みなさんは、普段英語を勉強していて、「同じ日本語に訳せるけれど英語では複数の表現が使われている」というものに出会ったことはないでしょうか?訳すと同じ日本語になるからこそ、英語の使い分けを理解するのは難しいですよね。
今回の記事では、「~の下」を意味する2つの表現、「beneath」と「under」の違いを徹底的に解説します。正しい使い分けのポイントを知ることで、適切に使えるようになりますよ!また、あわせて「下」を表すその他の前置詞についても解説していきます。
それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「beneath」と「under」の基本的な意味
まずは、「beneath」と「under」の基本的な意味や具体的な使い方をご紹介します。
なお、今回ご紹介する「beneath」と「under」の品詞はいずれも「前置詞」です。「Beneath」や「under」に限らず、前置詞を学ぶ際には、「コアイメージ・イメージの根幹・中核になる意味」をしっかりと理解することが大切です。
「under」のイメージ
まず、前置詞「under」が持つコアイメージは、「~の真下に」「~の基準よりも下に」「(布や屋根など)に全体を覆われている・何かに隠されている」などです。
また、「under 30 years old(30歳以下)」、「under 18 years old(18歳以下)」のように、underは後ろに数字を続けることができます。この場合の数字は「何かの基準」にあたります。
さらに、「under」は、そのものを覆っているものと接触している場合にも使われます。
The kitten was under the table.
子猫はテーブルの下にいました。
※テーブルの「真下」にいるようなイメージです。
My shoes were under my bed.
私の靴はベッドの下にありました。
She found her bag under the table.
彼女はテーブルの下にバッグを見つけました。
You can't go to the nightclub if you are under 18 years old.
18歳未満はナイトクラブに行けません。
She had no shirt on under her thin jacket.
彼女は薄いジャケットの下にシャツを着ていませんでした。
He is known under various names.
彼はさまざまな名前で知られています。
This film is not suitable for children under 15 years old.
この映画は15歳未満のお子様には適しておりません。
「beneath」のイメージと用例
続いて、「beneath」のイメージと用例をご紹介します。先ほどご紹介した「under」と比べるとあまり目にする機会がないかもしれません。
「Beneath」の持つコアイメージは「under」とほぼ同じと考えて問題ありません。違いとしては、「beneath」の方が「under」よりもフォーマルで格式ばった言い方であるという点です。
ビジネスの書面や、小説、説明書など、書き言葉として使われることが多いです。また、使用頻度についても「under」より格段に低くなります。
ちなみに、「beneath」が人に対して使われる場合、「地位が低い・劣っている」のようにネガティブなニュアンスになることがあります。
Please have a look at the picture and read what is beneath.
写真をご覧になり、その下に書かれていることをお読みください。
The ground beneath is covered with snow.
地面は雪に覆われています。
I could easily see the muscles of her shoulders beneath her shirt.
シャツの下に彼女の肩の筋肉があるのがすぐにわかりました。
Let's have a picnic beneath a big tree tomorrow.
明日は大きな木の下でピクニックをしよう。
The tube station is right beneath the building.
地下鉄の駅はその建物の真下にあります。
I like sitting beneath the trees.
私は木の下に座るのが好きです。
「下」を表すその他の前置詞
これまで、「beneath」と「under」の違いをご紹介してきました。
しかし、「下・~の下」を意味する前置詞は他にもあります。ここからは、「below」と「underneath」について、その意味やニュアンスをご紹介していきたいと思います。
「below」
「Below」は「(ある基準)よりも低い位置にある」というコアイメージがあります。位置については、「under」のように真下である必要はなく、2つのものが接触している必要もありません。「~より低い」と言い換えることもでき、そのため温度・レベル・地位・高さなどに使われることが多いです。
「Under」よりも平面的なニュアンスを持っていることもポイントです。「Below」は「under」より使用頻度は低いですが、先ほどの「beneath」よりはよく使われます。
Our room is below theirs.
私たちの部屋は彼らの部屋より下にあります。
No one below senior level is allowed in the weekly meeting.
週例会には、シニアレベル以下の人は参加できません。
It will be five degrees below zero tomorrow.
明日は氷点下5度になる予定です。
The details of the international conference are below.
その国際会議の詳細は以下の通りです。
Please read the instructions below.
以下の説明をお読みください。
Should you have any questions, please contact me at the number below.
ご質問がありましたら、下記の番号までご連絡ください。
「underneath」
「Underneath」は「under」とほとんど同じようなコアイメージ・意味を持っています。「under」が決まったイディオムとして使われている場合でなければ「underneath」と置き換え可能なことがほとんどです。
先ほどご紹介した「beneath」はフォーマルな表現でしたが、「underneath」はカジュアルな場面で使われることが多いです。
「Underneath」と「under」の違いとしては、「underneath」は「下」という場所を強調したいときや、驚きなどの気持ちを表現したいときなどに使うことが多いです。一方「under」はシンプルに「下」という位置関係・事実関係を表します。なお、使用頻度については「under」の方が圧倒的に多いです。
I hid the envelope underneath my coat just in case.
念のため、私は封筒をコートの下に隠しました。
The tennis ball rolled underneath his car.
テニスボールは彼の車の下を転がりました。
Her parents live in the apartment underneath hers, so they often visit each other.
彼女の両親は彼女のアパートの下に住んでいるので、お互いよく家に行っています。
She has on a denim jacket with a T-shirt underneath.
彼女はデニムのジャケットを羽織り、その下にTシャツを着ています。
I found the key underneath the desk.
鍵は机の下にありました。
There was a suspicious object underneath the car.
車の下に不審な物体がありました。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「beneath」と「under」という似ている英語表現について、ニュアンスや使い方の違い、具体的な使用例、さらに同じく「下」を表すその他の前置詞などをご紹介しました。
今回ご紹介したように、「beneath」と「under」は似ているからこそ、実際の場面でどのように使っていけばよいか迷いやすい表現です。今回ご紹介した「beneath」と「under」を適切に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介した「beneath」と「under」をそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「beneath」と「under」について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのようなときにbeneathやunder、その他の「下」を意味する前置詞を使っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「beneath」と「under」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、似ていて意味が分かりにくい前置詞について講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.