matterの使い方にはどんな表現がある?意味と例文を確認しましょう!

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今回は、ネイティブスピーカーも日常会話でよく使うmatterという単語について解説していきます。名詞として使うこともあれば動詞として使うこともあるので、文のどこに置かれているかで品詞を見分ける癖をつけるのがポイントです。また、matterを使ったフレーズは多くあるので、塊として覚えていくことをおすすめします。

matterの使い方

まずは、品詞など難しい文法問題を考えず、フレーズを覚えてしまいましょう。日常的によく使える決まり文句なので、覚えて何度も口に出して繰り返してみてください。学生時代にも習うことですから、皆さんにも耳なじみがあるのではないでしょうか。

What’s the matter?

What’s the matter?は、このままセットで覚えてしまいましょう。意味は、「どうしたの?」です。

matterには、「問題」という意味があります。類義語としてはproblemが挙げられますね。

困っていたり、悲しそうに見える相手に向かって言える言葉ですし、部屋がいつもと違って散らかっていたり、様子が違うときに使えます。

では、例文を見てWhat’s the matter?の使いどころをチェックしていきましょう!

A:Oh! Your room is so messy! What’s the matter?

「わお!君の部屋は散らかってるね。どうしたの?」

B:I’ve lost my phone. Have you seen it?

「スマホをなくしちゃったんだ。どこかで見てない?」

What’s the matter?は、このようにいつもと違う変化について尋ねるときに使えます。人の様子でも場所の様子でも、何か変だなと思ったときに言ってみましょう。

当然ながら、聞くからには相手からの返事を聞き取れなければいけないので、どんな返事が帰ってきても聞き取れるだけの能力がなければなかなか使えませんね。YES,NO疑問文ではなく、自由度が高い質問ですから、返ってくる言葉にも注意しましょう。

It doesn’t matter.

It doesn’t matter.は、「重要ではない」という意味です。日常会話の中で使うなら、「あまり気にしないで」くらいのカジュアルな訳し方でもかまいません。

matterを動詞として捉え、「重要である」という意味を否定してできた慣用句です。

こちらも早速、例文を作ってあらゆるシチュエーションで言えるように練習していきましょう!

It doesn’t matter how many candidates there are.

「何人の候補者がいるかなんて問題じゃないよ」

こちらは、It doesn’t matterのあとにさらに文を続けることによって、何が問題ではないかを明確にしています。疑問詞を含む場合は間接疑問文となり、疑問詞のあとの語順が肯定文になることに注意しましょう。

Are you worried about your exam? It doesn’t matter because you did well.

「試験の結果を心配してるの?問題ないよ、君は頑張ったんだから」

こちらは、It doesn’t matterのあとにbecauseをつけ、問題がない理由を追記しています。It doesn’t matterだけでも使えますが、日常会話でさらに何か付け加えたいときにアレンジができるのが特徴です。

ちなみに、It doesn’t matter主語がItと形式主語になっていますが、他の主語に変えることもできます。

例えば、主語を「彼は」に変えるとこうなります。

He doesn’t matter.

ただし、この場合「彼は重要ではない」と訳されるため、It doesn’t matterが持つ意味とは異なることに注意しましょう。彼の存在そのものが重要ではないという意味なので、普段の会話ではあまり使わない文になります。

mind-over-matter

mind-over-matterとは、「精神力」や「根性」という意味です。直訳は「問題を超える心」となるため、意訳すれば、問題となる厄介ごとを超えて先に進めるだけの強い心を指すことになります。

口で言うときには問題ありませんが、書くときはハイフンを必要とするので注意してくださいね。

では、例文で使い方を見ていきましょう。

Because of his over-mind-matter, his health problem was getting better.

「彼の強い精神力が、彼が持つ健康問題を克服してきた」

What is the most famous test of mind-over-matter?

