「猫をかぶる」って英語でなんて言う?本性をかくすときの英語フレーズとは

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「あの子は猫をかぶっている」「初対面の人と会うときには、無意識に猫をかぶってしまう」など、「猫をかぶる」という慣用句を使うことがありますよね。

では、みなさんは「猫をかぶる」を英語でどのように言うか知っていますか?日本の慣用句は直訳すると意味が伝わらないものも多く、どのように英語で表現すれば良いか迷ってしまいますよね。

そこで、今回の記事では、「猫をかぶる」に近いニュアンスを持つ英語表現をご紹介します。それぞれの表現について、意味や使い方、ニュアンスの違いなどを詳しく解説します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

「猫をかぶる」の英語表現

そもそも、「猫をかぶる」とは「本当の姿や本性を隠してとりつくろうこと」「大人しそうなふり、清楚なふりをすること」を意味します。英語で表現する際も、この「本当の姿を隠す」ことと「大人しそうにする」ことの2つがポイントです。

ここからは、英語で「猫をかぶる」に近いニュアンスを持つ6つの表現(「play coy」「put on an act」「wear a mask」「play it cool」「keep up appearances」「put on a brave face」)をご紹介していきます。

ちなみに、「猫をかぶる」を英語に直訳して「wearing a cat」といっても通じませんので、気をつけてくださいね。

play coy

「play」はここでは「~を演じる」、「coy」は普段聞き慣れない単語だと思いますが「遠慮がちな」「純粋ぶった」「やけに無口な」「恥ずかしがりな」という意味があります。「play coy」「恥ずかしそうなふりをする・わざと純情ぶる」といった意味になります。

ちなみに、Don't play coy with me.(もったいぶらないで・とぼけないで)という使い方もよくします。

例文

Normally, he is very talkative actually. He is playing coy now.

(実は、普段彼はとてもおしゃべりなんですよ。今は猫をかぶっているんです。)

If you want to say something, don't play coy with me.

(もし何か言いたいことがあるなら、もったいぶらないで。)

A lot of celebrities play coy when they are interviewed.

(多くのセレブたちは、インタビューを受けているとき猫をかぶっています。)

The CEO of the IT startup tends to play coy when he meets someone for the first time.

(そのITベンチャー企業のCEOは、初対面の相手には猫をかぶった態度をとりがちです。)

She is playing coy.

(彼女は猫をかぶっています。)

put on an act

「put on」は「気取る、~のふりをする、身につける、着る、かぶる」、「act」には名詞で「見せかけ、ふり」といった意味があります。「put on an act」「ひと芝居打つ・見せかけのふりをする」といった意味になります。「(人の気を引くために)いつもと違うふるまいをする」「外面が良い」と訳されることもあります。

例文

She's just putting on an act for her boss.

(彼女は上司のために猫をかぶっているだけです。)

They are putting on an act for you.

(彼らはあなたのために一芝居打っています。)

A lot of teachers have a good impression of my younger sister, but she is just putting on an act.

(多くの教師は私の妹に良い印象を持っていますが、彼女は猫をかぶっているだけなんです。)

Please don't be fooled. He is just putting on an act.

(だまされないでください。彼はただ猫をかぶっているだけなんです。)

She is putting on an act for boys.

(彼女は男の子たちの気を引くために猫をかぶっています。)

wear a mask

「wear」は「着る・身につける」、「mask」は「仮面、覆面、マスク」という意味があります。「wear a mask」「仮面を身につけている・本心を隠している」といった意味になります。

ちなみに、日本語でマスクというと鼻と口を覆うマスクのことをイメージすると思いますが、英語でのmaskは仮面や覆面のことも指します。「face mask」というと鼻と口を覆うマスクということを明確に伝えることができます。

また、「wear」「put on」は似ていますが、「wear」は「着ている状態」を指し、「put on」は「着る、身につける」という行為・動作を指します。

例文

I was wearing a mask but I was actually quite nervous.

(猫をかぶっていましたが、実際はかなり緊張していました。)

I think she is just wearing a mask.

(彼女は猫をかぶっているだけだと思います。)

play it cool

「play it cool」「冷静に振る舞う、クールに振る舞う、平静を装う」といった意味の表現です。口語表現で、主にアメリカで使われます。必ずしも「猫をかぶる」が持っているネガティブなニュアンスを表現するとは限らず、「冷静にね」と相手をなだめるようなときにも使われます。また、「冷静に対処する、受け流す」といったポジティブな意味でも使われます。

例文

I played it cool, but I was actually quite happy then.

(あのとき私は平静を装っていましたが、実際はとても嬉しかったです。)

I’m not good at playing it cool.

(私は冷静に振る舞うのが苦手なんです。)

Don’t get angry. Play it cool.

(怒らないで。冷静にね。)

He didn't want them to know about it, so he decided to play it cool.

(彼はそれを彼らに知られたくなかったので、冷静なふりをしました。)

keep up appearances

「keep up appearances」「(無理して)体裁をとりつくろう、世間体をつくろう、体面を保つ」といった意味があります。「appearance」は「見た目、外見、容姿」という意味がありますが、そこから派生し「体面、体裁」などの意味でも使われます。

例文

Tom and Emily are unhappily married but keep up appearances.

(トムとエミリーは不幸な結婚生活を送っていますが、体裁を保っています。)

You don’t have to always keep up appearances.

(常に体裁を保つ必要はありませんよ。)

I tried to keep up appearances, but I couldn’t.

(世間体をつくろうとしましたが、できませんでした。)

They keep up appearances for their guests.

(彼らはお客さんのために体裁を保っています。)

I need to keep up appearances in front of my client.

(私はクライアントの前では体裁を保たないといけません。)

put on a brave face

「put on a brave face」は困難なことに直面したり、大変なことがあったときに「平静を装う、何食わぬ顔をする」といった意味になります。

例文

She had just broken up with him, but she put on a brave face.

(彼女は彼と別れたばかりでしたが、平静を装っていました。)

My son seems all right, but I think he's just putting on a brave face.

(私の息子は大丈夫そうに見えますが、平静を装っているだけだと思います。)

I tried to put on a brave face.

(平静を装おうとしました。)

I was nervous but I did my best to put on a brave face and give a presentation.

(緊張しましたが、精一杯平静を装ってプレゼンテーションをしました。)

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、「猫をかぶる」に近いニュアンスを持つさまざまな英語表現を、例文とともにご紹介しました。「猫をかぶる」という表現は慣用句であり、日常生活ではそれほど多く使う単語ではないかもしれませんが、だからこそいざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。

今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「猫をかぶる」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「猫をかぶる」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、「猫をかぶっている人を見たことがあるか」自分は「猫をかぶるタイプかどうか」などをディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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