ビジネスでも使える!「念を押す」って英語でどう表現するの?

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「念を押す」って英語でどう言うの?

日常生活においてもビジネスにおいても、何かについて「念を押す」というシーンに遭遇することがよくあると思います。

例えば、試験やパーティなどのイベントの日時の確認や鍵をかけたかなどの安全確認。ビジネスシーンならば、アポイントや仕事の手順の再確認など、挙げるとキリがありません。

もっとも、日本語で「念を押す」という場合、状況によって微妙な意味の違いがあったりします。そしてどの場合にも適用できる一つの英語フレーズがあるわけではありません。どのような意味の「念を押す」なのかを考えて、それにあてはまる英語での言い方を見つける必要があります。

今回は英語で「念を押す」という時のフレーズを、関連する表現を含めて、オムニバス形式で例文を含めてたくさん紹介したいと思います。いろいろ覚えて、状況に応じて使い分けてみましょう!

「念を押す」という意味でよく使われる基本的な単語・フレーズ

まずは、「私は彼女に念を押しました」というような文を英語で言いたい場合、つまり「念を押す」という日本語をそのまま英語で表現したい場合を解説しましょう。

前述のように、「念を押す」という動作にあてはまる英単語が一つだけあるわけではありません。状況や内容に応じて、以下のように表現する方法が考えられます。

reconfirm:再確認をする

I reconfirmed the reservation with the hotel.

私はホテルに予約の念を押しました(私はホテルに予約の再確認をしました)。

make sure:確認する

That's strange. She hasn't come yet. Hey Tom, did you make sure she came today?

おかしいな、まだ彼女が来ない。トム、彼女に今日来るように念を押しましたか(トム、彼女に今日来るように確認をしましたか)?

remind:思い出させる

Did you remind them to come tomorrow?

あなたは彼らに明日来るよう念を押しましたか(あなたは彼らに明日来るようリマインドしましたか)?

以上は動詞や句動詞を使った場合ですが、副詞を使って表現することもできます。

repeatedly:繰り返して(〜する)

My teacher told them repeatedly not to do it.

先生は彼らにそうしないように念を押しました(先生は彼らにそうしないように繰り返し話しました)。

「念のため」を表す英語

次に、「念のため」を表す英語表現を見てみましょう。

国語辞典などを見ると、「念のため」には

①確認のため

②用心のため

③注意しておきますが

という、だいたい3つの意味があります。それぞれに、以下のような英語表現をあてはめることができます。

① 確認のため:for confirmation/just to be sure/just to make sure

I put the contract in writing for confirmation.

私は念のため契約を文書にしました。

Just to be sure, try not to work too hard.

念のためですが、働きすぎないようにしてね。

Here's your change. Just to make sure, please count them.

はい、おつりです。念のため数えてください。

② 用心のため:just in case/just to be on the safe side

It is going to rain this afternoon. Take an umbrella with you just in case.

午後は雨になりそうだよ。念のため傘を持っていきなよ。

I'm going to get a medical checkup at a hospital, just to be on the safe side.

念のために健康診断を病院で受ける予定です。

③ 注意しておきますが:note/reminder

相手がわかっているかもしれないし、わかっていないかもしれないという時に警告の意味を込めて注意を促す時の言い方です。

ここでは、「note」は動詞、「reminder」は名詞です。

Please note that the library is closed today. Oh, didn't you know?

念のために言うけど、図書館は今日休館だよ。え? 知らなかった?

A reminder: The game's been canceled.

念のためお知らせします。試合は中止です。

「念には念を入れる」って、どういうの?

日本語の「念には念を入れる」は「注意したうえにも注意する」といった意味ですね。皆さんもよく使われるのではないでしょうか。

これに対応する、とても慎重であることを表す英語フレーズのいくつかをご紹介しましょう。

make doubly sure:二重に確認する

You must make doubly sure that you've turned the gas range off.

ガスを消したか、念には念を入れて確認しなければいけません。

make assurance double sure:確実さを2倍にする

Have you got everything? Make assurance double sure!

忘れ物はない? 念には念を入れなさいよ!

make extra sure:特に確認する、釘をさす

He will have to submit a written pledge. You should make extra sure that he never cheats again.

彼は誓約書を書かないとね。彼が二度と浮気をしないように念には念を入れるべきだね。

take an extra precaution:ことさら用心深くなる、くれぐれも気を付ける

The UV rays are really bad during the summer season. Most people are expected to take extra precautions to stay healthy during this season.

夏の間は紫外線がひどいです。この季節、ほとんどの人は念には念を入れて健康に注意するよう求められます。

相手の言葉に対し聞き返す(念を押す)時のフレーズ

相手が何か言ったことに対して、「それは本当なの?」と確認しながら念を押すことがあります。そのような時に使える聞き返しのフレーズをご紹介しましょう。

Are you sure?:本当に?

