「事前に」「あらかじめ」は英語でどう言えばいい?ビジネス英語で役立つ表現

事前に、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

日本語のビジネスシーンで「事前にお知らせします」「あらかじめご用意ください」のようなフレーズを使うことがありますよね。また、カジュアルなシチュエーションでも、「事前に知らせるね」なんて言うことがあるでしょう。

ではそれを、英語でどのように表現すれば良いかはわかるでしょうか。
日本語では何の気なしに使っている言葉も、いざ英語で言っていみようとすると咄嗟に出てこないということは、よくあるかもしれません。

今回ご紹介する「事前に」という言葉も、そんな咄嗟に出てこない表現のひとつではないでしょうか。

そこでこの記事では「事前に」「あらかじめ」を英語でどう言えば良いのかを例文を用いながら解説していきます。こちらを参考にすれば、ビジネス英語や日常英会話の表現力が少しレベルアップするはずですよ。

「事前に」「あらかじめ」などにあたる英語表現

まずは、「事前に」「あらかじめ」にあたる英単語や英語表現を、簡単な日本語訳とともにリストアップしてみました。

beforehand(事前に、あらかじめ)
in advance(あらかじめ、先立って)
prior to(~より前に、~に先立って)
ahead of time(前もって、早めに)

「事前に」というニュアンスで使える代表的な言葉はこのくらいでしょうか。もしかするとまだあるかもしれませんが、日常的に使うものだけリストアップしてみても、意外と数が多いですよね。

上記すべてを「事前に」「あらかじめ」という意味で使えるのですが、これら4つの表現は文中での使いどころや、口語なのかどうかという違いがあります。ですから、使いどころをしっかり捉えておくことが重要です。

英語の「事前に」「あらかじめ」を英語例文で覚えよう!

ではここからは、上記でご紹介した4つの英語表現について解説しつつ、実際にはどのように使われているのかを英語例文でご紹介します。使用頻度などについても触れていますから、使用頻度が高い表現から覚えていくことをおすすめします。

Beforehand

Beforehandは「事前に」「あらかじめ」という意味の英語表現の中では、比較的覚えやすく、使いやすい単語でしょう。

カジュアルなシチュエーションでも、ビジネスシーンでもよく出てくる言葉です。
いくつか例文を見てみましょう。

I will let you know beforehand.
(事前にお知らせします。)
I would like to prepare everything beforehand.
(事前にすべてを準備したいです。)
My boss has reserved the room beforehand.
(上司が事前に部屋を予約してくれています。)

上記の例文のように、beforehandは文末につけることがほとんどですから、使うときには文末につけるようにしましょう。

例外があるとすれば、一文の中でカンマなどで文章が途切れているときです。そういった場合には、カンマの前にbeforehandが来る場合もあります。

Beforehandはカジュアルな会話の中で使ってもおかしくない単語ですが、たとえば上記の例文一覧の3番目だと「My boss has reserved the room already.(上司がすでに部屋を予約してくれています。)」と言っても、ほぼ同じ意味になります。

Alreadyとbeforehandを比べると、alreadyの方がよりくだけた言い回しになります。

In advance

In advanceは「事前に」という意味で非常によく使われる表現です。

日常の会話の中でも、ビジネス英語表現の中でもよく出てくるので、上記のbeforehandとこちらのin advanceは優先的に覚えておきたいですね。
ではまず例文をご覧ください。

Could you send me the link? Thank you in advance!
(リンクを送っていただけますか?ありがとうございます!)
You should check the schedule in advance.
(事前にスケジュールを確認しておきましょう。)
Should I buy the ticket in advance?
(チケットは事前に買うべきですか?)

In advanceもbeforehandと同様に、文末につけることが圧倒的に多い表現です。
上記の例文一覧の一番上の「Thank you in advance.」は非常によく使われるフレーズで、直訳すると「事前にありがとうございます」となりますが、意味としては「あらかじめお礼を言っておきます」というような感じです。

この例文だと、お願い事を聞いてもらえることを予測して、お願い事とともにお礼を言っているわけです。日本語でも、「〇〇やっといてね。ありがとう!」のように言うこともあるかと思いますが、その感覚だと覚えておきましょう。

Prior to

Prior toは、上記のbeforehandやin advanceに比べると、やや文法的に使い方が難しいかもしれません。

そのため、英語に慣れていない間は、上記の2つを使って、こちらのprior toはこういう表現もあると記憶しておくことをおすすめします。
こちらも例文をみてみましょう。

Please check in to the hotel prior to coming to the meeting.
(会議にいらっしゃる前に、ホテルのチェックインをお済ませください。)
You need to call the office prior to your arrival.
(ご到着前にオフィスにお電話してください。)

日本語訳を見てもわかるように、Prior toは、「事前に」「あらかじめ」といったニュアンスを持ちますが、日本語に訳すと「〇〇の前に」という風にするのが自然です。そして「〇〇」の部分が、prior toの後に入ります。

例文を見てお気づきかもしれませんが、prior toのあとは、動名詞や名詞を置くことになります。

また、こちらは堅めの表現ですから、あまり日常会話で出てくることはなく、ビジネスシーンやフォーマルシーンで耳にすることが多いです。
priorの発音がちょっと難しいので、インターネット上の辞書などを使って、発音をチェックしてみてくださいね。

Ahead of time

Ahead of timeはin advanceと同義語で、ほぼ同じ使い方をします。

しかし、in advanceの方が圧倒的によく使いますから、あまり耳にすることはないかもしれません。こういう表現もあると覚えておくと良いでしょう。

I would like to know the details ahead of time so that I will be able to understand better.
(より理解できるようにするために、事前に詳細を知りたいです。)
Please let me know ahead of time.
(前もって教えてください。)

上記の例文はどちらも「in advance」や「beforehand」でも言い換えができます。

Ahead of timeもin advanceやbeforehand同様に文末に置く表現ですが、1番目の例文のように、2つの文章がso thatなどで繋げてある場合は、その前に来ることもあります。

まとめ

日本語で会話をしているときに意識してみると、意外と「事前に」「あらかじめ」「前もって」といった言葉を使っていることに気づくでしょう。

ですから、今回ご紹介した表現を覚えておけば、日常会話の範囲でもビジネス英語が必要なときにも、必ず役立つはずです。

覚えやすいものや、使用頻度が高いものから覚えて、「事前に」という表現を自然と英語でも使えるようになると良いですね。

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