるようになります。
また、講師のフィードバックを受けることで自分のフィリピン語レベルを客観的に判断できるため、語学力アップのスピードが格段に上がります。
オンライン英会話「ネイティブキャンプ」には、フィリピン在住の講師が多数在籍しています。フリートークでフィリピンの言語や文化についての質問もできるので、ぜひ活用してみてくださいね!
フィリピン留学する
フィリピン語を本格的に学びたい!と思ったら、フィリピン留学にチャレンジしてみましょう!
現地でフィリピン語を学びながら、実践的な会話を通じてリスニング力やスピーキング力を鍛えられます。
英語力もアップさせたいという方にもフィリピンの学習環境は人気であり、他の英語圏と比べて費用もリーズナブルという点が魅力です。フィリピン留学は、英語もフィリピン語も両方を効率よく学べる一石二鳥の機会といえるでしょう。
まとめ
この記事では、フィリピン語で「ありがとう」という挨拶表現や発音のポイントについて紹介しました。
旅先では現地語を話せると現地の人々とのコミュニケーションが深まり、旅がより充実したものになります。
特に日常生活でよく使う「ありがとう」や「こんにちは」などの基本表現は覚えておいて損はないので、この機会にしっかり身につけておきましょう。
フィリピン旅行や留学を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてフィリピン語を学んでみてくださいね!
◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!