今年もあと少し!年の瀬に食べたい「年越しそば」を英語で説明してみよう

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日本人にとって特別なのがお正月ですね。年越し、そして新年を迎えるにあたって、日本には受け継がれている文化がたくさんあります。そのひとつが「年越し蕎麦」でしょう。

外国人にとっては珍しい年越しそば、では英語で説明できますか?

この記事では年の瀬に食べたい「年越し蕎麦」、そして特に年末にまつわる英語表現を紹介します。海外の人へ年越し蕎麦を説明するフレーズも例文でみていきましょう!

年越しそばって英語で?

それではさっそく、年越し蕎麦の英語をどのように言うのかからみていきます。

年越しのタイミングでお蕎麦を食べる習慣は、日本以外どの国にもありません。そういった理由から、年越し蕎麦にピッタリと当てはまる英語のフレーズもないのです。

年越し蕎麦はtoshikoshi sobaで表現しよう

日本の文化などで英語では表現できず、日本語をそのままをアルファベット表記することがあります。例えば、kimonoであったりshichi-go-sanといったものです。そして、年越し蕎麦についても同じことが言えるのです。

Toshikoshi sobaとした上で、年越し蕎麦がどのようなそばなのか相手の外国人に英語で説明する、というパターンにします。

年越し蕎麦について説明する英語例文につきましては、後ほど紹介します。まずは、年越し蕎麦=toshikoshi sobaという点を押さえましょう。

年越しそばの意味とは?

その一年の締めくくりに多くの日本人が行なうのが、年越し蕎麦を食べるという行為です。

人気のグルメ漫画”孤独のグルメ”の大晦日スペシャルでも、井之頭さんが年越し蕎麦を食べるシーンがありました。

約60%の日本人が食べるという年越し蕎麦はしっかりと習慣になっている行事ですが、では皆さんはお蕎麦を食べる由来や意味などを知っていますか?

年越し蕎麦の由来

年越しそばの由来について、簡単に触れましょう。

年越しそばの歴史は鎌倉時代にまで遡り、その後江戸時代中期に大晦日に食べるお蕎麦が広く定着しました。

お蕎麦は他の麺類に比べて切れやすいことから、その年一年の”災厄を断ち切る”ということで、新年を迎える大晦日の晩に食べていたことが由来になります。

Because soba is easier to cut than other noodles, it comes from the fact that it was eaten on New Year’s Eve to ward off the misfortunes of the year.
蕎麦は他の麺に比べ切りやすいことから、一年の厄を祓うために大晦日に食べられていたことに由来します。

ここで分かりましたね。なぜ、年越しうどんでも年越しパスタでもなく、年越しそばなのかという決定的な理由です。

例文を理解するための助けになるかもしれませんが、ward offは”避ける・防ぐ・回避する”、misfortuneが”不運・逆境”の意味になります。

年越し蕎麦を食べる意味

お蕎麦は他の麺類に比べて切れやすく、その年一年の災厄を断ち切るという由来が分かりました。

厄払いと同時に、お蕎麦を年越しに食べる意味、さらに2つあります。

・長寿と健康を願う
お蕎麦は細くて長い見た目であることから、長寿や無病息災、健康をもたらす食べ物であると考えられています。
・金運を上げる
昔、金細工の職人が、作業中に飛び散る金粉をそば粉でできたお団子を使って集めていたそうです。このことからそばを食べるとお金との繋がりが深くなると言われているのです。

大晦日に縁起を担ぐ意味で食べられるのが年越しそば、ますます食べなきゃという気持ちが強くなりますね。

年越しそばを英語で説明してみよう

年越しそばを知らない外国人に、どう説明すれば理解が進むのか、年越しそば例文を紹介しましょう。

年越し蕎麦について

まず、日本の食文化のひとつと言える”年越し蕎麦”について説明します。

Toshikoshi soba is a traditional Japanese noodle bowl dish eaten on Omisoka, the last day of the year.
年越し蕎麦は、一年の最後の日である大晦日に食べられる日本の伝統的な麺料理です。
Japanese usually have hot toshikoshi soba noodles with some vegetables and shrimp tempura.
日本人は通常、野菜や海老の天ぷらを添えた温かい年越しそばを食べます。
My family eats toshikoshi soba every year.
我が家は毎年、年越し蕎麦を食べるの。

年越し蕎麦を食べるタイミング

お蕎麦は大晦日に食べることが分かりましたが、1日のなかのどのタイミングで食べるのかについても教えてあげると親切ですね。

There are no rules about what time you have to eat toshikoshi soba as long as it is on Omisoka.
大晦日であれば、何時に年越し蕎麦を食べなければならないといったルールはありません。
Many Japanese eat toshikoshi soba for dinner or at around 23:00 just before the New Year comes.
多くの日本人は夕食時、または新年がくる直前の23時ごろに年越し蕎麦を食べます。

