「アメリカのコンセントに日本用のプラグを差し込んでも大丈夫?」
アメリカへ行く際、多くの人が疑問に思うポイントです。
日本のプラグはアメリカで使用できるのでしょうか?
アメリカのコンセントの形状や電圧は?
そこでこの記事では、日本用のプラグをアメリカのコンセントに差し込んで大丈夫かどうかを解説し、変換プラグや変圧器についても説明します。
さらに、プラグやコンセントの英語表現も紹介するので、アメリカのプラグ事情が気になっている人はぜひ参考にしてください。
まずはプラグとコンセントの違いから
「プラグとコンセントはどう違うの?」という疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
プラグとコンセントは、意外と混同して使っていることが多い言葉です。まずは、プラグとコンセントの違いから説明しましょう。
プラグとは、
電化製品の電源コードの先端についている突起部分のことです。
そして、コンセントとは壁に埋め込まれた穴のこと。
プラグをコンセントに差し込むことで、家電に電流が流れて機器が動作します。
日本のプラグをアメリカのコンセントに差し込んでもOK?
アメリカのコンセントに日本用のプラグを差し込むと、何事もなく使用できるケースと問題が発生するケースがあります。
下は海外の主な国で使用されているコンセントのタイプです。
Aタイプ | Bタイプ | Cタイプ | B3タイプ | BFタイプ | SEタイプ | Oタイプ |
アメリカ カナダ タイ ジャマイカ メキシコ |
ネパール ノルウェー オランダ シリア |
フランス イタリア スイス スウェーデン インドネシア |
ケニア マルタ インド |
イギリス スリランカ 中国 香港 |
ベルギー オランダ アイスランド |
オーストラリア ニュージーランド エジプト |
アメリカのコンセントの形状は
日本と同じくAタイプなので、
プラグの差し込み自体は可能です。
アメリカではコンセントの左右の差し込み口以外に、上下どちらかに小さな穴が開いているタイプもありますが、無視して構いません。
補足になりますが、
逆にアメリカのプラグを日本でそのまま使用することはできません。
アメリカのプラグは左右の足の形状が異なるからです。
日本製のプラグはアメリカで使えるけれど、アメリカ製のプラグは日本では使えません。
よって、日本からアメリカ以外に行く予定が無い場合、変換プラグは必要ないです。
【変換プラグとは】
変換プラグとは、コンセントの穴の形状が電源プラグと異なる場合に、プラグの先端に取り付けてコンセントへの差し込みを可能にする機器です。
ただし、アメリカと日本では電圧が異なるため、使用する製品によっては変圧器が必要になる場合があります。
次章からは、アメリカの電圧や変圧器について詳しく解説していきましょう。
アメリカの電圧は?変圧器は必要?
前章でお話したように、アメリカへ行く場合変換プラグは不要です。
では、日本からアメリカへ行く場合、変圧器は必要なのでしょうか?
ここでは、以下について解説します。
1.変圧器とは電圧を変換するための機器
2.アメリカの電圧は110~120V
3.対応電圧の確認方法
では、一つひとつ見ていきましょう。
変圧器とは
変圧器とは、電化製品が海外の電圧に対応していない場合に
電圧を変換するための機器で、
使用する電化製品の電源プラグを差し込んで使います。
アメリカの電圧は110~120V
アメリカの電圧は110〜120V、
日本の電圧は100Vです。
そのため、アメリカの電圧に対応していない電化製品を使用する場合は、変圧器が必要になります。
下は、主な国の電圧を表にまとめたものです。
日本の電圧は世界的に見ても低いことがわかります。
電圧 | 国名 |
100V | 日本 |
110V | カナダ |
110~120V | アメリカ |
220V | 韓国 |
220V | 中国、香港、タイ |
240~250V | オーストラリア |
近年では、多くの日本製電化製品が120〜200Vに対応しているためそのままプラグを差し込むと使用できますが、中には変圧器が必要なものもあります。
以下は、変圧器が不要な場合が多い製品と必要な場合が多い製品の一例です。
変圧器が不要な場合が多い電化製品 | 変圧器が必要な場合が多い電化製品 |
スマホ タブレット パソコン ノートパソコン デジカメ ゲーム機器 |
ドライヤー ヘアアイロン 電子ポット ジェルネイル 電気シェーバー 美顔器 |
上記で変圧器が不要とされているものでも、製造年月日が古いと非対応の可能性もあるので注意しましょう。
また、ドライヤーや電気ポットのように使用電力の大きな製品は、電力の2〜3倍に対応できる変圧器が必要なので、可能ならホテルでレンタルする方が安全です。
万一、アメリカの電圧に対応していない電化製品のプラグを差し込むと、製品やコンセントが故障する場合があります。
そればかりか、発火など火災の原因になる危険性もあるため、必ず対応電圧を確認してから使用するようにしましょう。
では次に、対応電圧の確認方法を説明します。
対応電圧の確認方法
使用する電化製品の背面などに、対応電圧が記載されています。
「AC100〜240V」の記載があれば変圧器は不要。
しかし、もし「100V」と書かれている場合は変圧器が必要です。
海外に家電を持ち込む場合は、必ず対応電圧を確認することをおすすめします。
USBケーブルを使用するという方法も
変換プラグや変圧器がなくて困ったという場合、USBケーブルで充電するという方法もあります。
多くのホテルや空港にはUSBポートが設置してあるので、スマホやタブレット、ノートパソコンなどを便利に充電することが可能です。
また、USBポートもないという非常事態には
モバイルバッテリーが便利です。
電器店などでも手軽に購入できるので、ぜひ携帯しておきましょう。
プラグ、コンセントなど、英語でなんて言う?
