smartとwiseの違い
「”賢い”の英語表現と言えば?」と聞かれると、真っ先に思いつくのが「smart」もしくは「wise」ではないでしょうか。
この二つの表現はどちらも「賢い」を表す単語ですが、異なるニュアンスを持っておりネイティブは状況に合わせて使い分けをしています。
今回の記事では、そんな「smart」と「wise」の違いについて詳しく解説していきます。「賢い」という意味を持つ他の英語表現もいくつか紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
smartの意味と使い方
知識が豊富な人や勉強ができる人に対して使える表現で、主に学力の高さに対して使うのが特徴です。
日本語では細身な人を「スマート」と表現することがありますが、英語の「smart」は体型を形容する際には使いません。「細身」と表現したい場合は「slim」を使うのが一般的です。
彼女は賢い学生です。
賢い学生が試験で満点を取った。
彼女は賢い投資をしました。
彼は賢くて才能あるアーティストです。
私の犬は賢いです。すぐに「待て」を覚えました。
また試験で満点を取ったの?君は本当に賢いね。
彼女は知的に見えます。
wiseの意味と使い方
「知恵がある」といったニュアンス
があります。生きるための知恵がある人や、問題に対して適切に対処できる賢さがある人に対して使えます。
彼は賢い判断をした。
その映画の主人公はとても賢い。
彼女は私に賢明なアドバイスをくれました。
賢明な老人の教えは村のコミュニティで大切にされていた。
賢明な決断が私たちを救いました。
彼は重要な決断をする前に賢明な祖父から助言を求めた。
賢く知恵のある人間になりたいです。
その他の関連表現
「smart」「wise」の他にも、賢さや頭の良さを表す単語はいくつかあります。
ここからは、その他の関連表現を例文と一緒に紹介していくので、ぜひあわせて覚えてみてくださいね。
clever
頭の回転が速い人や機転がきく人など、物事を素早く理解し解決できる「賢さ」に対して使えます。
前項で解説した「wise」とニュアンスが少し似ていますが、「wise」は経験と深い理解に基づく賢さ、「clever」は問題解決能力の高さを強調する賢さを表すといった違いがあるのが特徴です。
また、「clever」には「巧みな」という意味もあり、「巧みな技」といった使い方もできます。
彼女はあらゆる科目で優れた成績を収める賢い学生です。
その賢い子供はパズルをすぐに解きました。
彼女は賢く美しい女性です。
あなたの賢いアイデアにいつも感心します。
私が知っている人の中であなたは一番賢いです。
子供たちはマジシャンが披露した巧妙なトリックに感動しました。
intelligent
知識が豊富で理解力が高い人や、問題解決や判断力に優れた人を形容する際に使われます。
「smart」と同じニュアンスを持ちますが、「smart」よりもフォーマルな響きがある言い回しです。
リサは頭の良い生徒で、いつもクラスでトップの成績を取ります。
彼と初めて会った時、知的な人だと思いました。
イルカは知性の高い生き物だ。
彼は私が出会った人の中で一番賢い人だ。
その子供は6歳と思えないほど賢い。
名詞形は「intelligence」で、「知能・理解力・知恵」を意味します。「AI(人工知能)」は「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の略称です。
AIは”Artificial Intelligence”の略です。
オランウータンは高度な知能を持っている。
crafty
「技能・巧妙」を意味する「craft」からきており、悪知恵が働く・悪い意味で頭が回るといったネガティブな意味合いで使われることが多い単語です。
「キツネ=ずる賢い」というイメージから、「crafty as a fox(悪知恵が働く)」といったイディオムもあります。
あなたは本当にずる賢いね。
彼がずる賢い人だとは思わなかった。
そんなずる賢いことをするのは良くないよ。
この映画のキャラクターはとてもずる賢い。
彼は常に欲しいものを手に入れるためにずる賢い方法を考えている。
彼女はずる賢い。彼女とは一緒に働きたくないよ。
名詞形は「craftiness」で、「ずる賢さ」を指します。
彼のずる賢さにはうんざり。
時にはずる賢さも必要だ。
彼女のずる賢さが交渉の役に立った。
「crafty」以外にも、「ずる賢い・狡猾な」といったネガティブな賢さを表す表現はいくつかあります。詳しくはネイティブキャンプブログのこちらの記事でまとめているので、ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
https://nativecamp.net/blog/20230316-cunning
まとめ
今回の記事では「賢さ」を表す英語表現「smart」と「wise」の違いについて解説をしました。
【まとめ:smartとwiseの違い】
■smart:勉強ができたり知識が豊富であったりと、頭の良さを表す時に幅広く使えます。
■wise:「知恵がある」といったニュアンスがあり、生きるための賢さがある人に対して使えます。
【”賢さ”を表す関連単語】
・clever:賢い・利口なという意味があり、問題解決能力の高い人や頭の回転が速い人に対して使える単語です。
・intelligent:知識が豊富で理解力が高い人や物を指します。
・crafty:ずる賢さを表す単語で、ネガティブなニュアンスがあります。
どれも「賢さ」を指す単語ですが、それぞれニュアンスが異なり使い分けが必要です。ぜひこの機会に使い方を覚えて、英語の表現力アップに役立ててみてくださいね。
◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.