pepperの意味は「胡椒」だけじゃない?意味やスラング表現を紹介

papper, 英会話, 胡椒

お砂糖やお醤油、そして塩とくれば胡椒です。胡椒は、どんな家庭にもある調味料の一つではないでしょうか?黒胡椒を効かせた美味しいレシピもたくさんありますね。

さて、胡椒はpepperですが、pepperには動詞として面白い使い方があることを知っている人はそう多くないのではないでしょうか?

そこでこの記事は英語「pepper」の意味を紹介し、皆さんがコショウ以上にpepperを使いこなせるようにしていきたいと考えます。

pepperの意味

冒頭で、pepperには胡椒以外にも意味があるということを述べました。まずは、pepperの持つ意味についてみていきましょう。

pepperの持つ意味とは?

単語pepperを名詞と動詞に分けて紹介します。

名詞には「(植物としての)コショウ」、「カラシ、特に赤唐辛子」、「(野球においての)トスバッティング」そして「ピーマン・パプリカ」の意味があります。

一方、動詞としては「(~に)胡椒をかける・ピリッとさせる」、「(文章などを)引き締める・興味深いものにする」、「(弾丸・質問などを)浴びせる」また「(たっぷりと~を)振りまく・ばらまく」の意味になります。

どうでしょう?私たちが日本語でペッパーと言い慣れている言葉は名詞のpepperがほとんどだということが分かります。反対に、動詞はどうでしょうか?動詞のpepper、日常の会話に使えそう、知りたいと考えた人はいらっしゃいますか?

ここからはさっそく、食べ物のpepper、そして動詞としてのpepperの使い方を例文とともに詳しくみていきます。

食べ物のpepper

香辛料の一つであるpepper。コショウ、赤唐辛子、ピーマン・パプリカの意味がありましたね。赤唐辛子はchili pepper/ピーマンはgreen pepper/パプリカはbell pepperです。

赤唐辛子はchili pepperからできる、タバスコやチリソース(chili sauce)や、メキシコ料理でよく使われるチリパウダー(chili powder)も人気ですね。パプリカはベルの形を思わせるところからベルペッパーと呼ばれるそうです。

胡椒はこしょう科の小高木の実、それを乾燥させて黒こしょう・白こしょう・粗びき胡椒にして家庭でお料理に使われています。

黒こしょうは完熟前の実を乾燥させ辛味が強く、白こしょうは熟した実の皮をとったもので上品な香りと辛味が特徴です。日本の胡椒はこの2つを組み合わせた独自の調味料だそうです。

赤唐辛子は青唐辛子が完熟したもので、メキシコ、中国や韓国でトウガラシ(チリ)を使った辛くて美味しい食べ物が有名です。そして、唐辛子よりも大きなパプリカは辛味がないのが特徴です。

食べ物pepperの使い方

それぞれに違いがわかったところで、さっそく例文で食べ物のpepperの使い方を例文でみていきましょう。
Can you pass the pepper, please?
胡椒を渡してくれる?
I put some salt and pepper on my vegetables.
野菜に塩と胡椒を少々かけます。
塩胡椒はお料理の味付けの定番フレーズでもあります。機内食でも塩胡椒の小袋は必ずついてきますし、コッテリしたソースよりソルト&ペッパー味を好む人も多くいますね。例文のように、胡椒をかけるは「put some pepper on」になります。

また少し番外編ですが、胡椒が効いたピリッとした辛さについてはpepperを変化させたpepperyで表現することができます。
Black pepper makes food delicious and peppery.
ブラックペッパーは食べ物を美味しくピリッとした辛さにします。
Why does pepper make you sneeze?
コショウを食べるとなぜくしゃみが出るの?
こしょうによって確実にクシャミが出ますよね。くしゃみはsneezeです。くしゃみをした人には”Bless you!”と声がけしてください。

くしゃみをすると口から魂が抜け出るという言い伝えがあり、お大事にの意味でBless you!と言います。これはどの年代の人も使う英語圏ならではのフレーズです。

I love spicy foods, especially anything with chili pepper.
辛い食べ物、特に赤唐辛子を使ったものが大好きなの。
My sister made a colorful salad with green, red and yellow peppers.
妹が緑ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマンを使ったカラフルなサラダを作りました。
体にも良くて見た目も綺麗なサラダを作るのに各色のパプリカを使えば簡単に一品できますね。我が家でもペッパーは常備する野菜の一つです。ローストベジとしてオーブンで焼いたり、手巻き寿司をするときにもスティック状に切って使います。

動詞のpepper

それでは、pepperの持つ動詞の意味についてみていきますが、これらの意味合いでpepperを使っている人はどれほどいるのでしょうか?

