「男」の様々な英単語を紹介!man、maleはどこが違う?

man、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英語で「男」と言おうと思ったとき、多くの方がまず思い浮かべる単語と言えば、「man」または「male」ですよね。しかし、2つの単語はやや意味が異なるため、間違って使ってしまうとやや不自然な響きになることもあります。

また、「男」を意味する単語は他にも複数あります。それぞれで使い方がやや異なるので、違いを知っておくことはとても重要です。

そこで今回は、「男」の様々な英単語を英語例文も混じえて紹介したいと思います。「LGBT」についても解説しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

「男」を表す英単語

まずは、「男」を表す英単語を、以下の5つに絞って紹介していきます。
①man
②male
③gentleman
④guy
⑤boy
それぞれ詳しく見ていきましょう。

man

「man」は「男」を表す最も一般的な単語です。日本では男性用トイレで「man」という言葉が使われているので、多くの方にとって馴染みのある単語でしょう。

「man」の複数形は「men」で、どちらも発音はとても似ています。「man」をやや伸ばし気味で「メェェン」と発音すると、違いが出やすくなります。

「man」は、社会的な性別としての「男」を意味します。必ずしも生物学的に男性であるわけではないので注意が必要です。

「businessman(ビジネスマン)」や「salesman(セールスマン)」など、別の名詞と繋げる使い方もあります。ただし、性差別的やジェンダーの多様性の観点から、近年では「business person」や「sales person」といった言い方をすることが多くなっています。

「man」は「男」を意味する以外に、カジュアルな間投詞としてや口癖的にも使われます。「Oh, man!(なんてこった)」や、「I’m good, man!(元気だぜ)」といった使い方を聞いたこともあるでしょう。

余談ですが、「salaryman(サラリーマン)」は和製英語。日本に住んでいる外国人には通じるかもしれませんが、海外では通じる可能性は極めて低いです。自分の職業を説明するときは、「I work for 〜. / I work at 〜.」や「I’m 〜」といった表現を使いましょう。
I saw a man playing the guitar on the street. He was really good and amazing.
通りでギターを弾いている1人の男性を見ました。彼はとても上手で素敵でした。
Oh, man! My smartphone is broken. I bought this yesterday though…
なんてこった!私のスマートフォンは壊れている。これ昨日買ったばっかりなのに...

male

「male」も「男」を意味しますが、生物学的に「男性」であることを表す単語です。動物で言うところの「オス」に当たります。

例えばパスポートの性別欄(Sex)には、生物的に男性の場合、「M(Maleの頭文字)」が記載されています。逆に、生物的に女性であれば「F(Female)」です。

なお「male」には名詞と形容詞があり、名詞の場合は「男性」、形容詞の場合は「男性の」となります。「男性の〜」と言いたいときは、「male 〜」と表現することも可能です。ただし、生物学的な性別について特定的に話すとき以外は、さほど「male」を使わないことも覚えておきましょう。

All the employees of my company are male. We are planning to recruit female employees next year.
私の会社の全ての従業員は男性です。来年は女性の従業員を募集しようと計画しています。
I have a female dog and two male cats. They are so cute.
私は雌犬1匹と雄猫を2匹飼っています。彼らはとても可愛いです。

gentleman

「gentleman」は日本語に翻訳すると、「紳士」という言葉が当てはまるでしょう。「gentle(優しい)」と「man(男)」を組み合わせた単語で、「男」を丁寧に呼ぶ表現です。

例えば「優しくて気が利く男性に会いました」や、「ゴルフは紳士のスポーツです」といった場合に、「gentleman」という単語が使えます。とは言え、日常会話ではそこまで頻繁に使われる単語ではありません。優しく紳士的な性格だということを言うのであれば、「〜 is gentle.」だけでも十分です。

