「人」と英語で表現しようと思うとき、英語学習者であればまず思いつくのが「person」や「people」。
しかし、「persons」のように複数形になっているものもあり、「people」とどのように使い分けたら良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?
また、「human」や「crowd」、「audience」など、「人」を表す単語が他にもあります。それぞれ意味は似ているものの明確な違いがあり、使い方を間違えるとやや不自然な響きになってしまうので、注意が必要です。
そこで今回は、「人」を表す英単語の違いや使い方を紹介します。例文も混じえながら解説していくので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
人を表す英語表現
本記事では、「人」を表す英語表現を、以下6つに絞って紹介していきます。②people
③human
④crowd
⑤audience
⑥guys / bloke
person / persons
「person」の場合
「person」は、「1人の人」を意味する単語です。女性や男性といった社会的・生物学的な性別や、大人や子どもといった年齢層は関係なく、単純に人間が1人いれば「person」です。
また「personality」という言葉があるように、「〜な人」といった、人の性格や特徴を表すときにも使えます。例えば「賢い人」だったら、「smart person」と表現可能です。
なお「1人の人」や「とある人」のように、話の中で特定されていない状態であれば、「a person」のように不定冠詞を付ける必要があります。
先日、とてもおもしろい人と話しました。
昨日、3つのビルを所有している人に会いました
「persons」の場合
「persons」は、「s」が付いているので、「person」の複数形です。「persons」はとてもフォーマルな言葉で、よく使われるケースとしては、法律的なものや公的文書、人数に関する注意書きなどです。
例えば文書の中で、「3人が窃盗容疑で取り調べを受けた」や、「このエレベーターには10人以上乗れない」といったことを述べるのに使われます。
3人が行方不明になっています。
一度にエレベータに乗れるのは12人までです。
people
「people」は日本語にすると「人々」、つまり「person」の複数形になります。2人:two people
3人:three people
多くの人々:many people、a lot of people
ほとんどの人々:most people、almost all people
人数だけでなく、一般論を述べるときの「人々」という意味でも使えます。例えば、「近年、人々はスマホで調べ物をする傾向にあります」といった内容であれば、「people」を主語にして文章を作ります。
また、国民・民族のような特定のグループを指す場合は「the people」、複数の人のグループを表す場合は「peoples」となることも覚えておきましょう。
一般的に、日本人は時間を守ります。
そのイベントにはたくさんの人たちがいました。
政府が庶民を見下しているなんて考えるべきではありません。
たくさんの異なる人々の文化を知ることができました。
human
「human」は、日本語に直訳すると「人間」という意味の単語です。実際に存在している(生きている)人ではなく、生物としての人間を指します。動物でもなく、ロボットでもない、生き物としての「人間」というカテゴリーです。
「human」は数えられる名詞なので、1人の人間であれば「a person」、複数の人間であれば「humans」という形になります。
「人間」の意味での名詞の他に、「人間らしい・人間的な」という形容詞としても使えます。「機械的な」という言葉と対照的な意味になるのがポイントです。
ちなみに、人形ロボット「humanoid robot」や、人間性「humanity」という表現もあるので、一緒に覚えておきましょう。
それは人間のみができることです。
私たちはただの人間だから、みんな失敗はします。
crowd
「crowd」は、「群衆」という意味の単語で一定数いる人々の集まりを意味する単語です。複数の人々はいるものの、1つのグループに収まっているようなイメージなので、単数形のまま「群衆」を表せます。
例えば、「たくさんの人々がいる1つの群衆」であれば、「a large crowd」となります。また「crowded(混んでいる)」という、形容詞の意味でもよく使うので覚えておきましょう。
混むという動作的な表現:〜 gets crowded
今、スタジアムの前にたくさんの群衆がいます。ここで何が起きているのだろうか?
今日、新しいショッピングモールに行ってきました。とても混んでいました。
audience
「audience」は、日本語に直訳すると「聴衆」です。イメージ的には「crowd」に似ており、一定の人数がいるグループを指します。「crowd」は単純に人々の集まりを意味するのに対し、「audience」は講演での話やライブでの演奏などを聞く目的でその場にいる人たちを表します。
単数形で複数人いることを表現できるため、1つのグループとして見なす場合は複数形にする必要はありません。
聴衆の前でスピーチをするときはいつでも緊張します。
私たちのオーディエンスは、ライブ中はずっと興奮していました。
guys / bloke
guys
「guys」は一般論を語るときに、「man」の複数形「men」、つまり「複数の男たち」という意味で使えます。例えば、「男たちであれば、それをやらせても問題ないでしょう」、といった文章が当てはまります。
また、ある特定の男たちであれば「those / these guys」や「the guys」のような形で使うことも可能です。なお「you guys(あなたたち)」や、「Hi guys(やぁ、みんな)」といった使い方をする場合は、相手が女性・男性関係なく使えます。
近年、日本人男性の中にはファンデーションを使う人もいると聞きました。
私は20代前半のころに彼らに出会いました。
bloke
「bloke」は「1人の男(a man1)」を意味し、「guy」と同じような感覚で使えるカジュアルな名詞です。複数形は「blokes」となり、複数の男たち「men」と同じ意味になります。なお、「bloke」はアメリカでは一般的ではなく、イギリス英語で使われる単語であることも覚えておきましょう。
彼は素敵な男です。
3年間、旅をし続けている男に出会いました。
まとめ
最後に、本記事のまとめです!persons:複数の人。フォーマルな言い方。
people:複数の人。「persons」よりも一般的。
human:生物カテゴリーとしての「人間」
crowd:群衆
audience:聴衆
guys:複数の男たち
bloke:複数の男たち。イギリス英語で使われる
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I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!