A:I've decided to live alone.

B:Are you sure?

A:一人暮らしすることにしたの。

B:本当に?

Really?:本当に? マジで?

A:Our mother's birthday is coming up next week. Did you get any presents ready?

B:Ooops! Really? I'm sorry I forgot.

A:お母さんの誕生日は来週だよ。プレゼント用意した?

B:え? マジで? ごめん、すっかり忘れていた。

Is that true?:それ本当なの?

A:We have been seeing each other for one year.

B:What? Is that true?

A:私たち付き合って1年になるの。

B:ええ? それは本当なの?

Are you serious?:本気なの?

A:I have been thinking about quitting my job.

B:Are you serious? How come?

A:会社をやめようと思っているんだ。

B:本気なの? なんで?

「聞き返し」の言葉ではありませんが、次のように、念を押すために直接注意を促す言い方もあります。

Don't forget!:忘れないで!

A:See you, Mom!

B:Hey, you left your school bag! Don't forget!

A:行ってきます、お母さん。

B:ちょっと、学校のカバンが残ってるわよ。忘れないで!

ビジネスシーンでとくに使える「念を押す」フレーズ

ビジネスでは「念を押す」というのは大切な業務の一つです。

「あんまり同じことを繰り返すとしつこいかな、嫌がられるかな」と躊躇してしまうかもしれませんが、重要なことがきちんと伝わっていないと、後々大きなトラブルに発展することもあります。ひるまず念押しした方がいいでしょう。

ここでは会話やメールに関わらず、ビジネスシーンでとくに使える「念を押す」フレーズをご紹介します。

会議の出席確認、支払いの催促、書類の提出期限などでは「remind」を使おう

今回のここまでの説明の中で既に数回登場していますが、「remind」あるいは「reminder」を用いることが、ビジネスシーンでは多いです。

会議の出席確認や支払いの催促、書類の提出期限のお知らせなど、いろいろな場面で使えます。

例えばメールでは、件名やメールの冒頭部分に「Remind」「This is a reminder.」「This is just to remind you.」「A reminder」などのフレーズを使い、「これは念を押しているのだ」ということを伝えます。

This is a reminder.

Your upcoming appointment with Dr. Dennis is on June 12th. Thank you.

念のためのご連絡です。

Dennis医師とのご予約は6月12日となっております。よろしくお願いいたします。

May I remind you that the clients are going to be here at 11:30 am.

11時半にクライアントが来られますので、念のためお知らせします。

相手を気遣ったり、柔らかい印象を与えたりしたい場合は、「remind」に少し言葉を足して、「gentle reminder」「friendly reminder」などを使うといいでしょう。

This is a gentle reminder that the payment for Invoice #123 is due on July 25th.

念のためお知らせいたしますが、請求書番号123のお支払い期限は7月25日です。

This is just a friendly reminder that the meeting tomorrow starts at 4 o'clock.

念のためご連絡致しますが、明日の会議は4時からとなっております。

「Just for the record」を使う

「忘れないように」や「念のため」という意味になる「Just for the record」を使って念を押す表現ができます。

Tomorrow, we have an important presentation. Just for the record, we don’t have enough time.

明日大切なプレゼンがある。はっきり念を押すが、もう時間はないんだ。

急ぎではない時などは「follow up」

急ぎではないけど、でも念のために相手に確認を促したい場合、例えば、送ったメールへの返信がない場合に、「メール送っているのですが、見てくれていますか?」というような時などは「follow up」を使うといいでしょう。

I am just following up again on my previous email.

以前お送りしたメールについて念のためもう一度確認しています。

「念を押す」をイメージさせることわざ

最後に、「念を押す」ことに関連する慣用句やことわざをご紹介しましょう。いくつか覚えて、さらりと言えるようにしておくと、一目置かれること間違いなしですよ。

Wear a belt and braces.

石橋をたたいて渡る。(ベルトとズホン吊りを両方身に着ける。)

Thatch your roof before the rain begins.

雨が降りだす前に、屋根をふきなさい。

Haste makes waste.

急いでは事をし損じる。

Prevention is better than cure.

転ばぬ先のつえ。(予防は治療よりもよい。)

Look before you leap.

転ばぬ先のつえ。(飛ぶ前に見よ。)

More haste, less speed.

急がばまわれ。

Slow and steady wins the race.

急がばまわれ。(ゆっくり確実に、が競争を制する。)

Make haste slowly.

急がばまわれ。(ゆっくりと急げ。)

まとめ

いかがでしたか?今回は、さまざまな「念を押す」という表現と、それに関連する多くのフレーズをオムニバス形式でお届けしました。

日常生活からビジネスシーンまで、広く役立つフレーズばかりですので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

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