「味見する?」は英語で何という?日常会話で使えるフレーズを紹介

味見、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

お料理の途中で味付けがちょうどいいか確かめたいとき、家族などそばにいる人に「味見する?」「味見してくれる?」と聞いたり、逆に「味見していい?」と声をかけることがあります。

こんなときの英語、みなさんスッと出てきますか?

記事では「味見する」の英語表現を紹介します。

後半では「食べてみる?」だけでなく「ちょっと飲んでみる?」のフレーズもみていきます。この機会に、日常会話の表現を増やしましょう。

味見は英語で?

味見とは、お料理の途中などで味の加減をみることを指します。例えば、塩加減や甘みが足りているか、反対にしょっぱすぎないか甘すぎないかなどですね。味見をするときは、一口だけ食べてみたりかじったりして、ちょっとつまむ感じであり、これが味見の言い換え表現にも当たります。

日本語の味見を確認したところで、さっそく、味見の英語をみていきましょう。

味見は英語で「tasting」です。tastingはみなさんご存知のtasteに関連のある単語です。tastingは名詞で「味見・試食・試飲」を意味し、ワインや日本酒の鑑定会時のテイスティングでもお馴染みですね。また、tastingは形容詞として「より美味しい・よりうまい」の意味も持っています。

My mother asked me to do the tasting.

母は私に味見をするよう頼んだ。

この例文は、夕食の準備をしているだろうお母さんが、料理の途中で娘か息子に味見をお願いしたシーンが想像されます。お母さんと子どもで味の確認をダブルチェックしているんですね。

My son asked me to add a pinch of salt after his tasting.

息子は味見の後、ひとつまみの塩を加えるよう頼んだ。

クッキング英語でぜひ覚えたいフレーズが、この例文に出てくる「a pinch of salt」です。pinchには、指先でつまむ・つねる・挟むといった意味があり、a pinch of saltで”ひとつまみの塩”の表現になるのです。

tastingの使い方を紹介

tastingにはさらにいろいろな使い方があります。どのように使うか、辞書の英辞郎on the WEB Proから紹介しましょう。

tasting event 試食会・試飲会・ワインなどの鑑定会

tasting for trouble ちょっとした毒味

tasting of food 試食(会)

tasting party 試食会

tasting room 試飲室・テイスティングルーム

tasting session 試飲会

beer tasting ビールの試飲

bitter-tasting 苦い味の

その食べ物や飲み物がどのような味なのか確かめたり、味見をすることで購入をする際の決定に役立つのがtastingなんですね。

海外でもwine tastingがよく行なわれます。ロンドンでは”Wine Tasting and Experiences”といったイベントが開催され、あるクラスでは世界の小規模で独立した生産者から高品質のワインを体験することができます。

「味見する?」は英語で

さて話を進め、日常会話のために覚えたい「味見する?」のフレーズをみていきましょう。

味見すると言いたいときには、tastingと関連する単語「taste」で表現することができます。

以下、tasteの意味から味見に関連するものを挙げてみましょう。

他動詞として↓

(舌で~の)味が分かる・味を見分ける

(食べ物などを)味見する・味加減を見る

(食べ物などを少しだけ)食べる・飲む・味わう

(食べ物が~の)味がする

自動詞として↓

(舌で)味見をする・味加減を調べる

(少しだけ)食べる・飲む・味わう

他にも名詞としての役目もあったり味以外の使い道もあったりで、tasteはなかなか面白い英単語です。好みやセンスのことをtasteで表すこともできます。

「味見する?」の例文を紹介

ここで、例文を見ながら使い方をさらに理解していきましょう。

最初に、家族や友達に使えるカジュアルな言い方「味見する?」「食べてみて」です。

Want a taste?

このフレーズを翻訳すると「味見したい?」ではありますが、そばにいる誰かに向かって味見する?と聞きたいときにピッタリの表現になります。

さらに会話文でみてみます。

Child: I’m back, I’m hungry! What’s today's dinner?

Mother: I’m cooking beef stew.

Child: Yeah! Beef stew is my favorite!

Mother: Want a taste?

Child: Yes, please. It’s yummy.

Mother: Wash your hands and we can have dinner in 10 mins.

子ども:ただいま~お腹すいた!今日のディナーは何?

お母さん:ビーフシチュー作ってるわよ。

子ども:わ~い!ビーフシチュー大好きだよ。

お母さん:味見する?

子ども:うん、お願い。美味しい。

お母さん:手を洗ってきなさい。10分で夕食食べられるわよ。

子どもからの「美味しい」というコメントで味がばっちり決まりました。こんな会話の後で、一緒に晩ご飯タイムになります。

もし、それほど親しい間柄でない人に「味見しませんか?」と聞きたいときはどうでしょう。wantを丁寧な表現にするところがキーです。

答えは、Would you like a taste?です。ぜひ、カジュアルとノンカジュアルな表現を使い分けできるようにしましょう。

「味見させて」の例文を紹介

上の母親と子どもの会話で、夕食は好物のビーフシチューと知った子どもが「味見させて」というパターンもあるでしょう。

そんなときのためのフレーズも合わせて紹介します。

Child: I’m back, I’m hungry! What’s today's dinner?

