【英文法】原形不定詞について解説していきます!

原形不定詞, 英語, ネイティブキャンプ

英語学習者のみなさん、こんにちは!今回もネイティブキャンプのこのコラムでは、普段英語を学習している方、仕事で英語を使用する機会のある方、これから英語を学習してみようと思っている方など、様々な目的で英語を学ぶみなさんにとって有益な情報を紹介していきます。

ズバリ、今回特集していくのは「英語の原形不定詞」についてです。

学校の英語の授業で必ず学習する英文法の「原形不定詞」ですが、今一度、その基本的な文法ルールと、会話や文中での使用方法を確認していきましょう。また、英会話や文章を書く際に便利な原形不定詞を使った英語のフレーズも複数紹介していきます。英語の例文とその日本語訳もつけてありますので、実際の英語でのコミュニケーションの際に使用してみてくださいね。

不定詞とは

早速ですが、中学や高校の英語の授業で習った原形不定詞がどのような文法なのか、もう一度復習しておきましょう。

原形不定詞とは何かを確認する前に、「不定詞」という用語の意味を知ることが大切です。不定詞とは、文字通り「なんの限定も受けない」という特徴があります。英語では不定詞のことを「infinitives」と言いますが、語源はラテン語の「無限の・否限定的な」です。

では、具体的にどのような限定を受けないのかというと、主語が一人称単数(I)、一人称複数(we)、三人称単数(she/he)、三人称複数(they)のどれであっても不定詞にはなんの活用もなく、そのまま用います。

実は、不定詞には二つの種類があります。ここからはそれぞれの不定詞の特徴についてみていきましょう。

To不定詞について

一つ目の不定詞は「to 不定詞」です。文字通り、不定詞にtoをつけて使用するto不定詞。文中で用いる時には、「to + 動詞の原形」という形で使用します。そもそもこのtoにはどのような役割があるかご存じですか?

to不定詞には3つの品詞としての用法があります。

・名詞的用法

・形容詞的用法

・副詞的用法

To不定詞の名詞用法

to不定詞を名詞的用法として用いる場合、「〜すること」と訳します。基本的には通常の名詞と同じように、文の主語や目的語として用いることが可能ですが、ことわざや格言などの文章以外で文頭に持ってくると少々不自然に聞こえます。ナチュラルな会話でto不定詞を文頭に持ってくることはあまりしません。

例文:

不自然な使い方(名詞として):

To study English is my hobby.

英語を勉強することが私の趣味です。

自然な使い方(名詞として):

Studying English is my hobby.

英語の勉強をすることが私の趣味です。

・この場合は、動名詞(動詞 + ing)を使うことが自然です。

一方、to不定詞を目的語として用いるのは、ネイティブスピーカーたちもよく用いる自然な方法です。

例文:

自然な使い方(目的語として):

I promised to come back soon.

すぐ戻ってくる(こと)と約束した。

We decided to go to the dentist.

私たちは歯医者に行く(こと)と決めた。

He needs to study harder to pass the entrance exam.

彼は入学試験に合格するためにもっと一所懸命勉強をする必要がある。

上記で紹介した自然な使い方の例文のto不定詞はすべて、「〜すること」と訳されていますね。

参考資料:

世界と戦うための英語力を身につける!| 神田外語 Extension

https://www.kandagaigo.ac.jp/extension/column/toinfinitive1/

原形不定詞について

二つ目の不定詞は「原形不定詞」です。上記で説明したto不定詞とは異なり、toがつかない不定詞(動詞の原形だけが残った詞)のことを原形不定詞と呼びます。文字通り、動詞の原形としてそのまま用い、主語や目的語にはなれません。

では、原形不定詞にはどのような用法があるのでしょうか?4つの用法を確認していきましょう。

助動詞の後で用いる用法

原形不定詞は、do/did, can/could, will/would, must, shouldなどの助動詞の後ろに動詞のみで用いられます。

例文:

We should go to the office this afternoon.

今日の午後、会社に行かないと。

I will think about it later.

後で考えておくよ。

I must use this laptop to send emails.

私はメールを送るためにこのノートパソコンを使う必要がある。 

知覚動詞の目的格補語としての用法

原形不定詞二つ目の用法は、知覚動詞とよばれる動詞の目的格補語として用いられる形です。文中では「知覚動詞+目的語+原形不定詞」という語順で使います。「〇〇(主語)が〜する(原形不定詞)のを見る・聞く・知る…etc (知覚動詞)」というふうに訳せます。

「知覚動詞」とは、五感を含む感覚を中心とした意味を表す英語を指し、以下のようなものが含まれます。漢字から予想できるかもしれませんが、知覚動詞とは入ってきた情報を見る、聞く、触る、などの感覚を通して気づくという意味を持つ全ての動詞を指します。

see, hear, watch, listen to, look at, feel, find, notice, observe…, etc.

