意外とたくさん!「Pretty」の意味と使い方を徹底解説します

pretty、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

今日はprettyという単語についてお話します。

学校ではpretty「かわいい」と習ったかもしれませんが、prettyにはたくさんの意味があり日常会話の中で頻繁に使われている単語です。

そんなprettyの意味と使い方を例文と一緒にご紹介します。

prettyの意味と使い方

prettyには、形容詞・副詞・名詞・動詞としての使い方があり、日本語では以下のように訳されています。

“形容詞:女性・子ども(の顔立ち)などがかわいい
愛らしい、かわいらしい、物などの見た目がかわいい
物・事がすてきな印象の、風景などが美しい、花・色などがきれいな、人が身づくろいをした、曲・声などが耳に心地よい、日が晴れた、物語などが楽しい
〔限定〕(略式・反語的に)お見事な,ひどい
数量・程度がかなりの,相当の

副詞:かなり、相当、とても、ほぼ
動詞:(部屋などを)きれいにする、(人を)着飾る
名詞:(呼びかけ)かわいい女性、子ども、かわいい衣類、アクセサリー、ランジェリー(複数形prettiesで使われる)

小学館 プログレッシブ英和中辞典より“


では実際にネイティブスピーカーはどのようにprettyを使っているのでしょうか。

prettyの意味は「かわいい」?

prettyは「見た目が良い」という表現に使われる形容詞です。

英和辞典ではpretty=「かわいい」と訳されていますが、実際に使われているのは日本語でいう「かわいいな~」という場合よりも、パッと見て「きれい!」と思うような時が多いです。

かわいらしい動物や小物、愛らしい子供などに「かわいい」という意味でprettyが使われることはあまりありません。

例えば「She is pretty.」という文章の意味は「彼女はかわいいです。」よりも「彼女はきれいです。」という日本語訳のニュアンスに近いです。

Did you get your hair done? You look very pretty!
美容院に行った?すごくきれい!
She looks so pretty in the dress.
ドレスを着た彼女はとてもきれいです。
His daughter is a pretty little girl.
彼の娘さんはきれいな女の子です。
You look prettier with short hair.
ショートヘアの方が似合うみたい。

物や場所・景色などが「きれい」「素敵」

Your Christmas tree is very pretty.
クリスマスツリーがとてもきれいですね。
I like your name. That sounds pretty.
あなたの名前が好きです。とてもきれいな響きです。
The house has a pretty backyard.
その家には素敵な庭があります。
He has pretty eyes.
彼の目はとてもきれいです。
Look at these pretty flowers!
見て、すごくきれいな花!
It was pretty outside today.
今日は屋外が素敵でした。=外の天気が良い日でした。

日本語でいう「かわいい」を表現する時にはcuteやadorableが使われることが多いです。

cute


日本語の「かわいい」に一番近いニュアンスの単語はcuteで、人物・動物・物など様々な対象に使うことができます。

どちらかというと、小さい子供・幼い人物、小物、小さい動物などに使われることが多いです。

ただし、大きくても「かわいいな」と感じる物(例えばゾウの赤ちゃんやキリンの赤ちゃん、大きくてかわいいぬいぐるみなど)にはcuteが使われます。

またcuteは外見だけでなく、態度や仕草・雰囲気などがかわいい時にも使われます。

・かわいい動物や赤ちゃんに対して
・子供・比較的幼い人物がかわいい時
・大人でも態度や雰囲気がかわいい時
(日本で誰かの行動がかわいいと言ったり、「かわいいお年寄り」といった表現が使われるのと似ています。)
・かわいい物、日用品・雑貨などに対して
・魅力的な男性に対して(ネイティブスピーカーは「かっこいい男性」をcuteと表現することがあります。)
Look at the cute puppy!
見て、かわいい子犬!
Your baby is very cute.
とてもかわいい赤ちゃんですね。
This is a cute stuffed animal.
このぬいぐるみかわいいね。
You guys are cute together.
あなた達は一緒にいるとかわいい。=あなた達、お似合いですね。
Who is that guy? He is very cute!
あの人誰?すごくかっこいい!

cuteとprettyの違い、なんとなくわかっていただけたでしょうか?他の例でいうと、小さい女の子が普通にかわいい時はcuteですが、七五三などで着飾っておめかししていたらprettyです。

愛らしい子ネコはcuteですが、子ネコの目がとてもきれいだと思ったら「She has pretty eyes.」とprettyを使います。もし子ネコの目がクリクリしていてかわいければ「She has cute eyes.」と言うこともできます。

大人の女性でも、ニコニコ明るく愛嬌があってかわいらしい人はcute、顔立ちやお化粧・髪型がキレイだなと思う時はprettyを使います。

日本の「ゆるキャラ」はcuteかもしれませんが、あまりprettyではありません。また「ブサかわ」にはcuteを使えますが、prettyを使うとおかしいです。男の子や男性にはprettyはあまり使われません。

adorable

adorableは「かわいい」cuteと同じように、動物や子供が「愛らしい」「かわいらしい」時に使われる単語です。
Your puppy is so adorable!
あなたの子犬とってもかわいい!
Your daughter is adorable.
娘さん、かわいらしいですね。
She posted adorable pictures of her kitten on SNS.
彼女はかわいい子ね この写真をSNSに投稿しました。

「きれい」prettyとbeautifulの違いは?

