Can Could Mayの違いとは?ニュアンスの違いと適切な使い方

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Can Could Mayを使い分けできますか?

英語学習者の皆さん、こんにちは!今回の記事では意味とその使い方が混同してしまいやすい「Can」「Could」「May」の三つの英語について詳しく解説していきます。

大まかに今回取り扱う内容をここで示しておきましょう。

その① 「Can」「Could」 「May」の三つには「確信度」の違いがあります。

その② 「Can」と 「May」の使い分け方

その③「Can」「Could」 の使い分け方

その④ 「May」「could」の使い分け方

その⑤「Can」「Could」 「May」と似た表現やその他使えるフレーズの紹介

以上、5つの事柄を取り上げていきます。この記事を読めばあなたも、実際の英会話の中で場面や状況に合わせて適切に「Can」「Could」「May」を使い分けることができるようになりますよ!

それでは早速、大事なポイントである「Can Could Mayの可能性の違い」についてみていきましょう。

Can Could Mayの可能性の違い

「Can」「Could」「May」という三つの英語は、日本人であれば中学校の英語の授業で必ず習う基本の単語ですよね。単純そうに見えますが、実はさまざまな使い方ができる奥が深い英語表現なんです。

「Can」「Could」「May」の共通点としてあげられるのが「〇〇が起こる可能性」を表す表現であるということです。例えば、「明日は雨が降るんじゃないかな。」「多分この宝くじは当たると思うよ。」「おそらくテストでいい点が取れると思う。」など、何かについての可能性を示唆する際に着く表現です。

では、「Can」「Could」「May」は全く同じニュアンスでつかわれるのでしょうか?実は、そうではありません。この三つの表現には「可能性の度合い」に違いがあるのです。どの表現が最も確率の度合いが高く、どの表現が最も低い時につかわれるのでしょうか?以下の文をご覧ください。

例文:

1. They can win the game.

2. They could win the game.

3. They may win the game.

どれも「彼らはゲームに勝つかもしれないね。」という意味を表す英文です。しかし!ここで重要なのがcanとcouldとmayのもつ可能性の度合いの違いです。

1つ目の「can」についてはそもそも「可能性が高いか低いか」という話ではなく、ニュアンスとしては「まあ、明日雨が降っても構わないよ。」という「許可」のニュアンスを強く含みます。あまりネイティブスピーカーでcanをこのように用いる人は多くないのですが、「could」と「may」との違いを示すためにここではあえてこのようにご紹介しました。

さて、2つ目の「could」と3つ目の「may」には可能性の度合いに違いがあります。結論から言うと、「could」のほうが少しだけ「may」よりも可能性が低い場合に用いるとのことです。

と言うことで、上記の三つの例文の比較としては、ゲームに勝つ可能性は

They may win the game.   >   They could win the game.

の順ということになりますね。

can mayの使い分け

それではここからはそれぞれの表現の比較を詳細に行っていきたいと思います。まずは「can」と「may」の使い分け方法から見ていきましょう。

「can」と「may」の使い分けを語る上で外せないのが「〇〇してもいいですか?」と「〇〇してもらってもいいですか?」という二つの表現です。

まずは「can」から見ていきましょう。基本的に「can」を使うのは、聞いたことを実現することが可能かどうか確かめたい時です。例えば、

例文:

Can I open the window? (窓を開けてもいいですか?)」

Can I use your camera? (君のカメラを使ってもいい?)」

などの表現が挙げられます。「私が〇〇してもいいか」の許可をとるイメージですね。

反対に、「may」を使う場面は「許可を求める相手に上下関係がある場合」と言われています。例えば、

例文:

May I have your phone number? (あなたの電話番号を伺ってもいいでしょうか?)」

May I ask your name? (お名前を伺ってもいいですか?)」

などが挙げられます。話し相手が初対面の人や上司、先生や年上の人である場合で何か許可をもらいたい場合は「may」を使うのが適切でしょう。

参考資料:

may, might, couldとcanの違いについて - ルーちゃんの🐾英語教室

https://englishluke.com/entry/2021/09/10/202151

Can, Could, Mayの使い分け! Can I have?もしくはCould I have? 〔#578〕 -YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=mqqqIEfuNwQ

can couldの使い分け

続いては「can」 と「could」の違いとその使い分け方法を例文とともに学習していきましょう。中学校の文法の授業では「could」は「can」の過去形であり、物事を聞くときに「could」を使うとより丁寧なニュアンスになりますなどと教わった方も多いのではないでしょうか?