「根性を試す一番有名なテストって何?」

mind-over-matterは名詞であるため、動詞のようにスペルの変化はありません。比較的使いやすく文も作りやすいですが、単体では文として使えないため日ごろから使うための練習をする必要があります。

no matter what

no matter whatは、ネイティブスピーカーも非常によく使うフレーズです。ほぼ決まり文句のようになっているので、このまま塊として覚えてしまいましょう。意味は「たとえ何があろうとも」や「どんな~しても」です。

意味もそのまま暗記してしまえば良いのですが、考え方も説明しておきましょう。ここでは、「what以下のことは問題ではない」と捉えるとわかりやすいでしょうか。「問題」を表すmatterがnoで否定されているからです。

では、例文で使い方をチェックしていきましょう。

I will drink no matter what he says.

「彼に何を言われようと飲むよ」

No matter what happens, I will go abroad.

「何が起きても私は海外に行く」

疑問詞のwhat以降に文を続ける場合、whatのあとは間接疑問文のように肯定文として使うことを意識しておきましょう。疑問詞が主語も兼ねる場合も同様です。

matterの意味

matterを含むフレーズを解説したところで、あらためてmatterが持つ意味をおさらいしておきましょう。名詞と動詞があると軽く述べましたが、それぞれでどのような働きをするのか掘り下げていきます。

問題・厄介ごと・物質

matterは、名詞として使うと「問題」「厄介ごと」「物質」という3つの意味があります。

「問題」と「厄介ごと」については、What’s the matter?でも先に覚えましたね。類義語がproblemなので、置き換えてわかりやすくすることもできます。

We need to discuss the matter in our class.

「私たちはクラスでこの問題について議論しなければなりません」

困ったことがあったとき、その問題や厄介ごとのことをmatterと表現します。フレーズで覚えてしまえばmatterという名詞が持つ意味は覚えなくても会話は成り立ちます。しかし、上記の例文のように単体で使われたときに意味がわからないといけないので、単語の意味もしっかり覚えておきましょう。

また、matterは物体や物質という意味も持ちます。

「問題」や「厄介ごと」は、どちらかというと目に見えにくいものだったり、概念的なことだったりします。しかし、目に見える物理的な物質を表すこともあるので覚えておきましょう。ただ、目には見えてもその正体は何かはっきりとわからないようなときに使う傾向があります。

The researchers found the organic matter in Mexico.

「研究者たちはメキシコでその有機物質を見つけた」

matterが物質を表すと覚えにくい場合は、日本語にもなっている「ダークマター」で覚えれば良いでしょう。dark matterで、日本語で訳すとすれば「暗黒物質」です。やはり、これだけでははっきりと何かはわからないものですよね。

では、動詞としてのmatterにはどのような意味があるのでしょうか。これも、上記で少し触れたように「重要である」という訳になります。名詞からイメージを膨らませるには発想力の飛躍が必要ですね。丸っと暗記した方が早いかもしれません。

英語学習者にとって、厄介なのは様々な品詞として使える単語ではないでしょうか。matterもそのうちのひとつです。動詞と見分けやすいのは、3人称単数や過去形となり、スペルに変化があるときです。

しかし、動詞の原型として使われているときは、名詞としてのmatterなのか、それとも動詞としてのmatterなのか、判断しにくいときがあります。

そんなときは、中1で習う文法を再度学習することをおすすめします。英語には語順ルールがあり、基本的にはそれに沿っていけば動詞と名詞を間違えることはなくなります。たとえスペルが同じであっても、文のどこにあるかで品詞は区別できるからです。

例えば、未来を表す助動詞や、可能であることを表す助動詞など、助動詞の直後に置かれた品詞は動詞と決まっています。ですから、matterがあれば、それは動詞の「重要である」で訳せばよいのです。

このように、動詞が文の中のどこにあるのか、名詞が文の中のどこにあるのか、それぞれを見極める練習をしながらmatterを覚えてみてください。

matterの使い方 まとめ

matterが持つ意味を理解することも重要ですが、フレーズが多くあるので決まり文句として覚えることも重要です。会話ベースで使えるものが多いので、オンライン英会話などをしている方は、ぜひ積極的に使ってください。アカデミックなテストに出題されるというより、日常会話で出るフレーズになるため使いやすいと思います。

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