「ashamed」と「embarrassed」の違いとは?

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「恥ずかしい」を表す表現をマスターしよう!

今回の記事では、日本語での会話に頻出のフレーズ「恥ずかしい」を、英語でどのように表現するかを紹介していきます。

英語学習をしている方でしたら、「恥ずかしい」の英語表現として、“ashamed”、あるいは” embarrassed”という表現を聞いたことがある方も多いと思います。では、この“ashamed”と” embarrassed”の意味の違いをきちんと説明できますでしょうか?

英語で「恥ずかしい」という感情を表現する場合、その恥ずかしさの種類によって使用すべき単語が異なってくるのです。この「恥ずかしい」を表す“ashamed”、” embarrassed” 2つの英単語は、日本人の感覚からすると、意味として大して変わらないのでは?と思いがちです。しかし、この2つの単語にはその意味に大きな違いがあります。

今回の記事では、間違いやすい“ashamed”、あるいは” embarrassed”の用法の違いを中心に、それぞれの単語の意味や良く使用されるシーン、応用表現ついて解説します。また、「恥ずかしい」を英語で表現することができる、知っていると便利なその他の表現についても一緒に学習していきましょう!

「embarrassed」: 他人からの視線を気にした恥ずかしさ

“be embarrassed(恥ずかしい)”、”feel embarrassed(恥ずかしく思う)”という表現は、人に笑われるのではないか、バカにされるのではないか、など「人前で失敗をしてしまった時に感じる恥ずかしさ」を表現する際に使われる英単語です。

具体的なシチュエーションとしては、例えば大勢の前で転んで恥ずかしい思いをした場合や、パーティ会場で一人だけふさわしくない恰好をしてしまって恥をかいた場合などに、この”embarrassed”という単語を使い、恥ずかしさを表現することができます。

“embarrassed”は、前述した具体例のように、重大とは言えないちょっとした出来事(たまたまの行動や一瞬の判断ミス等に起因するもの)に対する恥ずかしさを表現する場合によく使われる表現です。

I was so embarrassed I never wanted to see them again.

私は恥ずかしく、もう二度と彼らに会いたくないと思いました。

People feel embarrassed to admit that their finances are out of control.

自分の家計がどうにもならないことを認めるのは、恥ずかしいと思うものです。

The movie star admitted that he was embarrassed while taking his shorts off for the movie.

映画スターは、その映画でショートパンツを脱ぐのは恥ずかしかったと告白しました。

“embarrassed”の原形である”embarrass”は「〇〇に恥ずかしい思いをさせる」や「〇〇を当惑させる」という意味を持つ他動詞です。

ですから、「自分が」恥ずかしいという気持ちを表現したい場合は、”be/feel embarrassed”の形で使われることを覚えておいてください。

I didn’t mean to embarrass you.

私は、あなたに恥をかかせるつもりはなかったのです。

How embarrassing it must be for him.

彼は、どんなに恥ずかしかったことでしょう。

動詞”embarrass”が名詞形を取る場合、”embarrassment”となり、恥ずかしさ、当惑、気後れという意味を表します。

My embarrassment was dramatically reduced when I changed my way of thinking.

私の考え方を変えると、恥ずかしさは劇的に減りました。

The embarrassment was much sharper than the pain.

痛みよりも、恥ずかしさがずっと強くなりました。

「ashamed」:自分に対する罪悪感などからくる恥ずかしさ

続いて、”ashamed”を使った「恥ずかしい」の用法を説明していきます。

“be ashamed(恥ずかしい)”、”feel ashamed(恥ずかしく思う)”という表現は、道徳的・社会的に間違っていることをしてしまう等で、罪の意識や後悔を感じるときに使われる「恥ずかしい」を意味します。

また、家族や友人など、自分と関係がある人の行為や存在について「恥ずかしく思う」場合にも使われます。

最初に説明した”embarrassed”は、誰か他人の目を気にした、比較的軽微な「恥ずかしい」感情を表現す場合の単語でした。一方で”ashamed”は、”embarrassed”と比較しより重大な、後悔を含む恥ずかしさを表す言葉です。

具体的には、例えば、小さな子どもに対して理由もなく怒鳴ってしまった、配偶者に噓をついてしまった等のシチュエーションが考えられます。

”embarrassed”と違い、”ashamed”の恥ずかしさには「他人からの視線」の有無は関係ありません。「〇〇を恥ずかしいと思う」と表現したい場合は、”be ashamed of 〇〇”と前置詞ofを使うことができます。

I was ashamed of my behavior and wanted to forget about it.

自分の行動が恥ずかしく、忘れたいと思っていました。

I never felt ashamed of my decision.

自分の決断を恥ずかしいと思ったことはありません。

「恥ずかしくて〇〇したくない」、「恥ずかしくて〇〇できない」と、何かをすることについて恥ずかしいと表現したい場合は、「be ashamed to 〇〇」と不定詞toを使い表現することができます。

She was ashamed to work out next to the volleyball superstar.

彼女はバレーボールのスーパースターの隣で、引け目を感じてワークアウトができなかった。

Sometimes I felt ashamed to say where I am from.

自分の出身地を言うのが恥ずかしいと思うことがありました。

ここまでに、日本語の「恥ずかしい」を表現する単語”Embarrassed” と”ashamed”が使える具体的なシチュエーションをそれぞれいくつか例示しましたが、重要なのはやはり「感情」の違いです。

例えば、同じ「洋服に大きなシミを付けて人前に出てしまった」場面について、”embarrassed”であると感じる人もいれば、”ashamed”であると感じる人もいるでしょう。

”ashamed”と感じた人は、例えば何度も服にしみをつけて外出してしまっている自分にうんざりしているなど、心から「恥ずかしさ」を感じているということになります。

ですから、以下の例文のように”embarrassed and ashamed”と、2つの「恥ずかしい」を表す単語を一つの文章に使うことも可能なのです。

I avoided talking to people because I was embarrassed and ashamed of how I spoke.