ちなみに、「gentleman」の女性バージョンは「lady」。2つを複数形にして組み合わせた、「Ladies and gentlemen!」というフレーズは有名ですよね。
My dad is a real gentleman. He is always kind to other people.
私の父は真の紳士です。彼はいつも他の人たちに親切にします。
I consider myself a gentleman.
私は自分のことを紳士だと思っています。

guy

「guy」も社会的な「男」を表す単語です。「man」や「gentleman」に比べるとかなりカジュアルな響きで日常会話では頻繁に使われます。

語源はイギリス人の「Guy Fawkes」。火薬陰謀事件の実行責任者として知られており、「事件を起こした奴」という意味合いから始まり、そのまま「男」という単語として広まっていきました。

「guy」はとてもフランクな表現なので、フォーマルな場面ではあまり使いません。ビジネスシーンで全く使わないわけではないですが、相手を考えて使うことをおすすめします。

なお、「guys」のように複数形にすると、男性・女性に関わらず「みんな」という意味になります。「Hey guys!(やぁ、みんな!)」や、「you guys(あなたたち)」などはよく使われるので、ついでに覚えておきましょう。
I met a cool guy that owns several businesses.
いくつかのビジネスを経営している、すごい男性に会いました。
We are leaving now. Are you guys ready?
私たちは出発します。みんな準備はできてますか?

boy

「boy」は「少年」や「男の子」といった意味を持つ単語です。

一見子どもまたは未成年にしか使えなさそうに見えますが、仲の良い友達に対して「boy」を使うこともあります。例えば誰かに友達を紹介するときに、「This is my boy, 〜.」と言うと、カジュアルさが増します。

また、「彼氏」の意味での「boy friend」も、大人の間柄で一般的に使われる表現です。

「boy」は間投詞としてもよく使われ、「あらあら」や「おぉ」、「おやおや」といったニュアンスを出す役割も。興奮や驚きなどをカジュアルに表現できます。
When I was a boy, I really loved to play with my older brother.
私が少年だったときは、兄と遊ぶのが本当に好きでした。
This is my boy, Tom. We’ve been friends since we were 5 years old.
友達のトムです。私たちは5歳のときからずっと友達です。

male男女以外の性別 LGBT

近年では男・女という概念に捉われず、性別についても広く多様性を受け入れていこう、という社会が世界各地で広まってきています。

その中で日本でもよく耳にするようになった言葉が「LGBT」。以下4つの単語の頭文字をあわせてできた、男女の枠には入らない社会的な性を表す単語です。
L:Lesbian(レズビアン。女性の同性愛者)
G:Gay(ゲイ。男性の同性愛者)
B:Bisexual(バイセクシュアル。両性愛者)
T:Transgender(トランスジェンダー。生物上の性と自身で認識している性に不一致が生じている人)
また、「LGBT」の枠に入らない性もあるという意見から、「LGBTQ」や「LGBTQIA」という言葉も使われています。
Q :Questioning(クエスチョニング。自身で認識している性が決まっていない人)
I:Intersex(インターセックス。身体的に男性・女性のいずれにも一致しない人)
A:Asexual(アセクシュアル。他者に対して恋愛感情・性的欲求を持たない人)
上記に挙げたもの以外にも性は多様であるという考えを、「LGBTQ+」や「LGBTQIA+」といったように、「+」を付けた表記も。

繊細なトピックではあるものの、このような考え方が広まってきていることを知ることは、英語を学ぶ上でもとても重要です。
LGBTQ stands for lesbian, gay, bisexual, transgender, and questioning.
LGBTQは、レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングを表したものです。
Our organization was established for the purpose of spreading awareness about LGBTQ.
私たちの組織はLGBTQの認知を広める目的で設立されました。

まとめ

最後に、本記事のまとめです!
man:社会的な意味での「男」
male:生物学的な性別の意味での「男性」
gentleman:紳士
guy:カジュアルな響きの「男」
boy:「少年」、カジュアルな響きでの「仲間・友達」
「男」を意味する様々な単語を紹介していきましたが、違いは理解できましたか?それぞれカジュアルさが異なるので、シーンにあわせて使い分けてください。

また、記事で学んだ内容は、実際に話しながら身に付けるのがおすすめ。レッスン回数無制限のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用しながら、たくさん英語を話して上達を目指しましょう!

nativecamp.net

nativecamp.net