「地獄」は英語で何という?hellを使ったスラング表現をみてみよう

hell、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

皆さんは、英語で地獄はどう言うかご存じですか?現世で悪いことをした人が死後に行く世界という意味であったり、嫌なことがあったときの比喩として使ったりすることもありますよね。

今回は、英語で地獄はhell以外にあるのか、また、hellを使ったスラング表現にはどのようなものがあるのかを見ていきます!

地獄 英語

ではまずは、地獄を英語で言うとどうなるのかをご紹介していきます。

結論から言うと、実はhell以外にinfernoという言い方もあります。少しニュアンスが違うので、どういった意味合いを持つ単語なのか確かめておきましょう。

hell

hellは、もう言わずもがなですね。特に日本語としてカタカナ表記されることはありませんし、中学校で習うような代表的な単語でもないのに、なぜか皆さん知っています。

地獄という言葉が持つ強い意味に影響力があり、英語でも知っているのかもしれませんね。地獄という名詞なので例文は作りやすいですが、意味が意味だけに結構悪い内容ができあがることもあります。

A: Oops! I forgot the Coke.

B: You should go to hell.

A: あ!コーラ忘れたわ

B: 地獄に落ちろ

今回は、親しい間柄で、冗談で地獄へ落ちろと言っているイメージを作ってみました。本当の意味で地獄へ落ちろと言っているようなシチュエーションには、できれば出くわしたくないですよね…。

ちなみに、YouTubeでは、英語圏に住んでいるネイティブスピーカーの子どもに、「知っている悪い言葉は?」と問いかけて、「go to hell」と答えるなんて動画があります。

英語の悪い言葉といえばここにも書けない「Fワード」ですが、それは言わずに今回習う表現を使っています。子ども心にもこれは悪い言葉だという認識が十分にあるのですね。

「go to hell」という表現が出てきた後、質問をした大人は笑っていました。

ちなみに、日本語と同じように、hellは地獄そのものを表すだけでなく、苦しい状況や修羅場を意味することもあります。比喩的表現もできるということですね。

He forgot to bring Coke! It was hell.

彼はコーラを持ってくるの忘れたんだよ!あれは地獄だった

このような英文ではhellは実際の地獄を表していません。地獄のようにつらい場所、苦しい場所として使われます。

inferno

地獄と言えば英語でhellですが、実はinfernoという意味も地獄を表します。日本で今人気のアーティストの曲のタイトルでもあります。

hellとほぼ同じ意味として使いますが、違いはinfernoには大火という意味があることです。地獄には、大きな火があるイメージがありませんか?そこから来ていると捉えます。

ちなみに、先ほど挙げたアーティストの曲は、消防隊をテーマにしたアニメの曲なのでこの意味が合っていることがわかりますね。

また、hellは口語的で一般的に地獄を表す際に使いますが、infernoは口語ではあまり使わず、少しお堅い印象があります。

A: Have you listened to Inferno?

B: What? Does it mean hell?

A: No. I mean, the new song by “Mrs GREEN APPLE”.

A: インフェルノって聞いた?

B: え?地獄ってこと?

A: ううん。ミセスグリーンアップルの新曲だよ

名詞の意味

hellは、地獄という意味ですから基本的には名詞だと理解するのが普通ですよね。

後でご紹介しますが、実は動詞として使うこともあるんですよ!まあ、名詞として使うなら既に学んだので特に新規で覚えるべきことはありません。

ただ、hellはやはり意味的には良くないことです。親しい間柄であれば冗談で使うこともできますが、ネイティブスピーカーではない英語学習者が気軽に使う場面は少ないかもしれません。印象を悪くするケースもあるので、使っても良い時と場所を見極めなければいけません。

動詞の意味

hell動詞で使う場合、「騒ぐ」や「うだうだする」と言った意味に変わります。

名詞として使う地獄とは意味が異なるので、初めて聞いたり読んだりしたときにはちょっと戸惑うかもしれませんね。

動詞としてhellを使う場合、これ単体で使うよりは「hell around」の形で、「騒ぐ」「うだうだする」と言うことが多いです。これは「hang out」や「chill out」に置き換えが可能です。

They hell around all night long. Does anybody know a quiet place…?

彼らは夜中ずっと騒ぐんだよ。誰か静かな場所知らない・・・?