自分の話し方がみっともない、恥ずかしいと思い、人と話すことを避けていたのです。

She felt embarrassed and ashamed of her own recklessness.

彼女は、自分の無謀さがみっともなく恥ずかしいと思ったのです。

「恥ずかしい」を表すその他の表現

ここまでに、人前で恥ずかしい思いをした場合に使う” embarrassed”と、比較的深刻な、罪悪感を持つような恥ずかしさを表す “ashamed”の違いを中心に説明してきました。

これらの表現以外にも、日本語の「恥ずかしい」に訳されうる英語表現がいくつかあります。ここでは代表的な3つの表現を紹介しますので、表現の幅を広げるために、”embarrassed”、”ashamed”と一緒に覚えてみましょう。

Shy

「シャイな性格」、「異性に対してシャイだ」など、恥ずかしがりやという意味での「シャイ」という単語は、日本でもしばしば使われることがありますよね。

英語でも形容詞”shy”が使われ、恥ずかしがり屋、臆病な、引っ込み思案の、という日本語の「シャイ」と類似した意味を表します。

My classmates probably thought I'm shy around new people.

クラスメイトは僕が人見知りだと思っていたでしょう。

Do not be shy about speaking out about the operation of the community association.

自治会の運営について、恥ずかしがらずに発言してください。

しかし、日本語と同じような感覚で” I’m shy.(私はシャイです)”という表現を使ってしまうと、他人と接することを極度に恐れているような、少々幼い人物という印象を受けてしまう場合があります。

いつも”shy”なわけではなく、初めての経験などで一時的に”shy”な状態であると言いたい場合は、”feel shy(恥ずかしく感じる)”という表現を使うことも可能です。

Emi was feeling shy and overwhelmed by the unfamiliar environment.

エミは、慣れない環境に圧倒され、恥ずかしさを感じていました。

In the first session, they felt shy and not confident to ask or answer questions.

第1回目のセッションでは、恥ずかしさもあり、彼らは質問したり答えたりすることに自信がないようでした。

また、例えば以下のような代替表現も使うことが可能です。

ただ単に内向的な性格であったり、一人で静かに過ごす時間が好きな性格であると言いたいのであれば、” introvert(内向的/内向的な人)“という単語を使うことができます。

また、恋愛に奥手であるという意味で「シャイ」であると言いたいのであれば、"passive(消極的/受け身)"という単語を使って表現することができます。

Mario doesn't have confidence when seducing women. In terms of romance, he is passive.

マリオは女性を口説く自信がありません。恋愛に関して、彼は消極的です。

Introverted students usually need time to think before sharing ideas.

通常、内向的な学生は、アイデアを共有する前に考える時間を必要とします。

Red in the face

“red in the face”は、文字どおり「顔を赤くする」、「赤面する」つまり「恥ずかしい思いをする」という意味を表すイディオムです。

“red in the face”の他、”go red”、”turn red”等、”in the face”が付かない表現が用いられる場合もあります。“red in the face”には、恥ずかしくて顔を赤くするという意味以外にも、怒りで顔を赤くする、あるいは日焼けで顔が赤くなる、苦しさで顔が赤くなる等の意味もありますので、文脈を読んで適宜判断しましょう。

Julia went red in the face from all of the mistakes she had made.

ジュリアは、失敗ばかりで顔が真っ赤になっていました。

He immediately walked away, slightly red in the face.

彼はすぐに、顔を少し赤くしながら歩き出しました。

Humiliated

”humiliate”は、誰かに人前で恥をかかせる、屈辱を与えるという意味の他動詞です。

ですから、”be humiliated” は自分の尊厳や自尊心を傷つけられたことによって受けうる「恥ずかしさ」を表現していることになります。

先に、”embarrassed” は人前で恥をかくような恥ずかしさを表すと説明しました。一方で、”humiliated”は、”embarrassed”より深く心にダメージを負う、例えば職場でパワーハラスメントを受けた時のような、「屈辱」とも言える程の恥をかかされたことを表す単語となります。

I was humiliated by my boss in front of everyone in the office.

上司に、職場のみんなの前で恥をかかされました。

I was humiliated by the store manager, who insinuated that I was stealing from the store.

私が店のものを盗んでいるとその店長がほのめかし、私は恥をかかされました。

The Teacher humiliated the boy after reading his essay in front of everyone in the class.

その先生は、クラス全員の前でその少年のエッセイを読んだ後、少年に恥をかかせました。

まとめ

今回の記事では、人前で恥ずかしい思いをした場合に使う” embarrassed”と、比較的深刻な、罪悪感を持ってしまうような恥ずかしさを表す “ashamed”の違いを中心に説明してきました。

洋画や海外ドラマなどで、この2つの単語が使われるシチュエーションの違いや出演者の表情の違いに注目すると、よりそれぞれの単語のニュアンスが理解しやすくなるかと思います。

日本語では「恥ずかしい」の一言で済むために、そのニュアンスの違いを掴むまでは少々厄介に思われる”embarrassed”と”ashamed”ですが、今回の記事で紹介した例文を参考に、是非英会話レッスン等で自分の「恥ずかしかった経験」を説明してみてくださいね!

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