Mother: I’m cooking beef stew.

Child: Yeah! Beef stew is my favorite! Can I taste it?

Mother: Of course.

Child: Thanks. It’s yummy.

Mother: Wash your hands, and we can have dinner in 10 mins.

子ども:ただいま~お腹すいた!今日のディナーは何?

お母さん:ビーフシチュー作ってるわよ。

子ども:わ~い!ビーフシチュー大好きだよ。味見させて。

お母さん:もちろん。

子ども:ありがとう。美味しい。

お母さん:手を洗ってきなさい。10分で夕食食べられるわよ。

Can I taste?は味見していい?というニュアンスなので、味見させてであればLet(させる・させてやる)を使ったフレーズLet me taste.に置き換えることもできます。

Want a bite?

ここまでは、食べ物と飲み物どちらにも使える味見について、tastingやtasteを使った表現を紹介をしてきました。

ここからは、食べ物に限って使えるフレーズ「Want a bite?」をみていきます。

まずはこのフレーズのなかでしっかり抑えたい言葉bite(カタカナの発音はバイト)について触れましょう。biteには、噛むこと・軽い食事などの以外に「ひとかじり」の意味があります。

そもそも味見は一口だけ食べてみたりかじったりして、ちょっとつまむ感じで味を確かめる行為ですので、Want a bite?のひとかじりして味見する?という意味が味見する?という使われ方になります。加えて、味見の目的でなくても、チョコレートバーを食べていたお父さんのところに子どもがきたときにWant a bite?といえば、これは単純に一口食べたい?とお父さんが子どもに聞く意味になります。

一口食べたい方は「Can I have a bite?」(一口食べてもいい?)と言ってみましょう。親しい仲でなければ、相手の食べているお菓子か何かをひとかじりしていいか聞くことなないでしょうから、カジュアルな表現を覚えてくださいね。

Want a sip?

Want a sip?は飲み物に特定して使えるフレーズです。というのも、sip(スィプ)が持つ「(飲み物の)ひとすすり」という意味が込められているからです。

外出時に喉が渇いて飲み物を買ったとします。海外では自動販売機は日本ほど普通にありませんから、コンビニのようなお店コーナーショップ、またはパブに寄って一休みといったシーンが考えられます。友達と自分が違う飲み物をオーダーしたとき、または違う種類のビールを買ったとき、相手に自分の飲み物をオファーすることってあります。

そこで、Want a sip?(一口飲みたい?)と言うことができるんですね。

反対に、友達が変わったスポーツドリンクを飲んでいるときを想定しましょう。自分は普段買っているものでハッピーだけれど、どんな味かだけ知りたいなというときに「Can I have a sip?」(一口飲んでもいい?)と言えばいいんですね。

その他の関連表現

味見をして欲しいとき、またはしたときのリアクションのフレーズについてもみていきます。

味見をして欲しいときのフレーズ

It’s the first time for me to cook an Indian curry. I’m not sure if it’s hot enough.

Can you try and taste it?

インドカレーを作るの初めてなんだ。十分に辛いかどうかわからない。味見してみたい?

I don’t know what’s missing. Want a taste?

何か足りないんだけど分からない。味見する?

味見をしたときのフレーズ

It’s perfect!

完璧!

It’s too salty/sweet.

しょっぱすぎる/甘すぎるよ。

Can I have another bite?

もう一口いい?

つまみ食い / 試食

味見と言いつつ、何度もするつまみ食い(笑)、デパートやスーパーマーケットでの老舗スイーツなどの試食。味見の範囲を広げて、これらの英語表現も紹介しましょう。

つまみ食いの英語表現

つまみ食いは食べ物を食べることだけではなく、いいところだけつまみ食いする、異性をつまみ食いするなど様々な表現に使われます。

おかずやお菓子をつまみ食いするときには、sneak foodで表現します。sneakには「こそこそする・こっそり持ち出す」といった意味があります。こそこそとってそれをつまみ食いするイメージですね。

Stop sneaking food!

つまみ食い止めて!

He was trying sneak food, such as candy and soft cookies just before lunch.

彼はランチ前、キャンデーやソフトクッキーなどつまみ食いをしようとしていたんだよ。

試食の英語表現

味見がお料理の途中で味を確かめるのに対し、試食は新商品や自分にとって初めての食品を試すために食べてみることです。

日本はデパートやスーパーマーケットで多くの試食がありますね。筆者の住むイギリスではもし試食があればわぁ珍しいと感じるほどありません。

試食は上でもすでに出てきた通り、food tasting/tasting of foodなどで表します。

I can’t believe that every shop in department stores in Japan has food tasting!

日本の百貨店のすべてのお店に試食があるなんて信じられない!(喜)

「味見する」の英語まとめ

味見する?/Want a taste?

一口食べたい?/Want a bite?

一口飲みたい?/Want a sip?

味見していい?/Can I taste?

味見させて/Let me taste.

さっそく、今日の食事づくりのときに本記事で学んだ「味見する?」「味見していい?」の英語表現を使ってみてくださいね!

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