「~しがち」の英語表現を紹介!日常で使える会話フレーズ

しがち、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

人の行動や物事の成り行きについて、ある種の傾向を述べるときに、日本語では「〜しがち」という言葉を使いますよね。もし英語で「〜しがち」と言いたいとき、英語学習者の皆さんであれば、どのように表現しますか?

実は英語で傾向を述べるための言い回しは複数あり、それぞれで少しずつニュアンスが異なります。違いを把握せずに使っていると、文脈によってはやや不自然に聞こえることもあるので、使い分け方を知っておくことが大切です。

そこで今回は、「〜しがち」の英語表現を紹介したいと思います。日常会話の中で使える例文フレーズも載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

「~しがち」の英語表現

英語には、傾向を表す言い回しがいくつかあります。

ここでは以下6つの表現を紹介していきます。

tend to

tendency

be prone to

be inclined to

be likely to

be liable to

それぞれ違いを詳しく見ていきましょう。

tend to

「tend to」「〜しがちです」や「〜する傾向にある」を意味する表現です。

例えば「通勤電車の中では寝落ちしがちです」や、「冬になると食べ過ぎる傾向にあります」など、一般的・習慣的な傾向を表します。

「tend」は動詞で、多くの場合は「tend to 動詞の原形」という形で、To不定詞を伴って使うのがポイントです。

また「〜しがちでした」のように過去形になる場合は、「tended to 動詞の原形」のように、「tend⇨tended」と形にします。

I tend to stay up late every night.

私は毎晩、夜更かししがちです。

My son tends to get nervous before exams.

私の息子は試験前に緊張しやすい傾向があります。

I tend to forget things easily.

私は物事を簡単に忘れがちです。

My younger sister tends to take things too seriously.

私の妹は物事をあまりにまじめに受け止めすぎる傾向があります。

I tend to work too much and get exhausted.

私は働きすぎて疲弊する傾向にあります。

He tends to be shy around new people.

彼は初めての人たちと会うと内気になりがちです。

tendency

「tendency」「傾向」という意味で、「tend」の名詞です。

「one’s tendency to 動詞」という形で、「(人・企業など)の〜する傾向」という意味でよく使われます。

例えば「彼の寝坊する傾向」や、「私の仕事をし過ぎる傾向」といった文章が当てはまります。

また「have a tendency to 動詞」で、「tend to 動詞」と同じような使い方も可能です。ただ一般的な会話では、どちらかというと「tend to 動詞」のほうが使われます。

I have a tendency to forget my homework.

私は宿題を忘れる傾向があります。

He has a tendency to talk loudly on the phone.

彼は電話になると大きな声で話す傾向があります。

My cat has a tendency to scratch the furniture.

私の猫は家具を引っかく傾向があります。

I have a tendency to be late for work.

私は仕事に遅刻する傾向があります。

My dog has a tendency to bark at strangers.

犬は見知らぬ人に吠える傾向があります。

She has a tendency to avoid arguing with me.

彼女は私と口論することを避ける傾向があります。

Your tendency to drink too much can cause health problems.

あなたの飲み過ぎる傾向は健康問題を引き起こす可能性があります。

My tendency to think positively helps me be happy and optimistic.

私のポジティブに思考する傾向のおかげで、幸せで楽観的にいられます。

be prone to

「be prone to」も「傾向がある」という意味の表現です。

「be prone to 動詞の原形」にすると「〜する傾向にある」「be prone to 名詞」だと「〜になりやすい傾向にある」というニュアンスになります。

「tend to」と似ていますが、「be prone to」のほうがややネガティブ・否定的なニュアンスなのが特徴です。

例えば「肌が日焼けしやすい傾向にあります」や、「迷子になりやすい傾向になります」といった、マイナスな印象を与える傾向を述べるときに使います。

I’m prone to get lost, so I can’t live without Google Maps.

道に迷いがちなので、Googleマップがないと生きていけません。

He is prone to oversleep on Mondays.