プラグやコンセントを英語では何と言うのでしょう?
たとえば、海外のホテルで「プラグをコンセントに差し込んだのに動作しない」などの事態に遭遇したとき、プラグやコンセントなどの英語表現を知らないと困りますよね。
まずはプラグの方から解説していきましょう。
プラグは英語で “plug”
電化製品の電源コードの先端についている突起部分は、
英語で ”plug” と言います。
日本語も同様に「プラグ」または「電源プラグ」などと呼ぶので、理解しやすいですね。
”plug” の語源は「栓」や「詰める」
”plug” の語源は中期オランダ語の ”plug” で「栓」という意味です。
また、英語の “foreplug” は「消火栓」で、同じ意味を持ちます。
つまり ”plug” とは「栓」や「詰める」という意味で、以下は同根の英単語です。
plugin(プラグイン)
earplug(耳栓)
unplug(プラグを抜く)
電源プラグもコンセントに栓のように詰めるので、 ”plug” と呼ばれるのですね。
コンセントは英語で ”outlet” または “socket”
壁に2つの穴が埋め込まれた「コンセント」は実は和製英語で、
英語では “outlet”
または “socket”と呼びます。
英語にも “consent” という単語はありますが、 意味は全く違って「承諾」や「同意」を表すため、全く通じません。
“outlet” はアメリカ英語、
”socket”はイギリス英語として使われることが多いです。
和製英語「コンセント」の語源は「コンセントプラグ」
「コンセント」の語源は、明治時代に主に使われていたコンセントプラグだと言われています。
コンセントプラグとは現在でも電源アダプタなどに使われる、同心構造のプラグのことです。
2本や3本の足を持ったプラグが主流になっても「コンセント」という言葉だけが残ったようです。
コンセント関連の英単語
アメリカなどの海外へ行った際に必要になりそうな、コンセント関連の英単語を以下にまとめました。全て覚える必要はありませんが、メモしておくといざという時に役立ちますよ。
日本語 | 英単語 |
電源プラグ | plug |
コンセント | outlet / socket |
電源コード | cord / electric cord / power cable / supply cable / mains lead(イギリス英語) |
電圧 | power voltage / electric(al) voltage |
変圧器 | converter / voltage converter |
変換プラグ | adapter / conversion plug |
充電器 | charger |
~を充電する | charge |
延長コード | extension cord |
ルーター | router |
無線LAN | Wi-Fi / wireless LAN |
有線LAN | LAN cable / wired LAN |
困った時に使えるフレーズ
旅行や出張で海外へ出かけたとき、コンセントやプラグ関連で困った経験はありませんか?
ここでは、海外のホテルで困った時に使えるフレーズを紹介します。
ノートパソコンを充電したいのですが、この部屋のコンセントはどこにあるのでしょうか?
I need to charge my laptop, where are the outlets in this room?
プラグをコンセントに差し込んでも部屋の電気ポットが動作しません。見に来てもらえますか?
The electric kettle in my room does not work even though I put the plug into the outlet. Can you come and take a look?
電源プラグの形が私の国とは違うのですが、借りたりレンタルできる変換プラグはありますか?
The shape of plugs are different from my country, is there an adapter I can borrow or rent?
コンセントの変換プラグを無くしました。どこで買えるか教えてもらえますか?
I lost my adapter. Can you tell me where I can buy one?
変圧器を持ってくるのを忘れました。近くで購入できる場所を知っていますか?
I forgot to bring a converter. Do you know where I can buy one nearby?
変圧器を借りるにはいくらかかりますか?明日には返します。
How much does it cost to rent a converter? I will return it tomorrow.
まとめ
本記事では、アメリカのプラグ事情や日本との電圧の違いなどについて詳しく解説しました。
アメリカと日本のコンセントは同じタイプなので、プラグはそのまま使えます。ただし、電圧はアメリカの方が高いため、使用する電化製品が対応していない場合は変圧器が必要です。
また、プラグは英語でも ”plug” で通じますが、コンセントは “socket” または “outlet” と言うため注意しましょう。
この記事がアメリカへ出かける人の参考になれば幸いです。