年越し蕎麦を食べる理由

日本人がどうして年越し蕎麦を食べるのかこそ、外国の人にとって不思議で興味深い点かもしれません。

英語学習をしている人は、ぜひそのような声に応えられるようになりたいですね。

The custom of toshikoshi soba is intended to enable the household to let go of the year’s hardship because soba noodles are easily cut while eating.
年越し蕎麦の習慣は、ソバと食べているときに簡単に切れるため、その年の苦労を家族で解消することを目的としています。

外国にも厄払い的な習慣はありますが、そばを食べて厄払いは世界を見ても日本だけでしょう。そういう意味でもぜひ英語で説明できるようにしたいですね。

Intend toとは”~するつもり・~を目的とする・~する予定だ”hardshipは”困難・苦難・苦労の種”といった意味があります。

Toshikoshi soba brings good luck and longevity because they are long and thin.
年越し蕎麦は長く細いので、幸運と長寿を運んできます。

Longevityは”長生き・長寿・寿命”の意味です。これなら、日本食好きの外国人もお蕎麦を食べなきゃ損!と思うかもしれませんね。

年末行事の関連表現を紹介

日本の大晦日や年末は、年越し蕎麦を食べるだけではなく大掃除や除夜の鐘といったものもあります。このような関連表現の英語も紹介しましょう。

大晦日

ここまで、年越し蕎麦を食べる日として「大晦日」の表現が登場しました。3種類のフレーズがあったのですがお気づきですか?

New Year’s Eve
Omisoka
The last day of the year

これらで大晦日を表現できますが、世界共通であるNew Year’s Eveを使って「今日は大晦日です」などの英語の例文を紹介しましょう。

Eveには前夜、前日、直前という意味があり、クリスマスイヴがクリスマスの前日、ということは馴染みがあります。

It’s New Year’s Eve today.
今日は大晦日です。

I spent time on New Year’s Eve with my family.
私は大晦日を家族と過ごしました。
The countdown party on New Year’s Eve was great!
大晦日のカウントダウンパーティは最高だった!

大掃除

新年が明ける前、日本人は大掃除をします。その年の汚れをすっきりと落とし、お正月を気持ちよく迎えるためです。気持ちよく迎えるのは新年だけでなく歳神様もです。これがお正月に向けての大掃除の意味になります。

寒い季節に窓を開けて全部の窓を綺麗にしたり、換気扇を外して掃除したり、数日かけないと終わらないほどの大掃除です。

筆者の住むイギリスでは、日が伸び始め暖かくなる春に大掃除をしますので、やはり日本の大掃除はお正月という日本独自のイベントに関連していると言えます。ちなみに、春の大掃除はspring cleaningと呼ばれます。

掃除はクリーニングですが、さて大掃除になるとどういう英語になるのでしょう?

It’s December, time to start year-end cleaning!
12月、年末の大掃除を始める時期だね!
The end-of-year cleaning took a whole week.
年末の大掃除に丸1週間かかったよ。

これらの例文のように、year-end cleaningまたはend of year cleaningが年末の大掃除の英語フレーズです。

除夜の鐘

海外の文化に憧れる人が多いなか、大晦日にはお寺や神社に行って除夜の鐘を聞くという人は少なくありません。ゴーンゴーンと鐘の音を聞くとなんだか心が清らかになっていく気がします。

大晦日の夜のことを「除夜」と呼ぶことを知っていますか?そして、煩悩をなくすためのお祈りとして寺院では108回鐘を打ち鳴らす、これが除夜の鐘です。人間の持つ煩悩が108あると言われるためです。

さて、英語で除夜の鐘という表現はあるのでしょうか?

年越しそばと同様に、日本独自の文化に英語表現はありません。そこでjoya no kaneと英語にし、その情報を説明するパターンにするしかないのです。

Joya no kane, New Year’s Eve bells, are struck and rung 108 times at midnight on December 31st at most temples in Japan.
除夜の鐘ですが、日本のほとんどの寺院で12月31日の午前0時に108回鐘が打ち鳴らされます。
The number 108 means human’s bonno, which is greed. So Buddhist monks ring Joya no kane 108 times to expel bonno.
108という数字ですが人間の煩悩、つまり強欲を意味します。そこで僧侶たちは煩悩を追い出すために除夜の鐘を108回鳴らします。

人間は何かともっともっとと欲深くなりがちですが、そのことで自身が苦しめられてしまうこともあります。そんなときに新年の深夜にテレビでもいいので除夜の鐘を聞くということも、外国人に伝えられるようになりたいですね。

まとめ

年越し蕎麦や除夜の鐘など、日本特有の文化は英語表現がなくどのようなものなのか説明するパターンになります。

季節のものは日常会話に頻繁に出てはきませんが、年末年始には人と会う機会が増えます。日本には紹介すべき文化がたくさん、海外からの人と話す機会のためにもぜひ本記事をお役立てください。

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