普段から「値段」にまつわる会話をすることもあると思います。
例えば、アルバイトやお仕事でレジを担当していたり経理をしていたなどでお金にまつわる話をすることもあるのではないでしょうか。もちろんそれ以外にも、買い物に行く場合に品物の値段をチェックすることだってありますよね。
今回の英語表現は「値段」にまつわる英単語についてご紹介します。
ひと言で「値段」と言っても、実は英単語が複数存在します。そして、その英単語ごとに違いもあるので、英語学習を始めたばかりだと少々困惑してしまうかもしれません。
そこで今回は「値段」にまつわる英語表現の違い・使い方を例文を交えながら意味と違いを理解できるよう学んでいきます。
priceとvalueの違い
今回注目する「値段」にまつわる英語はpriceとvalueの2つです。この2つの意味の違いはご存知でしょうか?
もしかすると「え?二つとも値段じゃないの?」と思っている方もいるかもしれません。では意味を見てみましょう。
price / 値段・価格
value / 価値・値打ち
この2つの意味を見比べてみて、どう思いましたか?一緒じゃないか。と思う人もいれば、全然違うと思う人もいるかもしれません。
日本語を見てみて、言われてみれば「値段(価格)」と「価値」の違いって何だろう?とふと疑問に思った方がいたら、素晴らしいです。
英語の意味をみた時、日本人である私たちが行いたい習慣としてまずは母国語での意味の違いを知ることです。
もちろん、英語の語源や由来を調べることも大事ですが、母国語での理解が深まるとそこから見えてくること、もしくは理解できる深さが違ってきます。
もしかすると今後のお買い物に役立つライフハックになるかもしれません。言葉の違いを分析するためにまずは辞書を引いてみましょう。
price 値段(価格)とは?
価格は物やサービスに対して、自分が支払ったお金または金額で表したものである。
価格はそれぞれの品物・人手(人件費)・利益・費用などを加味されて決められており、形のないサービスにも付けられている。
物・サービスを売買する際の金額を表す。
value 価値(値打ち)とは?
価値はその物自体の役に立つ度合いや有効性の度合いのことである。
自分に与えてくれるお役立ち度といえばわかりやすいでしょうか。いわば、価値をお金に変えたものが価格という訳です。
しかし、有効性の度合いは金額では表せないものも存在します。物を売買・交換する際に、その物の金銭的な価値又は金銭に相当するものの価値を指す。
では、基本的な意味を日本語で理解出来たら次は英語脳に頭をシフトチェンジしていきましょう。次は、英語でpriceとvalueの使い方を学んでいきます。
price 使い方
priceは値段・価格という意味だと理解できましたね。ではこのpriceはどう英語で使っていけばいいのでしょうか?
とは言っても、「値段」に関する英単語で一番分かりやすいのがpriceだと思います。
私たちにもとても馴染みがある英単語なので今更理解を深めるなんて‥と思うかもしれませんが、基本に変えるのは大事なことです。
Food prices have been going up a lot in recent years.
近年、食料品の価格は大きく上昇しています。
Isn't this price a little too high?!
ちょっとこの値段高すぎない!?
The shopkeeper said this was a great price, so I bought it.
店員さんが「これはお得ですよ」というので買いました。
This experience is overpriced.
この体験はお値段以上だよ。(ネガティブ)
This desk is very nice. It's as expected from Nitori, which is overpriced.
このデスクはとてもいい感じです。さすがにお値段以上のニトリです。
priceの使い方は割と簡単です。「○○の値段」と言いたければ「○○+price」を付ければOK。
value 使い方
valueは、価値・値打ちという意味でしたね。
valueも比較的、私たちには馴染みがある英単語ではないでしょうか。広告や市場ではvalueという英単語はよく使われていますし、目にする機会もprice同様に多いと思います。
特にネットやWebサイトのサービス案内など、ネット広告でも情報としてバリュー(value)という言葉が載っていることも多いですよね。
This has been a very valuable experience.
これはとても貴重な(価値のある)経験でした。
Today's seminar was a seminar that taught me new values.
今日のセミナーは、自分にとって新しい価値観を教えてくれるセミナーでした。
Talking with him, I realized again that we still have different values.
彼と話していると、やはり価値観が違うのだと再認識しました。
I hope the value of that land has gone up when they sell it.