確かにそのとおり。「can」を使って何か許可を得たり質問したりするよりも「could」を使った方がより丁寧に聞くことができます。例えば、

例文:

Can I have your personal ID?

Could I have your personal ID?

上記の例文はどちらも「あなたの個人IDを教えてもらえますか?」という意味ですが、「can」で始まっている方はカジュアルでどちらかというととても親しい間柄や友達、家族同士でつかわれます。対して、「could」で始まっている方は目上の人や上司、先生や初対面の人に対してつかわれる丁寧な表現です。

英会話中にどちらを使えばいいのか迷ってしまう場合は、「could」を選択した方が無難でしょう。

参考資料:

英会話で必要! 「can」「could」「may」の使い分け方法- 英会話カフェ

https://elsblog.com/post-1829/

may couldの使い分け

最後に「may」と「could」の意味の違いと使い分けの方法を見ていきましょう。

先ほど学んだように、「could」は「can」の過去形であり、疑問文で使われる場合は単にcanの過去形として使われるのではなく「丁寧な許可を得る方法」として用いられます。

では、「may」と「could」にはどのような違いがあるのでしょうか?実は、「may」も「could」もどちらも「丁寧に許可を得る方法」として用いることができる表現です。

しかし、「may」は「could」よりさらに丁寧な表現方法になります。とてもフォーマルな場面や偉い人と話す場合は「may」が好んで使われます。

もう一つ注意して覚えておきたいのが、「may」を使うときの主語は必ず「I」であることです。反対に「could」を使う時の主語は「I」または「you」のどちらにもなり得ます。例文を見てみましょう。

例文:

<mayの場合>

May I use your iPad?

あなたのiPadを使ってもよろしいですか?

<couldの場合>

Could I use your pc?

あなたのパソコンをお借りしてもいいですか?

Could you make a phone call to your boss?

あなたのボスに電話を入れてもらってもいいですか?

さらに、「may」で質問された場合と「could」で質問された場合の答え方にも違いがあります。

例文:

<mayできかれた場合>

May I use your phone for a second?

あなたの電話を少しお借りしてもよろしいですか?

Yes, you may.

<couldできかれた場合>

Could you open up zoom for me?

ズームを開いていただいてもいいですか?

Sure, yes.

上記の例文の通り、「may」で質問されて何かを頼まれた側は「Yes, you may.」と答えられますが、「could」で頼まれた側は「Yes, you could.」とは答えられません。シンプルに「Sure! (もちろん。)」や「Will do! (やっておきますよ。)」などと答えましょう。

参考資料:

StartHome | 英語の助動詞Could, Would, Mayを使い分け方と意味の違い

https://home.kingsoft.jp/news/life/englishhacker/10085.html

似た表現や使えるフレーズ:「might」

「can」「could」「may」の三つの英語の意味の違いと使い分け方法を知ったところで、この三つ以外の表現で似た意味を持ち、同じような場面で使用できる表現を一つ紹介しておこうと思います。それは、「might」です。

「might」の意味は「could」や「may」と同様に「〜かもしれない」です。「could」「may」「might」を並べた時に、最も可能性の低いものから高いものの順で並べると、以下のようになります。

could < might < may

つまり、

低い

It could rain tomorrow.

It might rain tomorrow.

It may rain tomorrow.

高い

という可能性の高低ですね。それでは「might」を使った例文をみていきましょう。

例文:

I might go to college in China. (中国の大学に行くかもしれない。)

My husband might come to the party tonight. (私の夫が今夜パーティに来るかもしれない。)

参考資料:

【完全版】「〜かもしれない」の英語表現 -WURK [ワーク]

https://eigobu.jp/magazine/may-might-can-could

ニュアンスの違いを理解して使い分けよう!

ここまで、「can」「could」「may」とその他にた表現である「might」の意味とニュアンスの違い、そして使い分け方法を学んできました。具体的な例文を参考にしながら進んできたため、微妙なニュアンスの違いがわかりやすかったのではないでしょうか?

特に大事なのは「可能性の高低の違い」と「使うことのできる主語」そして「会話をする相手との関係性にあった適切な表現を用いること」の三つです。「can」「could」「may」はどれもとても使い方の奥が深い英語ですので、今回学んだことをしっかりと覚えて実際の英会話の中で生かせるといいですね。

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