beautiful

prettyは一般的に「見た目だけのきれいさ」を表しますが、beautifulは見た目の「きれいさ」はもちろん、内面的な「美しさ」を表す時にも使われます。

「素晴らしい」「見事な」「りっぱな」といった意味もあります。prettyよりも「ハッと息をのむようなきれいさ」や、見た目がきれいなだけでなく「素敵だな」と思う時に使われることが多いです。

「She is a beautiful woman.」(彼女は美しい女性です。)は見た目がきれいな時と、人柄を含めて素晴らしい人と言いたい時のどちらの場合にも使うことができます。

・きれい・素敵な人(見た目だけでなく、内面も美しい場合など)
・きれい・素敵な物に対して
・きれいな景色を見た時
・素晴らしい芸術品を見た時
・素晴らしい音楽を聴いた時
The view from the window was beautiful.
窓からの景色は素晴らしかったです。
You have such a beautiful family.
素敵なご家族ですね。
What a beautiful day!
なんて気持ちの良い日でしょう!
He has a beautiful voice.
彼の声は素敵です。
This is the most beautiful painting I’ve ever seen.
このように美しい絵画を見たのは初めてです。

「結構」という意味のpretty

副詞のprettyには「結構」という意味があり、使い方は日本語ととてもよく似ています。

日本語の「結構疲れた」は「かなり疲れた」という意味にも「わりと疲れた」「まぁまぁ疲れた」という意味にもなりますよね。それと同じでprettyも会話の流れや場合によってニュアンスが違ってきます。

例えば「It’s pretty cold tonight.(今晩は結構、寒いです。)」は、「It’s very cold tonight.(今晩はとても寒いです。)」というほどではないけど十分寒い時、そして「It’s a little cold tonight.(今晩は少し寒いです。)」よりも寒い時です。

I tried pretty hard.
私は結構、頑張りました。
The store was pretty busy.
そのお店は結構、混んでいました。
The food was pretty spicy.
料理は結構スパイシーでした。
That’s a pretty good idea.
それは結構、良い案ですね。
I should go to bed. I’m pretty tired.
そろそろ寝た方がいいな。結構疲れました。
The traffic was pretty bad.
渋滞が結構ひどかったです。

これらの例のprettyは全て、話しによっては「かなり」または「わりと」どちらの意味にもなります。

prettyはvery(非常に・たいへん・とても)というほどではないけど「かなり」という時、a little(少し・ちょっと)よりも「もう少し」「わりと」という時に使われる便利な単語で、日常会話にたくさん登場します。

prettyは「まぁまぁ」や「思っていたより~だ」という意味で使われることも多いです。

A:How are you?
B:Pretty good. Thanks.

A:元気?
B:まぁまぁだよ/悪くないよ。ありがとう。
A:How was the movie?
B:It was pretty good.

A:映画はどうだった?
B:思ってたより良かったよ。
A:How was the weather in Hokkaido?
B:It was nice. It was pretty warm.

A:北海道の気候はどうだった?
B:良かったよ。思っていたより暖かかった。

副詞prettyを使う時の注意

自分以外の人について話す時や、相手を褒める時にprettyを使うのはあまりよくありません。

「そのドレスかなり似合ってる。」と褒めるつもりで「You look pretty good in the dress.」と言うと、相手は「まぁまぁ似合っている。」「わりと悪くない。」「思ったよりいいんじゃない。」と言われていると感じてしまいます。

食べ物などを出された時

×This is pretty good.
悪くないです。 / 思ったよりおいしいです。 / まぁまぁです。
○This is very good.
とてもおいしいです。

○This is really good.
本当においしいです。

相手を褒めたい時

×Your Japanese is pretty good.
あなたの日本語はまぁまぁです。
○Your Japanese is very good.
日本語がとても上手ですね。
○Your Japanese is really good.
あなたは本当に日本語が上手です。

自分以外の人について話す時

×He is pretty good at cooking.
彼は料理がわりと上手です。
○He is very good at cooking.
彼は料理が大変上手です。
○He is really good at cooking.
彼は本当に料理が上手です。


褒める時や、自分以外の人について話す時には、very「とても・大変」やreally「本当に」を使うことが多いです。自分について話す時にprettyを使うと、少し謙遜したニュアンスになります。

I’m pretty good at cooking.
私はまぁまぁ、料理がうまいんだよ。

Pretty much「ほとんど」「大体」

「pretty much」は「ほとんど」「ほぼ」という意味のフレーズです。Almostと似た意味の口語で、こちらも会話の中で頻繁に使われます。

I’m pretty much done.
ほぼ終わりました。
That’s pretty much it.
大体そんなところです。
話や説明の終わりに言われるフレーズです。

The food was pretty much gone by the time I got there.
私が着いた時には、食べ物はほとんどなくなっていました。
I like pretty much every genre of music.
どんなジャンルの音楽も大体好きです。
A:Do you drink every day?
B:Yeah, pretty much.

A:毎日お酒を飲むの?
B:うん、ほとんどね。

動詞pretty

動詞のprettyは「pretty up」というフレーズで使われることが多いです。「(部屋などを)きれいにする」「着飾る」という意味です。
I want to pretty my bathroom up before my friends come over.
友達が来る前に、洗面所をきれいにしたいです。
I prettied up the guestroom with new curtains.
客間に新しいカーテンをつけて、きれいにしました。
She wants to pretty herself up for her date.
彼女はデートのためにきれいに着飾りたい。

まとめ

いかがでしたか。prettyには学校で習ったよりもたくさんの意味と使い方がありました。

日常会話でとてもよく使われ、テレビや映画でも耳にすることが多い単語です。覚えておくと便利なpretty、機会があれば使ってみてくださいね。

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