例文:

I saw my son perform the piano on the stage.

私は息子がステージでピアノを弾くのを観た。

She noticed her boyfriend sent her a message.

彼女は彼氏がメッセージを送ったことに気がついた。

I heard someone play the violin at midnight.

わたしは夜中に誰かがバイオリンを弾くのを聴いた。

原型不定詞が使われている英語フレーズ

使役動詞の目的格補語としての用法

使役動詞と呼ばれるlet, make, haveの目的格補語として用いられ、「使役動詞+人を表す目的語+原形不定詞」の語順で用います。「〇〇(人を表す目的語)に〜(原型不定詞)させる」というふうに訳されます。

例文:

I’ll have my students spell the words.

生徒達に単語を綴らせておきます。

He made his secretary go get some coffee.

彼は秘書にコーヒーを買いに行かせた。

I’ll let you in my room when you are here.

あなたがここに着いたら、私の部屋に入れますね。

慣用句の中での用法

上記で紹介した3つの用法の他にも、原形不定詞には慣用句の中で頻繁に用いられる用法もあります。ここからは、このような慣用句の中で用いられる原形不定詞を、例文を使って学習していきましょう。

Had better (〜したほうがいい)

一つ目に紹介するのはhad better (〜したほうがいい・〜すべきだ)です。Youを主語にして使ってしまうと命令形となってしまうので、特に目上の人や初めて話す人との会話や、「多分〜したほうがいいかもね」というような、軽いニュアンスで言いたい場合には使用はしないほうがいいでしょう。

例文:

We had better study for the exam.

テストのために勉強したほうがいいね。

You had better go to the dentist.

あなたは歯医者に行ったほうがいいね。(強制的なニュアンス)

Do nothing but (〜してばかりいる)

do nothing but 〜(動詞)で、「〜してばかりいる」という表現もあります。doの部分は常にdoのまま使用します。

例文:

I do nothing but watch Netflix.

ネットフリックスを観てばかりだよ。

would rather (むしろ〜したい)

「would rather + 原形不定詞」で、「むしろ〜したい」という意味を表します。そのすぐ後に「than + 原形不定詞」をつけて、「〜するよりむしろ〜したい」ということもできます。

例文:

I would rather sleep in my bed than go to school every day.

毎日学校に行くよりむしろベッドで寝ていたいよ。

I guess he would rather have a job interview.

多分彼はむしろ仕事の面接を受けたいんだと思うよ。

Cannot but (〜せざるを得ない)

「cannot but + 原形不定詞」もしくは「cannot help but + 原形不定詞」「〜せざるを得ない・〜せずにはいられない」という意味を表します。カジュアルな会話の中では「cannot help + ~ing」という形でも頻繁に用いられます。

例文:

I cannot but disagree with your new proposals.

あなたの新しい提案には反対せざるを得ません。

I cannot help but stare at her.

私は彼女を見つめてしまいます。(目を離すことができません。)

I can’t help falling in love with you.

あなたを好きにならずにはいられません。

Why + 原形不定詞…? (なぜ〜なのか?)

疑問詞であるwhyを使って理由を反語的に聞くとき、本来であれば含まれるべき助動詞と主語が省略されてwhyのすぐ後ろに原形不定詞がきます。

例文:

Why get up so early?

なんでそんなに早く起きるのか?

Why stay inside when the weather is so nice outside?

なぜ外がこんなに天気の良い時に家の中にこもっているのか?

Why study in your room when it’s warm and sunny?

暖かくて晴れているのになぜ部屋の中で勉強するのか?

参考資料:

18-3 原形不定詞の用法 - 英文法 英語 文法 表現 用法 英語学習

https://www.eibunpou.net/08/chapter18/18_3.html

to不定詞ではなく原型不定詞を使う11の用法 | Englishに英語

https://www.sanctio.net/zero-infinitive/#index_id6

原形不定詞 まとめ

今回は、英語の不定詞の基本的な特徴や用法を確認したのち、不定詞の二つの種類「to不定詞」と「原形不定詞」両方の特徴を確認しました。そして、特に用法の多い原形不定詞のそれぞれの用法をピックアップし、英語例文とその日本語訳を参照しながら、実際に会話や文章の中でどのように原型不定詞を用いるのかを確認しました。

このコラムで紹介した原形不定詞の4つの用法を状況や場面によって使い分けられるように、自分で文章を作ってみるのがおすすめです。

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