彼は月曜日に寝坊する傾向があります。

I’m prone to headaches when it’s rainy.

私は雨になると頭痛になりがちです。

He is prone to depression due to stress.

彼はストレスにより鬱になりがちです。

She was prone to lose her temper easily when she was in junior high school.

彼女が中学生だったとき、すぐにカッとなる傾向がありました。

be inclined to

「be inclined to」「〜する傾向がある」という意味ですが、「tend to」に似ています。

ただし、「be inclined to」には積極的に好んでいる結果として、その傾向が生まれているというニュアンスがあります。

I’m inclined to say whatever I want to say, even if it can cause arguments with other people.

私は他の人たちと口論になる可能性があっても、言いたいことはなんでも言う傾向にあります。

He is inclined to help others, even if it can sacrifice his own time.

彼は自分の時間を犠牲にしてでも他人を助ける傾向があります。

She is inclined to take risks and try new things.

彼女はリスクを取ってでも新しいことに挑戦する傾向があります。

I’m inclined to procrastinate and leave things until the last minute.

私は物事を先延ばしにして、最後の最後まで放っておく傾向があります。

My mother is inclined to take long walks with our dog in the evening.

母は夕方に犬と長い散歩をする傾向があります。

be likely to

「be likely to」は、「〜が起きる可能性が高い」という傾向を意味する表現です。

例えば、「今日は雨が降る可能性が高い」や、「試合に勝つ可能性が高い」のような文章で使えます。

なお、形は基本的に「be likely to 動詞の原形」です。

It’s likely to rain today, so we shouldn’t do laundry.

今日は雨が降る可能性が高いので、洗濯はしないほうが良いでしょう。

Since you read a lot of books, you are likely to build a strong vocabulary.

あなたはたくさん本を読むので、高い語彙力を得られる可能性が高いです。

If you study hard, you are likely to pass the exam.

もし一生懸命勉強すれば、試験に受かることができるでしょう。

He practices singing every day, so he is likely to become a great singer one day.

彼は毎日歌の練習をしているので、いつか素晴らしい歌手になるでしょう。

If you practice skateboarding hard, you are likely to become good at it.

スケボーを一生懸命練習すれば、上手になる可能性は高いですよ。

be liable to

「be liable to」「〜が起きる可能が高い」という意味で、「be likely to」に似ています。

ただし「be liable to」は、起きる可能性のあるものが好ましくない、または悪い結果を引き起こす可能性があることを示すのがポイントです。

例えば、「悪天候でイベントがキャンセルになる可能性が高い」や、「受験に失敗する可能性が高い」といったネガティブな文章で使われます。

なお、「be liable to 動詞の原形」の形で使うのが基本です。

If you don't study hard for the test, you will be liable to fail it.

もしテスト勉強を一生懸命しなければ、あなたは落ちる可能性は高いですよ。

The bridge is old and liable to collapse.

その橋は古く、崩壊する可能性があります。

Children are liable to make mistakes when they learn something new.

子供たちは何か新しいことを学ぶときに間違いをする傾向があります。

The sunlight is so strong. We are liable to get sunburned.

日差しがとても強いです。日焼けする可能性が高いです。

Your car is liable to break down soon because its condition is really bad.

あなたの車はすごくコンディション悪く、間もなく壊れる可能性が高いです。

まとめ

最後に、本記事のまとめです!

tend to:一般的・習慣的な傾向

tendency:「傾向」という名詞、「one’s tendency to 動詞」、「have a tendency to 動詞」

be prone to:ネガティブな傾向

be inclined to:好んでやる傾向

be likely to:何かが起きる可能性が高い

be liable to:良くない何かが起きる可能性が高い

今回は、「〜しがち」の英語表現を紹介していきました。何パターンかあり、それぞれ少しずつニュアンスも違うので、整理しながら覚えていきましょう。

また口に出しながら練習することも、学習したことを身に付ける上では重要です。オンライン英会話「ネイティブキャンプ」を活用して、どんどん英語を話していきましょう!

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