みなさんの「故郷」はどのような場所でしょうか?自然豊かな故郷、家族や友達との思い出がたくさんつまった故郷、はたまた引っ越しが多くいくつもの場所を故郷だと感じている方もいるかもしれません。
それでは、みなさんは「故郷」を英語でどのように言うか知っていますか?実はさまざまな英単語や表現が使われています。そこで、今回の記事では、「故郷」を意味する英語表現と、故郷に関するフレーズをいくつかご紹介していきたいと思います。それぞれ例文とともに解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてください。
ネイティブスピーカーと英語で会話するときにも、よく話題になるのがそれぞれの故郷についてです。ぜひ、今回ご紹介する表現を覚えて使ってみてくださいね。
故郷 hometown, native place, old home
まず「故郷」を表す語は主に「hometown」「native place」「old home」の3つです。
「hometown」は「故郷」を意味する代表的な単語です。一語で表記されることが一般的ですが「home town」と書いても間違いではありません。その人が「生まれ育った場所」というニュアンスがあります。
なお「town」という単語が入っていますが、「town(町)」に限定されず、その場所の大きさは関係ありません。小さな田舎の村でも、東京のような大都市でも、それを「故郷」と言いたい場合には「hometown」が使えます。
「native place」は「出身地」「生まれ故郷」といった意味があります。
「old home」は「hometown」「native place」と比べるとそこまで使用頻度の高い表現ではありませんが、こちらも「故郷」「郷里」といった意味があります。
例文
My hometown is in Kanagawa Prefecture. It has both the sea and mountains, as well as the historical town of Kamakura and the large city of Yokohama.
(私の故郷は神奈川県です。海も山もあり、また鎌倉という歴史が感じられる町や、横浜という大きな都市もあります。)
I went back to my hometown in Hokkaido.
(私は北海道にある故郷に帰りました。)
My native place has a lot of hills.
(私の故郷はたくさんの丘があります。)
My native place is Nagano, the same as my parents.
(私の故郷は長野で、両親と同じです。)
Most of my friends have left my old home. They live in big cities such as Tokyo and Osaka.
(私の友達のほとんどは、故郷を去りました。彼らは東京や大阪などの大都市に住んでいます。)
Countryとの違いは
「country」は「国」という意味で覚えている方が多いと思いますが、「the counry」となると、都市に対する「田舎・田園地帯・農村地帯」「郊外」といった意味にもなります。この意味で使われる場合には、「the」という冠詞がつくことが一般的です。また、「国」なのか「田舎」という意味で使われているのかは、文脈で判断する必要があります。
例文
I would like to live in the country after I retire.
(私は定年後、田舎で暮らしたいです。)
Some people really like the country, but others don’t.
(田舎がとても好きな人もいれば、そうでない人もいます。)
故郷に関するフレーズ
「故郷」を意味する単語や表現をここまでご紹介してきました。続いてここからは、故郷に関するフレーズをいくつかご紹介します。故郷について話すときに覚えておくと便利な表現ばかりです。一つ一つチェックしていきましょう!
ふるさとの味 The taste of home・おふくろの味 tasete of mother's home cooking
故郷について話すとき、子どものときによく食べた「ふるさとの味」や母親がよく作ってくれて覚えている「おふくろの味」と言いたいときもあるのではないでしょうか。
「ふるさとの味」は「The taste of home」というのが一般的です。「home」は「家」という意味の他、「故郷」「本場」といった意味もあります。暖かく、温もりのある場所を「home」と言いますので、そのイメージで覚えるとわかりやすいかと思います。ちなみに、「house」は家という「建物自体」を指すことが一般的です。
また、「おふくろの味」は「taste of mother's home cooking」といいます。直訳で「お母さんの家の料理」となりますので、日本語のイメージのまま覚えやすいのではないでしょうか。また、シンプルに「Mom's/Mum’s (home) cooking」ということもあります。なお「Mom」はアメリカ英語、「Mum」はイギリス英語です。
例文
What is your taste of home?
(あなたのふるさとの味はなんですか?)
My taste of home is Soba noodles.
(私のふるさとの味はそばです。)
There are a lot of different types of tastes of home in Japan.
(日本にはさまざまなタイプのふるさとの味があります。)
What is your taste of mother's home cooking?
(あなたのおふくろの味はなんですか?)
The typical taste of mother's home cooking in Japan is Nikujaga. It is a Japanese beef and potato stew.
(日本の代表的なおふくろの味は肉じゃがです。それは日本の肉とじゃがいもの煮込み料理です。)
懐かしい気持ち nostalgia, sense of familiarity
「故郷」について話すとき、子どものころの思い出がよみがえってきたり、春夏秋冬のさまざまな風景が心に浮かんだりと、「懐かしい気持ち」になることも多いのではないでしょうか。そんな「懐かしい気持ち」は英語で「nostalgia」または「sense of familiarity」のように表現できます。
「nostalgia」は名詞で「郷愁」「望郷の念」「故郷を懐かしむ気持ち」といった意味があります。不可算名詞ですので複数形の「s」などはつきません。形容詞の「nostalgic(懐かしい)」もよく使われますのでぜひ合わせて覚えてみてくださいね。ちなみに、日本語では「ノスタルジー」といいますが、この単語は英語にはありません(フランス語にはあると言われています)。
「sense of familiarity」は「親しみ」「親近感」「懐かしさ」といった意味があります。
例文
A wave of nostalgia swept over me when I saw the old pictures.
(古い写真を見たとき、懐かしさの波が押し寄せてきました。)
I was filled with nostalgia for my highschool days.
(高校時代の懐かしさでいっぱいになりました。)
My childhood house is full of nostalgia.
(私の子ども時代の家は懐かしさでいっぱいです。)
I felt nostalgic when I read the children's book again.
(私はその子ども向けの本を再度読んだとき、懐かしさを感じました。)
The view evokes a sense of familiarity.
(その景色は懐かしさを呼び起こします。)
甘酸っぱい思い出 bittersweet memories
子ども時代、青春時代を過ごした「故郷」には「甘酸っぱい思い出」があるという人もいるかもしれません。「甘酸っぱい思い出」は英語で「bittersweet memories」と言います。日本語では甘酸っぱいと言いますが、英語では「sweet(甘い)」に加えて「bitter(苦い)」という単語が使われている点に注意してくださいね。
例文
I have bittersweet memories.
(私は甘酸っぱい思い出があります。)
Do you want to hear my bittersweet memories?
(あなたは私の甘酸っぱい思い出話を聞きたいですか?)
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、「故郷」を意味するさまざまな英語表現を、例文とともにご紹介しました。「故郷」はネイティブスピーカーとの会話でも非常によく出てくるトピックの一つです。複数の表現の仕方がありますので、今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「故郷」にまつわる英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使うのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「故郷」にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、講師に彼らの「故郷」について尋ねたり、逆に自分の「故郷」について説明するのも良い練習になるのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.