「フィリピンのダバオってどんなところ?」
「日本からダバオまでの行き方は?」
「ダバオの人気観光スポットはどこ?」
フィリピン南部、ミンダナオ島のダバオ地方に位置するダバオ市は、マニラ、セブに次ぐ第3の都市として知られています。また、自然を満喫できる観光スポットも多くある魅力的な都市です。
この記事では、ダバオの基本情報からアクセス方法、人気の観光スポットまで詳しくご紹介します。フィリピン留学や旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてみてください。
フィリピン・ダバオの基本情報
ダバオは、フィリピン南部ミンダナオ島に位置する活気溢れる都市です。標高2,954メートルの雄大なアポ山と、美しいダバオ湾に囲まれた自然豊かな港町で、行政面積は約2,444平方キロメートルと世界でも有数の広さを誇ります。
ダバオはフィリピン南部の経済、政治、文化の中心地であり、国際空港と港を有する交通の要衝でもあります。近年ではIT産業やコールセンターの発展が著しく、伝統的な農業中心の都市から、現代的な経済都市へと進化を遂げていることでも有名です。
さらに、フィリピン国内で最も治安が良い都市の一つとしても知られており、観光省から「最も住みやすい都市」に認定されているほど。
平均気温は約27℃で、一年を通じて温暖な気候です。年間の最高気温は31〜33℃、最低気温は24〜27℃で、最も暑いのは4月と5月です。一方、1月は最も涼しく、最低気温は24℃程度となります。
年間降水量は1,500〜2,000mm程度と多く、熱帯地域らしい気候が特徴です。明確な雨季や乾季がなく、降雨量や気温、気圧などは一年を通じてほぼ安定しています。この恵まれた気候を活かし、ドリアンやバナナ、パイナップルなどの熱帯フルーツが豊富に生産されています。
豊かな自然と安定した気候を備えたダバオは、観光はもちろん、留学や移住先としても注目されている魅力的な都市です。
<ダバオの基本情報>都市名 | ダバオ市 (Davao City) |
位置 | フィリピン南部、ミンダナオ島 |
面積 | 2,444平方キロメートル |
気候 | 熱帯雨林気候 最高気温: 31~33℃ 最低気温: 24~27℃ |
人口 | 約163万人(昼間人口約200万人) |
主要産業 | ・農業(バナナ、ドリアン、コーヒーなど) ・アウトソーシング業務(コールセンターなど) |
特徴 | ・フィリピン第3の都市 ・国内で最も治安の良い都市の1つ ・明確な雨季・乾季の区別がない ・6~10月は降水量が多く、12~4月は比較的少ない |
日本からフィリピン・ダバオまでの行き方
日本からダバオのフランシスコ・バンゴイ国際空港(DVO)へは直行便が運航していないため、途中で乗り継ぎが必要です。乗り継ぎには、マニラ経由とセブ経由の2つのルートがあります。
マニラ経由の場合、成田や羽田など日本の主要空港からニノイ・アキノ国際空港(MNL)まで飛行機で約5時間。その後、マニラからダバオへは約2時間のフライトで到着します。一方、セブ経由では、マクタン・セブ国際空港を経由し、そこからダバオまで約1時間のフライトを利用します。
どちらのルートを選んでも、乗り継ぎ時間を含めた移動全体の所要時間はおよそ8〜10時間です。
<ダバオまでのフライト情報>主要ルート | フライト時間 |
・マニラ経由 ・セブ経由 |
【マニラ経由】 日本→マニラ (約5時間) マニラ→ダバオ (約2時間) 【セブ経由】 日本→セブ (約5時間) セブ→ダバオ (約1時間) ■総所要時間 8~10時間(乗り継ぎ時間含む) |
フィリピン・ダバオの文化
ダバオは、フィリピンの他の地域とは異なる独自の歴史と文化を持つ都市です。
フィリピン全土が16世紀からスペインの植民地支配を受けた一方、ダバオ周辺地域への影響は19世紀まで及ばなかったことから、独自の伝統文化が発展したことが理由です。
また、ダバオはローマ・カトリックとイスラム教が共存する多文化都市であり、市内には多くの教会が点在。地域の文化や宗教の多様性を感じることができます。
さらに、ダバオは日本とも深い結びつきがある都市です。20世紀初頭に約2万人の日本人がマニラ麻(アバカ)栽培のためにダバオに移住し、東南アジア最大規模の日本人街を形成しました。
その結果ダバオの発展が加速され、地域経済に大きな影響を与えました。ダバオには現在も多くの日系人が暮らし、日本人の定年後の移住先としても注目を集めています。
教育面でも優れており、識字率は約98.05%(※)と高水準。ミンダナオ島における教育の中心地として、多くの優秀な人材を輩出しています。地域ではヴィサヤ語(セブアノ語)が広く使われる一方、英語も教育やビジネスで活発に用いられています。
※フィリピン全体の識字率は約94%
言語 | ・ヴィサヤ語(セブアノ語) ・英語(ビジネスシーンでよく使われている) |
識字率 | 約98.05% |
特徴 | ・日系人コミュニティがある ・多文化共生社会 |
フィリピン・ダバオの人気観光スポット
最後に、ダバオの有名な観光スポット6選を紹介します。
2.フィリピン・イーグルセンター
3.ダバオ・クロコダイルパーク
4.ピープルズ・パーク
5.サマル島
6.ミンタル日本人墓地
それぞれの魅力について詳しく紹介していきます。
エデン・ネーチャー・パーク