売るときに、その土地の価値が上がっていればいいのですが。
最初の例文は、valuableとちょっと変化球の例文でしたがこのvaluableは「貴重な/高価な/役立つ」という意味をもつ相対的な価値を示す形容詞です。
この単語は主観的な意見・感情が込められている表現なので使いどころを間違えないようにしましょう。
値段を表す英語表現
ここまでは、priceとvalueについて知識を深めてきました。
冒頭でも記載したように、「値段」を表す英単語はまだまだあります。おそらく聞いたことのある英単語ばかりだとは思いますが違いや意味を改めておさらいしていきましょう。
ぜひ使い分けられるように覚えてみてくださいね。
cost
まずは、costからです。「コスト」とカタカナは日本語で使われていますのでこの単語を知らない方は少ないと思います。
cost
価格・値段・費用
priceと同じような意味も出てきていますが、注目したいのは費用という意味です。
costは1つの値段というよりも、掛かったすべての費用を指します。ありとあらゆる費用の総額を表したいときにこのcostを使うことが多いです。
at any cost / at all cost
どれだけ費用をかけても・なにがなんでも
という英語のフレーズもよく使われています。
What was the cost of this event?
このイベントにかかった費用はいくらですか?
How much did all those costumes cost?
その衣装、全部でいくらしたの?
The total construction cost of this house was eye-poppingly expensive.
この家の総工費は、目が飛び出るほど高額だった。
ちなみに、日本語で「コスパ cost performance」なんて言葉がありますがこれは和製英語ですので要注意です。
英語ではそのまま使うことはありません。英会話では使わず、経済用語であるのでカジュアルな日常会話では使うことは滅多にないです。日本語で言う「コスパ」に近い英語は、good value(for money)が近い表現です。
charge
次にchargeです。日本語でchargeと言えば、電子マネーにチャージすると言ったように使われていて昨今では珍しい英単語ではなくなりましたよね。
でも、その意味で本当にあっているのでしょうか?
charge
料金・充電・対価・(代金を)請求する・使用料・手数料・課金
実はchargeは非常にややこしい英単語の1つで、「値段」やお金にまつわる以外の意味もたくさん存在しています。今回は省いていますので興味がある方は辞書などで探してみてください。
An additional fee will be charged for this service.
別途料金がかかります。
They charged me $7 for a piece of toast at that cafe.
そのカフェでは、トースト1枚で7ドルも取られた。
I charged 40,000 yen for that game.
あのゲームに4万円も課金してしまった。
ゲームの課金は、このchargeの英単語を使います。
fee
最後はfeeです。このfeeは、ニュアンス的に専門的なサービスに対して支払う代金や報酬と考えてください。
fee
料金・有料・謝礼金・授業料・会費・入場料
こちらの英単語は大体が「値段」にまつわる意味です。このfeeも知っていると言う方は多いと思いますが、違いがよくわからないという方もいますよね。
冒頭で記載したように、専門的なサービスに対して支払うという事を頭に入れておけばOKです。弁護士・医者などの専門職への支払いや、何処かの美術館・博物館の入場料など「謝礼」の意味合いが強いかもしれません。
If you know the admission fee to the Tokyo National Museum, please let me know.
東京国立博物館の入場料をご存知の方、教えてください。
He said the museum fee is $10 per adult.
美術館の料金は大人1人10ドルだそうだ。
The lawyer's fee was very high.
弁護士費用が非常に高かった。
まとめ
今回は「値段」という言葉にまつわる英単語、priceとvalueを中心にこの2つ以外にもある英単語も例文と合わせて紹介してきました。
意外と「値段」にまつわる英単語が多いと感じた方もいると思いますが本当に多いです。でもこの使い方の違いは、慣れてくると自然と使い分けられると思います。
priceとvalueはどういう意味が違って、更にcostやfeeまで出てきて混乱すると思いますがコツとしては同じ意味の英単語は深く掘り下げて意味を理解することです。そして、1つ1つ区切らずにワンフレーズとして覚えてしまいましょう。
例えば、○○price・○○fee・○○costなどは比較的ワンフレーズで覚えやすいはずです。chargeとvalueは例外が多いのでコツを覚える必要がありますがまずは、よく使う単語を絞って少しずつ覚えていってはいかがでしょうか。
ぜひ使い分ける練習をしてみてください。

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.