みなさんは、「海苔」が好きですか?毎日のように食べるという方もいれば、たまにしか食べないという方もいるかもしれません。「海苔」は巻き寿司や恵方巻、また細かく刻んで料理に加えたりと、さまざまな食べ方のバリエーションがありますよね。
そこで今回の記事では、そんな「海苔」を英語でどのようにいうのか、さまざまな表現をご紹介します。また、あわせて味付け海苔や焼き海苔の英語表現もご紹介します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「海苔」の英語表現
まずは、「海苔」を意味するさまざまな英語表現をご紹介していきたいと思います。
今回は、主な3つの英語表現(「laver」「seaweed」「nori」)をそれぞれ詳しく解説していきます。一つ一つ丁寧にチェックしていきましょう!
Laver
最初にご紹介する「laver」は、普段なかなか聞きなじみのない単語かもしれません。「laver」の発音はカタカナ表記にすると「レイヴァ(ァ)」に近いです。食用の海藻の一つであり、「海苔」「アマノリ」「アオサ」などと訳されることがあります。海の中や海の近くで育つものを指します。
ちなみに、同じスペルで、やや古い表現ではありますが、古代ユダヤ教会で儀式の沐浴を行うために司祭が使った大きなたらい・水盤・洗盤、またソロモンの神殿に置かれた清めの水盤を指していました。
なお、次にご紹介する「seaweed」という単語とあわせて「seaweed laver」と表現されることもあります。
A:We need laver for this dish. Have we got one?
B:No, I will get some from the supermarket.
A:Have you ever eaten seaweed laver?
B:No, but I’m interested in it. What is it like?
A:この料理には海苔が必要です。家にありましたか?
B:いいえ、ありません。スーパーマーケットで買ってきますよ。
A:あなたは今までに海苔を食べたことがありますか?
B:いいえ、でも興味があります。どんな感じなんですか?
That Japanese food is sprinkled with laver.
その日本食には海苔がまぶしてあります。
I bought laver yesterday. I look forward to trying it.
昨日、海苔を買ったんです。試すのが楽しみです。
Seaweed
続いてご紹介する「seaweed」は、先ほどの「laver」と比べると見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。学校でも「seaweed=海苔」と習った記憶があるかもしれません。
確かに「seaweed」だけでも「海苔」のニュアンスは伝わるのですが、やや注意が必要です。というのも、「seaweed」の本来の意味は「海藻」であり、海苔だけでなくワカメやコンブ、ひじきなども含まれるためです。
ちなみに、ワカメは「wakame seaweed」、ひじきは「hijiki seaweed」のように表現されることが一般的です。「Seaweed」の「weed」は「雑草」という意味があります。もちろん国に寄りますが、海外では海藻を食べることが一般的ではない場合もありますので、説明する際は写真や動画などを見せながら伝えると良いかもしれません。
A:I like seaweed salad. How about you?
B:Hmm. I’m not so keen on it.
A:私は海藻(海苔)サラダが好きです。あなたはどうですか?
B:うーん。あんまり好きではありません。
※Hmmは「ふむふむ」や「うーん」「なるほど」という意味があります。
When I went for a walk this morning, I saw seaweed washed up on the beach.
今朝散歩に出かけたとき、浜辺に海藻(海苔)が打ち上げられていたのを見ました。
We use seaweed to make onigiri.
私たちはおにぎりを作るのに海藻(海苔)を使います。
A:Some people think it’s a bit strange to eat seaweed.
B:Oh, really? It’s very common in Japan.
A:海藻(海苔)を食べるのはちょっと変だと言う人もいますよ
B:そうなんですか?日本ではごく普通のことですよ。
Nori
最後にご紹介するのは、少し意外かもしれませんが、日本語の「海苔」をそのままローマ字表記した「nori」です。もちろん国や地域にもよると思いますが、和食が人気の国などではそのまま「nori」で通じることも多いです。
ちなみに、筆者(私)はイギリスに住んでいますが、イギリスのスーパーでは「海苔」が「nori」と表記されて売られているのを見かけます。
具体的な例としては「Nori, Sushi Seaweed Sheets」や「Japanese Nori, Dried Sea Vegetable (Untoasted)」「Nori Sheets」「Ariake Nori」「Japanese Sushi Nori」「Japanese Grown Nori」「Sushi nori」などの表記を見かけたことがあります。
日本食といえばやはり寿司が有名ですので、寿司に使うもの・寿司と関係があるもの、という言い方にするとネイティブの方もイメージしやすいのだと推察されます。なお、「nori」についても画像や動画などとあわせて説明するとわかりやすいでしょう。
A lot of Japanese dishes use nori.
多くの日本料理に海苔が使われています。
Let's have sushi wrapped in nori.
海苔で巻いた寿司を食べましょう。
Oh, I know nori. It’s used for wrapping sushi or onigiri, right?
ああ、海苔を知っていますよ。お寿司やおにぎりを包むのに使うものですよね?
I love nori. I buy nori whenever I visit Japan.
私は海苔が大好きです。日本に行ったときはいつでも海苔を買います。
That supermarket sells nori.
そのスーパーには海苔が売っています。
海苔の関連表現
ここからは、おまけとして「海苔」の関連表現をご紹介します。
日本食にはさまざまなタイプの「海苔」が使われていますよね。そんな色々な「海苔」をどのように英語で表現するのか、チェックしていきましょう!
青のり
「青のり」は「sea lettuce」と表現されることが多いです。「Sea lettuce」は「青さ」という海藻を指しています。
It’s difficult to buy sea lettuce in this country.
この国では、青のりを買うのは難しいです。
I like yakisoba with sea lettuce.
私は青のりが入った焼きそばが好きです。
Sea lettuce is my favorite ingredient for miso soup.
青のりは好きなおみそ汁の具材です。
I like to sprinkle sea lettuce on okonomiyaki.
私はお好み焼きに青のりをまぶすのが好きです。
味付け海苔
普通の海苔よりも「味付け海苔」の方が好き、という方もいるかもしれません。ご飯のおともとして、ビュッフェやバイキング会場に置かれていることも多いですよね。
そんな「味付け海苔」ですが、英語では「seasoned laver」や「flavored laver」と表現されることが多いです。「味をつけた海苔」というニュアンスになります。なお、いずれもlaverの部分はseaweedやnoriに置き換えることができます。
I like eating rice with seasoned laver.
私はご飯と一緒に味付け海苔を食べるのが好きです。
For some people, flavored laver is essential for their breakfast.
朝食に味付け海苔が欠かせない人もいます。
焼き海苔
「焼き海苔」は「toasted seaweed/laver/nori」と表現することができます。Toastedの部分はroasted、driedなどに置き換えることもできます。
Have we got toasted seaweed?
焼き海苔は家にありますか?
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、日本の食卓に欠かせない「海苔」の英語表現について、さまざまな表現をご紹介しました。それぞれのニュアンスの違いを理解するきっかけになればうれしいです。
また、あわせて「青のり」や「味付け海苔」、「焼き海苔」といったさまざまな「海苔」の種類についても英語表現をご紹介しました。「海苔」は日本食を語るうえで欠かせないものであり、だからこそ英語での説明が難しいものでもあります。だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「海苔」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「海苔」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、「海苔」をよく食べるか、どんな食べ方が好きか、講師の母国では「海苔」がスーパーなどで売られているかどうかなどを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.