エデン・ネイチャー・パーク(Eden Nature Park and Resort)は、ダバオ市にある自然豊かな公園で、多彩なアウトドアアクティビティや自然を満喫できる観光スポットとして人気です。市内中心部から車で約1時間ほどで訪れることができます。
この公園では、ジップラインやスカイサイクル、乗馬、釣りなど、さまざまなアクティビティを楽しむことが可能です。特に、ワイヤー上を自転車で走るスカイサイクルは、空中散歩のようなスリル満点の体験ができると好評。
園内にはバタフライガーデンやフラワーガーデン、ハーブガーデンがあり、豊かな自然に触れながら、動植物の観察を楽しめます。四季折々の花々や庭園の美しさも見どころのひとつです。
さらに、施設内には地元食材を使った料理を提供するレストランも併設されています。特に、公園内で栽培された新鮮な野菜を使ったバイキングは、多くの訪問者から高い評価を受けています。
エデン・ネイチャー・パークは、自然に囲まれながらリフレッシュしたい人やアクティブに過ごしたい人に最適な場所です。
フィリピン・イーグルセンター
フィリピン・イーグルセンター(Philippine Eagle Center)は、フィリピンの国鳥であるフィリピンワシの保護と繁殖を目的とした施設で、アポ山のふもとに位置しています。ダバオ市中心部から車で約1時間ほどで行くことができます。タクシーやGrabを利用するのが便利ですが、公共交通機関でも訪れることが可能です。
広さ約8.4ヘクタールの熱帯雨林に囲まれたこの施設は、絶滅危惧種の保護活動の拠点として重要な役割を果たしています。
施設内では、フィリピンワシのほか、フクロウやワニなど多様な動物たちを観察できるのも魅力です。訪問者向けにフィリピンワシの生態や保護活動について学べるプログラムが用意されており、ガイド付きツアーも実施されています。お子様連れの家族にも人気のスポットで、教育と自然体験の両方を楽しむことができます。
また、整備された散策路を通じて、熱帯雨林の豊かな自然をじっくり楽しむこともできるので、大自然を満喫したい方にもおすすめです。
ダバオ・クロコダイルパーク
ダバオ・クロコダイルパーク(Davao Crocodile Park)は、ワニをはじめとするさまざまな動物を飼育・保護する動物園です。ダバオ空港や市中心部から車で約20分と、アクセスの良さが魅力です。
園内では、フィリピン最大級の塩水ワニ「パンギル」が目玉となっています。このワニは全長約5.5メートルにも及び、その迫力に圧倒されること間違いなしです。さらに、来園者はワニへの餌やり体験を楽しむことができ、間近でワニの力強さを感じられます。
ワニ以外にもトラ、ヘビ、サルなど多種多様な動物が展示されており、動物たちとの距離の近い触れ合いが楽しめる点も人気です。
日替わりで開催される動物ショーも見どころの一つです。オランウータンや鳥たちが登場し、ユーモアたっぷりのパフォーマンスで観客を楽しませてくれます。
ピープルズ・パーク
ピープルズ・パーク(People's Park)は、ダバオ市の中心部に位置する公共公園で、地元の住民や観光客にとって憩いの場となっています。
園内にはフィリピンの伝統的な彫刻やアート作品が数多く設置されており、訪れる人々に地元の文化や芸術を身近に感じさせてくれます。さらに、子ども向けの遊具やアスレチック施設も充実しているので、家族連れにも最適なスポットです。
緑豊かな自然の中でリラックスしながら、フィリピンの文化やアートに触れられるピープルズ・パークは、リフレッシュしたい方にぴったりの場所です。
サマル島
サマル島(Samal Island)は、ダバオ市からフェリーでわずか10〜15分でアクセスできる、美しい自然に囲まれたリゾートアイランドです。
白砂が広がるカプティアンビーチやカニバッドビーチは、ビーチリゾートとして特に人気があります。また、エメラルドグリーンの水が魅力的なハギミット滝では、自然の中でリフレッシュできます。さらに、干潮時にのみ姿を現すバニシングアイランドは、シュノーケリングやビーチバーベキューを楽しむのに最適なスポットです。
島内の移動には、トライシクル(サイドカー付きバイク)やハバルハバル(バイクの二人乗り)が便利で、島のあらゆる場所を効率よく巡ることができます。
サマル島は、美しいビーチでのんびりとした時間を過ごしたい人から、透き通った海でアクティブに遊びたい人まで、幅広いニーズに応えるおすすめの観光地です。
ミンタル日本人墓地
ミンタル日本人墓地は、戦前に移住した日本人の墓や、戦争犠牲者を悼む慰霊碑が建立されている歴史的な墓地です。
ミンタルは、戦前に日本人移民が多く定住し、「民多留」と名付けられた地域であり、日本人社会の中心地として栄えました。戦後、墓地は日本人だけでなく、フィリピン人の墓地としても利用されていますが、現在も名残としていくつかの日本人の墓が残っています。
毎年、お盆や終戦記念日には多くの人々が訪れ、先人を偲んで参拝が行われます。日比両国の友情と平和を願う重要な場所です。
まとめ
この記事では、フィリピン・ダバオについて詳しく紹介しました。ダバオは、美しい自然に恵まれた港町で、治安も比較的良いため、安心して旅行を楽しめる場所です。
また、ダバオを存分に満喫するためには、日本で英会話の練習をしておくことも重要なポイント。
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。