使い慣れているペッパーを活かして、日常英会話力を上げていきましょう。

質問攻めにする

質問などを浴びせるという意味で、例えば彼ができた友達にあれやこれや質問攻めにするときなどにピッタリです。

また、ちょっと怖いですがパンチや弾丸を浴びせるときにもpepperです。前置詞withを後につけて使いましょう。

I was peppered with a lot of questions by my friend who has recently got a boyfriend.
最近彼氏ができた友達から質問攻めになりました。
Stop peppering me with so many questions about my trip to London, I need a coffee!
ロンドン旅行について質問攻めにするのやめて~ コーヒーが欲しい!
The Japanese prime minister has been peppered with many questions from journalists about G7 in Hiroshima.
日本の首相は広島でのG7について、ジャーナリスト達から多くの質問を浴びせられた。
The car was peppered with bullets.
その車は銃弾だらけだったんだ。
アクション映画などの銃撃戦の場面、主人公が隠れた車に銃弾が何発も撃たれるシーンなどもpepperで表現できるとは面白いですね。コショウをかけまくる感じでしょうか?

散りばめられた

(たっぷりと~を)振りまく・ばらまくや点在すると言いたいときにもpepperです。

ケーキの上にカラフルなスプリンクルをかけることがありますが、pepperはsprinkleに似たイメージもあります。ペッパーをステーキの上にpepperした、なんていうイメージはいかがでしょう。

My face is peppered with freckles.
私の顔はそばかすが散らばっています。
そばかすはチャームポイントになりますね。顔に小さな斑点としてのそばかすがある状態こそpepperをうまく表しています。
I heavily peppered my steak with a variety of herbs because it was bland.
ステーキは味気無かったので、さまざまなハーブをたっぷりと振りかけました。

元気づける

オーストリアのウイーンにPeppy Pep Pepperというバンドがいますが、pepperのピリッとさせるという意味からpep upというフレーズにして、元気づけるの意味にして使うことができます。

ピリッとさせてupですから、これは元気のない友達や家族を元気づけられます。

類語としてquicken(活気づける・息吹を与える)や、Jazz up(にぎやかに盛り立てる)があるため、尻を叩いたり激励する場合に使えるでしょう。

ちなみに、pepper upだと夜の外出、デートなど自分がセクシーになるための恋愛のための準備というニュアンスになります。

I’m more than happy to pep you up, shall we go for a drink?
元気づけられると嬉しいよ、飲みに行く?
The coach wanted to give all the players a pep talk before the rugby match started.
ラグビーの試合が始まる前、コーチは選手全員に激励の言葉をかけたかった。
pep upではなく、a pep talkになっています。a pep talkとは、誰かを励ますために行なう短いスピーチを指します。もっと頑張って、もっと自信・熱意を持って欲しいなどと励まします。

pepperのスラング表現

最後に、pepperのスラングを紹介しましょう。

pepperは、薬物アンフェタミンのスラングです。薬物アンフェタミンとは覚醒剤を指し、覚せい剤取締法で規定されています。マリファナや質の悪い薬物がpepperです。

My sister lived in the US and she was addicted to pepper for quite some time. Now she has got off pepper and has recovered from it.
姉はアメリカに住んでいて、かなり長い間薬物中毒でした。今、彼女はそれを辞め回復しました。
胡椒といえば、塩コショウ。塩コショウはsalt and pepperですね。実は、salt and pepperもスラングとして使われています。マリファナコードだったり、白(塩)と黒(胡椒)から白黒の警察車、ゴマシオ頭などです。また、ここでは書けないような性的な意味も持っています。

さらに、peppercorn(胡椒の実)もスラングがあります。

法律用語で法的契約の作成要件を満たすための非常に少額の現金を表します。コショウの実が小さいことからイメージすれば良いかもしれませんね。

まとめ

本記事では普段からとても使い慣れているpepperを取り上げ、食べ物としてのpepperはもちろん、動詞としての意味である「質問攻めにする」「散りばめられた」「元気づける」を例文とともに紹介しました。

これまでコショウとしてのみ理解していた人には、pepperが意外にもいろいろな意味を持っていることに驚かれたのではないでしょうか?

それもパンチや弾丸を浴びせるとき、そばかすのような状態で散らばっているときからスラングでは危ない薬物まで、その幅広さにpepperの新しい面を見ることができました。教科書では学ばない英語表現を一つ覚えていただければ嬉しいです。

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