地獄と同じくネガティブな意味であることは共通していますが、直接地獄とつながる意味ではないので、知っておかないとなかなか理解できない英文になりますね。

間投詞の意味

hellは間投詞として使うこともあります。イライラしたとき、怒ったとき、驚いたときなど、さまざまなシチュエーションで使えます。

そのため、どういったシチュエーションで使われたのかを見極めて正しい意味をつかみます。

Oh, hell!

例えば、この間投詞だけでは相手がどんな感情なのかわかりませんよね。ですから、前後の文脈や言い方などから感情を推測します。

大きなジェスチャーと共に、淹れたてのコーヒーを机にこぼしてしまったのなら、その場合はイライラしていたり、怒っていたりするでしょう。

とんでもなく入れ込んでいる大好きなアニメを見て、予想のつかない展開に対して言ったのなら、驚きの感情があるでしょう。

このように、多くの間投詞はその意味を推測する必要があります。

hellのスラング表現

では最後に、hellを使ったスラング表現について学んでいきましょう!

英語を学んでいるノンネイティブスピーカーであれば自分から使うことは少ないですが、洋画や海外ドラマなどを見る際には知っておいて損はありません。

最初に覚えておきたいのは「what the hell」です。聞いたことはありますか?

こちらも感情を表すためのスラングなので、一概に日本語訳を付けるわけにはいきません。驚いているときや感動しているときに使うこともあれば、同情したり、信じられないといった感情を表すこともあります。

hellが地獄という意味だからといって、必ずしも悪い意味で使われるわけではないことを覚えておきましょう。キレイな景色を見て感動したときにも使うのですから。

What the hell! How beautiful the ocean is!

すご!海めっちゃキレイ!

What the hell is this?

これ一体何なの?

What the hell are you talking about?

何言ってるの??

基本的には、What the hell!の後に続く英文でどういった意味が込められているかわかります。感情を表すための手段としてよく使われるので覚えておきましょう。強調する言葉なので、自然な和訳を心がけるとなかなか感情まで訳せないこともあります。

この文中に入れる強調語は、on earthなどもあります。hellを使うと一気に俗っぽく、スラングとして扱われるので、hell以外を使った強調の仕方を知っておきたいという場合はon earthを代わりに使いましょう。

「地上」と「地獄」のどちらも強調語として使われるなんて、なんだかちょっと不思議な感覚ですね。

強調する言葉と言えば、疑問詞を使った疑問文にhellを盛り込むことで、「一体全体~」という意味を加えることができます。疑問に思っていることを強調する役割を持っています。疑問文のどこにhellを入れるのか、以下で見てみましょう。

Who is that?

Who the hell is that?

一体あれは誰なの?

What are you talking about?

What the hell are you talking about?

一体何の話をしてるんだよ

Where are you going?

Where the hell are you going?

どこに行くっていうのさ

ここまで見るとわかる通り、hellは疑問詞の直後に入れます。また、theも一緒に付いていることがわかりますね。日本人が通常学校で習う疑問文は、少し変形させればニュアンスを変えられます。

このthe hellが入ることによって、疑問詞の意味が強調されます。「なぜ」「どこに」「いつ」など、疑問に思うことを強く相手に伝えられるのが特徴ですね。言い方によっては非難めいた言葉になるので、やはり親しい間柄で使うことが多いです。

また、hellは疑問文以外にも入れ込むことができます。

I don't know who the hell he is.

誰だから知らねえな

こんな風に言えば、誰だろうと興味はないという意味を付与できたり、知らないという動詞の意味を強調できます。

こちらの例文は間接疑問文と言って、疑問詞が文中に入り込んだ形です。この場合も、疑問詞の直後にthe hellが入っていますね。

間接疑問文は、疑問文の形が肯定文に戻っていることに注意しましょう。who is heとするところがwho he isと主語+動詞となっているのは間接疑問文の文法を使っているからです。

まとめ

辞書や辞典で調べると、地獄は英語でhellと出てきます。

しかし、もう少し踏み込んで理解するには、スラングや動詞の意味も知っておくべきでしょう。

ネイティブスピーカーがカジュアルな会話の中で使ったときに意味がわかるよう、リスニングに力を入れておくことをおすすめします。

nativecamp.net

nativecamp.net