「日本人は自己肯定感が低い」
「自己肯定感を高める教育が大切だ」
国際比較調査では、度々、欧米人と比べて日本人の自己肯定感が低いことが話題になりますね。また、最近は「自己肯定感を高める」教育に注目が集まっています。
そんな「自己肯定感」を英語でどう言うのか知っていますか?
欧米諸国では高い「自己肯定感」を持つことがとても重要視されているので、「自己肯定感」を表す英語は複数存在します。
そこでこの記事では、「自己肯定感」の英語表現を5つまとめました。併せて、完璧主義や劣等感などの関連表現についても解説します。英語学習の参考にしてください。
自己肯定感とは
自己肯定感には様々な定義が提唱されていますが、一般的には「自分の価値や存在意義を肯定的に評価する感情」のことを言います。
自己肯定感の高い人は、自分に自信があり前向きに行動できたり、失敗を恐れずに様々なことに主体性を持って挑戦できたりするなどの特徴があります。
一方、自己肯定感が低い場合は、他者と比較して「自分なんて……」と落ち込みやすかったり、承認欲求が極度に強いなどの傾向がみられます。
日本語には、自己肯定感と同じような意味で使われる類義語に「自尊心」「自己存在感」「自尊感情」などがあります。
自己肯定感に関連する英語表現
ここからは、自己肯定感に関連する英語表現5つを紹介します。
self-confidence
self-respect
self-worth
「自己肯定感」と英語で言いたい際、”self- ~”で表現することが一般的です。この”self”(セルフ)には「自己」「自分」などの意味があります。”self”のあとの”-”(ハイフン)は必要なため省略しないようにしましょう。
それでは、それぞれのニュアンスの違いや例文を次章でわかりやすく解説します。
self-esteem
“self-esteem”は「自尊心」を表す一般的な英語で、「自己肯定感」と和訳されることもあります。”esteem”を辞書で調べると次のように紹介されています。
動詞:〔~を〕高く評価する、〔~を〕尊重する
名詞:尊重、高い評価
辞書からもわかるように、”self-esteem”は自分自身をどれだけ評価し尊重しているのかを意味する英語です。
自分への評価が高いことを”have high self-esteem”と言い、低いことを”have low self-esteem”と言うことができます。
また、自己肯定感を高めると言いたい時は、”increase self-esteem”や”boost self-esteem”、”improve self-esteem”、”raise self-esteem”などの「増やす」「強化する」を意味する英単語とセットで使います。
自分自身のことではなく相手の自己肯定感について話すときは、”Your self-esteem”と言うことも可能です。
彼は自尊心がとても低いです。
自尊心を向上させる必要があります。
self-confidence
“self-confidence”を使って、「自分への自信」を表すことができます。まず、”confidence”の意味を確認しましょう。
名詞:自信
“self-confidence”は自分への自信を表すフレーズです。ある特定の分野に対する自信について話す際に使われることが多く、”confidence”を”self-confidence”に言い換えることもできます。
たとえば「歌手としての自信」と言いたい場合は、”self-confidence as a singer”でも、”confidence as a singer”でも伝わります。
また、”self-esteem”が高い人でも、苦手な分野においては”self-confidence”が低くなることもあるので、両者のニュアンスの違いを明確にしておくことがポイントです。
自信があることを”have hight/great self-confidence”と言い、自信がないことを ”have low self-confidence”と表現できます。
他にも、”gain self-confidence”(自信を得る)や”build self-confidence”(自信を付ける)、”lose self-confidence”(自信を失う)などの表現が一般的に使われています。
彼はすっかり自信をなくしてしまったようです。
わたしは教師としての自信がまったくありません。
self-affirmation
“self-affirmation”は、日本語の「自己肯定感」に最も近い英熟語です。”Affirmation”には次のような意味があります。
名詞:断言、確約
“Self-affirmation”は、自分自身や自分の価値を信じ、物事を達成する能力に対する信念を指します。「わたしならできる」「わたしは成功する」と積極的に自己肯定するような場面で頻繁に使われる英語です。
自己肯定感を高めるために行う訓練や活動のことを、”self-affirmation exercise”(自己肯定訓練)や”self-affirmation activities”(自己肯定活動)と表現することも一般的です。
試験前に自己肯定感を高めるために、彼女は自分に「私は成功できる。」と言い聞かせました。
self-respect
“self-respect”は「自尊心」を意味するフレーズです。”respect”には次のような意味があります。
名詞:尊敬、敬意
和訳からもわかる通り、“self-respect”は、他人による評価に左右されずに自分自身を尊重する能力のことを指します。
“self-respect”は、”self-esteem”の類義語として覚えられる英語ですが、両者には次のようなニュアンスの違いがあります。
self-respectとself-esteemのニュアンスの違い
self-respect:ありのままの自分を尊重しているため、外部要因に左右されにくい
彼は自尊心がほとんどありません。
わたし達は子ども達に自尊心を与えなければなりません。
self-worth
“self-worth”も「自尊心」を表す英語です。”worth”には次のような意味があります。
名詞:価値
“self-worth”は、自分自身をどれだけ価値のある存在と見なすかについて表す英語です。
「自尊心が高い」は”have high self-worth”と言い、「自尊心が低い」は”have low self-worth”です。「自尊心を付ける」と言いたいときは、”build self-worth”や”increase self-worth”と表現できます。
私は新しいスキルを学び、自分の価値を高めるために成長し続けます。
おまけ 関連表現
ここからは自己肯定感の関連表現を3つ紹介します。
自己肯定感について話したい時に使えると便利な表現ばかりなので、ぜひ併せてご確認ください。
完璧主義 perfectionism
自分自身に高い基準や目標を設定し、その目標に達成しない限り自分を受け入れないことを「完璧主義」と表現します。完璧主義は自分を成長させる反面、目標を達成できない場合に、自己肯定感を下げる要因になることもありますね。
この「完璧主義」を英語では”perfectionism”と言います。「完璧主義者」は”perfectionist”です。併せて覚えておくと便利でしょう。
許容範囲 tolerate
個人の忍耐力や問題への対処能力を表す言葉に「許容範囲」があります。「許容範囲」を超えるストレスは自己肯定感を下げることもありますよね。
「許容範囲」を英語では”tolerate level/range”や”acceptable level/rang”と言います。「許容範囲を超える」は、”go out of tolerance”や”exceed the tolerance range”などと表現できます。
劣等感 inferiority complex
自尊心や自己肯定感が低い場合、劣等感が原因のこともあるでしょう。
「劣等感」は英語で”inferiority complex”と言います。「劣等感を持つ」は”have an inferiority complex”と表現します。
まとめ
この記事では「自己肯定感」を表す様々な英語表現を紹介しました。どの表現もニュアンスがそれぞれ異なるため、複数を使い分けることが重要です。
また、自己肯定感について話す際に、よく使われる関連表現も3つ紹介しました。併せて覚えておくと話の幅が広がるでしょう。
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.